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【 鬼畜が集う館③ 】
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～あらすじ～
２６歳で谷川家に嫁いだ恵は、海外長期出張をする夫・義明(28歳)の留守中に義父・慎一(58歳)と義兄・慎太郎(32歳)の強姦陵辱を受け、どちらの子かを宿してしまった。
一方、慎太郎は実母の死に際の告白で、慎太郎は慎一の実の子でないことが判明した。慎一の血を引き慎太郎よりも優秀な弟・義明にどうやら家業（谷川商事）を継がせたいとの父・慎一の思いも最近(慎太郎には)分った。慎太郎は、義明の妻・恵を性奴隷に仕立て上げて、谷川商事を乗っ取るの為の接待の「道具」として恵を酷使することを決意したのである。。。
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７．【 助けられた…輪姦 】
智恵子の愛人である山下寛（41歳）の本業は右翼活動であるが、毎日シノギがある訳ではない。
本業の無い日はパチンコで生計を補う日々である。ある土曜日に本業もなく、パチンコもなんとなく気乗りがしない山下は、天気が良かったのでいつも行く公園で読書をすることにした。
読書と言っても株式投資に関する動向誌を一冊、智恵子が入れてくれた紅茶の保冷水筒を友にて公園のベンチで寝そべって、株投資の研究をするという具合である。ある程度に株の研究を済ませて、（水筒の）冷たい紅茶が無くなったら帰宅するという素朴な行動パターンである。
が、この日は何故かいつもと違うムードの喧騒が公園にあった。
いつもは、幼児を連れた父母の幸福な家庭の喧騒であって、実にほのぼのとして罪がない喧騒なので気にならない…。
山下は異質なムードの喧騒の元をベンチで寝転びながら発見した…。
悪ガキ数人とホームレス数人が、怪しいコスチュームを着せられて、ベンチに繋がれて、泣きながら男達にからかわれている哀れな女がいて…、それに群がる卑しい男の笑い声や、女を罵倒する声々の喧騒だったのである…。
～～～
「ま、マジっすか…。このお姉さん、アソコにバイブ突っ込まれて手錠で繋がれてるゼ…。そ、それにしても、マジかよ～、美人なのに…、ＡＶの世界そのままじゃんかよ～(笑)」
この悪ガキの呟きを聞いてグループ全員がベンチの恵を取り囲んだ。
恵は目を閉じて屈辱と恐怖に耐えている…。
もうすぐ、少年グループ全員にレイプされる…。情け容赦なく連続膣内射精の陵辱を受ける…。
その恵自身の限界を越えた恐怖心が、尿道の括約筋を制御不能にしてしまった。
放尿である…。失禁してしまったのだ。
また、悪ガキのうち一人が呟いた。
「このお姉さん、マジ感じてるゼ！笑。オシッコ漏らして感じてるゼ！…手錠で繋がれるし、逃げられないんだな…。おいっ、みんなでレイプしようゼ！笑」
そう呟いた悪ガキは恵のオッパイの仕掛けに気付いて、開口部の蓋をムシリ取った。開口部から恵の美しい乳輪とやや上向き加減の可愛い乳首が顔を出した…。少年全員が歓喜の声をあげた！「す、スゲェ～～！！」と…。
悪ガキ全員が恵の全身を触り始めた。
恵は恐怖のあまり全身硬直して言葉も出ない。
悪ガキのボス格らしい少年が、ズボンのチャックを降ろして、勃起したペニスを恵の口もとにもっていった。恵は歯を食いしばって口を固く閉じて抵抗の意志を表明している。
少年が苛だって、恵の頬にビンタした。
「お高くとまってんじゃねぇ！ヤリてんえだろっ！こらっ！」
～～～
山下はここまで観察するとベンチから起き上がった。
起き上がって、馬鹿どもが群がるベンチに向かってゆっくり歩いた。
「ったく…、うるさくて仕方ねえや！株投資研究の邪魔さらしやがってガキどもめ！叩きのめしてやる…！」
群らがる馬鹿どもの輪の外側に着いた山下は、たまたま(そこに)あった茶髪の頭二つを両手で髪をワシ掴みにすると、後ろに思いっきり引っ張った。茶髪の悪ガキ二人は態勢を立て直す余裕もなく後頭部から倒れた。固いコンクリート地に叩きつけられて鈍い音がした。悪ガキ二人は殴打した後頭部を押さえてもんどりうった。輪の中心部にいた少年３人が事態に気がつき、カッターナイフを取り出して、山下を囲んで、山下に向かって恫喝した。
「おい！ジジイ！モノには順番ってものがある！俺たちが楽しんだ後で、ジジイにまわしてやっから、そこで待っとれ！糞タコめ！」
「嫌だ。待つのは…笑。俺を一番先に楽しませてくれや！アホゥのチンピラどもよ！ガハハハ…」
少年三人は同時にキレて、カッターナイフを振りかざして山下に襲い掛かった。
山下は、数回軽く数十センチの単位で身をかわして、ガキどもがカッターナイフを持つ利き腕に閃光のような空手を喰らわせた。ガキども三人の利き腕はその場で骨折して、折れた木の枝のように垂れ下がった。ガキ三人が誰ともなく骨折の悲鳴で泣き喚いて、カッターナイフ３個を置き土産に公園から逃げ去った。
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８．【 地獄に仏 】
山下はカッターナイフ一つを拾って右手に持って、恵を見た。
カッターナイフを持って不敵に笑う山下を見て、恵はより一層恐怖におののいた。
又もや失禁した…。
～いやだ。待つのは…笑。俺を一番先に楽しませてくれや！ガハハハ…～
こう、少年達に山下が恫喝したのだ…。カッターナイフで身体中切り裂かれて犯される…。
恵の尿道括約筋は最早緩みっ放なち状態だが、もう失禁する尿は膀胱に残っていなかった。
山下が、なにやら笑顔で呟いた。
「娘さん。アンタ大変なめに合わされたな…。誰がここ(ベンチ)に繋いだが知らんが、ムゴイこと、しやがる！…今、解放してやるよ…」
恵に抱きつくものと思った山下は、恵の身体には一切触れずに、コスチュームのベルトに縫い付けてある革製の頑丈なフックを、手にしているカッターナイフで切断作業を始めた…。カッターをノコギリを扱うように押して引いてする往復を１０回ほどしたらフックは切断できた。
カッターを持った鬼畜中年に脅された上で強姦されると、てっきり思っていた恵は暫く何事が自分の身に起こって、この中年が善人なのか悪人なのかが咄嗟には判断できなかった…。だが、恵のカラダに指一本触れることもなく、革製のフックを切断した後の中年はカッターの刃の部分をしまい込んでカッターナイフ自体を草むらのほうに投げ捨てた…。
加えて、中年男の優しそうな笑顔を見てやっとの事、この男が善人であるだけでなく、救世主であることに気がついたのだ。
恵は思わぬ救世主（山下）に飛びついて抱きついた…。
泣きじゃくって何度も何度も「ありがとう、ありがとうございます！」と抱きつきまくった。
そして、冷静に戻ると山下から離れて、恐る々々山下に尋ねた…。
「わたしを助けてくれた交換条件で、わたしを犯すんですよね？…」
山下は"なんのことだ？"と言わんばかりの表情で、
「あいにく、そういう趣味は俺にはない。それより、その格好じゃ、どこにも行けまいよ…。アンタと同じ体形の妻(智恵子のこと)が俺にはいる。服貸してあげるから、それ着なさいよ…。
俺の家は車で５分くらいのところさ…。さあ、行こう！」
恵は躊躇した。車など乗ってしまったら、郷里の健太に犯られたように、何をされるか分らない…。
「あっ、は、はい…。で、でも…」
山下は、恵の心を鏡でも見ているように理解して、笑いながら恵に答えた…。
「娘さん。アンタを車に拉致して、山道に連れ込んだりしないよ…ハハハ。それにね、俺の妻はアンタくらいに若くて美人だ。ただ、セックスの要求が激しくてウンザリしとる(笑)。無論、相手がアンタでも犯る気はしないね、セックスは…笑」
恵は山下の優しそうの目と表情を見て信用できると感じた。
「い、いいんですか？甘えても…、奥様嫌がりませんか？…」
「どうして…。アンタ、世の中悪人だらけ、と思っちゃダメだよ…。もっとも悪人でないと、金持ちにはなれんけどな…ガハハハ…」
山下の開けっぴろげな包容力にのせられて、山下の乗用車に乗って、恵は気がついたら山下のマンションの部屋で、山下が入れてくれたコーヒーを口にしていた。程なくして智恵子が帰宅した。ピンクレンジャーの衣装を着た女を見て、一瞬だけ目が点になった智恵子ではあるが、異常が異常だけに、智恵子に異常と思われる事を、そういう女を連れて来た山下の心中も考えて、智恵子はいつもの陽気な表情にすぐに戻った。
「智恵子。お帰り…。ちょっとね、この娘さんがあんまり美人だったんで、遊園地の戦隊アトラクション会場から強奪して拉致して連れて帰ってきた。…ハハハ…」
「はあ…。うん…、なるほど。いいよ…。服を貸したげな！ってお話でしょ？あなた…(笑)」
「要は、そういうこと…(苦笑)」
「どうでもいいけど、もうちょとマシな理由考えなよ…。遊園地の戦隊アトラクションだなんて…バカ！笑」
智恵子の一連の理解力に感謝した山下は、恵の名前をまだ聞いてないことに気付いた。
「あっ、そうそう。娘さん、あんた、名前なんていうんだい？…」
恵は自己紹介するチャンスが無かっただけだ、だから喜んで口を開いて喋った。
「あっ、はい。山下さん、奥様…。今日は危ないところを助けていただき本当にありがとうございます…。本当に助かりましたし、感謝してます…。"地獄に仏"とは正にこのことです…。わたし、谷川恵と申します。主人は今、南米のベネズフェラという国でプラント建設の仕事中で、日本にはいません…」
「あれれ…。聞いちゃ悪いかもしれんが、答えたくなかったら、黙秘権を行使してくれ…。アンタをこんなヒドイめに合わせた奴は、一体どこの誰なんだい？」
「あっ、黙秘なんかしません！それより、わたし、山下さん達みたいなマトモな人間との会話に餓えてるんです…なんていうか…。で、わたしにこういう仕打ちをしているのは義理の兄です。南米にいる主人の兄です」
「へ、変態か？あんたの義兄さんは…」
智恵子が口を挟んだ。
「恵さんじゃないけど…。恵さんの言葉借りれば…、マトモな男は女にこんな服着せない…。
しかも、詳しいことしらんけど、あなたが、どこかから恵さんを救出してきたんでしょう…、もうこれは、変態をかなり通り越えて、異常性犯罪者ってとこね…。違う？恵さん？」
「あっ、はい。奥様のおっしゃる通りです…」
恵は、智恵子という同性の理解者を得て、嬉しくなってさらに喋った。
「わたし…。わたし、性奴隷にされるんです、もうすぐ…。義兄の会社の取引先の男を喜ばせる為の性の処理係をやらされるさんです…、もうすぐ…」
「なんか、似たような話あるのね…。男って…、いえ、マトモじゃない男はどう仕様もないわ。
で、話は前後しゃうけど…、恵さんをこういうめに合わせたの、義兄って言ったよね…。じやあ、家に帰るとヤバイじゃん？…」
「そ、そうなんです…。でも、わたしも色々と証拠を握られてて…」
「恵さんを陵辱したシーンのヒデオとかの？…」
「ど、どうして分るんですか…」
「分るわよ…。性犯罪者のやる事は…。その陵辱シーンも全て強姦でしょ？」
「は、はい。その通りです…」
「じゃあ、わかった！恵さん。ここに暫く居なさいよ…。贅沢はさしてあげらないけど三食は食べさせたげるし。お風呂もいつでも、使ってね。ただ、夜は迷惑かけるカモよ…夫婦の夜の…(笑)」
「あっ、はい！笑。わたしも既婚者ですから分ります。どうぞ、ご遠慮なく！…」
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９．【 地獄に女仏 】
公園から仏のような山下という男に助けてもらって、山下宅に邪魔をして智恵子とも会話して恵は好感を持って受け入れられた。山下の言うように世の中悪人ばかりではないのだ。短い時間の恵の観察眼の話だが、(退院後数日世話になった)ＯＬ時代の親友の里子と、その彼(柳沢)の作るムードとは全く違う、心が心底安らぐほのぼのとしたムードがあった。
第一に、山下という男に（性に餓えた男特有の）脂ぎったところがないのである。勿論、智恵子が恵に（ここに宿泊する者の心得として）セックスするから夜中は煩いよ…。というとおりお互いは不能者ではないのである。なのに"いやらしい"というか不潔っぽい性を感じさせないのは、二人の人柄なのだろう…。そう、恵は納得した。
智恵子と恵の同性同士の会話中に、山下が気を利かせて外に夕食の買い物に出かけた。黒毛和牛のすき焼用霜降ロースを買ってきたのである。恵のことは、二人ともさん付ではなく、ちゃん付にして呼んだ。そのほうが二人は呼びやすいし、恵も気が楽である。
山下が"鍋奉行"を担当して智恵子と恵の小鉢に、次々と煮えた上等の旨そうな和牛を仕分けしていった。
「さあぁ！美女二人は食った！食った！どんどん食ってくれ！ハハハ…」
「あなたも食べてよ、お肉。精力つけてもらわないと、私困るんだから！笑」
「大丈夫！そういうのは今になって肉食ったからって大差ないさ！笑。日頃の智恵子への愛だわさ…ハハハ…」
恵もつい楽しくなって自然と鍋に箸を運びながら喋っていた…。
「なんか、とっても楽しいですし、ご夫婦本当に仲良しなんですね…。わたし感動しちゃいました！」
「ああ、恵ちゃん。俺たちは仲良しと元気だけが取り得のカップルさ…笑」
そして、楽しい食事は終わり、山下、恵、智恵子の順に風呂に入って、三人でアルコールタイムとなった。と、いっても馬鹿飲みはしないで、一時間ほど談笑して眠ることになる。山下のマンションは３ＬＤＫなのたが、恵は一応客人扱いとして個室を割り当ててもらった。恵は指示されたとおり床についた。なんだか涙が溢れてきた…。なんという親切で優しい人達なのだろう…。不安というものが一つも発生しないのだ…。直ぐに睡魔が迎えにきて、恵は睡魔に素直に付き合って眠った…。
三時間ほど眠ると、恵は尿意をもよおし一旦起きた。すき焼の時に飲んだビールが回りまわってきたのだ。物音立てずにトイレに向かったが、そんな気配りは無用だった。なぜならば、山下と智恵子がナニの真っ最中であったからだ。恵は微笑ましい気持ちになって、トイレを済ませると心の中で『お二人さん、頑張ってネ。今日は本当にどうもありがとう…』と挨拶をして布団に潜った。
ものの数分で恵は（トイレ中に）待たせていた睡魔君と一緒に眠りの世界に消えた…。
それから、さらに３時間程深く眠って、浅い眠りへと移行した時に、恵は乳房に感触を感じて"ハッ"として目を覚ました。脳が誰かを判断しようとする前に乳房を優しく愛撫する人間が誰であるかが眼球に映った…。な、なんと、その人間は男の山下ではなくて、女の智恵子であった！
しかし、流石、同性の智恵子である…。
恵がパニックになる前の数十秒間に、事の次第を恵に納得させる話術と説得力が智恵子にあったのだ…。
「恵ちゃん。ビックリさせて本当にゴメンね…。私、恵ちゃんを初めて見てビックリしたの…」
『…』
「私にはね、恵ちゃん。あなたと同じくらいの年頃の妹がいたの。勿論、あなた程の美人じゃないけど、とにかくソックリ…。私達姉妹は貧乏で私は妹を食べさせたり上の学校行かせる為に、私は自分の肉体をお金に換えて妹を育てたの…。私がソープ嬢だって知った時、妹は怒ったり蔑むどころか、私を抱きしめてくれた…。"お姉ちゃんありがとう"って泣いて抱きしめてくれたの…。そして気が付いたら妹と愛し合っていたの…。恵ちゃんからすれば不潔な同性愛に見えるでしょうげと…、それに…」
恵は、何故か怒る気になれないし、智恵子の同性愛を不潔とも思わなかった。それに、智恵子の恵の肉体への愛撫が実に自然なのに急所を捉えた、この世のものでない幻想的な愛撫を施していて、生まれてはじめて、恵のカラダは異次元の性快感を得ようとしていた…。
『智恵子さん。わたし、あなたを不潔なんて思ってません。"それに…"なんですか？先を聞かせて下さい…』
「ええ…。妹は大学卒業して、就職も決まって社会人になるのを楽しみにしてる時に、不慮の交通事故で亡くなったの…」
智恵子は目に涙を溜めていた。その涙を恵は見て、たまらなく刹那くなった。それに考えてみたら、夫・義明以外で恵の肉体を"尊いかけがえの無いもの"として扱って愛してくれるのは(同性とはいえ)智恵子が初めてなのだ…。自分の腕で、自分の意志で智恵子を抱きしめていた…。
そして、無意識に智恵子の肉体をひっくり返しにして上になって、今度は恵が智恵子の乳房の愛撫を始めていた…。何故か恵も目に涙を溜めた…。
「恵ちゃん…」
『はい』
「今だけ…。今だけ、私の妹になってね…、お願い…、お願いします…」
『はい。お姉さん、わたしに気兼ねしないで…、わたしのカラダを自由に愛してください…』
恵は智恵子の乳首を唇で咥えた。智恵子は仰け反った。今度は智恵子が恵を下にして、やはり乳首を唇で咥えて強く吸った。恵は智恵子の唇に自分の唇を重ねて舌を絡めた。女同士の愛情交歓は激しさが無いかわりに、一箇所一箇所の愛撫が実に丁寧で魂が篭っている。二人は蛇のように粘着して絡み合って上と下を何度も激しく入れ代わった。クリトリスへは口で愛撫をしない代わりに、お互いに太股を激しく粘っこく擦り合って刺激を与えあった。そして、二人同時に昇り詰めた…。
『お姉さん！～～』
「恵ちゃん！～～」
昇り詰めたあとも、お互いに（乳房と性器を除く）素肌への愛撫は続けた。二人ともに…。互いの肉体が本当に美しいと思ったし、その思いが手と指に移って、手と指は感情を持っているかのごとく互いを愛撫した。智恵子も恵も、愛液が膣を満たしていた。姿勢を入れ替えるたんびに智恵子と恵の膣から愛液がこぼれ出た…。
窓から日の出が射した。二人の肉体は琥珀色に美しく輝いている。
その時、智恵子も恵も同時に同じ事を願って…強い欲望に駆られた。が、しかし、それを理性で遮断して我に帰った。
智恵子が先に起き上がって、天使のような表情でまどろむ恵のオデコにキスをして、「恵ちゃん、ありがとう。素敵な時間、本当にありがとう」と恵の耳元で呟いて部屋を出た…。
～～～
朝９時になってまず山下が起きた。
「あ～～っ、よ～寝た！たっぷり寝た…。さあて…」
が、智恵子を起こそうとしない…。自分で保温ポットから湯を急須に注いで、湯のみ茶碗に注いで日本茶を美味そうに飲んでいる。恵は山下の声と物音で山下の行動が理解できたが、布団の中でもう暫くノンビリさせてもらうことにした。
次いで、山下はフライパンでなにやら調理しているらしく、出来上がったものを皿に盛って、智恵子を起しに部屋へ呼びに行った。
「お姫様。おはよう、朝ご飯できたぞ…」
「おはよう…。メニューは…？」
「ああ。カリカリベーコンのベーコンエッグだ、上手にできた。智恵子の好きな半熟だ…」
「わ～い！あなた、有難う、(チュ)。恵ちゃんの分は？…」
「ああ、ちゃんと作ってある。だけど、彼女もう少し寝かしてやろうよ…。自然な目覚めをプレゼントしよ！俺に出来るサービスはそれくらいさ…ハハハ…」
キッチンの溢れるばかりの幸福の様子を聞いていて、恵は、いきなり夫・義明を思い出した。そして、悲しい理由も整理できずに、涙がこぼれた。
だが、悲しい理由を見つける前に、山下と智恵子に与えて貰った愛情と、(つい数時間前の)智恵子との感動的な同性愛に対しての"嬉し涙"の分量のほうが多いことに気がついて安堵した。
涙を拭くのも忘れて、布団から起き上がって、二人のもとへ飛び込むように朝の挨拶をした！
そして、これも無意識に、智恵子の胸に飛び込んで「お姉さん…」と呟いていた…。
つづく
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