禁断

秋水 作
66-1.


　向井 涼は私立だが規模の大きい図書館に司書として勤務を始めた。

　23歳で文系の大学を卒業した涼は就職先には困らなかったのだが、図書館の空気の好きだった涼は公立ではなく私立の図書館を選んだ。

（いろんな人がいろんな目的で利用する。公立より利便性の高い私立の方が・・・・）

　スラリとした体形でスッキリした顔立ちは女性に受け、大学を卒業するまでに数多くの女性と淫交した。

（普通に淫交するのには飽きたし、どうせ短い人生、淫交が目的の人生もいいんじゃないのかな！）

　これこそが涼の目的だったのだ。


　涼のファーストターゲットはこの図書館の経営者の娘で事務長をしている楠木 絵里だった。

　大学時代から狙っていたのだが機会を作れず、上司と部下の関係になってチャンスを待った。

　楠木 絵里は27歳、２年前に婿を取って結婚したのだが、親の要望する跡継ぎに恵まれず、図書館の仕事に専念していた。

　新体操をしていた肢体はスレンダーで肉感は感じられなかったが、顔立ちや雰囲気からは気品を感じさせた。

　涼も仕事に慣れた日、閉館した事務室では絵里がパソコンの前で仕事をしていた。

「事務長、何も無ければ、もう帰りますが・・・・」
　涼は絵里に挨拶をして帰り支度をしていた。

「アッ、向井君、お疲れ様」
　絵里は優しい視線を涼に向けた。

「事務長も早くお帰りにならないとご主人が淋しがりますよ。毎日、遅くまで仕事ばかりしていたら・・・・」
　涼はバッグに小物を収め挨拶をした。

「そんなことないわ。それより、帰る前に悪いけど、このサイト・・・・」
　絵里は利用者が本を紹介している交流サイトを示した。

「どうかしたのですか？皆さん、いろんな角度から紹介して評判いいですよ」
　涼は絵里の肩越しに画面を覗いた。

「でも無いみたいで・・・・本のタイトルや日付などを使って不特定な人を集めてるようなの」
　絵里は画面を指差して涼に説明した。

「何が目的でそんなことを・・・・」
　涼は絵里の香りを数cmの距離で感じ淫らな欲が高まった。

（姦るなら今か！？毎日、機会を狙っていたけど・・・・）
　身体の良さではなく、気品のある絵里の乱れる様を感じたくて淫交したいと思っていた。

「どうも・・・・人妻たちの密会みたいで・・・・」
　絵里は少し困った顔で応えた。

「エッ！不倫ですか？それなら事務長の方が僕より詳しいですね」
　涼はサイトの問題点ではなく、目的そのものを指摘していた。

「わたし？確かに人妻だけど・・・・不倫なんて考えたこともないわ」
　絵里は涼の言葉をすぐに否定した。

「子どもが欲しくてするセックスと楽しむ為のセックス、それが独身でも既婚でも僕は構わないと思いますよ。創造主が人間に与えた快楽、サイトを利用しなくても自由にすれば・・・・」
　涼の意見を絵里は意外な顔で受け止めた。

「向井君がそういう考え方をしてるなんて意外だわ！確かに女性には人気がありそうな感じだけど・・・・」
　絵里は涼の方をチラリと見て言った。

「事務長はひとり娘だから婿を取って跡取りを作るために励んでる？そういうセックスは気持ちがいいですか？多くの人妻が不倫するのは楽しく気持ち良くなりたいから・・・・道徳観念はともかくとして、それ自体は悪くないと思いますよ」
　涼は絵里の傍に椅子を持ってきて座った。

「子どもを作るための行為はタイミングを狙った実験みたいネ・・・・わたしは細くて子どもを作るには適さないみたい。だけど、サイトを利用する意図が分からないわ・・・・」
　絵里は何とか防止できないか思案していた。

「机上の空論・・・・事務長も不倫したい人妻たちの気持ちを実感したらどうですか？」
　涼は思い切って行動に出ることにした。

「実感って・・・・サイトの悪用防止とは・・・・」
　絵里の視界が突然遮られ言葉を詰まらせた。

　涼が絵里に目隠しをしたのだ。

「向井君、何！？」
　絵里は慌てて目隠しを外そうとしたが、涼はそれを制し絵里の手を掴んで自分の肉棒を掴ませ、同時に絵里の小振りの乳房をブラウスの上から掴んだ。

「事務長が人妻じゃなければ求婚したい気持ちです。その想いを感じてください」
　絵里は日頃の涼からは考えられない行為に戸惑った。

「向井君、何をしてるか分かってるの？わたしは既婚者で貴方の気持ちを受け入れられないのよ！」
　絵里は抵抗しようとしたが涼の力の前では無駄だった。

　館内はふたりだけで誰も来ない。
　広く大きな密室状態で、警備も戸締りをしなければ無効だった。

「だったら・・・・僕の気持ちを汲んで受け入れ、楽しむ為のセックスを実感したらどうです？」
　涼は絵里のブラウスのボタンの一部を外して二の腕まで脱がし、上半身の自由を奪いブラジャーも外した。

「ヤメテ・・・・」
　絵里は小さな声で涼を諌めた。

「キレイなオッパイですよ！」
　涼は膨らみの小さな絵里の乳房と乳首を擦るように揉んだ。

「アッ、ダメッ・・・・」
　絵里は小さな乳房を涼に見られ擦られ恥ずかしくて堪らなかった。

　婿となった夫は親が決めた結婚で、絵里にとって初めてのオトコだったが、跡取りを作るためのセックスに涼の言うような快楽は無かった。

　今では絵里の親の財団の仕事に精を出し、絵里との夫婦関係は有名無実だった。

　それゆえに涼の言う楽しむ為のセックスにも興味を感じたが、身体に自信の無い絵里には、小さな乳房を涼に見られることは恥ずかしさでいっぱいだった。

「小さなオッパイの方が感度がイイですよ！ほら、乳首が尖がって気持ちがイイって悦んでますよ・・・・」
　涼の言葉に絵里は乳房や乳首に感じる快感に集中した。

「アッ、アッ、ぁぁぁぁ、はぁっ、イィッ・・・・」
　涼の言うことは本当だと実感した。

　視界を奪われ上半身の自由も奪われた絵里は、夫とのセックスでは感じなかった快感が増幅されているのを実感していた。

（こんなことって・・・・アッ、だけど、イイッ・・・・）

　涼は感じ始めた絵里の上半身を愛撫し、スカートを脱がし小さなパンティも脱がし、絵里を机の上に載せ露わになった淫部を大きく開いた。

「オマ●コが気持ち良くなりたいってエッチな液をいっぱい出して・・・・」
　涼は淫液で光る淫唇を指でそっとなぞった。

「ゥアアアッ・・・・アッ、ダメッ、もぅ、わたし・・・・」
　絵里はどうしていいのか分からないといった様子で、自分でも何を言いたいのか意味不明だった。

「もっと素直になった方が自分の為ですよ！こんなにエッチで欲しがってるのに・・・・否定しても、ほら！」
　涼は絵里の淫部を指でクチュクチュと音をさせて弄った。

　こんな展開を予期していなかった絵里だったが、淫らな音が視界を失った自分には刺激的で身体を熱くした。


「アァァアアアッ、アッ、こんなこと、アッ、はぁっ・・・・」
　涼は大きく開いた絵里の淫部を舐め回し、クリトリスを弄り乳房や乳首への愛撫も続けた。

「あぁぁ、イィ〜〜ッ、はぁぁ、向井君、アッ、イイわ！」
　絵里は身体の奥から溶け出すようなドロドロとした快感を感じた。

「じゃぁ、僕のも素敵なお口でしゃぶってもらおうかな」
　涼は淫部を愛撫しながら絵里の口に亀頭を圧し込んだ。

「うぐっ・・・・」
　絵里は大きく堅くなった涼の肉棒を咥えさせられ、涼の愛撫に応えるように口唇と舌で扱き始めた。

（夫のモノより大きくて逞しいわ！コレをアソコに挿入されたら・・・・凄く気持ちがイイのかしら！？）
　婿である夫としか経験の無い絵里にとって、全てが未知な世界で無我夢中になっていった。

「事務長、イヤ、絵里さん、オチ●チ●が凄く悦んでますよ！絵里さんのオマ●コもイイ〜ッって言って欲しがってますネ」
　涼は指で絵里の淫壷の内壁を圧し擦りながら、気品ある絵里に肉棒を咥えられフェラを受けてる満足感があった。

（上品なお嬢様が目隠しされ上半身の自由を奪われフェラをしてる！期待していた展開以上の現実・・・・堪らない！！）

　涼は大学時代からの淫猥な思いを果たし、今度は絵里を本気で悦ばせようと思い前から挿入を始めた。

「うぅっ、ぁああああああっ・・・・」
　涼は絵里のお尻を引き寄せ抱えるようにして肉棒を挿入した。

「ブラウス脱がさないと腕が動かなくて不便ですよね」
　涼は絵里の上半身を束縛していたブラウスやブラを外した。

「あっ・・・・目隠しも・・・・」
　絵里は涼の首に手を回し目隠しも外そうとした。

「見えないほうが刺激的だと思いますよ！今日は僕に視界を奪われ貞操も奪われ、だけど興奮して感じてる・・・・」
　涼はスレンダーな絵里の裸体を抱えるようにして腰を繰り出した。

「あぁ〜〜あぁ〜〜イッ、ダメッ、あふっ、ああっ・・・・」
　絵里は涼にしがみつくようにして込み上げる快感に淫声をあげた。

「スレンダーな女性は敏感ですネ！締まりも抜群だし・・・・」
　涼はあえて上品な絵里に下品な言葉を浴びせ責め続けた。

「あぁぁああぁん、こんなところで、こんな風に・・・・はぁ、それに、こんなに感じるの、初めて・・・・アッ！」
　絵里は涼に強くしがみついて身体を強張らせた。

「凄い収縮、絵里さんのイク顔、凄くエッチで魅力的ですよ」
　絵里の淫壷が少し落ち着くのを待って、涼は絵里を床に下ろしてバックから再び挿入し激しく突いた。

「あぁぁ、あぁぁ、アッ、アッ、向井君、イクッ・・・・」
　体位を変えてまもなくだった。
　絵里は細く締まった肢体を弓なりにして絶頂に達した。

「さすがに新体操で鍛えた身体、柔軟性が凄いですネ！」
　涼は絵里の細い腰を引き寄せ突き続けた。


「恥ずかしいゎ、細くて、ボリューム無くて・・・・」
　何度か昇りつめた絵里は目隠しを外した。

　全裸で涼と淫交していた自分が恥ずかしく罪深く思えたが、目の前の涼の逞しい肉棒を見ると淫壷から淫液が滴り太腿を濡らした。

「絵里さん、自分でも無意識に淫らさを抑え込んでいたみたい」
　涼は椅子に座って絵里の手を取り股間を跨がせた。

「そうかも・・・・ぅぁぁぁ・・・・」
　絵里は涼に導かれるがままに涼の肉棒を上から淫壷に沈めていった。

「絵里さんに大きなオッパイやお尻は似合わない。このままの身体を維持して欲しいです。跡取りが欲しいなら・・・・僕が、こうして、ほら！」
　涼は絵里の淫壷を下から突き上げ、お尻を抱え小さな乳房を擦り絵里が昇りつめるのを待った。

「あぁぁ〜〜あぁぁ、エッ、チョッと、アッ、イイイイイッ・・・・」
　絵里は涼の言葉が気になったが、込み上げてくる快感に震え昇りつめていった。

「素敵ですよ、絵里さん。じゃぁ、このまま、僕も一緒に・・・・」
　涼は絵里が身体を後ろに反らして昇りつめるのに合わせ、絵里の淫壷に白濁の粘液を勢い良く放出した。

「アアアッ・・・・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・向井君、わたしの中に・・・・」
　絵里は小さな乳房に涼の顔を圧し付け余韻に浸った。


　絵里は射精されたことで妊娠の心配をしたが、その後も涼の肉棒を受け入れた。

（わたしをオンナにしてくれるのは向井君だけ・・・・）

　涼は日中も絵里の淫部を弄ったり肉棒を咥えさせたりし、最後は必ず絵里の淫壷の中に射精していた。

　絵里は淫らな涼の行為にますます埋没していった・・・・。



　涼の禁断の淫行は始まったばかり・・・・

　憧れていた絵里を淫猥な世界に夢中にさせ、さらに自分は図書館に来る多種多様な女性たちを観察し狙っていた。

「俳句や短歌がご趣味なのですネ！？」
　カウンターに借り出しに来た女性に涼は声を掛けた。

「えぇ、なかなか上達しないので・・・・」
　女性は少しはにかんで応えた。

「それなら、良い教本がありますよ！宜しければ僕が案内しますが・・・・」
　涼はカウンターを出て女性を奥の書棚に案内した。

　女性は菊池 舞、35歳、子どもが小学生になったのを契機に俳句や短歌を始めた。
　絵里とはタイプが異なり見るから肉感的だった。

「この段に並んでる本なら奥さんのお役に立つと思いますが・・・・」
　舞は涼の薦めに従い背伸びをして本を取ろうとした。

「大丈夫ですか？僕が支えてあげますよ」
　涼は不安定な舞の腰の辺りを優しく掴んで支えた。

「スミマセン・・・・どれが・・・・」
　舞は背表紙のタイトルを見ながら迷っていた。

「アッ、奥さん、あまり動くと・・・・」
　不安定な姿勢から動く舞の腰を抑えていた手を、涼は自然な形でお尻と下腹部に移動させた。

「ァッ・・・・」
　涼の手がスカートの中に入りパンティ越しにお尻を掴まれ、舞は思わず小さな声を洩らした。

「奥さん、大丈夫ですよ！僕が支えてますから・・・・それにしても、いつも思っていましたが、奥さんて凄く魅力的ですネ」
　涼の思惑通りに事は進んでいた。

　子どもから手が離れ夫も忙しく淫交から遠ざかっていた舞の心の隙を涼は自然な流れで淫猥な行為に結び付けていたのだ。

「そんなことは・・・・」
　声をあげれば涼の淫猥な手から逃れられたのだが、舞は周囲の目を気にしながらジッとしていた。

「本はいつでも僕が探してあげますよ・・・・」
　涼はこの書棚には自分が案内しない限り人は来ないことを舞には知らせず、舞のお尻の柔肉を擦り淫部をパンティの上から弄り、豊満な乳房を下から持ち上げるように揉み始めた。

「こんなこと、ヤメテください・・・・」
　舞は涼の淫猥な行為を拒絶する言葉を口にしながらも、逃げる様子は無かった。

「誰にも知られなければ・・・・奥さんと一度だけでも・・・・いつも奥さんを見て憧れていたんです。こんな機会はそんなに・・・・僕の思いを・・・・ほら、もう・・・・」
　涼は自分の肉棒が昂っていることを舞いに知らせ、舞の手に堅くなった肉棒を掴ませた。

「ぅわっ・・・・」
　舞はいつも見る涼に好感を抱いていたが、不倫や淫交までは考えてなかった。
　だが涼の昂った肉棒を掴まされ淫部を弄られ、異常な状況の中に正常な判断力を失っていった。

「奥さんのオッパイ、凄く大きくて魅力的ですネ！それに・・・・もうパンティがエッチな液で濡れ濡れになって、アソコが感じやすいのですネ・・・・」
　涼はパンティの中に手を入れ、熱く淫らに濡れた淫部を弄り始めた。

「アアッ、ぁ、はぁぁ、あふっ・・・・はぁっ、誰かに、見られたら・・・・アッ、イッ・・・・」
　周囲を気にしながらの淫行は舞には初体験で、それが感度を異常にアップさせ涼の指が淫壷に挿入されると、それだけで舞は昇りつめそうだった。

「奥さん、僕の堅いオチ●チ●、欲しがってますよ・・・・」
　涼は舞のパンティを引き下ろしスカートを捲り上げ、豊かに肉付いたお尻を引き付けるとすぐに、昂った肉棒を淫壷にゆっくりと挿入していった。

「うぅぁあああああっ・・・・」
　舞は思わず淫声をあげそうになって口を抑え、涼の股間にお尻を突き出した。

「奥さんのオマ●コ、熱く火照って・・・・イイですよ」
　涼はバックから次第に激しく腰を繰り出し、それに併せて舞の快感は高まり絶頂に昇りつめていった。

　涼は舞の身体を反転させ乳房を露わにし、肉感溢れる乳房を揉み乳首を舐め、立ったまま前から肉棒を再挿入し突き始めた。

「アッ、アッ、アッ・・・・イィィィィッ・・・・」
　舞は再び自分の口を手で塞ぎ、涼の肉棒に再び昇りつめていった。

「奥さん、凄く素敵だ・・・・僕も、もぅ・・・・」
　射精をしようとする涼に気づいた舞は慌てて肉棒を抜かせた。

「こんなことになるなんて・・・・ゴメンなさい、今日は危ない日なの。わたしの上の口で我慢して・・・・」
　そうするのが自然なように舞は涼の肉棒を口に咥え舐め回し、肉茎を扱き始めた。

　犯された人妻が犯したオトコに口で奉仕するなんておかしな話だが、舞は自分を犯して悦ばせてくれた涼の肉棒をフェラしていた。

「奥さん、身体もオマ●コも良くて・・・・フェラも上手で・・・・」
　涼はすぐに射精しないで舞のフェラを味わい、舞の淫らな視線を感じた涼は頃合を見計らって舞の口の中に、勢い良く精液を放出した。

「コレっきりはダメよ・・・・あなたの携帯を教えて・・・・」
　舞は涼に携帯の情報交換をさせ化粧室に向かった。

（絵里さんとは違う濃厚な人妻の味・・・・これからが楽しみな奥さんだ！）

　涼は化粧室から出てきた舞を見送り再会を約した・・・・。
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2013.2.9掲載
66話（2013．2/9時点）
　【61】　　【62】　　【63】　　【64】　　【65】　　【66-1】
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