18．

　加奈子が出かける祐平とまなみを送り出し、しばらく経ってからインターフォンが鳴った。その音をカーテンの閉まった薄暗いリビングで聞いている加奈子にはどこか遠くから聞こえてくる音のように思えた。

祐平たちは心配して出かけるのをやめようとしたが、そんな二人を送り出した。

「大丈夫か？」
「大丈夫？ママ」

　一人になって家族を裏切っているという実感が急激に膨れ上がり、心配する夫と娘の声が頭の中で何度も繰り返された。

　何回目かのインターフォンの音が鳴った時、加奈子は我に帰った。立ち上がると玄関に向かい扉を開けると澤田がと北村がいた。
「何やってたんだ？」
　そう言う澤田の言葉には待たされた苛立ちはなかった。
「ど、どうぞ…」
　北村までいるのは以外だったが、二人を部屋の中へと招きいれた。自分がこれから夫以外の二人の男に何をされるかわかっていたが、加奈子自身からその行為へ及ぶ事ができなかった。
　いつも客を招いた時にするようにキッチンに立ちお茶の用意をする加奈子は人妻の色香が溢れていた。それを見ていた北村が背後から加奈子に抱きつくと首筋に口唇を這わせていた。
「あッ…ん…」
　不意を突かれた加奈子の口から悩ましい声が漏れる。ブラウスを引き裂かれ、ブラジャーもむしりとられ、こぼれでた重たげな乳房を揉みしだかれ入れていたお茶をこぼした。
　ソファに座っている澤田に二人の衣擦れの音や北村がチュウチュウと加奈子の肌に吸い付く音が聞こえて来る。
　北村は加奈子の口唇を吸いながら片手でズボンのベルトを緩めると器用にパンツといっしょに降ろした。
　股間に血液が集まり、膨らみ始めたペニスが重たげに揺れている。
　口唇を離し、加奈子をその場でしゃがませるとまだ硬くなりきっていないペニスを激しいキスで濡れた口唇に押し付けた。口唇に触れるペニスの先端は透明の粘液が漏れ始めていた。
　口を開いてペニスを含み、舌で亀頭部を刺激するとただでさえ大きいペニスがさらに膨らみ、加奈子は口で含むのがやっとになってきた。
　しばらくの間、浅く、ゆっくりと腰を前後させ口の感触を味わっていたが、迫り出した腹の下からから自分のペニスを咥えながら時折悩ましげな濡れた目で自分を見上げられて興奮した北村は彼女の頭を抱えると膣を突くように腰の前後運動を激しくした。
　だが二人の巨根によって口奉仕を調教された加奈子はその大きな瞳に涙を浮かべながらも喉の奥まで受け入れる。
　昨晩の夫とのセックスでフェラチオをしたが、夫のペニスを喉の奥に飲み込むこともしなかったし第一に大きさは比べ物にもならない。澤田と北村のペニスは太さはもちろん長さも馬並の大きさといってもよかった。
「ふう〜…」
　加奈子の口を突いていたペニスを根元まで突っ込んだところで止めるとゆっくりと引き抜き始めた。ずるずるといつまでも続くのではないかと思うほど喉の奥まで突っ込まれたペニスは長く感じた。
　加奈子の顔の前で仁王立ちしている北村は勃起した極太ペニスを時折ぴくぴくとさせる。
　ペニスはその太竿はおろか袋まで加奈子の唾液でべっとりと濡れていた。二人の間の床も滴った唾液でべっとりと濡れている。夫のペニスなら唾液をすすりながらフェラチオができるのだが澤田たちが加奈子に奉仕させるのはイマラチオに近く、ペニスで口内がいっぱいになるため口唇隙間から唾液が溢れ出すのだ。
　北村は加奈子をキッチンの上に乗せると大きく脚を広げさせた。清楚な人妻らしく純白のパンティが彼女の股間を飾っていた。股間に出来たばかりの大きな染みが出来ている。
「牝の匂いがするなぁ…まだマ○コに触れてもいねえのにこんなに濡らしやがって…」
　北村が言うと加奈子は恥ずかしそうに顔をそらした。
　パンティを脱がすと綺麗に剃毛された股間が見える。そこには濡れてはいるがもうしわけ程度にピンク色をした亀裂を覗かせていた。半透明の白っぽい粘液が付着している亀裂を指で開くと、とろとろと新しい粘液が溢れ出てきた。
「あ…くう…はぁ…あん」
　粘液を吐き出しているあなに舌先を入れられて加奈子は声をあげる。
　ずずっ…ずずずっと音を立てて溢れ出す愛液をすする北村の舌はクリトリス、尿道、膣穴と股間のあらゆる場所を這いまわった。
　愛液でべとべとになった口を腕で拭いながら立ち上がると大きくそそりり立ったペニスに手を添え膣穴に宛がう。

　加奈子の疑問はすぐにどうでも良くなった。北村の愛撫で受け入れ準備が整った膣穴に北村がペニスを挿入してきた。
「ああッあん…あぁ…！」
　加奈子が待ち焦がれていた極太ペニスが膣内を押し広げながら一気に子宮口に到達した。
　思わず歓喜とも悲鳴とも取れる声を加奈子が発した。
　北村に子宮を突き上げられ加奈子は早くも絶頂を迎えようとしていた。
「ああッもうっもう…いく…いきます…！」
　加奈子は北村のペニスを強烈に締め上げ両脚を震わせながらエクスタシーを迎えた。

　北村とのセックスを始めて一時間ばかり経つが、ソファに場所を移し、めまぐるしく体位を変えながら激しいファックが続けられていた。
　その間加奈子は幾度となく絶頂を迎えていた。むしろ快感の波が引かず絶頂で得られる快感が持続しているようなものだった。
「もう…いやです…おかしくなるぅ…」
　加奈子は自分の気が狂うのではないかと思う程だった。
　だが北村の方も限界が来たらしくラストスパートをかけていた。
「奥さん！行くぞ！」
　ペニスを引き抜き、ペニスを加奈子の口内に突っ込み、精液を射出した。
　馬さながら小便を断続的にするように大量の精液を口内に射精され、加奈子は飲み込もうと努力したが耐え切れずペニスを吐き出した。射精を終えていないペニスの先端から噴出す大量の精液が加奈子の髪、顔、胸と汚していく。
　信じられない程の射精が終わり、加奈子は精液を拭うこともせず北村のペニスを口で清めていった。
　加奈子が二人に仕込まれたように尿道に残った精液を吸いだしていると、少し柔らかくなりかけていたペニスがその太さを増して来た。
「また…こんなに……」
　いつもながら二人の絶倫ぶりに加奈子は驚かされる。夫の祐平はせいぜい一回が限度なのに北村の五十歳という年齢を考えたら驚くのも無理はない。
　北村は加奈子の口からペニスを抜くと結合にかかった。
「いや…少し、休ませて下さい…」
　快感の波が引かない加奈子は北村のペニスから逃れようとするが北村がそれを許さない。
「今度は尻でやるか…」
「いや！いや…」
　北村がペニスをどこに挿入しようとしているのか知って加奈子は悲鳴をあげたが、無駄なだと解っていた。
　染み一つない白い尻肉を掴むと割れ目をぐいっと広げる。そこには先程までの結合で口を開いたままの膣穴とは対照的に口を閉じた尻穴がある。
　とても澤田の巨根で調教済みとは思えなかった。
　その尻穴に北村の野太い指が挿入され穴をこねくり回される。
「ひ…あぁ…」
　背筋にゾクゾクと悪寒が走り、加奈子の口から情けない悲鳴が漏れた。
　だがその悪寒さえも甘い疼きに変わってしまう……。
　加奈子の肉体は澤田の思惑通りに調教されていた。それどころか精神的にも加奈子に揺らぎが見えるほどだ。その証拠に久しぶりの家族揃っての外出より澤田とのセックスを選んでしまった。
　横に寝かせた加奈子に後ろから添うように北村が結合に取り掛かる。亀頭を愛液でべちゃべちゃの尻穴に宛がい挿入にかかるが、いくら澤田の巨根により調教されているとはいえ、そうやすやすとは北村のペニスを受け入れることが出来ない。
　しかし時間が経つと極太ペニスの亀頭部が半分近くめり込んでいた。
「あ…だめです…さ、裂けちゃうぅ…」
　アナルを犯される度に加奈子はこの苦しみに耐えていた。やがて亀頭部が尻の中へと隠れ、すぐに根元まで埋め込まれる。
　加奈子を強烈な便意が襲い肛門が収縮するが北村に快感を与えるだけだった。
　北村がゆっくりと抜き差しを開始すると快感が支配していった。
　北村と加奈子は汗まみれになりながら二回目の結合を行っていたが、それまで二人のファックを眺めていた澤田が立ち上がった。
　バックから激しく肛門を犯される加奈子の大きく反り返ったペニスを咥えさせると頭を彼女の頭をかかえると激しく腰を振りはじめた。
（そんな二人同時になんて！）
　加奈子はくぐもった悲鳴を挙げながら二人に犯されていた。
　今までに一人づつ相手にする事はあったが、二人同時にした事は無かった。
「おい、そろそろ良いだろ」
　澤田がバックから加奈子を犯している北村に言った。