| 第二話 バスルーム秘話 バスルームのドアが内側に開き、サキがゆっくりと入ってきた。さすがに気にしたのか、胸と腰には手ぬぐいが巻きつけられてある。が、逆にそれがいっそう悩ましく、卑猥に見える。 丁度、浩平は体を洗おうと、スポンジに石鹸をなじませているところだった。 「ねえちゃんが、背中洗ってやろうか。」 「え、あ、あの。」 有無を言わさず、浩平の背中へ回るとサキはスポンジで背中を洗い始めた。 「どう、キモチイイ？」 「あ、うん、」 「コーヘー、見ない間にオトコらしいカラダになったじゃん。」 腕を前に伸ばし、スポーツジムでの筋トレで鍛えられた胸板や腹筋を触ってくる。浩平の必死に堪えていた理性は砂城のように崩れだし、下腹部が熱く感じられ、ぬめぬめして湿った気分が漂ってくる。 「じゃあこれは？」 サキは胸の手拭をはずすと、スポンジについた石鹸の泡を自分の胸に擦り付けた。そしてそのまま、浩平の背中に押し付け、上下し出したのだ。 「ね、ねえちゃん、や、やめろよお。」 張りのある球体が泡と共につるつる滑ってゆく感覚が手に取るように分かる。 たちまち浩平の中心部にあるそれは充血し、いきり立ってくる。 サキはそれにすぐ気づいたのか、手を前に回し、浩平のそれを触ってきた。 「ねえちゃん、やめろってば。」 「やだー、コーヘー、ボッキしてんだあ。姉のあたしでさあ、やだあ。」 声にならない。細長くすべすべの指で握られたそれはますます充血し、ぴくぴく痙攣しているようだ。 「ね、キモチいいの？」 「あ、・・・・・ううん。」 どう返答していいか分からない。頭がクラクラし、眩暈が起こりそうだ。 しかし確実にいえるのは、期待感で胸がいっぱいであるということ。 それは否定すればするほど、むくむくと雨雲のように膨張してくる。 「ねえ、ねえちゃんのハダカ、みたいっしょ？」 サキは挑発するような上目遣いで覗き込む。他の男をベッドに誘うときもこの目つきなんだろう。弟の前に出て開脚してバスタブにもたれて座ると、シャワーを全身に浴び始めた。張りのある胸、くびれたウエスト、そして・・・。 手ぬぐいがはだけ、中央の黒い盛り上がりが見える。グラビアで着る余りに小さいビキニに合わせて、周辺部は剃った跡が青くなっている。 「ほうら、見なよって。」 サキはその右手の細い人差し指と中指でぽってりした大陰唇を押し広げると、そのピンク色した内部を浩平に見せびらかした。もう一層の花弁が複雑な曲線を帯びて内側へと続いている。花弁が合わさった所には興奮したのか堅くなった突起がぴんっとつっ立っている。 「ねえちゃん、や、やめろって。」顔をそむけようとする。 「ばかっ、見たいくせにいい、 いつもあたしをオナニーのおかずにしてるくせによお。」 浩平はもう開き直ることにした。複雑な器械の造形に眼を近づけ、まじまじと眺める。童貞の浩平にとって、女性の秘部をこんなにはっきり観察したことはない。裏と呼ばれるＡＶを友人の部屋で見たときも、こんなに明確な映像ではなく、うすぼんやりと記憶に残っているだけだった。 「ねえ、触ってみる？」 浩平は中のビラビラを人差し指と中指の腹でまさぐった。 「う、ううん。う、ふうんっ。」 サキのソラマメ形した鼻腔がヒクヒクして、奥から息が吐き出される。 つんと立って感度のよさそうな乳頭が一層ぴんぴんに立ち、すべての準備が整ったことを告げている。次第にじわじわと透明で粘っこい液体が出てきて花弁一面をぬらぬらにする。 「こーへーー、そ、そこ、そこやって、そこもっときゅきゅって。」 「ねえちゃん、おつゆがおおいじゃんか。」 「ど、どーてーのクセにそ、そんなことはよく知ってるのね、スケベ」 「ゆ、指、そこの出っ張りに、クリちゃんに、くりくりって、」 「こ、こうかいっ。」 「あ、は、はああ、い、いいっ、いいっ、こーへー、いいっ。」 どくどくと透明の液体があふれ出してくる。浩平の指はぬらぬらになり、指の間は納豆のような糸を引く。 「お、おれもうシンボできん。」 左手で愛撫を続けながら、そのぬらぬらの右手で浩平は激しくしごき始めた。 「なんか、姉貴の汁が、ロ、ローションみたいだ。」 「こーへー、近くへよりなよ。」 サキは倒していた体を起こすと今度は自分の右手を使ってオナニーし始めた。 細い中指をアナに入れると舌なめずりしながら、人差し指で小陰唇をこねくりまわす。同時に弟のいきりたったそれを左手で鷲掴みにして、ぐっ、ぐっ、ぐっ。 「いい持ち物じゃん、コーヘーの。リュウタのとかわんないよ。真っ黒になってやんの、オナニーしすぎだってば。」 しだいに動きが早くなる。 シャカシャカシャカ ガマン汁が出てきてサキの手をべとつかせる。 「ね、ねえちゃん、いいぜっ、キクっ、キクぜっ。」 サキは再び、浴槽にもたれるようにカラダを倒し気味にする。 片手はまだ、濡れそぼった陰部をいじくっている。 「さ、コーヘー、こ、ここにダシな。ここだよ、ここ。」 サキはその色白で引き締まった腹部のヘソの辺りを指し示す。 浩平は限界に達したのか、歯をくいしばる。 震えがくる。 「も、も、は、発射っ、発射するよっ。」 ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ。 勢いよく飛んだ乳白液は、サキのちょうど腹部一面に散乱している。 サキは潤んだ眼をして、それを腹部に擦り付けると返す手で浩平の頬にも擦り付ける。 「バカっ。」 上目遣いの娼婦のような目つきと挑発的な笑顔。 生臭い匂いが浴室一杯に漂って、浩平は我に返り戦慄する。 「ねえちゃん、オレ、オレ、だめだ、だめだよ、こ、こんなこと。」 半分泣き声。 サキも少し我に返ったのか、俯き、唇をかみ締めている。 「このこと、ママに言ったらぶっころすからな、コーヘー。」 「い、いうわけないじゃん、こ、こんなこと。」 サキは立ちあがり、素早くシャワーを浴びると、一言も言わずに浴室を素早く出ていった。 「女って、わからねえ・・・。」 浩平の悩みは深い。 つづく。 |
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| 2010.1.16掲載 |
| パルっくさんの他作品（2010.1.9現在） | |||
| 『マムシ酒の宿 女子大生 七発三日』 | 『桃色医院変態診療』 | ||