17．

　夕方、辺りは日が暮れ薄暗くなっていた。北村との激しい交わいの後、車で自宅近くの公園まで送ってもらい車を降りた。
ブラとパンティは北村に取られ、下着類は一切つけていなかった。生理中の膣口からはタンポンの紐が除いている。
　歩く度に北村の巨根で激しく貫かれた尻穴が疼く。
　ホテルのベッドで繋がったあとは、浴室に向かいここでもまた激しいファックが待っていた。

　家に入り、居間に行くと学校から帰ったまなみから塾に行くと置手紙があった。
「……ごめんね……私…」
　今まで娘が帰ってくる時はいつも家にいて迎えていた。しかし澤田と北村の陵辱が始まって以来、今日のように娘が戻る時間ギリギリかその時間が過ぎてもその肉体を汗まみれにさせながら澤田たちに抱かれる事が度々あった。
　澤田たちに抱かれている時は快楽に溺れてしまい、その行為に没頭するようになってからは家に戻ったり、行為が終わり快感の波が引いてくるとそんな罪悪感に苛まれるのだった。
　ふらつく足つきで浴室に向かいシャワーを浴びる。相変わらず加奈子の尻穴は熱を持ってじんじんと疼く。鏡に向かって脚を開くと無毛の女裂の下に位置する肛門が赤く充血して全体的にぷっくりと腫れていた。
「あぁ、こんなところにあんなに大きなものが入るなんて……」
　加奈子は澤田、北村の巨根にさんざん犯されたにもかかわらずまだ現実のこととは思えなかった。石鹸で滑りが良くなったその部分にそっと指を這わせる。指に力を入れると驚くほど柔らかく指が挿入っていく。
「あ…ふん…ん…う…」
　加奈子は無意識に尻穴をつかってオナニーを始めていた。しかし巨根と指では全然違った。
（何か…あの逞しいモノの代わりになるものは……）
　物足りなさを感じた加奈子は代わりのものを探し始めた。洗面台の棚に隠されたバイブレーターに行き着くまで時間はかからなかった。
　バイブを手に浴室に戻った加奈子は先程と同じように鏡の前で脚を開いていく。
　いくら巨根でならされているとはいえ、いざバイブを埋め込んでいこうとしたら躊躇してしまう。決心のつかない加奈子は入り口付近を亀頭部分でマッサージするように力を入れたり抜いたりクチョクチョと卑猥な音を立てていた。
　しかししばらくすると意を決した加奈子はゆっくりと切先を合わせると自らの肛門を貫き始めた。快感とも悪寒ともつかない感触が加奈子の背筋を走った。
「はぁぁ…う…」
　熱っぽい吐息をもらしながらさらにバイブを進めていく。バイブを咥えこんだ肛門は侵入物に逆らい吐き出そうと動く。しかし加奈子の手がそれを許さない。
　ずるりと引き抜くとビリビリと加奈子に電気が走る。
「あっ…あん…んん…は…ん…き…気持ち…イ…イ…」
　膣口からは既に愛液がとろとろと流れ出ていた。
「いや…いく…いくッ……う……っ！……」
　加奈子は息詰まった声を出すと両脚をぶるぶると痙攣させながら絶頂を迎えた。
　タイルの上に寝転がった加奈子は小刻みに肉体を痙攣させ、豊満な乳房の先端の乳首は痛々しいくらいに勃起していた。
「ママいるの？」
　絶頂の余韻に浸っていた加奈子だったが娘の声に一気に現実に戻った。
「え…えぇ…い…いるわよ…」
　慌てて上体を起こす加奈子の肛門からぬちゃっとバイブが抜け落ちた。
　まなみが塾から帰って来たということはそれだけ長い間浴室で肛門オナニーに耽っていたのだ。

「ご…ごめんね…帰るの遅くなっちゃって…」
「いいよママもゆっくりしたい時もあるしね…」
　何気ない会話をしながら夕食を取っていると
「ママ最近綺麗になったよねーそれ以上綺麗になってどうすんの？」
　娘の言葉に内心驚く加奈子。
（この子何か気が付いているんだわ…）
　澤田と再開してからはほぼ毎日のように犯され続けている加奈子が艶っぽくなっているのは確かだ。
「そ…そんなことないわよ…」
　ぎこちない笑顔を作り娘に答える。加奈子自身気付かなかったが、なにかフェロモンというかオーラというか今までの加奈子とは明らかに違っていた。

　ラブホテルで北村と濃厚なアナルセックスをしてから出張中の澤田は当然だが、毎日でも加奈子の肉体を求めてくると思っていた北村も姿を見せなかった。
　夫からは休暇で帰れそうという連絡はくるがいつかはまだはっきりしていないようだ。一週間程経つと加奈子はベッドに入ると寝る前に自分で慰めるようになっていた。そうしないとすぐには眠りにつけなかった。自分を浅ましく思うがどうしようもなかった。

　昼下がり、居間に響く加奈子の悩ましげな吐息が聞こえる。ソファの上ではブラウスだけの加奈子がバイブを使ってオナニーをしていた。くちゅくちゅと膣に突き立てたバイブを抜き差ししている速度が次第に速くなり肉体にも力が入る。もう少しでイケるという時に電話のコール音が鳴る。
　バイブを挿入したままコードレスに手を伸ばし電話に出る。
「もしもし野々村です…あ、あなた…」
　電話の相手は夫の祐平であった。愛する夫の声に急に現実に引き戻され慌てる。
「何してたの？」
　慌てる加奈子は祐平の問いかけにすぐに答えられずに狼狽した。
「え…べ、別に何も…それよりどうしたの？」
　まさか火照った肉体をしずめるためにオナニーしていたとは言えない。
「そうだ、帰れる日が決まったんで電話しとこうと思ってさ」
　うれしいはずの夫の帰国だが、今の状況ではとても喜べなかった。
「土曜には帰れるから」
「え？土曜…」
「どうしたんだよ？何か変だよ？」
　上の空の加奈子を祐平は心配した。
「ごめんなさい…だいじょうぶ…楽しみにしてるわ…」
　電話を切った加奈子は今までのことを夫に打ち明けるべきか迷っていた。

　寝室に戻るとベッドの上に先程まで膣内を出入りしていたバイブが転がっている。
　下着を着けていない豊満な胸は乳首がつんと勃ち、無毛の股間は愛液で潤っていた。
　加奈子は火照った肉体に気付くとベッドにあがると再びバイブを手にとった。

　加奈子がいつものように買物から帰ると出張から戻った澤田がいた。
　澤田をリビングに通しお茶を用意する間、加奈子は自分の肉体が熱くなるのを感じていた。
　もちろんこれから始まるであろう澤田との行為を期待してだが加奈子は心の中で否定していた。わかっていても認めたら夫を裏切ってしまう事になると。
「野々村のヤツ明日帰ってくるらしいな。久しぶりに家族三人になれるじゃないか」
　加奈子は澤田の向かいに座りながらもどかしさを抑えられなくなっていた。
　いつもならすぐに加奈子の肉体を求めてくるのだが、今日は世間話をするだけで肉体に触れようともしない。
「ごちそうさん、邪魔したな…」
　そうこうしている内に澤田は玄関に向かった。
「あ、あの…」
　反射的に呼び止めるが、言葉が続かなかった。自分から求める事は出来ないからだ。
　澤田が帰ったあと、加奈子は一人リビングで悶々としていた。そしてここまで澤田との行為にのめりこんでしまった自分に気付いた。股間に手をやるとパンティには大きな染みが広がっていた。中に指を入れると亀裂にそって這わせていった。

　翌日、夫の祐平が帰ってきて久しぶりの家族の団欒となった。
　夕食後は娘のまなみとどこへ遊びに行くか盛り上がっていた。その様子を見ていた加奈子はどこかよその家庭を見ているような気になった。今までは当たり前だった暖かな家庭風景が澤田の愛人のように成り下がった自分にとって縁遠いものに思えてならない。
　夜になると当然のように祐平は美しい妻の体を求めてきたが、加奈子は夫とのセックスで快感を感じられなくなっていた。加奈子自身ショックも大きかったが、夫が悪いわけではない。夫が眠った後、前日澤田にお預けをくった上、夫との蛇の生殺しともいえる行為のあと火照る肉体を持て余していた。キッチンに行き、水を飲んでいると静まり返った部屋に電話の呼び出し音が響いた。
「はい、もしもし…」
　慌てて電話をとると相手は澤田だった。
「どうだ？久しぶりの旦那とのオ○ンコは？」
　加奈子は問いには答えなかった。
「明日は昼からホテルに行くからな」
　澤田の用件は夫が帰ってきた加奈子をホテルで陵辱することだった。
「明日はちょっと…出かけますので…」
　久しぶりの家族での外出をキャンセルするわけには行かなかった。
「なら好都合だ。朝からハメまくってやるよ…野々村のじゃ満足できてないんだろ？」
「そ…そんなこと……」
「まぁいい…だが俺はお前にハメまくるって決めたんだ。どうするかはお前が決めるんだな」
　そう言うと電話が切れた。

　翌朝、祐平に起こされた加奈子は気だるそうに言った。
「あなたごめんなさい気分が悪いの……」