〜あらすじ〜
　資本金500万円の小さな会社のオーナー中村武(38歳・妻子有)は、人妻とおおせを楽しむ為に、ワンルームマンションを借りていた。口説いて自分の女にした人妻をこの部屋に連れ込むのだ。
　いつからか数えた初めてもう直ぐ100人になる。ごく普通の人妻が中村の性奴隷になる様を綴ります。

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【 人妻くずし１４．あずさ　〜農家の花嫁�@〜 】

　中村の会社の仕事も、近頃は"全国規模"になってきた。

　ＩＴ系だげなくて、ちょっとした規模の一般農家も、自家作物の拡販の為にホームページを作ろう、という訳である。長野県佐●市の岩井家は、日本蕎麦をネットを使って拡販しようとしていた。

　要するに、岩井家の作った日本蕎麦を売る為のホームページとインターネットショップシステム作成の依頼が中村の会社に来たというわけである。

　岩井輝夫(41歳)、岩井あずざ(26歳・輝夫の妻)、岩井宏(34歳・輝夫の弟)と岩井肇(66歳・輝夫の実父)の四人で蕎麦農園をきりもりしていた。勿論、蕎麦専業では食って行けないので、他の作物も作る。日本蕎麦は長男・輝夫の趣味的に始めたようなものだ。だから、他の作物は弟の宏が受け持っていた。肇の妻は昨年病気で死去した。有限会社・岩井農園、それがこの一家の事業会社の法人名である。

　インターネットでの拡販は、東京から嫁いできた、岩井あずさの提案だ。肇は言うに及ばす、輝夫も宏もネットの知識は皆無に近かった。成り行き上、あずさがＥＣ開設の為の中村側との唯一の交渉窓口となる…。

　岩井家の応接間兼居間で(岩井家４人)一同揃って中村と三橋未来に挨拶をした。

　岩井あずさは、東京出身だけあって、実に垢抜けた"嫁"だった。
　もっと言えば、輝夫のような農業一筋の武骨者には、容貌的にも、年齢差的にも釣り合いが取れない夫婦だ、と中村は思った。

「都会者には、気をつけろ…」

　これは、今も昔も同じである。都会の男は、狡猾で手が早い、という先入観もあるのだろうが、地の女が、都会者に嫁いで人口が減って、都会者の子を出産をして、その子も都会に住めば、地方には、物理的に考えても、やがて跡取りがいなくなる、という深刻な現実もあるからである。

　中村は、それに気がついたかどうか不明だか、あずさの年齢を前もって聞いた時、事務員の三橋未来(みつはしみらい・24歳)も同行させることにした。勿論、未来の両親にはちゃんと「出張に連れて行きます」と断わりを入れて。

　未来の同行で、輝夫も宏も「都会者には、気をつけろ…」という先入観を捨てて中村と笑顔で交渉に入った。あずさも、同年齢の未来に、友達のような雰囲気になり、うちとけて、仕事の話はトントン拍子に展開したのだ…。

　"中村法度"…。つまり、鬼畜道を歩く時に、際限なくのめり込むのを防止する為に、中村は自分なりのルールを作っていた。妻の友達や親戚、子供の学校関係の母親、会社の事務員の女(とその血縁)には手を出さない、というそれである。そして、それに加えて"取引先関係"の人妻"にも手を出したことがない。今まで、ところは…(笑)。

　仕事は、ＨＰとショップ作成の仕事は、予め用意しておいた数十種類の"フォーム"をあずさに、選択してもらい、残りの細かな修正は中村が事務所に帰って手直しして、ＣＤに焼いて送ることにした。たった、これだけの作業なのだから、日暮れ前には、中村達の全ての仕事は終わったのである。岩井農園のイメージ画像的なものは、あずさが後日メールで送ることにした。

　輝夫は岩井家自慢の日本蕎麦と、馬刺し、鹿刺しと地酒で中村と未来を接待した…。
　中村が口を開いた…。

『ご主人。お聞きして宜しいでしょうか…』
「はあ、なんなりと…」
『この日本蕎麦、実に美味いです。こいうのって、相当精魂を込めないとできないんでしょう』
「さ、流石社長！私も、今それをお聞きしよう思ってたんです！」

　未来が軽妙に、中村に合わせた。
　嬉しくなった輝夫は返答した。

「はあ、まあ。どうって事ないんですけどね、土と天気の管理さえやっとりゃあ(笑)」
『はああ。そういうもんですか…。いや、こんなに美味いお蕎麦ですから、きっとブレークしますよ！ネットショップで♪』

　その後、一時間ほど談笑してから、中村と未来は引き上げて、佐●市のビジネスホテルに帰った。勿論、シングルルームを二つとっての話だが、久しぶりに県外に出て、はしゃぐ未来に付き合わされる形で、ホテルを出て近くのカラオケスナックに行くはめになってしまった。

『三橋っ。もう二曲ほど歌ったら帰ろや！眠くてしゃーないわ！笑』
「はあ？これからじゃ無いですか！社長っ！社員の福利厚生です。もうちょっと付き合って下さいよぉ！」

『仕方無い、奴やのぉ〜』と渋々付き合っていたその時に、なんと、輝夫の弟である岩井宏とあずさが、スナックに入店してきた！しかも、宏はあずさの肩を抱きかかえるような、恋人同士のようなムードでカウンター席についた。店内は暗くて、端のほうのテーブル席にいる中村と未来の存在には気が付かない。

　未来も中村と同時に気がついて、未来の次のリクエストは取り消した…。
　中村と一緒に「ワケありカップル」を観察する為である(笑)。

　"恋人同士のようなムード"とは、宏とあずさが入店した瞬間だけの話で、中村がよく観察すると、あずさからは宏の体には一度も触れていない。宏が、一方的にあずさの肩に手をやったり、ウエストに手を回したりしているだけなのだ。

「は、はぁ〜ん！社長っ。アレは、宏が一方的にあずざさんに言い寄ってる、という設定ね…」
『三橋っ。鋭いのぉ。俺もそう思うよ…笑』
「しかも、肉体関係まではいってない…。美しき年下の兄嫁に一方的に恋をしてる、ってとこね…」

　中村は面白くなって、未来一人に喋らせることにした。

「でも、なんでだろ？突っぱねて、ハッキリと断わればいいのに…」
「あずさんは、宏に何かの弱味を握られてる、とか…笑」
「いや、待てよ・・・、あの場合は・・・」

　だが、やはり、子供(三橋未来)の探偵ごっこに付き合うエネルギーは中村には無かった…。

『三橋っ。もうええか？俺は疲れた…。帰って眠りたい、頼むよ…』

　未来は渋々、店を出る中村の背を追った。
　と、その時、スナックのドアが大きく開けられて、一人の女が泣きながら飛びしてきた…。
　岩井あずさである。あずさと、中村、未来の目が合った…。
（岩井宏は追ってこない…）

　あずさは、未来の胸に飛び込んできた。
「未来さん。ちょっと、一時間ほど、あなたのホテルの部屋で休ませてくれませんか？…」

　あずさの目は涙で腫れていた。

「ど、どうされてんですか？あずささん…」
　胸に飛びつかれた未来がビックリして、未来に尋ねた。

「い、いえ。ご迷惑は承知です。一時間、いや、30分でいいですから、未来さんのお部屋で休ませて下さい…。お願いです…」

　歳は二つしか違わないが、独身の立場の自分と、人妻の立場であるあずさには、未来は何か深刻めいたものを予感して、中村のほうを見た。中村はやれやれ、という表情で、未来にすがりつく"あずさ"に声をかけた。

『岩井さん。どういうご事情かは分りませんが、岩井家に帰らなくて、宜しいんですか？』
　と尋ねた。
「は、はい。ちょっと、暫くというか一時間ほどは…帰りたくないんです…事情は聞かないで下さい…」

　岩井家で今日貰った仕事の売上は１２万円である。この業界は、殆ど粗利益のようなものだから、キャンセルされても、車の往復燃料代とビジネスホテル二部屋分の損害で済む。だが、せっかく長野まで、未来を連れて来て、無様な(ビジネス上の)キャンセル劇を、中村は未来に見せたく無かった。

　売上キャンセルを防止する意味で、岩井あずさを丁重に扱うことにした。

　だが、安ビジネスホテルの軽食・喫茶コーナーは既に営業時間外だ。これが、都会のシティホテルなら客室へはフロントを通らないで行く方法はいくらでもあるが、中村らのホテルはそれは無理である。宿泊客外の宿泊客エリア進入は禁止だ。そのエリアに入るには、その人間も宿泊客とならねばいけない。

　つまり、あずさの分を一人分シングルを取らなれければならない、というわけだ(笑)。
『ま、いいか、仕事、仕事！』と自分に言い聞かせて、中村は携帯電話でシングルルーム一部屋を追加した。ホテル側としては、宿泊代さえ貰えらば、その客が(ある程度は)宿泊エリア内で何をしようがお構いなしだ。

　あずさは、自分の(為に取ってもらった)部屋にチェックインもせず、未来の部屋に直行した。
　中村は、自分の部屋に戻って、既存の取引先の電話やら諸々の残務処理を30分程で済ませて、未来の部屋に(客室間用の電話で)電話した。

『おお、三橋か。今日はお疲れ様…。で、どうよ？農家の花嫁は？答たえにくかったら、携帯にメールしてくれ。なんだったら、そっちへ行こか？…』
　受話器の向こうから、未来と、それに(意外にも)岩井あずさの笑い声も聞こえた…。
　"はあ、どうなっとるんじゃ？ちょっと前まで、泣いとった女が…、訳わからん！"、中村がそう感じたのも無理はない。

「ぁっ、社長お疲れ様でした。そのぉ〜。あずささんは、もう大丈夫です。社長のご好意に甘えて、今日はこのホテルで宿泊するそうです。あっ、なんでしたら、遊びに来ますか？美女二人の部屋に！笑。来られるなら、ついでにビールもお願いしま〜す♪」

　深刻な事態でないようなので、中村は安心した。人妻とはいえ、あずさはまだ２６歳の小娘だ。
　２４歳の未来と意気投合して、なんかの悩みは"吹っ飛んだ"のだろう…。これ以上余計な心労はコリゴリだ。

『三橋っ！クライアントの岩井あずささんは別として、お前、自分のことを美女言うな！バカ』
「だって、本当のことでしょう！笑」
『分った、分った。じゃあ、美女の未来君オヤスミっ！あ、くれぐれもクライアントには宜しくなっ！』

　中村は、熱い風呂でゆっくり疲れを取った。風呂上りに、500ml の缶ビールをあっとい間に飲みほした。事務所から持って来たウイスキーをグラスに注ぎ、氷を二つ入れて、ベットの枕元において、寛ぐ態勢を取った。そして、無意識に眠った。だが、何故か室内灯を消し忘れたので目が覚めた…。時計を見たら、午前２時３０分だった。

　ウイスキーのグラスは、溶けた氷の水だけが残ってた。水を捨てて、氷を二つ入れて、又ウイスキーを足した。目を閉じて、眠る為に、楽しいことを思い浮かべて眠ることにした。

『はて？誰と夢で逢おか…？基子か、いや、最近の出来事すぎて、生々しくて眠れなくなる…(笑)。繭…、あっ、これもイカン、思い出す前に勃起する…笑。信子…、ああ、ええバストしとるし…。やっぱ、清美、いや美佐枝か、な…笑。美佐枝なら勃起するまでに、多少の時間、が、…ZZZ　』

　つくづく、馬鹿なことを自問自答している中村だが、他愛ないことを考えているだけあって、またもや直ぐに睡魔が訪れた。今度こそ、室内灯を消して眠ろうとした途端！

　中村の部屋のベルが鳴った。『ったく…、こんな真夜中に誰じゃ！』と、ドアの防犯レンズを覗いたら、なんと、岩井あずさが立っているではないか…。あずさの横には未来はいない。誰もいない。あずさ一人なのである…。

つづく