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～あらすじ～
首都圏をエリアに探偵業を営む平尾孝治(42歳)は、自宅に近い横浜駅の近くに自分の興信所を構えていた。数年前、平尾の依頼者である由美子という人妻に頼まれて、由美子と由美子から夫と家庭を奪った、Ｋ子という女を報復レイプする仕事を受けてしまった。以来、探偵仲間の噂が噂を呼び、レイプを有償で請け負うことになってしまった・・・。
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第１０話【 ～ 閉店大仕事 ②～ 】
[ ターゲット ]
▽君川敬太郎(52歳)・君川建設会長
⇒▼妻・照絵(29歳)
⇒▼妾・富美子(31歳)
▽君川敬一(31歳)・君川建設社長
⇒▼妻・聖子(25歳)
▽笹川純一郎(58歳)・県会議員
▽笹川一郎(33歳)・市会議員
⇒▼妻・君子(27歳)
依頼者は、（依頼日順）
■瀬川勝（故人・享年36）3,200万円（ターゲット４人分）
⇒君川、笹川父子４人の子を勝の妻は妊娠し出産二人を育てている。子供二人なのに、４人分の依頼料を支払うということは、笹川、君川父子４人ともに勝の妻はオモチャにされ、誰の子か特定できないから、４人の男の女全員がターゲットになったわけだ。
■山谷一郎（32歳）800万円（ターゲット１人分）
⇒一郎は君川建設の社員で、一郎の(当時独身だった)妻を、君川敬一の性処理女として散々利用された挙句に中絶不可能な時期になって山谷一郎に押し付けた。
■秋口正治（33歳）800万円（ターゲット１人分）
⇒当時独身だった正治の妻は、笹川純一郎の市会議員時代の秘書である。性処理女として散々利用された挙句に中絶不可能な時期になって、やはり秘書をしていた正治に押し付けた。
■横須賀徹夫（30歳）1,600万円（ターゲット２人分）
⇒この男は、婚姻関係にある妻を、借金の担保として連れて行かれ、君川敬太郎、君川敬一と他の社員数人に三日三晩輪姦された。産み育てた子は一人だか、君川親子への恨み骨髄で、君川敬太郎のほうのターゲットは妻の照絵と指定があった。
■金沢真一（32歳）800万円（ターゲット１人分）
⇒当時独身だった真一の妻は、市会議員・笹川一郎の秘書であった。性処理女として散々利用された挙句に中絶不可能な時期になって、やはり秘書をしていた真一に押し付けた。
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平尾は、ともかく学生時代の空手部の後輩である中村の構想を細部に渡って忠実に展開することにした。ホモの高山に頼んで山葉市の笹川、君川の家に近くて会員制クラブに相応しい物件を格安で斡旋を受けた。
クラブを"会員制"にしたのは、神秘性が増すことと、余計な一見客の接客に追われることを防止する為である。今ネット会で流行っているイクシィ（＝ｉｘｉ）のごとく"誰かの紹介"が無いと利用できないクラブとした。この点、ホモの高山は表向きは地元の有力者なので、その方面から近づき、笹川と君川の父親同士を一度に連れて来る事に成功した…。
そして、会員制ということが地元の噂を呼び、翌週には、笹川と君川の息子達はそれぞれの父の紹介で「クラブゆり」の会員になった。平尾達から見たら、役者が揃ったわけである…。
一方、金に困っている、整形外科医も直ぐに見つかった。
金城泰明（42歳）である。開業医でもない雇われ医師の身分にありながら、夜の女物色で借金を重ねた。通常、パイプカットのオペ代は15～20万円で、しかも雇われ医師には殆ど分配は無い。平尾は、金城との交渉で一人４０万円のオペ代を約束した。
そして、ホテトル嬢も月間契約をした。
ホテトル嬢に何をさせるかというと、「クラブゆり」でヘネシーのＶＳＯＰを１０本入れたら、ホテトル嬢にフェラ抜きを約束させ、３０本入れたら"本番"をやらせるという口約束をさせる。
勿論、ホテトル嬢は素人の人妻という触れ込みである(笑)。
要するに「クラブゆり」の会員になることが、誇りであり、"裏の約束事"を楽しみにさせた上で油断させ、酔い潰れさせた上で、「クラブゆり」の二階室に特設した"オペ室"で、笹川と君川父子４人のパイプカットを金城にやらせる段取りなのである。
余談ながら、笹川と君川父子４人全員のパイプカットが完了したあとは、「クラブゆり」は三ヶ月存続させた上で閉店して、今度は笹川と君川父子の妻と妾を妊娠させる為に、二階室は特設の"人工授精室"となる…。
～クラブゆり～
□ママ：二条百合（店では五条百合と名乗る）
□ホステス：竹中真紀子、山田華絵、川藤久実、松屋麗子、松野くるみ、植野知恵
□サクラ兼用心棒：村中（中村のこと）、他に平尾の部下が毎日日替わりで最低一人詰めることになっている。
□店は５人掛けのテーブル席が３つと、ＶＩＰルームと呼ばれる６人席という間取りである。
ＶＩＰルームと開放室はドアで仕切りはあるが、透明ガラスを花柄のスリガラスの装飾がしてある為、ＶＩＰルームでの出来事は"見ようと思えば"透明な部分のガラスから除き見できる趣向である。
最初にワナにかかったのは、君川敬一(31歳)・君川建設社長である。
社長といっても県と市から談合で仕事を貰う立場だ。額に汗して営業まがいのことをしたり、親身になって、社員の相談にのったことなどない。仕事といえば、地元の青●会やライオ●ズクラブの、やはり二代目御曹司と飲むことくらいだ…。
平尾が手配したホテトル嬢は６人いるが、もう、十分稼いでホテトルからは足を洗うつもりでいた竹中真紀子だけは専属にしていた。それも、本番まではさせないつもりである(笑)。
君川敬一には、左腕に竹中真紀子、右腕には二条百合がしな垂れて抱かれていた。アルコールが作り出す"砂上の楼閣"の絶頂期なのだ。真紀子が敬一の耳に熱い息を吹きかけた上で、敬一の耳元で呟いた…。
「敬一さん、って素敵でセクシィな男…。ヘネシーをあと３本キープしてくれたら…。あなたの"コレ"しゃぶらせて…。そして…、あなたの精液を私に飲ませて…ネ(にこっ)」
真紀子はそう言って、敬一の勃起をズボンの上から軽くさすった。
百合は、真紀子の"戦術作戦成功"を見届けて、敬一には８本目の新しいヘネシーＶＳＯＰのボトルを取りにカウンターに向かった。プランデーグラスも新しいものにした。ヘネシーの封を百合が開けて、敬一が真紀子とジャレついている隙に、高濃度の粉末睡眠剤を酒に混ぜたのだ…。
たが睡魔が来るにはあと２０分程かかるだろう。ここで、予め打ち合わせをしておいた"芝居"を村中（中村）と竹中真紀子が演じる…。
「真紀ちゃん、そろそろね…。村中さん、ヘネシー１０本入れてくださったお礼です。真紀ちゃん連れて、ＶＩＰルームでお楽しみ下さいね♪」
村中と真紀子がＶＩＰルームに消えた。百合は、敬一の耳元で呟いた。
敬一は、嫉妬に狂い二人の男女のあとを無意識に目で追った…。
「覗いちゃおか♪内緒で…、うふふふ…」
百合は、村中の返事を聞かずに透明なガラスの部分からＶＩＰルームの痴態を覗いた（勿論全て芝居だ）。敬一も覗いた。
膝までパンツとズボンを下げた村中の股間に真紀子が頭を埋めて、上下している。村中の表情しか見えない。真紀子としては、今までのホテトルの時の客にしてやっていたフェラ技をそのまま実践すれば良いだけだ。10分程経過したところで村中は、真紀子の頭を両手で押さえつけて、大きく一回突き上げた。真紀子は、力なく座る村中を置いてＶＩＰルームを出た。口元を右手で抑えて、意味あり気に笑顔を敬一に送ってから化粧室に消えた。
中村の精液を吐き出すのだろう…。（敬一がそう想像しただけだ…）
敬一は完全に勃起していた…。
「マ、ママ…。残り２本のヘネシーの代金は明日必ず持ってくる。だから、ママが(口で)してくれ！た、頼む…」
「だ、ダメですよ～！笑。君川敬一社長だけ特別扱いできませんし(笑)。うちの店はどんなことがあっても現金払いですし。飲まないお酒のストックは、お金を貰ってもやりません。村中さんみたいにコツコツ毎日通って下さいな…（にこっ）」
「ちえっ。仕方無いかぁ…。ところで、あの村中って、男は何をしている男だ？」
「聞かないほうがいいカモ…（にこっ）」
「どうしてだ？」
「いえ。省の名前は言えないけど、東大の法学部出た、バリバリのキャリアよ。次の次くらいの事務次官候補みたいよ…」
敬一は返事しなかった。いや、既に睡眠剤がしたたかに効いて爆酔していた。
百合が敬一に軽く往復ビンタを喰らわせた。敬一はビクともしない…。
直ぐに、店のドアは「只今貸切中」のプレートをかけて、ドアをロックした。
君川敬一来店、の知らせ受けて金城は４０万円のオペ代欲しさに二階室で待機をしていた。
パイプカットのオペは３０分ちょっとで済んだ。傷口を縫合して敬一のパンツに血液が付着しないようにオキシドールで丁寧に拭きとって、念の為、乾燥させてから服を着せて、金城と百合、真紀子の三人がかりで、敬一が座っていたクラブのソファに戻した…。
店のドアは「只今営業中」のプレートにかえて、ドアロックを解除したした。
あとは、目覚めを待つだけだ。
と、言ってもオペ用の局部麻酔と、グラスに混入した高濃度の睡眠剤を飲まされては、敬一は暫くは起きまいよ…(笑)。
時間は、午前０時になっていた。
その時、店のドアが開いた。
笹川一郎(33歳)・市会議員である。
百合は平尾に電話した。
君川敬一のパイプカットは無事完了しました。笹川一郎が今、店に来ましたが、
「どうしますか？」
というわけである。
平尾は、一人目のオペ成功を受けて、
「ああ。一郎は一時間程酒飲ませたら、敬一を連れて返らせろ！笑。ちょうどいいアリバイができたし…(笑)。勘定は後からきた笹川に払わせておけ！笑」
中村が電話に代わった。
「平尾先輩。明日日曜日です。面倒だから、笹川一郎も泥酔させて、睡眠剤飲ませてオペやっちゃいましょう！金城氏も二度手間でなくなりますし」
平尾は中村の提案に従った。
だが、時間は既に午前零時である…。
途中から駆けつけた、松屋麗子、松野くるみ、植野知恵と真紀子の四人で一郎を取り囲み、ヘネシーの一気飲みで、急速に一郎を酔わせた…。酔わせておいて、先ほど村中と真紀子が演じた芝居を、今度は平尾の配下の宮崎と松野くるみのコンビで演じることにした。残った、女４人と笹川一郎は、透明な部分のガラスにヤモリのようにヘバリついて、覗き見した…。
一郎は「クラブゆり」で飲む前に、どこか飲み屋で下地を作ってきたのだろう。午前一時半には睡眠剤の力で泥のように眠りについた。
あとは、君川敬一にした"行動"と全く同じことになった…。
この数時間の間で、二人の男の"生殖能力は消滅"したのだ…。
午前三時頃に、オペを終えた笹川一郎を君川敬一と同じテーブルに座らせた。座るといっても、まだ二人は深い深い睡眠の世界である。村中は、大きいクッションを二つ持ってきて、クッションで二人の体を支えるように座らせた。
百合はあとからかけつけた、松屋麗子、松野くるみ、植野知恵は帰宅させた。
店には、百合と真紀子、客として村中と、金城の四人がカウンター席で薄すめのウイスキーをやって、"反省会"を開いていた…。
「金城先生、お疲れ様でした。で、どうですか？オペの出来栄えは？」
「ああ。慣れたものなんでね…。多分、術後の局部の痛みもないと思うよ…」
「そうですか。それは良かった。明日、日曜なんで、月曜日の朝一に先生の銀行口座に８０万円送金されてます。平尾先輩は金払いがキッチリしてますから…」
「ああ、それはどうも…。で、あと二人は、いつ頃ですか？」
「それは、分りません。まあ、多分、フェラ抜きサービスの"噂"が噂を呼んで、二週間以内くらいには、残りの二人も来るでしょうよ。そんときは、ヨロシクお願いします」
真紀子が口を開いた。
「この男達が、ヘネシー３０本入れる前に、全て完了してもらわないと…(笑)。フェラくらいどうってことないげとね、男達の性根が分った以上は、できれば、この４人のオモチャにはなりたなくないし…(笑)」
百合も喋った。
「真紀ちゃん、中村さんがなんとかしてくれるわよ(笑)。それより、わたしが興味あるのは、こいつらの妻と妾をどう妊娠させるかね…(笑)」
百合は、男達のことを「こいつら」呼ばわりしていた…(笑)。
百合には直接利害は無いにしても、「こいつら」は女の敵であり、力が弱い男の敵でもある。
そういう、侮蔑の意識が無意識に作用して「こいつら」と言わせたのだ。
「ええ。まだ、作戦に取り掛かったばっかりなんでね…。最初はセレブ御用達のイタリアンレストランとでも、考えましたが。…。それだと、男性客も来るでしょう…。ですから…、"クラブゆり"と同じ構想の会員制にして、"ホスト・クラブ"でもやりますわ。俺は巧いですよ、そういうのやらせたら…(笑)」
百合も、真紀子も笑った。金城は笑わない。興味はないのだろう…。
中村がホストクラブの構想を楽し気に披露している間に夜は明けた…。時計を見たら午前６時少しまわっていた…。
「そろそろ、起こしてやるか…。マヌケ面してよ、フェラチオの夢でも見たかよ…。実際は全く逆のことが、あんたらの身の上に起こったんだが…」
百合は、君川敬一の脇に座り、真紀子は笹川一郎に座って、二人同時に起こした
照明を全灯にした。
「ちょっと…。お目覚めいかが…、もう日が変わりましてことよ…」
百合も真紀子も作り笑いで二人に接した。
敬一が最初に喋った。
「あれっ。俺、寝ちゃってたの、店で…。ママ、ゴメンゴメン。あれ、笹川も来てたのか？…全然、気が付かなかったなぁ…(笑)」
一郎も喋った。
「ああ。よう眠っとったよ、君川は！笑。まあ、俺も人のことは言えんけどな…。ここ来るまでだいぶん酔うてたし…」
「あれれ。村中氏がまだいるって事は、ママやっぱりあの話、夢じゃなかったのか？…」
敬一は薄ら笑いを浮かべて、百合に尋ねた。
百合が口を"○"の字にして、バナナでも握るような手つきで…、顔を三度ほど上下して…、
「ええ…。ヘネシー１０本入れてくれたらね…。真紀ちゃんか、くるみちゃんが"してくれる"（うふっ）」
敬一と一郎は勘定を済ませると、バツが悪そうな表情で二人で早朝タクシーの後部席に納まった…。
つづく
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