５

　加奈子が公園の便所で犯されて気を失い、清掃員に起こされた時、澤田の姿は無かった。行為が終わった後、加奈子のセーターを戻しスカートを履かせてから自分は先に帰ったようだ。
「大丈夫かい？」
　清掃員が心配そうに聞いてきた。
「あ・・すみません、大丈夫ですから・・・」
　加奈子は顔を真っ赤にして答えるとその場を逃げるように立ち去った。
　時刻は四時を回っており、外はもう夕闇に包まれようとしていた。

（もう娘が帰ってきてるわ・・・）
　加奈子は帰り道を小走りに走ったが、セーターを持ち上げている乳房が、ユサユサと重たげに揺れ、道行く人の目を引いていた。澤田は加奈子の下着類をすべて持って帰っており、加奈子は今下着は一切つけていなかった。
　家路を急ぐ加奈子は片手でその豊満な胸が揺れるのを抑えながら走ったが、そんな事で収まるはずもなく、激しい羞恥心が加奈子の体を引き裂きそうだった。

「ママどこに行ってたの？心配するじゃない・・・」
　いつもいるはずの母親の姿が見当たらず娘が心配していた。
「ごめんなさい、ちょっと買い物が遅くなっちゃって・・・」
「買い物って何ももってないじゃない？」
　娘に言われて初めて買い物袋を持っていない事に気付いた。
「あ、い、いけない・・・ママ、お友達の所に行ってて買い物袋忘れてきちゃったわ・・・」
　加奈子は苦しい言い訳でその場を誤魔化すと娘の夕飯は近所の定食屋で出前をとった。
　自分はすぐにシャワーを浴びて身体を洗い流した。澤田の激しい陵辱の後で食欲もなく、娘が寝た後すぐに寝室に入った。

　それから数日が経つが、澤田は公園での一件以来、向いに住んでいるにも拘わらずその姿を見せなかった。
（どうしたのかしら・・・？あれ以来、何も言ってこないし・・・あの人があれぐらいで終わる筈ははいわ・・・）
　澤田がこの程度で加奈子に手を出してこなくなることはないと、彼女自身よく知っていた。
　加奈子にとって澤田の沈黙は安心出きるというより、帰って不気味だった。
　しかし、加奈子の中では普段の清楚で慎ましやかな主婦である彼女と、澤田の沈黙が更なる自分への責めの前兆であり、それを考えると肉体が疼くいやらしい彼女が存在しはじめていた。
　最近、加奈子は夜、ベッドに入ると疼く自分の肉体を自分の股間をそっと指でなぞり、鎮めることがあった。朝になると付けていた下着に恥ずかしい染みが付いていることも少なくなかった。だが彼女はあくまで自分は夫が恋しいのだと言い聞かせていた。

　そしてさらに数日が経ったが、澤田は加奈子に対して何もしてこなかった。
　朝、いつもの様に娘を学校に送り出すため玄関先まで見送りに出てきたら向かいの部屋から澤田が出てきた。その手には大きめの紙袋を持っていた。
「おはようございます！じゃ、ママ、行ってくるね！」
　まなみは澤田に愛想良く挨拶をすると学校に出かけていった。
　そして澤田と二人、玄関先に残された加奈子は目をあわさないように無言で玄関を閉めようとしたが、そこに澤田が割って入ってきた。
「あ、何ですか・・・」
「加奈子・・・一週間ぶりにあったんじゃねえか・・・上がらせてもらうぞ！」
　戸惑う加奈子をよそに、澤田は、まるで自分の愛人の家に入るようにズカズカと上がりこんできた。
「あん時から仙台に出張だったんだ。どうだ？一週間もほっとかれた気分は？」
　ソファに腰掛けながら加奈子の髪の毛に顔を埋め、甘い香を吸った。
「いや、やめて下さい・・・」
「やっぱり女はお前みたいなのに限るな・・・仙台で商売女とやったけど、淫乱丸出しでダメだな」
　服の上から加奈子の乳房を揉み込みながら、勝手な事を言っていた。
「野々村なんかと結婚しおって・・・あいつじゃお前のこの肉体を、満足させる事なんかできないだろ？」
「さ、澤田さんには関係無い事です・・・・・！」
　加奈子はこの一週間、自分の火照って疼く肉体を持て余していた事を見透かされたようで澤田に言い放った。
「関係なくはないだろう？現に俺と繋がってる時はあれだけ、ひぃひぃ言ってたじゃないか？一週間おれに放っておかれて肉体が疼いてたんじゃないのか？え？」
　そう言うと、加奈子のスカートの中に手を入れてきた。
「いや・・・」
　加奈子は慌てて閉じていた足に力を入れたが、澤田の指は加奈子の股間を捉えていた。
「なんだ？まだ何もしてないのに湿ってるぞ？」
　彼女の股間は、下着をしっとりと湿らせるほど潤っていた。彼女自身、澤田がこの家に上がりこんできた時から自分の肉体が火照りはじめている事に気付いていた。しかし、その肉体の反応の赴くままに動いていては澤田の言っている商売女と変わらない・・・。
　澤田が自分の肉体を求めてきても、自分は結婚し、愛する夫と娘のいる人妻なのだから・・・と、澤田に悟られないようにしていたが、澤田は彼女の肉体が確実に自分の肉体に馴染んでいる事に気付いていた。
「そんなに我慢できないのか？自分の妻がこんなに浮気性じゃ、野々村のヤツも安心して出張にいけんな・・・」
　澤田はいやらしく笑いながら、パンティの布をずらすと愛液に光る加奈子の媚肉が現れた。
　加奈子は言葉を発することもできず顔を背けるだけだった。
　澤田がの視線を浴びているその場所は、パックリと口を開き、別の生き物のようにヒクつき、透明の粘液を溢れ出させていた。その粘液を溢れ出させている穴の入り口付近を指先で触ると中へ引き込もうとうごめいた。
「ああ・・・恥ずかしい・・・どうせなら一思いに・・・」
　加奈子は抵抗するだけ無駄だという事を悟っていた。同時にそれは加奈子にとって、悲しい決断でもあった。夫との家庭を守るために一時の陵辱に身を捧げるだけ、自分さえ我慢すれば・・・と。
「そうか、そうか、そんなにこの俺の太マラが忘れられないか・・・」
　澤田は嬉々としてズボンのベルトを解きにかかった。そしてズボンを下すと同時に、たくましく反り返った肉棒が跳ね起きるように飛び出した。
「ああ・・・」
　それを見た加奈子は目を背けた。男の性器など結婚し、子供までいる加奈子にとって見慣れたものだが、澤田の極太ペニスは何度見てもグロテスクで、人間のモノとは思えない大きさをしていた。
「先ずはご主人様のペニスにご奉仕するんだ！お前は俺の牝奴隷だからな・・・」
　ソファに深々と腰をかけると、大また開きで赤黒いペニスをクイクイと器用に動かしながら加奈子に口奉仕を命じた。加奈子は惑いながらも大きくいきり立つ澤田のペニスに顔を近づけていく。
　澤田のペニスからは牡の匂いが加奈子の鼻をついた。加奈子はその匂いにクラクラとしながらも、口唇を開くと舌を出した。そしてゆっくりと澤田のペニスに舌を這わせていく。
　フェラチオ経験が少ない加奈子の舌使いにテクニックは無かった。が、澤田にとってその拙い舌使いが帰って刺激となり、この先の調教でテクニックを仕込んで行く楽しみがあった。
「いつまで舐めてるんだ？さっさと竿を咥えこむんだ！」
　片手で加奈子の頭を押さえると、彼女の美しい口唇に自分の赤黒い巨根を飲みこませていった。
「う・・うぐ・・・・」
　澤田の30cm近くもある巨大なペニスを、喉奥まで押しこまれて加奈子は思わず胃の中の物を吐き出した。足を開いて加奈子の奉仕を受けていた澤田の股間に嘔吐物を撒き散らしてしまった。その瞬間、加奈子の頬に澤田の平手が飛んできた。
「馬鹿やろう！何してんだ？汚ねえな！」
「・・・ご・・・ご、ごめんなさい・・・」
　いきなり頬を張られた加奈子は、震えて謝る事しか出来なかった。
「・・・風呂場へ行くぞ！お前は徹底的に口での奉仕を仕込んでやる！」
　澤田は加奈子に嘔吐物の処理をさせると、加奈子の服を脱がせ、自らも全裸になると風呂場へと向った。

つづく