禁断

秋水 作
74-1.


　今村 由佳の場合も夫の出張中だった。

　結婚５年の夏、夫は１ヶ月の出張に出た。
　由佳にとって久し振りのひとり暮らしとなった。

　夫の世話や食事の支度などから解放された由佳は、独身時代に戻ったような気分だった。

（最近は旦那も忙しくなって夫婦生活もマンネリだったけど、独りになると・・・・結構、退屈と言うか、何と言うか・・・・）
　１週間ほど過ぎると、何となく物足りない気分になった。


「こんばんは〜」
　金曜日の夜、由佳にとっては曜日はあまり関係が無かった。

「あら、今晩は。叶さん、どうしたんですか？」
　叶は夫の部下で、何度か自宅で飲むこともあった。

「課長が時々様子を見に行ってくれって言いまして」
　夫から頼まれたとのことだった。

「そうなの！？あの人も妙なことを頼むのね！叶さんには迷惑な話しよね？」
　由佳は叶に申し訳ないと思った。

「いえ、今日は金曜日ですし、後は飲みに行こうかと」
　叶は全く構わないといった顔をしていた。

「だったら、うちで飲む？ビールも焼酎もウィスキーもあるし」
　挨拶のつもりで由佳は誘った。

「本当ですか！？それはラッキーです。奥さんと一緒なら楽しいお酒になりそうだし」
　叶は喜んで家の中に入った。

「つまみは有り合わせしかないわよ」
　由佳はまさか応じるとは思わなかったが、退屈をしていたので丁度いいと思った。

「奥さんが最高のオツマミですよ」
　叶は何度か飲んでるので手伝いを始めた。

「わたしがオツマミなら美味しく無いわよ」
　由佳は暇つぶしになると思って気分を高揚させた。


　夫の話題や日常の話しをしながら酒宴は進んだ。

「奥さんて僕より１歳上ですよね？いつも思うけど、まだ20代にしか見えないですよね」
　由佳は33歳で確かに叶より１歳年上だった。

「上手いわね！何も出ないわよ！これ以上は」
　由佳は少し照れ気味に応えた。

「本当ですよ！課長が羨ましいですよ！まだ最高のオツマミ、食べさせてもらってませんよ」
　叶は由佳の傍に寄りふざけて見せた。

「わたしは美味しくないって言ったじゃない！叶さん、食べたら、オナカを壊すわよ！」
　由佳も冗談で応えた。

「大丈夫、良く効く胃薬を持って来ましたから・・・・僕のも奥さんのオツマミにしてもらえます？」
　叶は由佳の手を取って自分の股間に圧しつけた。

「まぁ、大きくて美味しそうなオツマミなのね！」
　叶のズボンの上から股間に押し付けられた由佳の手に、次第に大きく堅くなる肉棒を感じた。

「食べてみないと分かりませんよね！？お互いに・・・・」
　叶は由佳のスカートの裾から手を入れ、素肌の太腿を擦りパンティに覆われた淫部に指を圧しあてた。

　しばらく無言の時間が過ぎ、その間、お互いの淫部を手に緊張した空気が流れた。

「叶さん、酔うのが早いわよ！」
　由佳は叶の股間から手を放そうとしたが、叶はそのまま由佳の手に肉棒の昂りを感じさせた。

「この家に来るたびに奥さんに惹かれて・・・・もう堪え切れないのが分かりますよネ！？」
　由佳は太く逞しく昂った叶の肉棒を手に感じていた。

「冗談はこのくらいにしないと・・・・」
　叶の指がパンティの上から由佳の淫部を愛撫し、アルコールも手伝い由佳の感度を上げていた。

（いつもは夫も居て３人で飲んでた・・・・今日もそんな感じで飲み始めたけど、２人だけなんだわ！）
　由佳の心身に緊張が走った。

「ほら、奥さんのココも・・・・もう、濡れて、僕を食べたいって・・・・」
　叶の指が確かに由佳の淫液を感じさせていた。

「それは・・・・」
　由佳は焦って言葉を詰まらせた。

「お互いに食べたがってるんだからイイじゃないですか！課長はまだズッと帰って来ませんし・・・・」
　叶はパンティの縁から由佳の濡れた淫部を直接触り始めた。

「アッ！ダメッ、ダメよ！」
　由佳は慌てて立ち上がった。

　その時だった。
　由佳の携帯に夫から電話が入った。

『由佳、今日、叶君が寄っただろ？』
『えぇ、貴方から様子を見るように言われたって』
『今まで１週間も家を空けたことがなかったから・・・・』
　由佳が夫からの電話に応えていた時、叶はそれを承知の上で由佳のスカートを捲ってパンティを引き下ろした。

『アッ・・・・』
『ん！どうしたんだ？』
『いえ、誰かが来たのかと・・・・』
　まさか、叶に襲われてるとは言えず、由佳は上手く誤魔化した。

　叶は露わになった由佳のお尻を擦り柔肉に舌を這わせ、淫部に指を這わせてクリトリスを圧し擦り始めた。

（うぅぅぅぅ、ヤメテ・・・・）
　由佳はいきなり電話を切れば夫が心配すると思って堪えた。

『それで、こっちは結構美味しいものがあって・・・・』
　由佳の状況を知らない夫は話しを続けていた。

　淫液がクチュクチュと淫らな音を立て、叶は由佳のクリトリスを舐め淫壷の内壁を圧し擦っていた。

（はぁぁあっ・・・・ぁっ、はぁぁ、はぁぁ、ダメ、感じちゃう・・・・）
　叶は由佳をソファに押し倒してお尻を持ち上げ、昂った肉棒を素早く淫壷に挿入した。

（アアアッ！！・・・・・・・・）
　携帯を耳にあてて夫の話しに頷くように応えながら、由佳は叶の肉棒を淫壷に受け入れてしまっていた。

『まだ３週間もあるけど独身時代の友達と楽しんで・・・・』
『えぇ、そ、そうね・・・・』
『どうした？声が裏返って』
『エッ、何でも無いわ！今、お茶を飲んで、喉に詰まって・・・・』
　由佳は叶の肉棒に身体が悦び始めているのを抑え切れなかった。

（こんなことって・・・・）
　予想にもしなかった状況だった。

（あぁぁぁ、ダメッ、夫と電話してて犯されて・・・・感じて・・・・）
　異常な状況は由佳の感度をアップさせ、夫と電話している最中に昇りつめていったのだ。

「奥さん、やっぱり最高のオツマミだった。僕のも美味しく食べてもらえて嬉しいですよ！」
　叶は由佳の淫壷から肉棒を抜くと、まだ夫と電話中の由佳の口に肉棒を咥えさせた。

『うぐっ・・・・』
『何だ？また何か詰まらせたのか？』
『ぅ、えぇ・・・・』
　由佳はそれだけ応えるだけで必死だった。

　さらに叶は由佳が困っているのを楽しむように、今度は由佳をバックから責め始めた。

（はぁ、はぁ、はぁ、イイッ、イイッ・・・・）
　これがオンナの性なのかと由佳は思った。

（こんな状況で感じちゃうなんて・・・・）
　由佳はお尻を叶に突き出し淫悦を感じながら夫の電話に応え続けた。

　叶は由佳の淫壷を突きながら上半身も裸にして乳房を揉み、クリトリスを指で圧し擦った。

（アアアッ！アッ、ダメッ・・・・）
　由佳の身体が強張り昇りつめていった。

『ぁはぁぁぁ、ぁ、貴方、早く帰って来て・・・・』
『どうしたんだ？具合が悪いのなら、早く休んで』
『ぁ、ふぅ、そうネ、はぁぁ、じゃぁ・・・・』

　電話を切ると由佳は叶の股間にお尻を圧し付け自ら腰を動かした。

「あぁぁああああああ〜〜〜〜〜〜アッ、はぁぁぁ、アアッ、アッ、イクッ、イク・・・・イッ、くぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜」
　夫との電話から解放された由佳は抑圧していた淫悦が込み上げ、立て続けに絶頂感を味わった。

「奥さん、凄くイイですよ！僕は明日休みだから、このままもっと楽しみましょうか？」
　叶は由佳の上半身を抱き起こして背面座位で下から突き上げ、そのまま由佳に騎乗位で自ら腰を動かさせ淫らに交わった。

「はぁはぁ、はぁはぁ・・・・叶さん、悪い人ネ・・・・」
　自ら騎乗位で絶頂に昇りつめた由佳は、叶に抱かれ叶の乳首を舐めながら肉棒を弄った。

「いえ、奥さんが魅力的だから、こうなったんですよ！まだまだ物足りなさそうだから・・・・」
　叶が由佳に淫部を自分の顔の上に被させ淫部を舐め始めると、由佳は叶の肉棒を扱きながら玉袋を舐め回した。

　翌朝の始発が出る頃まで繰り返し淫交し、由佳はそのまま眠り叶は始発で帰宅していった・・・・。
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2013.3.23掲載
74話（2013．3/23時点）
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