〜あらすじ〜
　資本金500万円の小さな会社のオーナー中村武(38歳・妻子有)は、人妻とおおせを楽しむ為に、ワンルームマンションを借りていた。口説いて自分の女にした人妻をこの部屋に連れ込むのだ。
　いつからか数えた初めてもう直ぐ100人になる。ごく普通の人妻が中村の性奴隷になる様を綴ります。

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【 人妻くずし３５．麗子�A　〜 エコロジストな人妻 〜 】


「社長っ！じゃあ、別にホテルの浴槽じゃなくても、金魚が泳げる容器さえあれば、屋外でも何処でもいい訳じゃないッスかぁ！」
『まあ、そういうことだ…笑』
「でも、彼女、あの秋山さんって人妻は、怒って帰りましたし！笑。社長には二度と会いたくないでしょうね！残念でしたぁ〜笑」


　しかし。

　中村は秋山麗子を怒らせた事は計算済なのである。
（計算なんかしなくても、初対面の女性にホテルで実験をすると言えば、怒るに決まっている：笑）


　勿論、担当者を替えてもらって、別の人間に名刺を納品させようとした秋山麗子の甘えは、会社に却下され麗子が自ら受注した"エコ名刺"を納品することになる…。
　秋山麗子は貴社後、担当部長に中村の「セクハラ染みた無礼」を報告して、担当を外してもうらうとしたが、中年男性である担当部長は笑った後で、秋山麗子に「秋山。別に尻やバストを触られた訳でも無いんだろ！それくらい我慢しろ！この不景気の世の中でありがたい新規客だぞ！」と一蹴されたのである(笑)。

　加えて名刺の納品時には別のエコ製品かパソコンなどのＯＡ機器も奨めてくるように業務指示をされてしまった。麗子としては"やぶ蛇"である。「あの中年オヤジめッ！中村め！」と腹の中で中村を罵って、プンプン怒りながらまた営業に出かけた。


　が。

　人妻に限らず、女性を口説き落す場合の中村の哲学は第一印象の善悪を考えない。
　はじめて会った女には『まず、自分を印象付けること、忘れさせないこと』である。
こういう考え方には異論を唱える諸氏もいようが、第一、失恋直後や不倫願望の好色女でも無い限り、男の第一印象の評価基準は非常に辛い(からい)ものだ。別の言い方をすれば、相手の女に気に入れらようと好印象を演じれば演じるほど女の土俵に引きずり込まれる。

　とにかく、悪印象であろうがセクハラオヤジであろうが、（中村にとっては）今日と明日の二日間くらいは、麗子が怒りながらでも、中村を忘れないでいてさえくれば、中村としては「口説きの第一関門」を軽く突破したことになる…。


　そして、中村は"印象付け作戦"とは別の作戦を考えて即座に実行した。

　別の作戦とは、秋山麗子に顧客を紹介して彼女の売上貢献をしてやる作戦である。Ｈ市の地元青年会の仲間内の中で普段酒などをよく馳走してやる年下の二代目社長や二代目商店主に電話をしてエコ名刺を奨めたのである。１時間ほど電話しただけで、エコ名刺購入が６社、そしてパソコンの買い替えが一社あったのだ。中村は合計７社の社名、電話番号、購入予定製品をＡ４の紙にまとめて、麗子の会社にファックスを流した…。

　エコ名刺そのものだけでは麗子の勤める会社の利益は出ない。だが、僅か半日で(中村を含むと)８社の新規顧客と利幅が大きいノート型パソコンが一台売れるのだ。麗子が営業から戻ると担当部長が、秋山麗子に握手を求めてわめいた！
「秋山っ！ほらっ、見ろよ！お客様の悪口なんか言うもんじゃないぞ！お前が昼過ぎに訪問して名刺をお買い上げの社長さんが、７社も新規顧客を紹介してくれたゾよ！」
「…」

　秋山麗子は、はしゃぐ担当部長の返事には答えないで、ファクス用紙に書いてある紹介してもらった７社全てに電話した。７社とも翌日に来て欲しい、と返答があり、初めて麗子は喜んだ！
「ヨッシャ〜！！」
（この会社にとっても、麗子にとっても"エコ名刺"なんゾはただの目玉商品である。話題性のあるエコ名刺を安くして糸口を見つけて高額なＯＡ機器を販売するのである。それが証拠に品種の多いノートパソコンの在庫が直ぐ見つかったのである…）


　部長に詳細な報告をすると、部長が「中村社長にお礼の電話しとけ！」。麗子は「はい、勿論です！」と笑顔で返答して自分のデスクの受話器を取った…。


　中村は事務所にいた。
　取次ぎは偶然にも三橋であった。
　三橋は、丁重な儀礼を麗子に述べて中村に電話を取りついだ。
「あっ、○△会社　湘南地区担当エコプランナー　秋山麗子です。社長、本日は当社のエコ名刺をご購入下さいまして、誠にありがとうごさいました。仕上がりは４日後になりますので、○日の午前中にご納品をさせて頂きたいと思いますが、ご都合はいかがでしょうか…」
『丁重なご挨拶ありがとうございます。あれれ、秋山さん。しかし、担当の方は変わるのではなかったでしたっけ…(笑)』

「あっ、いえ。先ほどは大変失礼申し上げました、どうぞお許し下さい…。それで、今日営業から戻りましたら社長のご紹介のファクスが届いておりまして…。なんと、お礼を申し上げてよいことか…。とにかく、本当に有難う御座います。７社とも明日の午前中に来てくれ、とのことで、その事を中村社長にご報告をと思いお電話させて頂きました」
『ああ、それは良かった！まあ、７社とも昔から知り合いなんで、宜しく面倒みてやって下さい』

「それで、明日は社長は午後一時頃は、会社にいらっしゃいますか？」
『今のところは空いてますが…』

「お礼方々、事務所のほうにお邪魔して宜しいでしょうか…」
『お礼なんて、わさわざ結構ですよ！』

「ぁっ、では…。お伺いするだけさせて頂きます。ご不在でしたら、そのまま退散します」


　とにかく、麗子は翌日来ることになった。

　未来からすれば、「社長は、秋山麗子に嫌われている筈」だったのに、好印象の電話が麗子側からかかって来たのだ。不思議で仕方ない。未来の立場としては、中村の愛人は（実母である）藤井基子ただ一人であらねばならないのだ。しかし、中村もそのへんの未来の心理状態を見抜いていた。明日、麗子が来社して（事務所で話をしたとして）中村が麗子を口説き落しそうなムードに傾けば、未来がどんな邪魔を差し込んでくるかわからない…。


　麗子を口説き落す作戦は始まったばかりであるが、既に中村には勝算があった。
　だが、麗子のほうとしては口説き落されるつもりがあったとしても、外野（中村の事務所の女性陣）に騒がれたり、好奇の目で見られたとしてら、寸でのところで身を引くであろう…。

　中村はそう考えて、携帯メール作戦に切り替えた…。麗子の名刺には携帯のアドレスが手書きで書いてあったのだ。そして、昼間の事務所へ来させるのではなくて、業務終了後の夜の時間に夕食でもどうですか？と誘ってみることにした。


≪ こんにちは！"中村ウェブ研究所"の中村です。今日は名刺ありかどうございました。それで、　明日の件ですが、麗子さんに報告とお願い事が一件づつあります… ≫
≪ Re:こちらこそ有難う御座いました。それで、なんでしょうか？ ≫
≪ Re:Re:はい。報告というのは、パソコン購入を希望する"□▽商事"ですけどね、彼のところ、ＰＣだけでなくてプリンターも欲しいみたいですよ。今、使ってるのがだいぶんガタが来てるそうです ≫
≪ Re:Re:Re:まあ、嬉しいです！社長有難うございます！で、お願い事というは、なんでしょ う？ ≫
≪ Re:Re:Re:Re:ええ。実は明日の日中、私は事務所には居るんですけどね、どうも、女子社員が麗子さんの美貌に嫉妬しているんです(笑)。で、私は夕食時にですね、会社の近くのイタ飯し屋に仕事で行くんです。ホームページを作ってくれ、っていう仕事です。で、会計はその店のオゴリでして、できれば女性の同伴者を連れてきて欲しいと言うのですよ！ ≫

　麗子としては直ぐにでも飛び付きたい話である。ノートＰＣ本体だけでなくて、プリンターの話まで中村は持ってきてくれたのだ。それに、ここ数ヶ月"イタリア料理"など胃袋に入れていない。昼メシの弁当だって節約の為に自分で作るのだ。が、二つ返事などしてしまうと、軽く見られてしまう！


≪ Re:Re:Re:Re:Re:有難う御座います！でも、女性社員の方々を連れて行ってあげてください。
　沢山売上を頂戴した上に、晩御飯までご馳走になっては厚かまし過ぎです！笑 ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:Re:女性社員の福利厚生は昨晩済ませたばかりです！私の顔見るのがお嫌と仰るなら、一人で行きますけど… ≫

　ここで、"他をあたる"だの"別の女を連れて行く"だのとメールしてしまうとぶち壊しである(笑)。
　他の女との天秤にかけるような発言は禁物だ。「じゃあ、どうぞご勝手に！」となるからだ。
「わたしが行ってあげないと可哀想…」「仕方ないわ…」という精神状態にさせるのである。

　事実、麗子は旦那に電話をして「今日は社内の親睦会があって遅くなるから、晩御飯は外で食べて来て」と断わりを入れた上で中村に返信した。


≪ Re:Re:Re:Re:Re:分りました。社長がそこまで仰るなら、お付き合いさせて頂きます。でも、これでも人妻ですのであんまり遅くはなれませんよ！早めに帰して下さいね^^;。… ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:Re:"早め"って何時頃のことでしょうか？ ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:タクシーを使わないで帰宅できる時間の事です！ ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:こうみえても、私は紳士です。そのへんのことは心得ております！^^ ≫

　中村は帰宅させる時間まで約束しないし、麗子も最終電車で返してもらえれば、と言っているである。これは最早、中村からすれば「今晩やらせてあげますよ！」というサイン以外の何者でもないのだ…(笑)。


≪ ああ、そうそう。麗子さん、嫌いな食べ物ありますか？肉はダメとか生魚はダメとか、の… ≫
≪ Re:いいえ。好き嫌いはありません♪なんでも食べてしまう雑食性の女です！笑 ≫
≪ Re:Re:分りました！笑。で、アルコールはなにかご要望はありますか？ワインとかの… ≫

　ここで、『お酒は飲めますか？』とやってはいけない。下心が見え見えだからだ…。

≪ Re:Re:Re:そうですね、スパークリングワインか何かの軽いのがありましたら嬉しいです ≫
≪ Re:Re:Re:Re:ああ、それなら、ちょうどいいのがあります。では、時間を決めましょうか？
　 何時頃なら来れそうですか？ ≫
≪ 午後７時、19:00なら大丈夫です ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:分りました。では、駅の改札口でお待ちしております。ええっと、改札は二つありますから、東京寄りのほうでお待ちしております！それでは、のちほど！ ≫
≪ Re:Re:Re:Re:Re:Re:はい、では、どうぞ宜しくお願いします ≫


　中村は携帯を閉じると、ペニスが軽く疼いていた…。
　そして、咄嗟に時間を逆算した、というか、タイムスケジュールを決めた。

　〜〜〜
　*19:00〜20:30　イタリヤ料理店
　*20:30〜21:00　シティホテルのラウンジ
　*21:00〜23:00　シティホテルの部屋
　〜〜〜

　23:00になったら、タクシーで麗子の自宅近くまで同乗して送るか、或いはタクシー代を渡して返すか、あるいは本人が望めば電車で帰えすのも良かろう…。いずれにしても23:00なら紳士協定を破ったことにはならない。


　あとは…。
　ホテルでのセックスのストーリーだけである。
　どうやって『ナマ中出し』の展開にもっていくかである…。
『まあ、いずれにしても、まな板の鯉だな…。楽しませてもらおう！』
　と心で呟いていると、又も、未来の視線に気がついた。


『ど、どうした…？三橋、なんか用かよ？』
「ワタシは用なんかありません…」

『用が無いのなら、人の顔ジロジロ見るな！』
「あっ、そうそう…。さっき、社長に電話がありましたよ…」

『誰からだ？』
「藤井基子さん、という女性からですぅ…」

『…。で、その藤井さんは、なんと？…』
「ええ。お酒の飲みすぎに気を付けて下さい、お身体いたわって下さい…って(笑)」

『ああ、分った…。藤井さんから電話があったら"お気遣いありがとうございます"。と伝えといてくれや！』
「はいっ！そう伝えますぅ〜！」


　しかし…。未来の洞察力には油断も隙もあったものでは無いのだ。
　中村は反論のつもりで、無意識に未来にやり返した！

『三橋…』
「はいっ！なんでしょうか？…」

『おまえの前世、俺は知ってるゾ！』
「前世って、人間として生まれる前のことですか？…で、なんなんでしょうか？」

『おお。気を悪くするなよ！笑』
「はいっ！」
『ハイエナだっ！ハイエナ！笑。鼻が効き過ぎだな…』


　未来はめげるどころか、爆笑してから中村に反論した。

「社長ぉ〜！こんな美人のハイエナちゃんがどこにいるんですか…！笑」
『…』


　ともあれ、終業時間は来た。
　未来は花嫁修業中の身である。今日は育ての母親に家庭料理を教えてもらう日だそうだ。未来は、中村に釘を刺したつもりなのか、事務所に居残ることもなく、私服に着替えて速攻で帰宅した。

　約束の時間キッカリに中村は改札口に着いた。麗子も約束の時間にちょうど着いた。麗子の着いた時間に上りの電車の到着は無かったから、約束時間前に電車は駅に着いて麗子はホームで待機していたのだろう。仕事での付き合いだから約束時間を遅れる訳にいくまい。しかし、プライベートも半分あるのだから、時間より前に女が待つという設定も麗子のプライドが許さないのだろう…。中村くらいの練達者となれば、そのあたりの女性心理が透けて見えて、今の今からのデート対策の微修正の役に立てようというのである。

「何に対して」の微修正かというと、ホテルへ連れ込むのは勿論であるが、『ナマでの中出し』のストーリーにもっていく為に、そういう部分の性意識や、その元となる今回の麗子の意気込みを知ろう！というわけである。


『麗子さん、お疲れ様です。よくぞお越し下さいました。なんか、残業のような事をお願いして申し訳ありませんです。で、ご主人にはなんと…』
「ええ。会社の親睦会と嘘をついてきました。別に接待と言っても良かったんですが、有らぬ粗探しをされても困りますし…(笑)」

　中村は、右腕で(イタ飯し屋は)こちらの方角です。と促して歩きながら会話をすすめた。

『ああ、そうでしょう…。麗子さんようなチャーミングな美人を奥さんにすると、夫は嫉妬するでしょうね…。私が麗子さんの夫なら会社の親睦会、ってだけでも嫉妬しますよ！』

　中村は、よくもこんなに歯の浮いたようなことを咄嗟に口にできると自分ながら苦笑いしていた。たが、これくらい大げさなに言っておかないと、女性の側は"特別な気分"になってくれないのだ…。事実、


「あ〜…。最近、私を誉めてくれる男いないんですよ！笑。夫だって、自分が外食できるんで喜んでる筈です！笑」
　と喜んでくれたのだ。あえて言えば、麗子だって、中村の誉め言葉の大部分はお世辞だと分りきっている。それでも、自分にとって心地良いフレーズは聞きたいというのが人情であろう…。


『これから行くイタ飯し屋は、先月改装したばっかりのお店でしてね…。新しいシェフを迎えて張り切ってるんです！味は食べてみないと分りませんが…』
「社長のお仕事、素敵ですね。お料理もグルメが食べれそうですし…」
『いや、今日はたまたまです。普段は牛丼とかラーメン定食の世界ですし！笑』
「ぁっ、私も牛丼、好きですよ〜！でも、お店で食べるのは少し抵抗あるから、いっつもお弁当で持ち帰りますが…」


　二人は店に着いた。イタリア料理を食べるのに、なぜ、その道すがら「牛丼」の話にしたかというと麗子に肩肘はらせない為の配慮である。それに、牛丼の話から、実際食べる料理がちょっとリッチなイタリア料理なのだから、麗子自身のテンションもアップするであろう…。

　頼んだ料理は、ラム肉を柑橘系果実のソースで食べるステーキと、生魚数種のカルパッチョである。これをスパークリング・ワインで乾杯して程良くアルコールがまわったところで、中村はウイスキーのロックを頼んだ。イタリア料理にウイスキーのしかもロックなんて邪道な組み合わせであるが、中村は麗子の反応を待つようにロックを旨そうに飲む。


「社長。そのお酒ってウイスキーですか？」
『はい、そうです。美味しいですよ…。イタ飯しには邪道なんでしょうけど、私は好きなんです』
「私も、飲みたいな、ウイスキー…。今日は実は、社長のお陰で業績アップで査定が良くなりそうなんです。これでも、営業課長になるまでは会社辞めないつもりなんで…」
『ってことは、あれですか…。ご主人が会社を辞めてくれとでも…？』
「は、はい。封建的な男でして…。毎日定刻に帰宅でるコンビニのレジ係でもやれ、って…。失礼しちゃうでしょ！その癖、私の給料や賞与はアテにしてるんです…」


　中村はシメタっ！と心で叫んだ。麗子がウイスキーを飲みたいと言ったからではない。ウイスキーを飲む前に自ら「身の上話をはじめた」からである…。こんな楽な戦（＝いくさ＝女口説き）は無いのだ。実際のデートでは、身の上話にもっていくまでが神経を使うし、時間も費やす…。それを麗子は自分で喋った…。しかも、本格的にウイスキーを飲む前である…(笑)。
　ウイスキーロックが運ばれてきた。麗子はアルコール度数も確認することなく、三口ほどグビックビッと飲んだ。

　"安直なやり方"だが、中村は酒の力を頼むことにした。
『どうです？ウイスキーもたまには旨いでしょう！でも、あんまり飲むと強いから、あと一杯だけロックにして、あとは軽いワインにしましょうよ！』
「あっ、はい。お酒のことは社長のアドバイス通りにします…。でも、どう思いますか？私、営業課長になれるまで頑張るべきなんでしょうか…」


　もうこうなれば、中村の形に完全に嵌ったも同然である。ワインが"軽い酒"である筈が無い。
　アルコール度数が４３度もあるウイスキーに比べたら"軽い"だけの話だし、しかも、チャンポンなのだ。口に入れる時はウイスキーやワインの単品だが、胃袋で"カクテル化"して小腸での吸収時には強度のカクテルとして吸収される…(笑)。

『いえ。私が麗子さんの夫なら、営業課長にはなって欲しくないです。でも、今の私の立場としては麗子さんが会社を辞めたら、あなたにお会いできなくなる。麗子さんの美貌鑑賞の楽しみができなくなりますし！笑。ですから、営業課長に頑張ってなって下さいよ！笑。応援します！』
「私の家庭が、夫婦仲が"不和"になってでもですか？」

　下らない屁理屈こねてからに…、と中村は思ったが、ここが一番の難所であった。麗子を喜ばせて口説きにかかるべきステップなのだ。


『いえ、ですから麗子さん…。あなたが、今の会社をお辞めになっても、会社は関係無しで、時々こうして私の食事やお酒のお供をして下さるなら、営業課長は別段奨める気になりません…(笑)』
「は、はあ？それって、"口説き"ですか？私を口説き落すつもりですか？社長…！」

　中村は、余裕しゃくしゃくの表情で麗子に返答した。

『はいっ。いえ、願望だけですよ！願望。人間４０歳を前にすると、こういう願望があるだけで明日への活力となります。だからと言ってただの女性が、こういう願望をもたせてくれるわけじゃありません。麗子さんくらい美しくて聡明な女性でないとけません…』
「そ、聡明だなんて…」


　麗子は聡明と言われて陥落した。麗子自身が自負するチャームポイントなのだ。
　が、中村から見れば本当に聡明な女は初めての食事の場でウイスキーとワインの"胃袋カクテル"なんかは飲んだりしない(笑)。ともあれ、麗子は陥落寸前である…。目がトロンとしてきている。


「しゃ、社長…、今まで、私のような人妻を何人口説き落したんです？…」
『正直に言えば、私の願望を叶えて下さるので？…』
「内容次第です…」
『では、正直に申し上げます。今まで、不倫はしたことありません。麗子さんに出会って初めてそういう気になりました…』
「…」
『いえ。私もね、死ぬまでに一度くらいは、世間でいう失楽園のような事を味わってみたい。でも、同じノメリ込むならあなたのような、理想の女と"そうなりたい"』

「ひとつ…、お聞きします。私に新規客を紹介して下さったのは、"こういう目的の為"？笑」
『いえ、性分としてそういう姑息なことはしません。しかし、結果的に本能が理性をコントロールしてそうなったのかも知れません』

「じゃあ、これが、最後の質問です。これも正直に答えてください…」
『はい、神に誓って…』

「私としたい？私を抱きたい？」
『はい。神に誓って、あなたを抱きたいです』

「分りました。お付き合いします。私も中村さんの事は素敵な男性と思ってます。私は本当に不倫はした事ありません。ですから、乱暴にしないで優しく愛してもらえますか？私を妊娠させたりしませんか？」
『はい、大丈夫です』
「"大丈夫"じゃなくって、神に誓ってくださいな！笑」
『はい。神に誓って…』


　中村は麗子が中座した瞬間に平○グランドホテルのダブルルームをチャージした。
　一緒に今日の料理の勘定も支払った。（店のオゴリなんていう話は、麗子に負担をかけない為の嘘である）二人がいたイタリア料理店から平○グランドホテルは目と鼻の先である。そういう(ホテルに近い)料理屋をわざと選んだのである…。


　中村は、ホテルのフロアの端のほうに麗子を待たせて、自分はスピーディにチェックインを済ませた。そして、無言で半歩先を歩きエレベーターに向かった。エレベーターは二人だけであった。唇表面だけのキスをして、乳房に軽く触れてみた。麗子の乳房は既に勃起していた。ブラジャーの厚手の生地越しでも、その勃起は伝わった。感度が鋭い女なのだ…。

　中村も痛いほど、勃起していた。感度が鋭い女は、深い深い快感の沼に沈めれば、最早「何をされていても自制できない」くらい自分の快感に溺れてしまう…。つまり「ナマの膣内射精」を拒否する理性も吹き飛び、『中に出していいですか？』という相手の男の言葉さえも聞き取れなくなるのだ…中村は紳士面して（麗子にとっては）とんでもない想像というか構想を組み立てた。無神論者・無宗教者の中村にとって神への近いなど何の意味もなさない…。

　とは言え、一応は『中出し』の際には麗子に尋ねてみる。それも二度、三度と…。しかし、麗子のような体質の持ち主は、快感でメロメロ・ヘロヘロ状態になれば（前述のごとく）最早、聞く耳は持たない、いや、"持てない"のである…。

　部屋に入るやいなや、中村はディープなキスをした。麗子も舌を中村の口内に押し込んできた。
　次いで、ズボン越しに麗子の膣口にギンギンに勃起したペニスをこすり付けた…。
　ペニスがクリトリスにヒットしたのであろう…。麗子は身をよじって「あっ、あは〜ん、あ〜ん」と悶えて、中村の首に腕を巻きつけて、クリトリスを股ぐらごと中村のペニスに押し返してきたのだ…。

　中村は嬉しく呆れた…。なにが「乱暴にしないで優しく愛してもらえますか？」だよ…笑。乱暴にしてきてるのはアンタだよ、麗子…笑。と腹で思ったが、中出しまでの詳細な構想まで組み立てては、中村の脳の思考回路も停止した。

　あとは、麗子の…、人妻の膣内に性欲の塊をブチ蒔けるだけだ…。
　そう思う瞬間の前に、麗子をベッドに押し倒して、ブラウスの上から乳房を激しく揉んでいた…。


つづく。