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　両膝をたて、股を大きく開いてソファーへ背もたれている津上。

　チュバ、チュパ、チュポ、チュバ、―--

　丸裸になっている股間では、高島が顔をうずめて懸命に口唇奉仕を行っている。
「おおぉ……なかなかいい。お前には色んな素質があるようだ」
　鈍感になりつつある肉体だが、高島のフェラはそんな津上にも快美な感覚を与えているようだ。
「おほっ！」
　突如、津上が大きく吠えた。肛門をマッサージしていた細い指が、不意に狭い腸管へ侵入してきたのだ。
「すみません。痛かったですか？」
　口からペニスを吐き出し、恐る恐る聞いてみる。
「い、いや！　いい！　たまらん！　そのまま続けてくれ」
「はい。かしこまりました」
　高島は再び唾液まみれのペニスを咥えこみ、美しい黒髪を悩ましく揺らしながら丹念に肉幹を扱いた。また、アナルへ第一関節まで埋め込んだ指の腹で、直腸への愛撫も開始した。
「オッ、オッ、ウホッ！」
　普段ではまず聞くことのできない喜声を、断続的にあげる津上。よほどアナルへの愛撫が利いているらしい。奴隷と化した高島は、完全にプライドを捨てていた。津上の反応を伺いながら、直腸にある指を第二関節までゆっくりと埋め込んでいった。そして、唇と舌でねっとりと肉棒を舐めまわしながら、優しくアナルに差し込んだ指を出し入れしてやる。
（津上さん、ここが弱いみたいね……）
　高島のGスポットを一発で探り当てた津上もさすがだが、こちらもまた負けてはいなかった。

　ヌチ、ヌチッと、ぬかるみを弄っているような窮屈な音を聞きながら、必死に肉棒をしゃぶりあげる高島。
　津上の喘ぎは申し分なかった。
　この調子で攻めていけば、おのずと主導権は傾くのではないか……そう感じてはいるのだが、なかなか次の一手が出てこない。高島の奉仕が単調になりはじめた時、性感を高ぶらせた津上がついに業を煮やしはじめた。
「ううむ、もちっと激しくやってくれ！　ほれ、チ○ポもここまでしゃぶるんだ！」
　津上の太い手が高島の後頭部を押さえ、そのまま物凄い力で手前に引き寄せる。
「ウグッ！」
　ペニスの先端に咽奥を突かれ、高島はおもわず嘔吐しかけた。
「オオッ、いいぞ！　もっと、もっと舌を絡ませろ！」
「ウエッ、オエッ！」
　あまりの苦しさになんとか逃れようとするが、髪を掴んだ津上の手がそれを阻止する。津上はイラマチオの快楽に酔いしれながら、力任せに高島の頭を揺さぶった。
「ウッ、苦しい……ングッ、ウエッ！」
　短小とはいえ、その先端部分はじゅうぶんに咽奥へ届いている。こみ上げる嘔吐感に胃が悶え、中のものが逆流しようとしているのが分かった。
　高島は咄嗟に肛門から指を引き抜き、両手で津上の脚を掴んで抗った。が、しかし、津上の腕力がそれを許さない。口の中は津上の肉棒で埋め尽くされている。その先端が咽元を刺激し、嘔吐感が激しさを増していく。美貌が真っ赤に紅潮した。
「ふふっ、吐きたければ吐いてもいいぞ！　胃の粘膜でさらに滑りがよくなるからな！」
　呼吸すら満足にできぬ状態で、高島は陰毛に顔を埋めながら涙を流して胃液を吐き出した。
「ウエッ、……ごほっ」
　止まぬ嘔吐感に、胃液が断続的に溢れてくる。滑りを帯びた口腔内に、津上は狂喜してさらに咽奥へと肉棒を突きこんだ。
　ペニスを引くたびに気泡を湛えた粘液がドロドロッと僅かな隙間から漏れ、それが高島の顎をゆっくりとしたスピードで伝い落ちていく。涙にくわえ、気品ある鼻からも透明な液体が漏れてきた。その美貌は、おおよそ普段の高島からは想像もできぬほど被虐な様になっていた。
「ぬうう、たまらん！　お前の汚れように年甲斐もなく興奮しておるよ！　どれ、こっちへ来い！　存分に突きまくってやる」
　興奮を露わに荒げた口調で言い、津上はようやく苦痛に喘ぐ高島を解放した。
「ゴホッ、ゴホ、ゴホッ」
　へたり込んで咳き込む高島。わずかに口元しか拭えぬ状況のなか、津上が即座に腕を掴む。
「どうした？　これぐらいでだらしないぞ」
「も、もうしわけございません……ゴホッ」
「ほら、早くこっち来い」
　あくまで自分のペースで事を進めようとする津上が、強引に腕を引っ張り上げてベッドへと促した。

「んふふっ、どれどれ、お前の体臭をしっかりと嗅ぎながら愛撫してやろう。まずは、この汚れた顔をどうにかせんとなぁ……」
　ベッドに投げ出されるや否や、すぐに上から圧し掛かってきた津上が野卑に笑いながら言う。
「ああぁ……ご、ご主人様、どうかタオルで拭かせてください……」
「何を言っとるか！　もったいない！」
　津上は怒った顔で叱咤し、両手で高島の汚れた美貌を挟みこんだ。そして、すぐにニッコリと笑んでからニュッと舌を突き出した。
「あっ……嫌ッ……」
　ヌルヌルと顔中に這いまわる津上の舌……湧き上がる嫌悪感に顔をそむけようとするが、ままならない。
「こら！　ジッとしとれ！」
「ああっ……」
　目じりから目元の涙痕を舌先がペロペロと舐め、それが頬を這いながら鼻の下や、なんと鼻の穴にまで入り込んでくる。高島は、気色の悪いその感触におもわず鳥肌をたてた。
「しょっぱいな……」
　津上がボソッと呟きながら、なおも顔中を舐め尽していく。ひとしきり舐めまわすと、今度は唾液でベタベタになった高島の顔を満足そうに見つめてから、きつく唇を重ねてきた。
「うむっ……ん……んふぅ」
　白髭をザラつかせながらヌルーッと舌が伸びてくる。それが口腔内を物色しはじめると、高島も自身の舌を持ち上げてそれに応じた。
　濃厚に舌を絡ませながら、津上の手がそろりと首筋から乳房に向かって這い下りていく。深く皺を刻んだ手が、いかにも慣れた感じで表面の皮膚一枚のみに軽く触れてくる。なんとも憎らしい手つきに、高島の身体は素直に反応した。
　津上は、名残も見せずに唇を離すと、そのまま顔を突き出して耳を甘く噛んだ。
　優しく歯を立てては離し、また違う箇所を噛む……ほんのり色づいた耳たぶは、軽く噛んでから口に含んだ。チュパ、チュパ、と厭らしい音をたてながら、執拗に耳たぶをこねくりまわす。そして、耳の穴にも舌を突っ込んでいく。
「んはああぁぁ……」
　高島の柔肌にプツプツと立ちこめていく鳥肌も、津上にしてみれば愉快でしょうがない。
「ほう、乳首のほうは待ちきれんとばかりに起っ立っておるな……感度が増した、ということかな」
　胸元まで下りてきた手が、触れるか触れないかぐらいの触感で乳首の先端を愛撫する。そうしながら、淫靡な手はときおり指先を折り曲げ、その爪先で丸く膨らんだ乳椀の皮膚をあちらこちら軽くソフトに引っ掻きまわす。先ほどのイラマチオですっかりと冷めてしまった肉体が、ふと思い出したように再びメラメラと燃え上がりはじめた。

（あああぁぁ……上手い……上手すぎるわ、津上さん……く、狂っちゃいそう……）
　耳を嬲りあげた舌が首筋を這い、鎖骨をすべりながら脇の下へと潜り込んでいく。津上はそこへ顔を埋め、大げさに鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。高島の羞恥心を煽るつもりだった。
「くんくん……んっ？　くんくん……おいおい、ずいぶん汗臭いなぁ。君らしくない匂いがするぞ……」
「あっ……そ、そんな……」
　色づきはじめていた高島の顔が、カーッと火がついたように真っ赤となった。
　今日の撮影で、高島はたっぷりと汗を掻いていた。それは分かっていた。だからこそシャワーを先に浴びさせてほしかった。しかも、先ほどのイラマチオでも脂汗を滲ませている。汗臭くないはずがなかった。
「どれ、味のほうは……んんっ、非常にしょっぱい！」
「あ、ああぁぁ……」
　脇の匂いを罵倒しながら、舌全体をつかってベチャベチャと舐めまわす津上。羞恥心を利用した津上の狙いは見事に的中した。湧き上がる羞恥で、高島の肉体が物凄いスピードで火照りあがっていく。
「ふん、欲情した女のフェロモンがムンムンと匂い立ってきてるぞ」
　津上が、脇を舐めながら高島を一瞥し、軽い愛撫をくれていた乳房をギュウッと絞り上げる。
「あううっ……」
　高島の口が悲痛に呻いた。
「ふふふっ」
　津上がフッと手の力を抜く。そしてすぐにまた絞り上げる。熟練した手が、乳房の性感を内部から知りぬいたように揉み動く。高島は、もう肉体ばかりでなく、心までもが悦楽に溺れてしまいそうになっていた。

　津上の愛撫は堪らないほど卑猥に満ちていた。
　身体中の分泌物を舐め取ろうとする舌は、顔から始まって耳や首筋、それから両脇にすべり下り、いま双方の乳首を入念に吸いたてている。両手がふくよかな乳椀を外側から絞り上げ、突出した真紅の乳首を白髪の頭が左右交互に動きながら口に含み、歯をたてる。身体中を震えさせる鈍痛の愉悦が高島を襲った。
「あっ……た、たまんない……」
　乳首をじゅうぶんに嬲った舌が、ツツーッと胸の谷間を伝いながら腹部に下りた。
「ふむ、綺麗なへそだ……ここもしっかりと手入れしているようだな」
　津上は言いながら舌をすぼめ、その舌先でへその穴をほじくった。
「アンッ！」
　反射的に腹部を引っ込めようとする高島。だが津上の舌はしつこかった。逃れようとする身体を追いかけ、へその穴を嬲りあげた。
　淫靡な手や指が乳房を離れ、身体のいたるところを悩ましく撫でまわす。津上の頭がスーッと下へ移動すると、両手も続くようにして脇腹を撫でながら腰部分へと下りてきた。
「さあて、ここからは二人とも野生に戻ろうじゃないか」
　そう言うと、津上は腰にピチッと張り付いているパンティーをスピーディーに剥ぎ取り、自身の着ているガウンを脱ぎ捨てた。
　わずかに顔をそむけ、恥らうかのようにピタッと両脚を閉じている高島。
　両手がしっかりとシーツを握り締め、胸元あたりはゆっくりと大きく弾んでいる。
　透けるような白さで、絹のように肌理の細かい肌……贅肉ではなく、柔らかな筋肉質の肉体は全身がしなやかでなんとも色っぽい。若い娘とは違い、ムチッと膨らんでいる臀部あたりがまたいい。津上は、あらためて高島の美麗さに感嘆した。
「あっ……」
　老体が再びのしかかり、乳房を揉みながらチュルッと乳首を吸いあげてきた。だが今度はさほど時間をかけず、何度か軽く舐めまわしてから下へ移動していく。ヌメッた舌はすぐに陰毛へ届いた。
「ほほう、ここもすっかり上気しておる……」
　艶やかな陰毛を舌先でまさぐると、熟女の濃厚な淫香がプンプンと匂いたってくる。津上は、びっしりと生えそろった繁みに鼻を押し付けながら、ぐいぐいと顎を股間に食い込ませて陰唇の割れ目にヌーッと舌を伸ばした。
「んあっ！」
　高島の胸がビクンッと弾んだ。津上の舌先がクリトリスをつついたのだ。
　閉じられた美脚が、津上の手を煩わせずにゆっくりと開いていく。津上の両手が躊躇いがちの太ももをガバッとさらに大きく押し開いた。
「んん？　お前、ビショビショじゃないか？　もうこんなに濡らしていたのか！　なんて厭らしい奴なんだ！　しかも、なにやらメスの匂いがプンプンしとるぞ？　お前、フェロモンの分泌量が人並み以上なんじゃないのか？」
　津上がわざと大きな声で実況した。
「あっ……も、申し訳ありません」
　高島が潤んだ瞳で唇を震わせる。
「やっぱりお前の本質は淫乱だ。乳を弄られたぐらいでこんなに濡らす奴は初めてだ」
「そ、そんな……」
「いいや、絶対に淫乱の気がある。そうじゃないというなら、これから俺がやることに声を出さないよう我慢してみろ」
　言うなり、津上はすぐに陰唇のうっすら開いている中心部分に顔を埋めた。そして、垂れ流れている淫蜜をチュバチュバと音をたてながら吸いはじめた。
「うっ……くっ」
　高島は、掴んだシーツをきつく握り締めた。
　かたく閉じている瞳から、長い睫毛が悲痛に揺れている。
　声を出さぬよう踏ん張ってはいるが、すでに淫欲の焔が充満している秘所を責められると、身体の内側から次々に重い吐息がこみ上げてくる。津上は、鼻をクリトリスに押し当てながら割れ目の奥にまで唇を突っ込んできた。

　ピチャ、ピチャ、ビチョ、ビチャ、―--

　秘裂に押し込まれた唇から、めいっぱいに伸びてきた舌が縦横無尽に膣内を徘徊する。おちつきのない手は太ももを撫で、かたや臀部をまさぐっている。津上の口がチュルチュルと淫蜜を吸い上げる音が、高島の羞恥と官能をいっそう煽った。
「うっ……ふぅ……んはっ」
　津上の唇が上にずれ、ネチッこい舌がクリトリスを重点的に責めてくる。膣内へは舌の代わりに二本の指が侵入してきた。秘芯に膨張していく愉悦が、じわじわと肉体の性感を脅かしていく。声を押し殺すなど、もう我慢できるはずもなかった。
「ああっ……嫌ッ……駄目……んくっ……あ……イクッ……イッちゃう……んはあぁぁ！」
　声に合わせ、津上の指がピンポイントを強く擦りたてる。高島は、踏ん張っていた声を一気に解放しながら湧き上がる淫蜜をビシャビシャと外へ吐き出した。

「ほっほう、さっきよりも派手に気をやりおった。んふふ、では、ここらへんで待ちに待った美人マネージャーさんのオ○コを味あわせてもらおうとするかな……」
　津上は、開脚したままぐったりと弛緩している高島の腰を手前に抱き寄せると、ゴシゴシと己のペニスを扱きながらその先端を秘裂にグッとあてがった。
「高島優子さん、俺はこの瞬間を本当に待ち焦がれていたよ……」
　ペニスの切っ先をあてがったまま、津上がグイッと体重を落としてきた。
「んっ……んあああぁぁぁ」
　みっちりと張った膣肉を、肉棒の傘が力強く押し開きながら侵入してくる。短小ながら幅のある極太ペニス……それに高島の膣は窮屈すぎた。
「おおお、ずいぶんと狭いな……だが、この圧迫感がたまらん」
　涎を垂らしそうな顔で、ズッ、ズッ、と根元まで挿入させていく。
「あああああぁぁぁ……」
　大きく横に広がった傘のエラは、敏感になっている膣壁を激烈に刺激しながら入り込んできた。そのたびに峻烈な愉悦のうねりが脊髄を走り、脳髄まで痺れさせる。高島は、裸体を波打たせながら悶えた。
「ふふっ、根元まで入ったな。どれ、動くぞ」
　出っ張った腹を高島のしなやかな腹部に密着させ、津上がゆったりとしたストロークを開始していく。

　ヌチ、ヌチャ、ヌチョ、ヌチャ、―--

　引いては押し込み、またゆっくりと引いてはズンッと打ち込む。そのストロークに若々しいエネルギッシュさは微塵にもない。ただ単調なリズムで打ち込んでくる。欲情しきった肉体に、この単調さがあまりにも焦れったい。高島の腰は、肉棒の突きこみに合わせて自然に動いていた。
「ふんっ、クネクネとよく動く腰だな。物足りないか？」
　淫欲に悶える美貌を見下ろしながら津上が聞く。
「そ、そんなことは……あっ……んん」
　高島が、焦れた表情を微かに忍ばせながら眼を閉じた。