ズベ公編

　同じ状況が起こっても意識の持ち方で、結果は全然違ったものになります。

　主人の瞬間の動きにナイフを持った子の中位が集中した瞬間、わたしの右の手首を握った手を振り解いて同時に、わたしはナイフを持った手の手首を、逆手に握り返しまして手首を返しました！
「アウゥ！・テテテッ・・・。」勢いの良かった坊やの顔が歪みます。
　合気道の基本技です。
　握られたナイフは男の子の手を離れ、お湯の底に沈んで行き、主人にウィンクを送りました。主人を抑えていた男の子達も、アッと云う間に、主人に腕を背中に捻り上げられていました。
　わたし達、男の子達の内の３人を、身動き取れない状態にしていました。

　残った坊や達の、わたしに向って来ようとして来ていた子の眼を、怒りを露に睨み上げました！
　その子の動きが止まりました。
「放せ！・放しやがれっ！」腕を締め上げている子が粋がった台詞を吐きました。
「アラ？・静かに話しなよ。ばかな事したじゃないか！・こんな事してただで放して貰
えるなんて思ってるのかい？・・・誰に向ってヒカリモン振り回そうとしたか分かってンのかい？」口を突いていたのは、１０年以上も前にスケ番張っていた頃の啖呵でした。
「ヨヨギのレイ。って云やぁ、ジュクでもちったァ知られてたネエさんだよ。相手を良く見て啖呵きらねぇと、大事な御身が困る事になるよ。」ナイフを持ってた子の腕を更に絞り上げながら静かに諭してやったのよ。・だって、周りには嬌声を上げて遊んでる女の子達もいるんだもの・。

　まだ周りにいて「どうしようか？」って、戸惑った子達の腰が引けたのがハッキリ分かります。粋がったこの子だって、ナイフでも見せれば、ビビって大人しく云う事を聞く、中年カップルだ位に軽く見ていたんでしょう？

「アンタ等見る目が鍛えられてないねぇ？」駄目押しよ！・・・主人の押さえた子達は今にも泣き出しそうです。主人も少しは手加減してあげれば良いのに・。
　粋がっただけの坊や達か？・ でも、主人は二人の腕を締め上げているので、両手が塞がってるわ。
　右手で掴んだ腕を締め上げながら、その子の股間に左手を伸ばして握り込んでやったの！
　うふっ！
「なぁにぃ？・・・縮込まっちゃってるじゃない！・・・これじゃァわたし、満足出来
ないわよぉ。」ビックリして縮込まっちゃったんでしょうね？・・・どうしてやろうか考えちゃったわ。
「あなたァ・この子達どうする？」
「随分ビビらせちゃったじゃないか！・使い物にもならナインなら、放してやるか？」

　なによっ！・『使い物にも・・・』って、どう云う事？・わたしと遣らせようって事？
　主人お言い方にちょっぴりカチンと来ました。
「あら！・わたしに遊べ。って、云うの？・・・こんなに堅気の人達がいるトコで？」
目一杯のシナを作って主人に流し目を送ってやったわ。

　そう云えば、主人にはそう云う趣味もあったんだわ！
　わたしがレイプされて・それなのに、わたしが逝くのを見たい。・・・って云う・・・。
　でも、目の前でわたしが遣られちゃたら、主人の面子は丸潰れになってしまうじゃない！
　面子が掛かった・となったら、あの主人が黙っている筈もないわ！
　結局はこの主人の願望は、自分で自分の首を絞めるのと同じ事よ！
『諸刃の剣』って、こういう事を云うんでしょう。

　でも、坊や達に主人が命令して、主人がコントロールするなら・・・？
「おいっ！ナイフ持ってた坊やっ。・・・落としたナイフ探してこっちに投げな。」ドスを利かせた言い方で、静かに云っただけに、余計に迫力が籠ってたの。
　もう、坊や達は完全にビビっちゃてたのね！
　それの追い討ちが『投げろ！』って事だわ。
　やっとナイフを拾った坊やが主人に投げたのを、しっかり右手に握って見せたのよ！
『ナイフを投げろ！』なんて、ふつうなら『自分に刺さるかも知れない？』と、考えるのが当たり前だわ。
　主人に刺さるように投げ付けても、主人には刺さる前に受け止める自信があったのよ。
　昔、わたしもこれを遣られて、主人にメロメロになっちゃったんだもの！
　案の定、坊やは刃先を持って回転する様に投げたのよ。主人の中心を狙って。
　ビビって投げるナイフは、真直ぐなんて飛ばないから、主人の腕が落ちていたら刃の方を握ってしまうかも知れないじゃない！・・・信じてはいても、ハラハラさせられたわ。
　この危険な綱渡りを見せ付けられた坊や達は、戦闘能力の格段の違いを見せ付けられた事になるの。もう主人の手の中から逃げられないわよ。

　さっきの主人が云った言葉が蘇って来たわ。
　こんな賭けまでして、坊や達を掌中に取り込む意味。・・・遣らせる気ね？
「無理よ！・・・もう、役に立ちっこないわ。」
「そうか・！・・・・・。」気落ちした主人の顔にホッとしたわ。

　そりゃぁ二つ名を持つ身だった昔は、粋がって、ばかな男に遣らせた事だってあったわよ。でもね、一応亭主持ちの身ですからね。簡単に身を開く様な真似は出来っこないわ。
　こんな粋がり坊や達じゃァ、マトモに女を昇らせてはくれないだろうし・・・。わたしに欲求なんて、起きもしないんだもの！
　貞操って云うだけじゃ無くて、わたしに欲情させる様な男でなけりゃ、遣らせたくはないわ。だって、女にはまかり間違ったら「その男の子供を生まなければならない！」って、事態が待ってるのよ。
　それがどんなにおぞましい事か！・ちょっと考えれば誰にでも分かるでしょうに・・・。
　男みたいに「ウウォ〜！って吐き出して終わり！」とはならないのが、女の性なのよ！
　
　帰り道、弁天橋を渡ると右折したので、てっきり厨子へ向うのだと思ったのに江ノ電と合流する手前で左折したんでピンと来たの。
　・・・保土ヶ谷の見るからに如何わしい作りのモーテル。そのガレージに鼻を突っ込んで行ったの。

「やっぱりね！・・・家まで我慢出来ないの？」
　ここには洞窟の様な造りの部屋があったのよ。岩肌剥き出しの様な造りで、あの温泉よりは遥かに暗いんだけど、一応繋がるモノを感じたかったんでしょう？
　で、部屋に入るなり「裸になれ！」よ。

　どうせモーテルなんて、入ってしまったら遣る事は決まっているんだから、大きな抵抗も無く脚にピッタリしたスパッツを脱いで、バストの下までしか無いちびＴを脱ぎ去ったわよ。

　ファンデーションだけになったわたしを一瞥して、主人の口から出て来たのは、「あの若い奴等と遣りたくなかったのか？」なんて台詞だったわ。　
「あんな坊や達じゃ、わたしが物足りなくなるって思わなかったの？・・・」
「でもなぁ、意に沿わない奴等に遣られるのも、責任が無いだけ楽しめるんだぞ！・・俺が遣られてたらどうした？・ガキでも１０人はいただろう・？・可能性はあるぞ！」いかにも主人が遣られちゃうかも知れない様な言い種だけど、あんな若い子が１０人位いたって、主人がコマせない訳無いじゃない！
「そんなに頼り無かったっヶ？」
「いくらガキだって１０人もいれば、危うさも感じるさ。自信を持てるのはあの半分だな！・後は気合いだよ。」
　そうよね。でも、わたしも居たんだから、多分彼奴等ぐらい簡単に粉してたわ。
　ここでそれを云ってしまうと水掛け論になるのがわたし達！
・・・だからここいら辺で、わたしは黙ってしまうのよ。

　あとは、主人の思い通りのシチュエーション・・・。
　だって、どうだって良いのよ！・主人が昂奮してくれゝば、結果的にはわたしも楽しめるのがわたし達だったんだから・・・。

「あいつ等に強い奴がいて、俺が倒されちゃったとしたら・・・？」主人はわたしの両手首を持ってわたしの背で両方を重ね、主人の大きな片手で纏める様に握ったのです！
　空いた片手が乳房を握り、洞窟造りの繋がったバスへ押し込みます。
『一人で何役も粉す積もり？』なんて思いましたけど、一応調子を合わせて遣る事にしました。・・・わたしには似合わないと思うんですけど、男に従わざるを得なくなったレイプされる女。

　・・・本当は、アンタは面子が掛かるから、アンタ自身が命懸けでも、そんな事態はぶっ潰しちゃうじゃない！
　そんなアナタが頼もしくって、いつの間にか本気で愛してたのに・・・。

　何処でもセックスが出来る様にバスの中も、岩肌の様に造られてはいても、岩の全ての角が滑らかに造られていたわ。
　その少し高めの所に腰掛けさせられたの！
　両手を水平に開かれて、抑えられたわ。・それはあの時の男の子達に抑えられている。との想定ね。・・・主人の考えている事がハッキリ分かるんだもの。
　あたかも手首を抑えられているかの様に、水平に開かれた両手をその侭にしたの。

　わたしが主人の想定に従うと確証を持った主人は、一気に、あの時の坊や達を演じ始めました。
　わたしの両足首を持って引き開きました！
　合わせ目に主人のが押し付けられます！
「あっ！・待って・。」まだ愛撫も無いんです。
　わたし全然、中の湿りが無いのよ！
　グキッ！・・・そんな音がした気さえしました。
「ワァ・クゥゥゥ・・・！」一気に湿りさえ無い女窟に、主人のが入り込んでました！
　半分位入った処で後が入らない！
　当然よ。・まだ準備出来てないんだもの！
　痛みさえ感じた挿入。
　突き入れられた感覚が、いつもの主人とのセックスとは違う感覚を覚えさせました。
　グリッ！って感じたんです！
　・・・いつもより大きく固い主人。

　それは痛いのも痛いんですけど、今迄に無い感覚。
　わたしをレイプしようなんて物好きは居なかったんですもの！
　ちょっと違うか！・・・二人いたけど、どっちも叩き投げちゃったんだっけ！
　こんな状態で受け入れさせられた事無かったの。

　一撃ではホンの先の方しか入れなかった主人。
　そのまま押し続けたんだけど、全然進み込めないのよ。
　わたしだって痛いバッカ・！
「やっ、止めてっ！」って叫んだわ！
　スッと主人は腰を引いてから、勢いを付けて突き入れたのっ！
　
「アウウウゥ・・・！」痛いっ！・・・こんなの・・・！窟の奥まで響く圧力！本当にレイプされている様な感覚が沸いていたんです。
「こんなの嫌ッ！」グリグリって、わたしの事を考えないで身体の中を掻き回します！
　いつもより確実に固くて大きいんです！

　主人の顔が真っ赤に上気しています。
　風呂の所為より、レイプみたいな行為に昂奮しているのがハッキリ分かります。
　あそこは痛いんだけど、主人のために我慢してあげようか？
　こんなに昂奮した主人を見るのは久しぶりですもの。

　全身の力を抜いて、主人から顔を背けました。
　そう・、助けに期待を持てなくなった女が、全てを諦めた時の・・・。
　背けた目には蛇口から漏れる滴が見えていました。
　・その滴を数える事にしたんです。
　一瞬だけ、主人の動きが止まりました！
　わたしが犯される役に入った事が分かったのでしょう。
　
　いつもより固くなった主人のエラが内襞の全てを引っ掛けます！
　いつもより大きな主人が内壁を伸ばしきります！

　凄いッ！
　いつもこんなだったら気が狂っちゃうぅ・！
　身体の中心に凄い悦感！
　駄目っ！
　・・・今は犯され役なのっ！
　犯されてるのに感じちゃったら、わたしの面子が無くなっちゃうぅ・。
　眼を大きく開いて力を入れた。
　奥歯を強く噛み締めて悦楽を抑え込みむの！

　主人はあの坊や達になったみたい！
　ムチャクチャにわたしを掻き回すの！

　凄いぃ！
　窟底が・突かれる！　
　お腹ン中ムチャクチャよぉ！
　・・・息が出来ない！
　口も咽も一杯に拡げた。
　胸を膨らませて息を吸うの。
　胸もお腹もへこませて息を吐くの。

　頭の中・わたしを掻き回す主人で一杯！
　窟底が奥へ！？・奥へ？
　凄すぎるぅ。
　右腕が攣る！
　左腕が攣る！
　両脚も・・・！
　全身が引き攣って来るぅ！
　凄い淫悦よぉ！

　出せない！
　声なんて出せない！
　犯されて、感じるなんて出せないッ！
　指の一本だって動かしちゃ駄目っ！
　されてるだけで動いちゃ駄目ぇ！
　抱き付きたいぃ！
　アンタ・凄いぃ！
　モゥ・モゥ・モゥモゥ・・・・
　抑えンの・限界ッ！
　アン・タァ！

　ァァアアア！・・・声出しちゃ駄目ッ！
　ァァ・腰が・腰が震えちゃうぅ！
　抑えらンない！
　イタイッ！・股が裂けちゃう！
　・突くのが強すぎるよぉ・。
　奥歯を更に強く噛んだ！
　ムン・ッゥン・ンンンンン！
　アッ！・膨らンだッ！
　ド・ドドドド・・・ン！
　
　窟底にドラム！
　凄い淫悦ッ！
　中心が膨らむ！
　アウォォォォォ！
　が、我慢できないぃ・！
　アアアア・・・・！

　滴が大きくなる！・輝いてる！
　見えてるモノみんなが・・・・！
　黒い影が・・・？
　ドンチョウ・？
　黒い緞帳が降りて来る。
　ナンカ？・しあわせ・・・。

「おい・おい・・・？・・・大丈夫か？」・・・遠くから主人の声？
「乱暴にしすぎちゃったかなぁ・・・？」・主人・？
　・・・誰かと話しているの？
　視野が・中心から少しずつハッキリして来る・。
　シュジンが・？わたしを覗き込んでる・？

　・・・ベッドの中！
　・わたし失神してたんだ・・・。
　主人に抱き起こされたわたし・幸福わせの極地にいました。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　ケース１了