〜あらすじ〜
　 資本金500万円の小さな会社のオーナー中村武(38歳・妻子有)は、人妻とおおせを楽しむ為に、ワンルームマンションを借りていた。口説いて自分の女にした人妻をこの部屋に連れ込むのだ。
　 いつからか数えた初めてもう直ぐ100人になる。ごく普通の人妻が中村の性奴隷になる様を綴ります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 人妻くずし２５．正美�A 〜 大阪弁の人妻やで、ホンマ！ 〜 】

〜話は観覧車に戻って・・・〜

　 正美は、実際に自分が悪いと思ったのだろう。それに恥かしかったのもある筈だ。中村に宣言されてから３分くらいは、自分の歓楽への要求は一切しないで、中村好みの高速ピストンに付き合った。

　 その時、自分が要求した事（仕組んだストーリー）とはいえ、生で入れられて、しかも中村の精神状態(多少怒気を含む状態)ならそのまま生で自分の膣内に精液を放出される可能性が濃厚なことに気がついた…。

「な、中村さん！な、中に出さんといてなぁ！お口で飲んだげるさかい、絶対に中に出さんといてや！今日、ホンマに危ないねん、うちぃ…！た、頼むで〜！」
『…』

　 中村は正美の中出し拒否を聞いて、マジで切れた…。

　 が、

　 高速ピストンをしている途中に中村はふと思い出した。この前に正美にした膣内射精はちょうど一ヶ月前である。今回の横浜訪問の連絡を中村にして来た際に「無事、生理がきたわ」と報告があった。ということは、結局はこの前は"妊娠しにくい日"又は"安全日"だったのだ。
　 ピストン運動をしながらでも、その事を正美に気付かせて安心させた上で、中出しをさせてもらおうとも考えたが、こうなったら正美には、彼女の望むナマの中出し快感は妊娠のリスクが表裏するという恐怖を味合わせる為に中村は無言で中出しを敢行することにした。

　 中村は、「中に出さんといてなぁ！」という懇願を無視した。代わりに妊娠の"に"の字も忘れてしまうくらいの快感で正美をヘロヘロにしてやることにした。

　 さっきから正美のＧスポットは突いているが、そこだけ突いていても中村の快感は深くならない。これが、慶子や小百合の膣ならとっくの昔に射精しているが、正美の膣は十人並みかそれよりも若干緩いのだ。故に、一旦膣口から抜く、そして素早く又挿入する。厳密に言うと、亀頭の先端から１センチ程は膣から抜かない。要するに亀頭カリ部の一番敏感な部分を膣内と下界を行ったり来たりさせればある種の摩擦が加わって刺激が高まるのだ。

　 これは、女によっては効き目があるが、正美にはイマイチらしい。が、緩い膣はこういうことでもしないと、この立ったまんま後ろからピストンする場合は中村の快感は高まらない。

　 加えていうと、一度抜くと再挿入にてこずる場合もある(笑)。先端の１センチは膣内から抜かないのだ。Ｇスポットをペニスで突きまくる攻撃一本に絞った。そして、半分皮を被ったクリトリス剥き出しにした指で円を描くようしたり、前後に素早く擦りに擦りまくった。

　 正美は、快感で逆Ｖの字で立つ両足が震えてきている。特に膝がガクガクしはじめた。ハイヒールのカカトの部分が観覧車の床との接地点がカチカチと小刻みに音を立てている。正美はどうやら「中出し拒否も忘れるくらい」感じているようである。

「あん、あん、あん。気持ちえぇ〜！気持ちええわぁ〜ぁ！もっとチン○でオメ○突いてぇ〜！指でクリちゃんグリグリ擦ってえぇ〜！！あっ、ああ〜ん、イクわぁぁぁ〜〜〜っ…」
『…』
「あっ、あっ、ああ〜ん、イクっ！イクっう！イクっわ〜！うち、ぃっちゃうゃう…っ…っ」
『あ〜、俺もイクぞ！正美イクっ！』

　 中村は、正美に土壇場で逃げられないように、掴んでいた尻を持つ両手を、骨盤の角張ったところに鷲づかみにして固定した。

『うっ、で、出るっ！うっ、正美っ、出てるゾ…』
「あっ!?、ア、アカンっ！…中は、あっ、あか…ん…。…」

　 正美は腰を引こうとしたが、引く力が弱かった…。先に自分がオルガを迎えているし、もう脳では判断できない状態なのだろう…。しかし、正美が力なく引く際にイヤイヤしながら左右に尻を振った時の腰の動きが微妙に中村の亀頭を刺激した。中村も、"逃がすまい"と本能的に骨盤を掴んで自分側に引き寄せてペニスは膣の奥に潜り込むように突いたから、結果的に膣の一番奥で殆ど全ての精液をぶちまけた。

『うっ、おっおお〜っ…。き、気持ちいい…』
「あ、アカン言うたのに…、なんで中に出すのん…、ヒドイやん…」

　 正美の声は恨めしそうたが、声に力がない。
　 こういう時は女の脳神経は、言語神経にどういう発言をしろ！と指令を出すのだろうか？…
　 人間に限らず、種の保存・繁栄の為に交尾の最中のしかも絶頂時は他の事柄を同時に処理する能力はないようだ。勿論、オスである人間の男だって、射精が始まるまるともうどうしようもない。

　 中村は膣口からペニスを抜去した。
　 ペニスには白く濁ったシロップのような液体が付着している。
　 膣口を凝視すると、奥のほうで発射したのか、何も逆流してこない。中村は、中指を膣に挿入してＧスポットを再び刺激した。

「あっ、あ、も、もう止めて、アカン、うち立ってられへん…」
『いや、正美。たっぷり出した筈なのに出てこないぞ！アレが…』

　 中村は、喋りつつＧスポットの刺激を強めた。

「あっ、あっ、また感じてきたやん、もう、止めてえな…」

　 正美が腰を引く為に腹と腰全体に力を入れた瞬間、中村の出した精液が中村の中指を伝ってドロッと出てきた。中村は精液と正美の膣液にまみれた中指を、肩で息をする正美の口に強引にねじ込んだ。正美は拒否するどころか、殆ど無意識に中指を咥え込みフェラチオをするように中指を舌で舐めまわして付着した液体を舐めて飲みこんだ。

「もおぉ〜。なんで出すんよ？アカン言うたやろ！中は！」

　 中村は返答しないで、膣口をテッシュで拭いて、ショーツとストッキングを元通りに履かせてやり、たくし上げたタイトスカートも元に戻して、観覧車の席に座らせた。

「なあって！どうしてくれるねん？妊娠したら！うち人妻やねんで！」
『人妻なのは知ってるよ！笑。人妻の中に出すって、禁断の果実を食べるようなもんだしな(笑)』
「ちょ、ちょっと！アンタ、中村さん冗談言わんときや！妊娠したら責任取ってもらうさかいな！」

　 席に座って、正気を取り戻しはじめた正美は再び横柄(おうへい)な態度に戻った(笑)。中村はなんだか愉快になってきた…。

『責任、ってどんな責任よ？まさか、夫と別れるから結婚しろとでも？』
「そういう事も有り得るやんか？」

『いや、それは困るよ！笑。第一、今確かに正美の中に出したけど、昨晩もその前も、いつも暮らしている旦那の子って可能性のほうが高いじゃんか？笑』
「いいや、うちの旦那とは暫くしてへん、それに…」

『それに、何？』
「旦那にさせる時は必ずコンドーム付けさせてるし…」
『それを、俺にどう証明するのよ？笑。なんなら、旦那に会わせてくれ！俺が直接聞いて確かめてみるさ…』

　 正美は、中村を睨め付けた上で、平手打ちをしようとしたが中村は取り押さえた…。

『正美。怒らないで冷静に聞いてくれ。一ヶ月前に偶然コンドーム破れて正美の中に出したよな？妊娠しなかっただろ？あれからちょうど一ヶ月だ。今日も大丈夫だよ…』
「…」
『聞いてるのか？正美』
「もうええわ。あんたって最低な男やってんなーっ！うち、観覧車降りたらもうあんたとはバイバイするわ！一人で新横浜のホテルに向かう！」
『怒るなって、最後まで話を聞けよ！正美』
「一体、なんの話やねん！マナー知らずのアホ野郎とこれ以上一緒にいたくないわ！どアホッ！」

　 正美はひょっとしたら怒った顔のほうがチャーミングだ。と、中村は思った。無論、怒った女をなだめるくらいは得意である。しかし、このチャーミングな顔とミスマッチな攻撃的な言葉の意味と大阪弁はもう少し楽しみたくなる、というものだ…。

『いやね。これ、もって来たんよ。この薬…』
「なんやねん！それ？」

『アフターモーニングピルさ。知ってるか？』
「知ってるわよ！そやけど、副作用強いらしいやん！」
『最近のは、そうでもないよ。ウイスキーと日本酒とワインのチャンポンの二日酔いより害が少ないさ…笑』

「あんた、うちのカラダをなんやと思うとるや！？」
『俺にとっては、大阪では…、いや、西日本で一番チャーミングな女だよ。できれば、修羅場を作らないで、気を取り直して明日の朝まで一緒に居て欲しい…』

「勝手な事言うなアホ！美人や、エエ女や！言うて誉めたら誰でも気が変わると思うとんのか！？」
『悪い気はせんでしょうが！笑。なにせ、西日本一のイケテル女だぜ！』

　 正美の鬼のような形相に変化が現れた。暴言を口に出してまった勢い上、中村が『勝手にしろ！』となれば、最早正美は一人でホテルに行くしかない。それを、正美のプライドを傷付けないで頭を下げて気分よくさせるのが男たる中村の仕事である…。

「まあ、ええわ。中村さんの目は"ふし穴"や無かったんやな！笑。あらっ？。ちょっと待ちいな。"修羅場"って一体なんの事やねん？へっ？」
『いや。正美の旦那に電話して、奥様にフラレました、って言おうと思って。それに、あなたの美人妻に未承諾で膣内射精しました、ってお詫びもしないといけないしね…笑』

　 中村のエグイ冗談を一瞬で理解すると、正美は、今度は平手打ちでなくて、ゲンコツ態勢で殴りかかって来た。ゲンコツだから上半身ごと殴りかかった。中村は軽く交わして、よろける正美を抱きしめた。そして、正美の頬を両手で掴んで、強引にキスをして舌を正美の口中に押し込んだ。正美はその舌に自分の舌を絡めたあと中村の舌を吸った…。暫く、キスを楽しむと正美から離れた。そして、うっとりとした表情で中村の目を見つめて、

「あんた。ホンマに悪党やな！全部、計画済みやったんやろ！…。うちを怒らせて、なだめるのも全部…」
『大阪には、おらんのか？俺みたいな悪党は？笑』
「大阪の男はヤルまで。ヤッたらトークもなしに入れて出すだけ、や！」

『正美の旦那もか？』
「うん、そうやねん。早漏やし、ナマやと感じ過ぎて直ぐに出してしまいよるし…」
『それで、コンドーム付けさせてるのか？』
「しゃ〜ないやん。危なっかしくて…、ゴム付けさせとかんと・…」

『正美を何回か妊娠させた男は？』
「ああ、あの話ね…。うちも無知やったしね。それに今はもうなんの関係もないし…」
『だって、今の子は昔の男の子供であるかも知れんのだろ？』
「あんね。あんたの子やから奥さんと離婚して責任取ってくれ、って言うたら蒼くなって逃げよったし。もおええやん、昔の話は」
『ああ、悪かった。もうその話はしないよ、ゴメン』

「それより、その薬はいつ飲めばええのん？」
『今でもいいけど、明日の朝のほうが安全・確実かもな…』
「それって…、もしかしたら…、明日の朝まで散々うちの中にアンタの精液出すつもりなん？避妊もせえへんで…。サイテーな奴やなあ…」
『嫌なら、今飲んでくれ。新横浜のホテルではちゃんとコンドームする。でも、破れるってこともあるしね…笑』

　 正美は諦めた。と、言うより自分の性欲を１００％見透かされたことに対する諦めだ。一度は自分からふてくされて中村とこの場で別れようとした。それを、中村はジョークを交えて留意させてくれたのだ。「もう、セックスに関してはこの男の議論に逆らうのは止めとこ」と正美は思った。怒ったところで、さっき膣内射精された精子と自分の卵子が結合して受精卵になっているかも知れないのだ…。どうせなら、明日の朝まで楽しんでから"後ピル"を飲もう…。

　 観覧車を降りてから、二人は電車を乗らずにタクシーで中華街まで移動した。
　 中村自身が電車に乗るのはかったるいと思ったし、正美だってセックス以外のことでは自分を丁重に扱ってくれていると思いたいだろう。タクシーの運転手が余計なお喋りをはじめた。

「お客さん方は、観光で来られたんですか？」
『いいえ、違います』
「はあ…？」
『僕らは夫婦でしてね。お互いの仕事の事情で神奈川と大阪と離れて暮らしてますが。今日は久しぶりのデートなんですよ！笑』

　 正美は、ドライバーと中村の思わぬ会話展開にきょとんとしている…。

「あっ、そうだったんですか。それは失礼致しました。それで、中華街でリッチなお食事される訳ですね！」
『そうです。メシを食うだけならどこでもいいんですけどね。今日の夕方は二人で子作りをしないといけないので、精力を付けて欲しいと、妻が言うもんでして…笑』
「ああ…、それはご馳走様です…(笑)。ええっと、中華街は何処の門で車を止めればよろしいでしょうか？」
『いきなりどこの門と言われても知りませんが、○珍楼を予約してますので、そこに近い門でお願いします』

　 "精力を付けて欲しいと、妻が言うもんでして"と中村が話した時、ドライバーは正美の顔をルームミラー越しに無意識に見た。正美も無意識にミラー越しのドライバーと目が合ってしまい、自分が好色な女としてドライバーに映ってることが分り、直ぐに目を逸らせた。そして、そういう事(会話)を仕組んだ中村の太股を思いっきりつねった。つねられた中村は、笑顔で正美の耳元で囁いた。

『新横浜のホテルで思いっきりつねっていいから、今は辛抱してくれ…』

　 正美は中村を睨みつけて、「ふんっ！」というゼスチャをしてから視線を車窓にやった。『マジで怒った時の正美の顔はチャーミングだ』と中村は心で呟いていた。タクシードライバーはまたもや余計な話をしはじめた。

「しかし、あれですね、ご主人。奥様がそれだけお美しいと心配になりませんか？まして、離れてお暮しですと…」
『ええ、そうなんです(笑)。私は、妻が浮気しないかと、それが心配で心配で夜も眠れません。世の中、私のような真面目な男ばかりじゃないですから…(笑)。まあ、だから今晩子作りに励むんですよ！笑』

　 正美は、さっきの倍ほどの力で中村の太股をつねった。中村は痛みでビックリした。そのビックリした表情をドライバーはミラー越しに観察していた。今度は中村とドライバーが目を合わせた。が、中村はこんなことくらいでは動じない…。

『運転手さん。お願いがあるのですが…』
「はあ、なんでしょうか？」
『妻が夜まで待てないと言うもんでして、今、妻とキスをします。ほんの数十秒、我々を観察しないでください。。。』
「承知しました」
（観察するな、と言われても車の後方安全確認の為にルームミラーはみなくてはいけない…笑）

　 嫌がる正美の両頬を掴んで、さっき観覧車でやったようなディープキスを正美にした。正美は恥かしいさと中村にコントロールされてる悔しさから５秒ほど拒否したが、抵抗しても無駄なことを悟り中村の肩に自分の腕を巻きつけてディープキスの返礼をした。時間にして１０秒ちょっとであるが中村はとろけそうな感覚に見舞われたし、正美もそうだった。

　 セックス技術というものはヘビーな責め一本槍だけではいけない。柔軟とりまぜてストーリーを作るのである。そして、言葉での前戯も非常に重要な要素の一つであるのだ。中村から唇を離して、正美の目を見つめて微笑んで小声で呟いた。

『正美。今日は逢いにきてくれてありがとう』
「うん。はい。こちらこそ逢ってくれてありがとさん」

　 正美も微笑みの返答をした。一瞬だけ沈黙したが、今度は中村が正美に喋りはじめた。

『正美。外を見てみなよ。車の運転マナーが良いだろよ！横浜は！笑』
「うん！笑。うちもさっきからそう思うとってん。こっちの人って、譲り合いの精神ってあるやん！大阪じゃ考えられへんで！笑」

『ああ、そうだろな！俺、大阪の横断歩道で何回か車に轢かれそうになったしな！笑』
「あんねー、大阪の信号はやね、自己責任で渡るねん！笑」
『どういうことだよ？』

「赤信号でも（横断歩道）渡ってもかまへんちゅーこと。轢かれへん自信のある人はね！笑」
『しかし、お隣りの京都でも神戸でも、信号守るし運転マナーもいいぜ。大阪だけだな！笑』

「笑！その程度のことで驚いとったらアカンで！大阪はな、痴漢、引ったくり、自転車泥棒、違法駐車、飲酒運転の検挙数が２０年以上ダントツ日本一やで！笑」
『正美、お前もされたことあるのか？痴漢は？』
「痴漢は無いけど、レイプされたことはあるわ！」
『マジの話かよ？…』
「マジやで。それは、大阪やなくて横浜。今、私の目の前にレイプ犯人座っとるし…笑」

　 ここまで聞いていて運転手が笑いはじめた。突然笑ったので中村と正美はギョッとして運転手のほうを注目した。運転手はバツが悪そうに、笑ったことを謝った上で二人を賞賛した。

「いえ、笑ったりしてすみません。あんまり楽しい会話をされてましたので…。さっきは"美しい奥様をお持ちで心配ないですか？"なんて余計な事を口にしましたが、奥様は頭の回転が速い上にユーモアもあります。ご主人も勿論そうです。お二人はラブラブですし、お二人に限っては浮気とか不倫なんて絶対に心配ありませんね！いえ、こう見えても私は人を見る目があるんです！」

　 "浮気と不倫の張本人"である中村も正美も「あんた、馬鹿か？」と心で呟いてから二人で顔を見合わせて笑った…。車は中華街に到着し、予約しておいた○珍楼の個室に通された。中華料理は本来は４人以上で一品料理数皿を頼むのがベストである。一品料理数皿は二人では食べきれないからやむなくお店推奨の一人用コース料理を二つにした。ただ、フカヒレと北京ダックは正美の後日談の為にコース料理の中に組み込んでもらった。満腹になった二人は新横浜へ向かう。今度はＪＲでなくて横浜市営地下鉄を利用した。

　 午後５時前にホテルに着いた。高層ホテルというのは何処でもいいものである。
　 まあ、あえて言うと都心の高層ホテルに比べれば夜景の美しさに劣るが。しかし、正美は観覧車の時以上に窓の外の風景に感動してはしゃいでいた。

　 そうか…。

　 正美のチャーミングのポイントはギャップなのだ。黙っていれば、本当に二流誌のモデルは勤まる…。ところが、それだけではどこにでもいる普通の美人だ。普通に美人なだけでは中村ぐらいの男は魅力を感じたりしない筈だ。容貌とは裏腹な攻撃的な性格に加えて大阪弁を話す。
　 特にセックスの時の大阪弁は中村には答えられない魅力なのだ…。そういことを、中村は椅子に座ってぼーっとして考えていた。その中村を驚かすように正美が肩をパシッと平手打ちした…。

「どうしてん？黙ってたら気色悪いやん！笑。今、何考えてんのん？」
『ああ。今晩正美とヤル体位を考えてたんだよ！笑』

　 正美のリアクションを楽しみに中村は心にも無いことを口走った。

「それで？ええ案は浮んだん？何をして喜ばせてくれるねん？笑」

『なんちゅー答えやねん、正美よ！笑』あまりのダイレクトな返答に中村の心の呟きが大阪弁になってしまった…。大阪弁は伝染するのだ…(笑)。

『ああ(笑)。目下考え中やねん。それより正美、晩メシどないする？』
「えっ？もうお腹空いたんかいな？笑。腹っ減らしやな！中村さんは！笑」
『いや、まさか。ついさっき中華街で食べたばっかりやんか。そやけど、考えておけばあとで悩む必要もないやんか』
「まあね。うち、あんまりヘビーなのは勘弁やな。どうでもええけど、中村さん。下手糞な関西弁やめてえな！笑。キモいし、似合わへんし！笑」
『ああ、そうだよな(笑)。じゃあ、ルームサービス取ろか？ワインとオードブルってのは、どう？』
「ええやん、ええやん！大賛成ーっ！」
『正美はウイスキーは嫌いか？』
「好きやけど…、なんで？」
『ウイスキー飲んで、エッチする、ってのはどう？』
「うちはかまへんけど、飲み過ぎすると男の人はヤバイんちゃうのん？」
『なにがよ？』
「アレ。立つ(勃起する)？」
『そんなになるまで飲まんさ。正美を喜ばせんといかんしな！笑』

　 中村は持参したウイスキーをカバンから取り出した。部屋備え付けのグラスに氷を入れてウイスキーロックを二つ作って一つを正美に手渡した。正美は、三口ほどゴクリと飲むと椅子に座る中村の前にアグラをかいて絨毯の上にじかに座った。そして、グラスを手にして喋りはじめた。タイトスカートであぐらをかいて座れば、股の部分のショーツがまる見えなのだ。こういうのも計算ずくなのだろうか…。

「中村さん」
『なに？』
「うちのどこが好き？」
『全部』
「…」

　 正美は、弁舌が立つ中村ならもっとワクワクすることを言ってくれると期待したが拍子抜けした。中村はそのへんの女性心理を鏡に映すように見える。女に誘導されて女が喜ぶ答えなど出すつもりはない。第一、正美のチャームポイントの一つは"怒った顔・落胆した顔"なのだ。勿論、笑顔も美しいが、その笑顔は自分自身のリードで作りたいと思う。しかし、中村も、正美に同じ質問をぶつけてみることにした。

『正美』
「なに？」
『俺のどこが好き？』
「全部」
『…』

　 正美も中々のものだ(笑)。二人は顔を見合わせて笑った。ウイスキーの最初の一口が効きはじめてきた。正美もそうであろう。言われたら言い返す、こういうところも正美のチャームポイントてある。もっとも、こういう性格は人(男)によっては敬遠される場合もある。実際、聞いてはいないが正美の旦那はこういう性格を嫌っているのではあるまいか？そうでない限り、高い旅費を使って男と会って「言葉の応酬」を楽しんだりしないし、男に抱かれたりしない。

　 ウイスキーがさっきよりまわってきて、中村も正美も少しエッチな気分になりつつあった。
　 このまま、言葉遊びを続けていては高校生の修学旅行である。中村は、正美に話しかけた。
　 ちょうど、椅子の中村の前で絨毯にじかに座る正美にはフェラチオをさせるには最良のポジションである。

『正美』
「なに？」
『フェラチオしてくれるか？』

　 正美は返事しない代わりにニッコリと頷いて、恥かしげもなく、中村のズボンのファスナーを降ろして、半勃起しているペニスを取り出した。一口パクリと咥えて顔を上げてから、中村の目を見て微笑んで話しはじめた。

「中村さん」
『なに？』
「どのコースにする？」
『コースなんてあるのか？正美のは…。で、どんなコースがあるんだよ？』

　 中村は愉快にビックリした。風俗嬢じゃあるまいし、人妻にフェラチオのコースを尋ねられたのはこれが初めてである。

「あんね。お口だけのコースと手と指を加えたコース、それにお尻の穴を舐めるってコースもあるねん！あっ、言っとくけど、うち、風俗嬢の経験なんかないしな！笑」
『いや、正美が風俗嬢だなんて疑ってもいない。それより…、お尻の穴は舐めてくれんでいいし、お口だけのコースを頼むよ！笑』
「意外とノーマルなんやね！笑。で、最後までいく？つまりその…、お口に出したいん？」
『えっ、そこまで決めんとしてくれんのか？笑。それに…、いいのか？口に出しても？』
『なにをカマトトしとるん？笑。アカン言うてんのに人妻の○メコに平気で精液出す悪党が、フェラチオで人妻に精液飲ませることくらい、なんとも思うとらんやろ！笑』

　 まあ、正美の言うことは図星だ(笑)。しかし、このトークは正美が好色なのではなくて、男を喜ばせる為の計算された言葉の前戯であることが、この段階になって初めて中村は気がついた。
　 それが証拠に中村のペニスはこの言葉だけでギンギンに勃起した。そして、改めて正美の頭の回転の良さを認識した。

「ほんで…」
『まだあるのか？まだしてくれんのか？笑』
「ゴメンな、焦らして…(笑)。もう、これが最後の選択肢やし…」
『ああ、手短に頼む、早くしゃぶってくれよ！』
「待ったりいな！笑。お口に出して、そのままゴックンさせるか、お口からタラ〜ってアレ垂れさせるのか、どっちがええのん？」
『では…、そのままゴックンのコースをお願いします』
「かしこまいりました…」

　 正美は中村のペニスを咥えた。正美の作戦的中である。口で咥えられた瞬間、軽い電流が中村を襲った。同じことをされてもこの一連の言葉の前戯が有るのと無いのでは大違いである。会話中も正美は手で、ペニスを優しく上下させていたから、尿道口には透明な我慢汁が湧き出ている。

　 正美のフェラは左手でペニスの根元を抑えて、右手で裏筋の神経過敏な部分を根元方向に軽くさする。そして、口中に唾液をたっぷり溜めてから、猛烈なスピードで頭を上下させる。そして、感度が高まる頃にスピードを緩めて、一度亀頭を口から出して舌で亀頭部からペニス中程までを舐めまわす、中村が焦れったく感じる頃に再びガッポリ咥えて猛烈なスピードで頭を上下する…。

「んぐ、んぐ…、ん、ん…」
『あ〜、気持ちいいよ、正美…。上手だし、トロケそうだよ…。あ〜…』
「ん、んぐ、んぐ…、う、ん…」
『そろそろだ、出すよ正美…。いっぱい出そうだから、しっかり受け止めて飲んでくれ…』

　 正美は咥えたまま頷いて、頭の上下のスピードをより早めた。

『あ〜、そう、それ気持ちいい、い、イクぞ…』

　 中村が正美にそう告げる、正美はいきなり口からペニスを解放した。そして、中村の太股も内側の柔かいところを思いっきりつねった！中村としては天国の昇りつめる寸前で、地獄に突き落とされたようなものである…。中村は正美を睨みつけた。

『正美！一体どういうつもりだ？もうちょっとだったのに…』
「へへへえ…(笑)。さっきタクシーで、ホテルに着いたらつねってええ、言うたやん！笑」
『正美、おまえ…、殺すゾ…』
「殺すのは、あとでベッドの中でうちを殺してなあ！笑。死ぬくらい感じさせてえな！」
「なんなら、このまま止めよか？笑。それともイキたい？出したい？アレをうちに飲ませたい？」
『途中で止めるなんて"コース"は選んでないぞ！正美、コラッ！しかもイク寸前に…』

　 正美は大爆笑した、大爆笑しつつも中村の快感の火種を消さぬように、ペニスに手を添えて優しく上下している。『なんてこった！これも、正美のプレイなんだな…。畜生め！』中村は心で思ったが、過去に付き合った人妻にこういうことをされたのははじめてである。第一、シャクにさわる。

『正美。それもプレイ、いや、テクニックの一つか？…じゃあ、改めて頼むけど、"寸止めプレイ"はコースから外してくれ。ひと思いにイカセテくれよ！頼む…』

　 正美は大爆笑から勝ち誇ったような笑顔になって中村の瞳を覗きこんで喋った。

「しゃーないな！笑。中村さんに頼まれたんでは…。ほんなら、"寸止め"はプレイから外したげるわ…笑。あっ、そうそう、今つねったんわな、うちの○メコの中にアカン言うてんのに無断で出したやろ！観覧車で。それの仕返しでもあるねん！笑」
『わ、わかった…。とにかく頼む…』

　 中村は椅子から立ち上がり、正美の頭を抑えてつけて、強引に正美の口にペニスをねじ込んで抽送をはじめた。正美は恨めしそうな顔で中村を睨んだが、今回は中村を本気で射精させる為の奉仕をし始めたので中村は自分からの抽送は止めて、正美に愛撫を委ねることにして、再び椅子に座りなおした。

「んぐ、んぐ…、ん、ん…」
『あ〜、気持ちいいよ、正美…。上手だし、トロケそうだよ…。あ〜…』
「ん、んぐ、んぐ…、う、ん…ん、」
『そろそろだ、出すよ正美…。今度は頼むぞ、しっかり受け止めて飲んでくれ…』

　 この時中村は思い出したが、さっきの寸止め時は、確かに正美は目を開けてフェラチオをしていた。中村はそれも一興と思って気にしていなかったが、要するに正美は"イク時"を見極める為に観察していたのだ…。が、今回は目を瞑って、中村のペニスに集中している。『やっと本気でイカセテくれるのか…』と中村は安心して自分も目を瞑って亀頭に全神経を集中させた。

『あ〜、正美、トロケそうだよ。い、イクぞ…』
「んぐ、んぐ…」

　 さっき焦らされた分の精液と今回の快感で噴出しようとする精液の分量が加わって、おびただしい量の精液の第一弾が正美の喉奥にビシャという感じで当った。その喉の感触を確かめるように２秒ほど正美の奉仕の動きは止まったが、第２、第３弾を迎えるように舌でカリの敏感な部分を舐めまわした。第２、第３弾もけっこうな量が出たが第３弾以降が枯れたことを知ると正美は舐めまわす速度を緩めた。

　 ここで、同じ勢いで舐め続けられては直ぐにペニスはくすぐったくなる。つまり、正美は男の射精時のメカニズムを知り抜いているのだ…。正美の舌の動きが止まり、亀頭全体を包み込むようにして精液を溢さないようにしてから、最後は尿道口にチュッとキスをしてペニスから顔は離した。

『正美…』
「ん？」
『気持ち良かった。最高だよ…。正美の旦那にはじめて嫉妬したよ…』

　 正美は飲む瞬間だけ眉間に少しシワをよせた。また、そういう顔もそそる…。

「残念ながら、旦那にはしたってへんねん！笑」
『まさか…』
「うちの旦那、咥えたら２分くらいで出しよるし。ほんで、出したら復活するまで時間かかるから、結局はお口でするのはパス。うちの○メコに入れて３分くらい腰振って、ドバッで出して終わりや…笑」
『ああ、教えてくれてありがたとう。しかし、生々しい話だな…。じゃあ、あれか、前の男に教え込まれたのか？…。まあ、俺としては嬉しいけど…』
「まあね。そやからフェラチオなんかするのはこの前、大阪で中村さんにしてあげたんで５年ぶりくらいかな…ホンマやで」
『ところで、正美の旦那の仕事って何？』
「うん。公立中学校の教師や」
『へっ？』
「それがな。キモいねん。旦那が修学旅行引率に行った時に旦那の部屋を掃除してん。ほんなら、とんでも無いもん見つけてん！笑」
『何よ？ひょっとして…、ロリコン系グッズか？』
「ピンポーン！！ハハハ…(笑)。ってか、笑うとる場合ちゃうで。うち、それ発見した時マジで悲しいというか、自分が情けなくなったちゅーか…」

　 なるほど。どうやら、旦那にフェラをしてやらない、ゴム必着というのは（中村を喜ばせる為の）嘘でないらしい…。

「つまりやね、中村さん。うちとセックスしている時も胸の中、頭の中は女子中学生のこと考えてやっとるねん！そんな男に誰が奉仕したろかと思う？？？うちの言うこと間違っとるかな？」
『…』
「だから、中村さんとひと目見て話した時、この男なら、うちを大人の女として扱ってくれるやろし、女の喜ばせ方も熟知してはるやろうし、会話も上手やし…。ほんで抱かれたいと思うてん！」
『…』

　 まあ、長所の「会話上手」って事が、優先順位の三番目なのが中村は多少気にはなった(!?笑)が、セックスを第一に楽しむ為の間柄である。中村の会話上手や人格に惚れられたとしても、セックスが下手であったり、セックスアピールが無い女なら、そもそも"こういう付き合い"は成立しない。

『しかし、正美。一つ聞くけど…。旦那にも、俺にするように攻撃的に接してるのか？笑』
「悪かったな〜！攻撃的な女で…。最初(結婚当初)はそうでなかってんけどな…。旦那の女子生徒のパンツの隠し撮り写真見つけて、うちはキレてん！笑」
『なるほど…。まあ、もうええわ、旦那の話は。正美自身が嫌だろ？思い出すのは…』
「うん…」

　 中村は、正美のウイスキーロックのお替りを作ってやった。そして、（これも）持参したピスタチオというナッツをカバンから取り出して、袋を開けて正美に渡した。

『正美。ウイスキーだけじゃ肝臓を悪くする。ルームサービスまでまだ時間あるからこれ一緒つまもう！』
「なんかやさしいやん！笑。うち、こういうことされるとホンマに惚れてしまうで！笑」
『いや、正美。惚れてくれるなら、俺のペニスに惚れてくれ！笑』
「…」

『そうだ！風呂でもゆっくり入ろうか二人で。ここのバスタブ広いし、ロックグラスもっていって、ウイスキーちびちびやりながらぬるい目のお湯にゆっくりつかろうゼ！』
「ほらっ！そういう優しい気遣いせんといて、って…。うち弱いねんてば、そういうのに…」

　 いや。

　 中村としては、この後本番行為をする際に、正美にクンニリングをしてやらなければならない。
　 男のペニスは射精してもテッシュで拭けば、或いは、女の口で綺麗にしてもらえば、次の"使用時"はほとんど新品状態で使用できる。ところが、女の膣はそうはいかない…。

　 観覧車で中出しした時の残留精液が、膣の奥のほうと子宮に沢山残っている筈である。
（実際、膣奥の一番深いところで精液を出した本人の考察なのだから、間違いはないのだ）

　 その残留液が激しくクンニをして、正美も激しく感じて悶えれば、子宮口(ボルチオ)が降りてきて、残留液も逆流してくることになる。実際、クンニを始めて正美の膣口を中村の口で愛撫している時に残留液の洪水が逆戻りして来ても、クンニを中断するのは酷というものだ…。

　 ゆえに、お風呂に入って、シャワーの噴水で膣内を綺麗してもらおうというわけである。
　 が、こんな身勝手な男の本音は正美に言える訳ではない(笑)。そういうやり取りをしていたら正美がバスルームのバスタブにお湯を張ってくるわ、と立ち上がった。

「そうやね。ほんなら、お言葉に甘えて、お風呂入ってゆっくりさせてもらうわ、大阪からって結構長旅やしてね…。それに…」
『それに、なに？』
「あとで、うちのアソコを中村さんに可愛がってもらう為にも、綺麗にしとかんとね！笑」
『なんのことだ？』
「えっ？言うてへんかったけど、中村さん観覧車の時に出したアレ、もう入り口のとこまで逆流してきとんねん…。さっきのフェラの最中に、中村さんの気持よさそうな表情見てたら、うちも感じてしもて…。子宮の中のアレが戻ってきたみたいやねん…。まあ、とにかく、お湯張ってる間に先にシャワー浴びてくるわ…」
『…。ごゆっくり、いってらっしゃい…』

　 ガビーン…。何から何まで正美はお見通しだ…(笑)。
　 正美がバスルームに消えて、シャワーの噴射音が聞こえてはじめてから、中村はベッドで大の字にあお向けに寝た。今晩のセックスのメニューを考える為である…。

つづく。