〜あらすじ〜
　 資本金500万円の小さな会社のオーナー中村武(38歳・妻子有)は、人妻とおおせを楽しむ為に、ワンルームマンションを借りていた。口説いて自分の女にした人妻をこの部屋に連れ込むのだ。
　 いつからか数えた初めてもう直ぐ100人になる。ごく普通の人妻が中村の性奴隷になる様を綴ります。

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【 人妻くずし２７．事務所での戯れ編・その�A〜 未来の花嫁修業 a. 〜 】

[ 未来とは、中村の事務所で働く女子事務員の三橋未来(みつはしみらい・24歳独身)のことである ]

　 大阪から来た正美とずっぽりと一晩濡れまくった後の数日間、中村はご機嫌でいた。
　 中村はいつも自分が抱いた女（人妻）を評価分析する癖がある。それも細かく分析する。別に他人に寝た女を自慢する目的などないのに何故こんな事をするかというと、詳細に星（★）付けした総合力が必ずしも自分がいつも逢いたい女、抱きたい女ではないからである。

　 無論、こういう一連の悪趣味が道徳的に許されないことは理解しているし、そういう弱点を自分の抱いた女に指摘して、精神的に相手を傷つけようなどと思った事もない…。どの道、自分のしている事は悪であり、何人人妻を口説き落そうが、どんなに素敵な人妻を口説き落そうが他人には口外できないのは分り切った話である。一連の悪行は誰に語る事もなく、墓場まで持っていくのである…。

　 例えば、、、

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正美の場合…。
フェイス（顔）　　★★★★★
スタイル　　　　 ★★★★☆
ナマ膣の具合　★★☆☆☆
性格　　　　　　 ★★★★★
避妊方法　　　 していない
精飲　　　　　　済
膣内射精　　　済

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慶子の場合…。
フェイス（顔）　　★★★★☆
スタイル　　　　 ★★★★★
ナマ膣の具合　★★★★★
性格　　　　　　 ★★★★☆
避妊方法　　　 していない
精飲　　　　　　済
膣内射精　　　済

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　 となり、正美は★が１６個、慶子は１８個なのだから、★の数から判断すると当然中村にとっては、"いつも逢いたい女、抱きたい女"ということになる…。だが、しかし、これに現実という要素が加わると、また微妙に違ってくるのである…。慶子は稀にみる名器の持ち主で、口説き落とした際は、中村はこんなに「有り難い事はない」と思った。が、一度自分のものにしてしまい、しかも、仕事柄毎日顔を合わせていると、その有り難みも薄れてくる。

　 で、純粋にセックスの事だけ考えると、正美は膣の締まり具合がイマイチなのだが、実際には正美には人間的魅力というものが加味されてくる。しかも、正美の場合は地理的にすぐに逢うことができないのである…。加えていうと、正美の攻撃的な性格は中村にはこの上ない魅力と映るが、正美の旦那のようなロリコン男ならば凶暴この上ない難儀な妻と映っている筈だ。

　 そして、慶子のように従順で大らかな性格は、中村以外の男なら文句無しに"５つ★"をつけるだろうし、実際に慶子の数の子天井という名器がなくても、(仮に)容姿がイマイチでも"性格・人柄"という秀でた一点だけで、他人から見れば妻にしたい女なのかも知れないのである。

　 また、『どうしても妊娠させたい』衝動に駆られた繭の例や、『できたら産みます』という慶子のような例を除けば、中村は初回のスリルを楽しむ為のゲリラ的中出し以外は、これからも抱きたいと思う人妻には、人妻側の避妊を求めている…。

　 まあ、こういう、一円の得にもならない不道徳極まりない趣味が中村にはある訳である(笑)。

　 ある日、こういうことを考えながら、事務所でニヤニヤとしていると、慶子が、中村のマンションでの逢瀬を楽しみたいと思ったらしく、中村にメモを渡してきた。その時は、同じ事務員の三橋未来も事務所にいたが、慶子はコーヒー（マグカップ）を中村に運んできて、カップと(中村の)デスクとの間に挟むように置いたから、未来には分らない。メモは他愛ない内容である。「今日、マンションのお酒ご馳走して下さいますか？もし、ＯＫでしたら、６時まで残業を命じて下さい」。

　 中村に用事がなければ、『三橋、悪いがこの事務処理頼むよ。６時を過ぎたら帰宅していいから』となる訳である。ところが、未来が女の勘なのか、なにかを嗅ぎつけた雰囲気なのだ。中村は、"この伝達方法も変えんといかんな"と考えていたから、次回からはそうするつもりだった。慶子からのメモは、いつも丸めて捨てるのではなくシュレッダーにかけて処分していた。

　 ところが、この日は、中村は慶子との逢瀬以外に（今まで抱いた）人妻の事を考えていてシュレッダーによる粉砕を確認しなかった。慶子のメモと一緒に用の無い葉書もシュレッダーにかけたが、葉書だけが粉砕口に入り、慶子のメモは粉砕口と機械本体の隙間に入りこんで、粉砕はされてなかったのだ…！。たが、実際には葉書を粉砕するモーター音が聞こえたから、中村はいつもどおりメモは処分したと思いきっていたのである…。

　 この日は、中村は地元商工組合の寄り合いがあったので、慶子には断った。で、翌日、たまたま中村が所用で事務所を留守にした時にシュレッダーを含むＯＡ機器のメンテナンス業者が事務所に訪れた…。こういう業者の取次ぎというか相手をしてお茶を出す役回りはいつも若いほうの三橋未来と決まっている。

　 それで、メンテナンス屋の若い兄ちゃんはシュレッダーを簡易分解したところ、慶子のメモを見つけてしまった！まあ、社内恋愛の二つ三つした男ならメモの意味は分るだろうから、普通なら（お客様の秘密なのだから）処分をする。ところが、このメンテの若者は鈍感というか、いきなり、三橋未来に向かって「あれれ、妙なメモがあるけど…」とやってしまった。

　 その時、運悪く、山県慶子はトイレで中座していた…。

　 三橋は、しめた！とばかりにメンテ屋の若者からメモを取り上げて、「ああ、やっぱりシュレッダーの調子悪かったんだ〜、ちゃんとメンテしてね！」と何事もなかったように自分のデスクに戻った。「やっぱりだ…、社長のスケベオヤジめ！大体からして、あの肉感的で魅力的な慶子さんに手を出さない筈がない！って踏んでたけど…。どしてやろうかしら…笑」と心で呟いていた。また「あれだけ、叔母(藤井基子)のことを社長にお願いしたのに、畜生め！」とも心で呟いて、未来は中村を困らせる作戦を考えた。勿論、叔母に事実を話せば藤井基子は悲観するだろうから、話はできない。

　 慶子にしても、いや、慶子と社長にしても自由恋愛なのだから、未来の立場でどうのこうの言うつもりもない。個人的には（未来は）中村のことを尊敬して好感ももっている。慶子に対してもしかりである。まあ、とにかく即興で思いついた作戦を未来は実行することにした。慶子は、この日はいつも通り午後四時に退社した。これから、午後６時まで中村と二人である。早速、未来は行動を開始した…。

「社長っ！」
『ああ、なんだ。どうした、三橋』

「ワタシ、最近、ウイスキーにはまってるんです。特にスコッチに…」
『ああ。あれは旨いよ。三橋も大人の味が分るようになってきたな！』

「そうなんです！今晩あたり、ワタシにご馳走して下さいませんか！」
『ああ、いいよ。と、言いたいところだが、あいにく、今、金欠病でな…。来週に売掛金の大きいのが入るから、三橋と山県を一緒に連れて行ってやるよ！本格的なバーに！笑』

「いえ、社長。お金のかからないところで結構ですよ！」
『なによ！俺の自宅に来たいのか？じゃあ、酒だけって訳に行かんから、女房に旨いモノを用意させる。いずれにしても来週だな…』

　 これくらいの断わり文句は未来の「想定内」である(爆)。第一、中村に関しては幾つもの"弱味"を握っているのだ。叔母しかり、農家の嫁・あずさしかり…。そして、慶子との不倫の証拠も新たに握った。無論、これらを脅しのネタにするつもりはないが、人間"切り札"を持っていると自信の度合いが違うのだ。

「社長ぉ〜お！もう一箇所あるじゃないですか…。美味しいお酒が沢山あるところが…」
『な、なんのことだ？また強請る(ゆする)つもりか！三橋っ、コラッ！』
「めっそうも無いですよ！尊敬する社長をどうしてワタシが強請るんですか…笑」

　 中村は、嫌な予感がした。未来に直接的なことを言われた訳ではないが、未来の余裕しゃくしゃくの態度を見ては、絶対に何かあるに違いない…。長野出張では痛いめに合っているのだ。
　 しかし、だ…。未来から逃げ回っていたんでは、今回の余裕態度の根拠も分らないままだ。それを突き止めないからには、今後も（未来は）こういう態度に出てくるのは明白である。
『虎穴に入らずんば虎子を得ず』だな…。よし、今回はやられんぞ！未来っ！

『ひょっとして、あれか？三橋。俺の書斎がわりのマンションのことか？』
「はいっ！そうで〜す！」

『ハハハ…。まあ、酒は置いてある…。ストレス発散の場でもあるしな…』
「じゃあ、社長ご馳走してくださいよ！マンションの上等のスコッチを！」

『ダメだ。あそこは、極々親しい人しか招待しない。お前の叔母の基子さんくらいだな、呼んだのは…(笑)』
「社長ぉ〜お！嘘はいけませんよ！嘘はっ！ワタシ…、知ってるんです…笑」

『なんのことだよ！お前、三橋、長野の時みたいにまどろっこしい言いかたするな！コラッ！』
「あっ。じゃあ、いいです、もう…。意外とケチな男なんだよな〜、社長は…。スコッチ一杯くらいおごってくださいよ…！じゃあ、ワタシ、自腹で飲みに行きます…」

『ああ、そうしろ！』
「でも、バーなんて嫁入り前の美人のお嬢様が一人で行くとこじゃないし…。あっ、そうだぁ！山県慶子さんと一緒だったら安心だわ、そうしよぉ〜と！相談に乗ってもらいたいこともあるし…」

　 中村は山県慶子と聞いてビックリして、飲んでいたコーヒーを噴出してしまった…。
　 ケッ！糞ったれめが！疲れる小娘だ…。中村はムカついたが、今、引き下がったのでは未来が何を握っているか不明のままだ。瞬時に気持を切り替えて、笑顔で会話を続けた。

『山県はやめとけ！』
「えっ、どうしてですか？…」

『彼女、今晩はお母さんのスナック手伝う日だぞ！』
「はいっ！知ってます！だから、お店終るまで待ちます。バーは午前２時までやってますからぁ！笑」

『三橋…』
「はい…」
『そんなに、俺のマンション行きたいか…？』
「はいっ！」

『お前なあ、三橋。俺は、立派に生殖能力のある男だぞ…』
「知ってますとも！ワタシ、あずさんとのことも、叔母とのも見てないけど、ワタシのお口で確かめた事ですから…笑」

『自分からノコノコと男のマンションについて来て。俺にレイプされても、警察は話も聞いてくれんゾ！あっ、いや。おまえ、今、彼氏はおるのか？三橋の性の相手だけは勘弁してくれよ…。とにかく、スコッチを少し飲んだだけで帰る、と約束してくれるなら連れていってやるよ！』
「彼氏は最近できましたぁ！って、まだＨはしてませんけど…笑。叔母の為にも社長に迫ったりしません、って…笑」
『それと…。もう、一つ…。何か訳のわからんことで、俺を脅しとるみたいだが、とりあえずその件を教えてくれ！分ったか！』
「はいっ！」

　 未来は、元気よく答えた。中村は、呆れかえった…。しかし、油断は禁物である。自分から全裸にでもなられて、中村に乗っかかってきたところを誰かか警察に踏み込まれたらお陀仏である…。『ちょっと、トイレ行くわ』と未来に告げて、苦肉の策で(携帯から)藤井基子に電話した。無論、慶子のことなど話してないし、自分の貞操の危機の話もしていない。『成り行き上、スコッチウイスキーの試飲会をマンションでやることになりました。もう一人同行する筈の社員がこれなくなって、姪っ子さんと二人っきりになることになり、これではマズイので基子さんも来て下さい』と藤井基子に頼んだ。暫く、基子とは疎遠にしてたから基子は喜んで二つ返事で了解してくれた…。

　 基子同席の了解を取り付けて、中村はいくらか気が楽になった…。少なくともフェラチオさせてくれ、なんて叔母の前で言う筈がないし、よって、肉体関係に至ることもない…。『ザマ〜見やがれ！未来！笑』と小声で呟いて戻った。

「社長…」
『なんだ？』

「あっ、いえ…。いいです。業務終了時間が待ち遠しいです…」
『そうかよ…。俺は、全く逆だ！笑。おまえ、三橋…』

「はあ？」
『今付き合ってる彼氏はイケメンか？笑』

「そうでもないですよ！笑」
『じゃあ、ハート(心)がイケテルのか？』

「そうでもないですよ！笑」
『じゃあ、魅力はなんだよ？その彼の…』

「魅力が無いところが、魅力ですよぉ〜笑」
『はあ？おまえ、何言っとるんだ？』

「魅力がないから、他の女に相手にされない…。つまり、ワタシのシモベ(下僕)にできるんですぅ〜笑」

　 中村は未来に一瞬だけ殺意を覚えた(笑)が、後学の為だ。もう少し聞いてみることにした。

『未来！いや、三橋…。誉める訳ではないが、おまえ程の器量があれば、魅力の塊のような男に惚れられる筈だぞ！安易な人生の道を選ぶな！』
「まあ、いいじゃないですか！ワタシの人生なんだし。それに、今の彼とは結婚する気も無いし、Ｈだってするかどうか悩んでますぅ〜」

　 中村は、返答しようがなかった…。

　 ここまで、自己中心の考え方で、しかも、魅力の無い男は"そういう扱い方"をされても当然とばかりのポリシーをこの若さで持っているのなら、処置無しである。で、そういう考え方の女が、中村に『一体、なんの用』があるのかが、不思議を通り越えて不気味になっていた…。が、しかし、基子も来てくれる…。叔母である基子からキツイ説教を垂れさせてやる！と中村は安堵した…。

　 その後、取引先やクライアントから細々した電話が入り、あっ、という間に午後６時を過ぎた。
　 仕方なく、未来を連れて、マンションに入った。未来は到着直後にソファに座ると、部屋の空気を深呼吸して吸った…。中村は、また未来が因縁をつけてくると腹ではピリピリしている…。

「ああ、いい香り…」

　 中村は、酒類の香りかと思ったが、昼間は換気をしていない部屋である。入室直後しばらくはは酒の香りよりも工業的住宅材料の臭いで充満するのだ…。

『三橋！いきなり嫌味か！俺には、住宅建材の臭いしかせんぞ！』
「そんなことないですよ！もっと甘い匂いがしますぅ…」
『ウイスキーか？ブランデーか？…』
「いいえ…。"愛"の匂いです…」

　 流石の中村もキレた。しかし、怒気を発しないで、笑顔で未来の腕を掴んで玄関のドアの途中まで導いた…。

『残念だったな、三橋！お前、スコッチ飲むだけの約束だったよな！笑。余計なこと喋ったんで帰ってもらう！』
「ワタシッ！余計なことなんて言ってないですよ！これで、ワタシを叩き出したら、大変なことになりますよ！」
『はあ？…』

　 未来の腕を掴む力が一層強くなった。
『どう大変なことになるんだ！おいっ！三橋っ！』
「…」

　 部屋に戻ろうとする未来をなんとか玄関口まで連行した。
　 そして、ドアを開けたら、なんと藤井基子が玄関口に到着したばかりであった…。

つづく。