龍 晃一 作
| 第５章 悶絶したゆかり 柏原和也との２度目の宿泊は、ストリップを見学したことでゆかりが燃え上がってしまった。 ストリップ小屋の中で見知らぬ客から口移しで酒を飲まされ、浴衣の中に手を入れられ、股間も乳房も揉まれてしまった。和也もショーに夢中になっていて、ゆかりを守ることを怠っていた。ストリップを観に来る女は、男を求めていると女と看られてしまう傾向にあり、お酒の勢いもあり、温泉客はそんな非日常的なことを期待して温泉に来ているだ。 和也が気が付いたときは、ゆかりは体中を弄られていた。まだ、観たいという欲望もあったがゆかりを連れて劇場を退散した。川原の橋の下で休憩をすることにした。ゆかりの浴衣のお尻のところから裾まで愛液で濡れている。このままでは、ホテルに戻ることもできないとゆかりの浴衣を脱がせてそよ風に乾かすことにした。 ゆかりの意識は朦朧としており、山田に全裸で抱かれたまま、唇を吸われていた。ゆかり達の後を付けてきた温泉客の一人がゆかりの股間に吸い付いた。溢れる愛液を「チュウチュウ」と音を立てながら吸っている。柏原和也は、口での愛撫は「いいか」と思い眺めていた。 するとギャラリーが一人増え、二人と増えてきた。 和也のとっさの判断でゆかりに浴衣を着せて、川原を退散した。愛液を啜っていた男が執念なのか付いてきている。ホテルのロビーを通らなければ部屋に戻れない。余りにも明るすぎるし、温泉客がロビーで屯している。 和也は躊躇してしまった。 「旦那、こちらから-----」 その男と浴衣が同じであったので同じホテル客と思われた。明るいロビーを通ることなく、通用口から館内に入ることが出来た。 「良かったら私の部屋で休憩すればいい----」 エレベーター口は、大勢の客がいた。階段で二階に上り男の部屋に入った。 「仲間と二人で来ているが一人は、ストリップに夢中になっているからしばらくは帰らない」 と言った。 布団が敷かれていたので布団に寝かせた。 「愛液だけ吸わせてくれ」 「啜るだけならば----」 男は、ゆかりの股間を１８０度に開脚して愛液が溢れている股間に吸い付いた。そして、花弁と膣を覗き込んだ。 「綺麗なおマ○コしている。こんな若い女を-----」 男は、クリ○リスから膣、肛門まで舐めている。 「この女の愛液は、美味しい-----一晩貸してくれないか。100万円支払うから----」 「阿呆、売り物ではない-----」 「後から内線で連絡する。部屋に来ればよい」 和也は、拒否すると面倒になるのでこの男にゆかりを愛させると予感を感じさせた。 「電話するから来てくれなぁ」 「待っているよ」 和也の部屋の番号を知らせずにエレベーターに乗ることが出来た。今度は付いてこなかった。 「あんな男に誰が抱かすものか----愛液だけで満足しとけばいいのに----」 部屋に入るなり、毒づいた。 「山田、ゆかりを温泉に浸けるぞ。汚れた身体を洗ってやらなければ-----」 その夜は、寝てしまっているゆかりとエッチもできないままに寝てしまった。 ゆかりは、ストリップに行ったことまでは記憶しているが膣の中のバイブと身体中を弄られて失神してしまったことからの記憶がなかった。６時過ぎに目を覚ますと部屋付きの露天風呂に入った。湯船に浸かりリラックスしてくると次第に意識も明確になってきた。平常心に戻ると昨夜の続きなのか身体が疼いてきて、興奮してきた。 露天風呂から部屋に戻ると山田も和也もペニスを朝立ちさせているのが目についた。湯上りの裸のまま和也のペニスを口に含むことも自然の成り行きのように思えた。勃起した亀頭の鰓に舌を絡ませて刺激を高めていった。その心地よさに和也も目を覚ませた。ゆかりがペニスを口で扱いてくれる。 「ゆかり----いいぞ----うまいぞ----」 その掛け声に山田も目を覚ませた。目の前にゆかりの股間が揺れている。赤い花弁からは涎のように愛液が溢れている。山田もその雰囲気の中で無意識にゆかりの股間に吸い付いていた。 「チュウチュウチュ----」 と小気味よい音を立てて吸っている。６０歳になっても妻と抱き合って眠った経験がないという山田。目を覚ませると目の前に女がいることの便利さを痛感していた。小太りで口下手の山田は女からモテたことがなかった。ゆかりは３０歳と思えない可愛らしさと思いやりを持っている。 ゆかりと出会った日に精液を飲み干してくれたことが嬉しかったのだ。 ゆかりは人妻と聞いた。柏原和也を羨ましいと思えた。和也は上場会社の役員までした男だ。 自分は係長で定年になった。同じ大学を卒業しても、人生を上手に泳げる者とリーダーになれないで終わる者がいる。その差は何だろうかと悩んだこともあった諦めていた。モテてない男の悲劇なのかもしれない。 柏原にも質問したことがあった。彼は、 「己に対する自信を持っているか、否かだ」 と応えてくれた。その本当の意味を今、悟った気がした。 「ゆかりは俺が満足させてやる」 自慢のペニスをゆかりのヌレヌレの膣にぶち込んだ。長さも太さも誰にも負けないものを持っている。懸命にゆかりの尻にお腹をぶち当て、ゆかりの子宮を刺激した。 「アウアウアウ-----あああああ----いいわいいわ------逝く逝く逝く-----」 口には和也の精液を注がれ、膣には山田の渾身の精液を流し込まれた。口と膣にペニスを受けることはこれまでにない刺激と快感をゆかりに与えてくれた。 和也の精液を飲み干すとそのまま失神してしまった。 山田もお掃除フェラをして貰うつもりにしていたがして貰えなかった。この場での山田は、邪魔者であることに気が付かなかった。 どさくさに紛れて己の性を満喫したにすぎなかった。山田は、ゆかりと出会えてこんな至福のセックスをしたことがなかった。ソープランドでのセックスは、お金だけが目的である。一発放出すると「終わり」にされてしまった。お金を目的とするセックスには、相手を喜ばせよう、至福になって貰おうという思いが欠片もない。 ゆかりとのセックスに相性を感じ、恋してくれていると信じていた。精液をあんなに美味しそうに飲んでくれることは、愛があると信じていた。ゆかりには、和也の友人と言う意識しかなく、和也に喜んで貰えるようにベストを尽くしていたにすぎなかった。そのことに気が付かない男なのだった。 「ゆかりさん、僕のお嫁さんになってください」 「お前、阿呆か----」 「ゆかりは、人妻なのだ。素敵な夫がいる。お前のような６０の豚と結婚できるわけなかろうが」 「---------------------------」 「山田、お前は帰れ」 「６０豚は酷いよ----いくら太っていても----」 その言葉に傷ついた山田がいた。 「その場の空気が読めないから出世しないのだ」 「俺は、係長しかなれなかった----俺は馬鹿なのだ----ゆかりさんに一夜の夢を観させて貰った。嬉しいよ。感激したよ」 「そう思っていることがお前らしさだ」 「ゆかりさん、ごめんなさい-----ゆかりさんに恋してしまったけれど怒らないでね」 「いいのよ----片思いは自由なのよ----」 「そうか。片思いは、自由なのだ-----ゆかりさんと結ばれたことだけでも幸せなんだ。ありがとう」 |
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| 2012.11.14掲載 |
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5話（2012.11/14時点）
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