16．

　加奈子は買い物帰りに公園をブラブラと散歩していた。日差しが温かく、冬にしてはさわやかな陽気だった。そのせいか子供を連れた若い母親が多い。
　アナルヴァージンを失った翌日から澤田は出張でここ数日間は加奈子は誰とも交わっていなかった。誰もいない家にいると気が変になりそうだった。何かをしていないと肉体が熱くなり、自慰に耽ることもあった。
　自分のいやらしい肉体を恨めしく思った。だがこうして公園を散歩しているといくらか気が紛れる。

　買い物袋を下げ、社宅の前までくると一人の男が立っていた。
「……あの人……」
　見覚えのある男を見て加奈子は身を隠そうとしたがすでに遅かった。
「奥さん、どこ行ってたんですか？」
　加奈子の姿を見つけるなり太った肉体をゆすりながら近づいてくる。
「…き、北村さん…」
「奥さん、澤田のヤツ出張でいないんでしょ？」
「こ、困ります…」
　不用意に顔を近づける北村から顔を背ける。
「お、そうだな…じゃぁ邪魔の入らないところに行きますか…」
　北村は加奈子の細い腕をつかむと止めてある車の方に歩き出した。
「あ、いや…やめて…」
　加奈子は小さい悲鳴をあげたがすぐに北村に従った。ここで騒いでは余計に目立つ。
　困惑した加奈子を車に押し込むと車を出した。
　不安げな表情の加奈子をちらちらと見ながら車を走らせる北村。三十分ほど車を走らせ、国道沿いのラブホテルに入った。
「付きましたよ奥さん。さ、降りるんだ」
「あ、あの北村さん…私、今日ダメなんです…」
　助手席の加奈子はうつむき加減で言った。
「何がダメなんだ？」
　左手で肩を抱き寄せ、右手をスカートの中へ入れようとするが加奈子は膝をぴっちりと閉じ、北村の手を抑えた。
「わかったよ、取りあえず部屋にいこう。さもないと後悔する事になりますよ」
　しばらくの沈黙の後、加奈子は車を降りた。
　ホテルの一室に入ると北村は加奈子に抱きついて彼女の美しい髪に鼻をうずめその甘い香を吸い込んだ。
「あっ…ん…」
　首筋に舌を這わせると、小さな悲鳴をあげる加奈子。口唇を舌先でこじ開けるようにキスをする。
　彼女の肉体から次第に緊張が抜けるのを待って不意をついてスカートの中に手を突っ込んだ。
「あっ…ダメです…いや…」
　加奈子は慌てて抵抗するが、遅く北村は股間の隙間に手を滑り込ませてきた。
「…ん？奥さん…そういうことか？」
「………」
　加奈子はうつむいたまま何もしゃべらなかった。そんな彼女をベッドに押し倒し、そのままスカートを捲り上げた。足を開かせ、股間を見るとパンティには生理用品が着用されていた。
「いやぁ…お願いです…見ないで…」
　加奈子の言葉も虚しく北村はパンティの股間の布をめくっていく。経血を含んだナプキンが露わになった。亀裂からはそれほど出血は見られなかった。
「何だ奥さん、今日はあの日か……」
　北村は充血した加奈子の割れ目の少し下にある窄まった穴に目をつけた。
「あ…あっ、そこは……」
　不意に肛門に触れられ小さな悲鳴をあげる。
（まさかこの人まで…）
　加奈子の不安をよそに北村はアナルをいじり始めた。
「いやぁ…そんな汚いところやめて下さい…」
　今までがそうであったように加奈子に声を震わせ懇願されると北村は興奮した。太い人差し指を口に咥え、たっぷりと唾液をまぶすと加奈子の肛門に突き立てていく。
「いっ痛い…いや…」
　加奈子の様子を見て、貫くのを止めた。
「奥さん、こっちの穴もヤラれたのか…俺がはじめての男になってやろうとしたのに…」
　北村はニタニタと笑いながら加奈子の膣内から溢れ出る経血まじりの愛液を肛門に塗りこんでいった。すると今度は加奈子の体制をひっくり返すと尻を高く持ち上げた状態にする。
　今までならば泣いて抵抗したであろう屈辱的な格好にされても加奈子は従順になるしか無かった。
　北村は立ち上がるとズボンを下ろし、不気味に垂れ下がったペニスを掴むと加奈子の美しい顔の前に突き出した。
「そらしゃぶって大きくしてくれや」
　鼻先に突きつけられた赤黒いものは生臭い牡の匂いを発していた。
　まだ硬くなっていないペニスを指で摘むと口に含んでいく。加奈子の温かい舌の感触が亀頭部を刺激し、みるみるうちに大きくなり、口内いっぱいに膨らんだペニスを涎を滴らせながら懸命にペニスを口で大きくしていく。
　北村は加奈子の頭を抱えると巨根を喉の奥へと差し込んでいく。加奈子の意思とは関係なく喉の奥に侵入してくるモノを呑み込もうと喉が蠢き、それが北村のペニスを心地よく刺激する。涙を浮かべ耐える加奈子をしばらく眺めてから一気にペニスを引き抜いていく。
　ぐぽっと生々しい音をたて引き抜かれたペニスは加奈子の唾液が淫らに糸を引いていた。
　四つん這いになりハアハアと息を切らしている加奈子の背後に回ると経血の付いた女裂を赤黒い亀頭で縦になぞる。
「あ…いや…」
　加奈子は小さく声をあげながら腰をぴくぴくと痙攣させる。北村が腰を前に進めると膣穴が亀頭部を呑み込むように拡がっていく。
「ん…ああ…あん…」
　胎内に侵入してくるペニスは結合の度に加奈子を圧倒した。
　ジュブ…湿った音をたててペニスが巨大な姿を加奈子の膣内に隠していった。
　生理中ということもあり、加奈子の膣内は熱かった。ジュブッジュブッ…北村がペニスを抜き差しする度に血混じりの愛液が掻き出されて加奈子の内腿と北村のペニスの根元を濡らしていく。
　加奈子が快感に飲み込まれようとした時、北村の腰の動きが止まった。
「…どうかなさったんですか？」
　濡れた目で背後から自分を突き上げていた北村を見る。
　そんな加奈子の顔は武者震いがする程までに妖艶だった。
　ズルッと巨根が加奈子の膣内から引き抜かれていく。加奈子の経血で汚れたペニスを今度は巨根が引き抜かれ、ポッカリと口を開けている膣口の上の窄まりに宛がった。
「あッそこはだめですぅ…あぁッ…」
　アナルにペニスを押し付けられ加奈子の脳裏に澤田の時の激痛が蘇る。
　しかしすぐにその後の強烈な快感を思い出し、加奈子の全身に戦慄が走る。
「うあ…痛い…もっとゆっくりお願いします…」
　何回も押し付けて肛門を解していく。次第に柔らかくなり、亀頭部の半分程が肛門にめり込んでいた。後は一気に腰を進めていく。そして亀頭部が完全に肛門の中に隠れたと同時に加奈子の口から悲鳴が上がった。根元まで埋め込むと加奈子が落ち着くのを待つ。
　澤田によってアナルヴァージンを奪われているとはいえ、その巨根に馴染むまでアナル調教されたわけじゃないので加奈子を激痛が襲った。
　瞳を閉じ、歯を食いしばり耐える加奈子。しかし時間が経つと共にペニスを締め付ける加奈子の肛門が解れ馴染んでくるのがわかった。
　加奈子がため息をつくように息を吐き出していくのを見た北村は頃合良しとばかりに根元まで埋め込んだペニスを引き抜いていく。
「い…あぁ…あぁん…」
　ペニスを雁の部分まで引き抜き、今度はゆっくりと差し込んでいく。それを繰り返していくうちにそのサイクルのスピードを上げていく。
「だめ…いや…」
　加奈子を襲っていた苦痛は快感へと代わろうとしていた。ジュブジュブと卑猥な音を立てながら本来何かを挿入するためではない穴を北村の極太ペニスが出入りしている。
「いや…いい…ああん」
　加奈子を快感が支配していく。その証拠にペニスを挿入するための膣口は生々しくその口を開き、経血の混じった愛液でぐっしょりと濡れていた。
「奥さんどうよ？こんな事旦那はしてくれねえぞ？」
　ぐいぐいと腰を振り責め立てながら加奈子のような美女を支配している事に酔いしれていた。
　それから二人は体位を入れ替えながら激しく交わった。対面座位で突き上げながら揺れる豊乳を弄び、加奈子の口唇を激しく吸う。その間、加奈子は何度となくのぼりつめ二人は行為に没頭していった。
　北村が加奈子の尻の中に大量の精液を吐き出す頃には加奈子は失神状態で、力ない彼女を容赦なく責めつづけ強烈な快感と共に精液を吐き出していった。
　うつ伏せの加奈子に覆い被さるようにしてぐったりとしていた北村は上体を起こすとゆっくりと　ペニスを抜き取った。北村の巨根が挿入されていた肛門はぱっくりと口を開いたままになっていた。