〜あらすじ〜
　資本金500万円の小さな会社のオーナー中村武(38歳・妻子有)は、人妻とおおせを楽しむ為に、ワンルームマンションを借りていた。口説いて自分の女にした人妻をこの部屋に連れ込むのだ。
　いつからか数えた初めてもう直ぐ100人になる。ごく普通の人妻が中村の性奴隷になる様を綴ります。

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【 人妻くずし２３．事務所での戯れ編・その�@ 】

　"数の子天井"と"ミミズ千匹"を食べたその瞬間から中村には「失う恐怖」も芽生えた…。
　ちょっと、今後の人妻口説き道について考えてみることにした…。

　横浜駅西口の出て右側に駅に隣接するホテルがある。今となっては古臭いが２０年ほど前は西口では結構上等の部類のホテルであった。そこのバーで中村は一服していた。

　ちょうど、その時に一ヶ月ちょっと前に大阪で"えっち"した正美という人妻から携帯にメールが入った…。中村の大学時代の友人が大阪で結婚披露宴をあげて、その二次会で知り合った人妻である。無論、正美は新婦側友人として参加していた。披露宴の２次会ともなると、次に結婚を控えた次代のホープである独身組と、中村と正美のように静かに暖かく見守る既婚組に別れる。

　既婚組は２次会の殆どどの余興にも参加しない。騒いで新郎新婦を盛り上げるは、若い未来ある連中である。立食形式のパーティの壁側に、中村好みの人妻がいたので、中村はカクテルを持参して挨拶して、その人妻と仲良くなったのだ。無論、"３次会"はその人妻・正美(31歳)を巧妙に口説き落して、自分の宿泊するホテルに連れ込んで"えっち"をしたのである…。

　正美は、大阪弁バリバリで話す女で、あそこまで大阪弁に徹すると、関東弁（東京弁）の中村には清々しい思いがして、披露宴の２次会は楽しい思いをさせてもらった。そして、さりげ無く聞いてみたら"えっち"の時も大阪弁らしい…。俄然興味が湧いた中村は集中力を持って正美を口説き落して、二人だけの"３次会"を楽しんだわけである。正美は、妊娠しやすい体質らしく、"ナマ入れ"にもの凄く難色を示した。中村は仕方なく最初の数分間だけナマで入れさせてもらって、途中からコンドームを装着した。（無論、ある仕掛けをしたコンドームだが…）

　〜そして、横浜駅のホテルのバーに話は戻る〜
　ホテルのバーで正美からメールが来て、別に深い考え事もなかったので、レスを打つことにした。"数の子天井"や"ミミズ千匹"を経験した今となっては、焦って抱くような、しかも、大阪まで出張って抱きにゆく意欲なんか中村にはない…。

《 元気？中村さん！ 》
《 Re:ああ、元気だよ、久しぶり。正美は、元気だった？それに、アレ大丈夫だった？ 》

《 Re:Re:元気やん！^^。それにアレ、無事、生理来たで！助かったわ〜＼(^o^)／ 》
《 Re:Re:Re:あ〜、良かった！俺もホッとした！笑。"えっち"の時に、コンドーム破れたじゃん！どうしようかと思ったよ！笑 》

《 Re:Re:Re:Re:ウチも焦ったで〜！笑 》
《 Re:Re:Re:Re:Re:本当に！今度、俺が大阪行ったら、又、正美とえっちしたいなぁ〜！ 》

《 Re:Re:Re:Re:Re:Re:うん。ウチもしたいねん！笑。ほんで、中村さん次の土曜日空いてるん？ 》
《 どうして？ 》

《 Re:ウチのお花の先生の発表会が新横浜であるねん。交通費の出費は痛いねんけど、義理のある師匠やしな…。そやから、行くねん。ほんで、発表会は日曜日やから、土曜日に新横浜に泊まろか思うてんねん！^^ 》
《 Re:Re:なに？その宿泊先に俺を呼んでくれるのか？えっちさせてくれるのか？ 》

《 Re:Re:Re:もおう〜！あんまり露骨に"えっち"言わんといて！そのかわり、山下町の中華街でリッチな食事おごってくれる？ 》
《 Re:Re:Re:Re:お安い御用ですよ！正美と一晩過ごせるなら…(^^) 》

《 Re:Re:Re:Re:Re:ほんなら決まりや！もう新幹線の切符とってん。次の土曜日の13:30新横浜着の"のぞみ"で行くし！ほんなら、予定空けといてな！よろチクビ！(◎)(◎) 笑!! 》

『やれやれ…、しないでもいい約束してしまった…』中村はホテルのバーで無言で呟いていた。
　まっ、いいか…。俺が交通費やホテル代を出すわけではない。慶子と小百合が"世界三大珍味"なら、正美はコテコテの"お好み焼き"である(笑)。お好み焼きをワイワイ・ヤイヤイ騒ぎながら楽しく食えばいいだけの話ではないか…。ド・スケペな中村はそのように納得した。女は子宮で考えるとは世間でよく言うが、中村だって行動の原理原則はペニスで考えているのであろう…。

　慶子と小百合を抱いて、それぞれに射精したのは土曜日で次の土曜日に正美と約束したのだが、中村はいきなり仕事が忙しくなって、他の人妻とデートをするヒマが無かった。慶子或いは小百合を抱きたい気もしたが、なんとなくそれも仕事で忙殺されて段取をする時間が無かったのである。まあ、こういう週もあるだろう…。一週間禁欲して、思いっきり正美の肉体で発散するつもりになっていた。

　その週の木曜日。
　珍しく慶子が事務所で残業をしていた。指示したわけではないが、事務処理が溜まっていて、夜の仕事(スナックさゆり)の手伝いもないので、自分の意志で残業をするという。

『慶子…。いや、山県。仕事、明日にしたら…、もう帰っていいよ』
「あっ、はい。もう終わります。でも…中村さんって意外と鈍いのね…笑」

『なにがよ…』
「いえ。別に(笑)。まあ、そういうところが魅力なのね…(にこっ)」

『したいのか？慶子…』
「いえ。わたしはしたくないけど、中村さんはして欲しくない？、出したくない？…(にこっ)」

『口でしてくれるのか？』
「いいわよ。そろそろ、溜まるころかな、と…笑」

　別にどうしてもフェラ抜きして欲しい中村では無かったが、慶子は失いたくないのだ。したくもない残業にかこつけて、フェラ抜きする為に居残ってくれたのだ。ここでムゲに扱うことはできない…。一週間禁欲して溜めた濃い精液を大阪から来る正美のナマ膣にぶちまける算段でいたが、ここは、慶子の誠意に答えることにした。うれしいくも有り難いことではないか…。

『いいのか…。じゃあ、慶子の言葉に甘えて頼むよ…』

　中村は事務所のドアをロックして窓のブライドを遮蔽して、事務所のソファに座った。慶子もおもむろに中村の横に座って、慶子の側から唇を重ねてきた。中村も答えて、慶子の舌を吸った。慶子はキスをしながらズボンの上から中村の勃起を確かめると、唇を離してにこっと笑って下半身の愛撫に移った。

　中村は慶子にやり易いように、ズボンとパンツを膝までずらせて、たけだけと勃起したペニスを慶子に握らせた。慶子はソファに座ったままで中村の腰に顔を埋めてペニスを咥えた。その態勢だと、ちょうど慶子の乳房が触りやすい…。無論、服の上から乳房を掴んで揉んだ。慶子の表情は見えないが、頭が緩急をつけて上下に動いたり、楕円に動いたり、そしてその動きを後押しする演出のごとく、ペニスを"しゃぶりまくる音"で十二分に中村は興奮した。

『うっ、き、気持ちいいよ、慶子…。嬉しいよ、そ、そうそう、亀頭の裏の割れてるところが、一番気持ちいい…、あっ、そうそう、上手だよ…』

　慶子は、ペニスを解放して顔を上げて、中村に微笑んで話しかけた。慶子の唇と唇からはみ出た口の周りは唾液がテラテラと陰妖に輝いている…。

「中村さん…。わたしのこと好き？愛してる？…」

　中村は"愛"と聞くと少し戸惑ったが、とにかく"失いたくない女"なのだ。だが、慶子は賢い女でもある。心にもない軽薄な言葉で返答すると逆効果であることも中村は知っている。故に、嘘をつかないで答えられる範疇で最大限誠意を持って答えることにした。

『勿論、大好きだよ！慶子のことは。だけど、愛を語るにはまだお互い日が浅い、違うか？だから、今の俺にとって慶子は"絶対に必要な女"、"離したくない女"って、ことは言える…』
「うふふ…。流石な答えね！（にこっ）。愛してると言うと自分が重くなるし、かといって、私の肉体は確保しておきたい、ってとこかな…、中村さん？(にこっ)」

『い、いや。考え過ぎだよ、慶子…(苦笑)。もっと、素直に俺の気持ち受け取ってくれ…』
「どう考えても、わたしの解説のほうが正しい気がするけど…(笑)。まっ、いいわ…。立派な回答でした！笑。で、おしゃぶりの続き、する？して欲しい？」

『慶子、殺生なことしないで、焦らさないで、続きしてくれ…、た、頼む…』
「う、うん。気持ち良く・し・た・げ・る・ね…(にこっ)」

　言い終えて、さっきと同じ姿勢で咥えなおした。今度は、さっきよりピストンの速度も速いし、亀頭のカリ部を引っ掛ける圧力も強い。慶子の唾液が、咥えた口元から漏れてペニスの竿の部分が唾液だらけになっている…。中村は、美人の慶子のひたむきなフェラチオに感動して、感度が高まった。

『おっ、お〜〜、き、気持ちいい…。け、慶子っ！イクよ、イク…。あっ、ぁ〜〜〜おっ！』

　慶子の頭は押さえないで、両方の乳房を服をまくってブラジャーも上にずらして、ワシ掴みに掴んで中村は慶子の口の中で果てた。慶子は直ぐに嚥下しないで精液の分量を口中で確認するようにして飲み干して、にっこり微笑んでから、またもや中村に悪戯っぽく話しかけた。

「ねえ、中村さん…」
『ああ、なに？』

「先週の土曜日に、わたしと母の中に出したでしょう？男のエキス…。あれから、奥様か、誰か他の女に出したの？、男のエキス…」
『いいや、出してないよ…、なんでよ？』
「ううん。それなら嬉しいの。今いっぱい出たみたいだし、それに、ヤッパ寂しいじゃん…。あれから、今までの間に中村さんが他の女にエキス出して気持ち良くなってたら…(にこっ)」

　中村は、心底にジーンとくる痺れを覚えた。

　慶子を愛してしまいそうな、中村が自制できないような葛藤を覚える「可愛げ」を慶子がみせたのだ。欲も何もないのだろう、それが嬉しかった。中村は、胸板で甘える慶子の頭を捕まえてキスをした。口中に(自分の)残留精液が残っていたが、慶子の誠意に答えるキスをする為にはそんなことは言ってられない。キスをして舌も絡めた…。そして、唇は離して慶子の目を見て微笑んで喋った。

『慶子。さっきは、お前が必要だ、なんて誠意のないこと言って悪かった…。前回破棄！笑』
「な・に・が・？」

『慶子、愛してる…』
「わ・た・し・も、中村さん…」

　中村は、セックスがしたいというよりも、慶子ともう少し会話をして触れ合ってみたくなった。
　アルコールを適度に飲んでお互いリラックスすれば、また二人に別の局面が発見できるかもしれない…、そう思った。ソファで座ったまま上半身だけ抱き合うスタイルもまどろっこしくなったのだ。

『慶子。時間あるか？もう少し…。あれば、俺のマンションで酒でも飲まないか？軽く…』
「素敵な提案ね！(にこっ)、嬉しい。挿れたくなった？わたしにインサートしたくなったの？(にこっ)」

『なんでも、先回りするヤツだなぁ(笑)。少なくとも今は、純粋に慶子の顔を見て酒を飲んで喋りたいだけだ…』
「よろしいッ！中村さんを信用して、マンションについて行くことにしますわ、わたし(笑)」

　二人は、事務所の全ての電源を落して二人でドアを閉めた。
　歩く中村の左側に慶子は並んで歩き、中村の左腕を慶子の右腕で組んだ。そして、３分程歩くと中村の左腕の肘の部位が慶子のハリのある乳房にさり気なく触れる。慶子の計算づくかどうかは不明だが、自分が好感を持つ女にこういうことをされると嬉しい…。しかも、日頃の慶子はベタベタとくっついたりしないサッパリした女なのである…。

　マンションへの道すがら慶子から喋りはじめた。

「中村さん…」『ああ、なに？』「マンションで、お酒飲んで、ヤリたくなったらどうするの？笑」『ああ。慶子を押し倒して、犯らせてもらう…』「わたし、抵抗したら…？」『ああ。抵抗されたほうが燃える！笑。だから慶子、抵抗してくれ…』「ナマで犯すの？、わたしを」
『そのつもりだけど、駄目か？今日はナマで中出しは駄目な日か？』「わかんない…(笑)」
「でも、最初からそのつもりなんでしょ？ナマで出すつもりなんでしょ？わたしに…(にこっ)」

　冗談とも本気とも判断できない慶子のトークは続いた。もう、今の会話だけで中村のペニスは痛いほど勃起していた。今度は中村から切り出した。

『慶子…、ちょっと手貸して、コレ触ってみ…』「なに？」『慶子があんまりえっちなことを連想させる会話をするからこんなになった…』「あれれっ…(にこっ)。でも、わたしも人に言えないくらい濡れてる、ビチョビチョ…笑」『じゃあ、責任取るよ！』「どういうふうに…」
『コレ、慶子のアソコに挿入して、慶子を絶叫させて責任とる！笑』「挿入する前に、舐めてくれる？わたしの…」『ああ…。いや…、それは約束できんな(笑)。もう直ぐにでも慶子に挿れたい…』「正直な男ね…笑。あら、もう（マンションに）着いたわ。じゃあ、お互い前戯なしでイク？」『ああ。そうしよ…』

　二人の道すがらの"マニフェスト"通り、部屋に入ると酒の仕度もせずに、二人は自分の衣服を時間を惜しんで脱ぎあった。だが、中村が全裸になった時、まだ慶子はショーツとブラジャーを残していた。左手で背中のブラのホックに手をかける慶子を中村は無理矢理やり押し倒して慶子に乗った。中村は、慶子の黒のショーツの股のところの生地を横にずらして、ギンギンに硬直したペニスを膣口にあてがうと一気に膣の奥まで挿入した。膣の奥まで(一往復でなく)半送りしただけで、数の子のブツブツが中村の亀頭の一番敏感な部分を擦って、それだけで、普通の女の膣内を１０往復したくらいの刺激を中村に与えた。

「あっ、あっあ〜〜〜ん。ス・テ・キ、中村さん。でも、ショーツを脱ぐの待てないくらい餓えてるの？、中村さん…笑」
『ああ〜、おお〜、気持ちいい。ちょっと暫くジッとさせてよ、慶子。直ぐにでも出ちゃいそうだ…、あっ、駄目だよ！動かないでよ、慶子！』

　中村が慶子の膣内で難儀するのを見て、、、
　慶子は、わざと腰にひねりを加えた。
　母、小百合のように、中村が動かないでも、慶子自身が動いて、中村を果てさせたいのである…。
　さらに、ヒネリを加えたり、わざと腰を引いてペニスから逃げてみたりした…。

『お、おい。慶子、悪ふざけは止めてくれ…。ほ、本当に出そうだ…』
「ダ〜メ！笑。中村さん、じっとしててよ！笑」
『なんで、意地悪するんだ？慶子…笑』
「だって、ショーツ…。わたし、脱ぎたいのに、脱がせてくれないで、股の生地のところだけ開けて、いやらしい、恥かしいスタイルで挿入したじゃん…(笑)。その報復のつもりなの(笑)」

　中村は、ペニスの亀頭の部分を慶子の膣に人質に取られたようなものである。あと、数センチでも、慶子が急激な動きをしたら、すぐにでも暴発である…。その中村の難儀の表情を観察して慶子は益々大胆になった…。パッと腰を引いてスポッとペニスを抜いたかと思うと、手と指を使わないで、膣口が起用にペニスを探り当てて、自分から腰を埋めて又腰を捻ったり、３センチ程の急激ピストン運動で中村を焦らしに焦らして夢中にさせた。

　畜生…、このままじゃ、慶子の中で暴発だ…。
　意を決した中村は、自分から一旦ペニスを抜去した。そして、１分ほど膣の外で刺激を和らげてから、Ｍ字にいやらしく開いた慶子の膣口にペニスをあてがうと奥まで一気に貫いた。慶子が快感に身悶えて、吠えるような喘ぎ声を出した。中村は中村で自分がどんなワメキ声をあげたかも分らない…。中村の予定としては、最低でも３分間はガンガン突きまくって、慶子を快感でメロメロにするつもりであったが…。が、しかし、ペニスで突きを入れるたびに、亀頭の最敏感部に"数の子"が甘い甘いカウンターパンチを返してきた…。限界である…。１分もピストンしないで限界がきた…。

「あっ、おっ、あああっ〜あああっ、いっ、いっ、いっ、いい〜〜ぃ！直ぐ来て、すぐ来て！あああ〜〜〜ん、イッチャウゥ〜！！！な、中村さあ〜ん！きて〜！慶子の中に来てぇ〜〜え！」
『おっ、ぁっっっ…。慶子…、うっ、で、出るぅ…！ぅっ…、さ、最高に気持ちいい…っっつ…、い、イク…っっっぅ…』

　１０分ほど、二人は繋がったままの姿勢、中村が膣奥で果てて、化石のように動かなくなったまんまの姿勢で繋がっていた。

「中村さん…。素敵でした…。最高に気持ち良かったわ…。あなたを愛してるし、離さない…」
『ああ、俺もだよ。慶子。愛してる…。おまえが俺に飽きるまで離れないでくれ、俺から逃げないで欲しい…』

　慶子は、にっこり微笑んで頷くと、中村に濃厚なキスをしてきた。中村も応じた…。
　このあと、更に、もう一回、慶子の中で果てた中村であった…。

　慶子を駅まで送って、中村はいつものショットバーで休憩がしたくなった。正に放心状態であり、このまま帰宅すれば妻に見抜かれてしまう恐れがあるくらいに、慶子に精を抜き取られたのである…。中村は、４０才を少し前にして思い知った…。疲労は、射精の回数ではないのだ、と…。密度なのである…。

　ショットバーのマスターが中村の意気消沈な表情を見て心配気にはなしかけた…。

「どうしましたか？なんかツライことでもありましたか？…」
『ああ、まあね…』
「どなかのご不幸があったとか…」
『いいや、そういうのじゃない…。まあいいさ、ちょっと、濃いバーボンでも貰うか…』
「かしこまいりました…」

　マスターがバーボンをもってきた。中村のテーブルの前に置いてから、マスターが口を開いた。

「怒らないでくださいよ、中村さん…。いつも、"一人勝ち"みたいな余裕の顔が、今日は正反対で、"一人負け"のようですが…。笑っちゃっていいですか…。他のお客様にはこんな失礼は言わないんですが…、中村さんだとつい…笑」
『ああ。大いに笑ってくれ…。確かに"一人負け"だわな…笑』
「や、やっぱり…笑」

　が、バーボンをストレートで５杯も飲むと、中村は完全に甦っていた。
　全く、不謹慎な男である…(笑)。
　マスターの心配をよそに、無意識に、"なにわの女"正美にメールしていたのである…。

　アーメン…。

〜　予告　〜

【 ２４．正美 〜 大阪弁の人妻やで、ホンマ！ 〜 】