21

「あなた…行ってきます。まなみ、パパのことお願いね…」
　加奈子は祐平とまなみにさびしげな笑顔を残すと家を出た。指定された場所に向かうと北村の車が待っていた。中には彩美の姿もあった。
　加奈子が乗りこむと北村はすぐに車を出した。澤田は加奈子の口唇に吸いつき激しいキスが始まった。
「やめてください…こんなところで…」
　加奈子は澤田と北村との３Ｐは経験しているが、彩美に濃厚なキスを見られるのを嫌がった。澤田はキスをやめないばかりかズボンのベルトを解きジッパーを下げると中からペニスを引っ張り出した。
　加奈子が顔を赤くして彩美の方を見ると彩美の方も顔を赤く染め、澤田のペニスを凝視していたが加奈子の視線に気付くと前のほうを向いた。
「おいおい澤田さん、もう始めたのかよ…向こうに着いてからたっぷり時間はあるってのによ…」
　加奈子が澤田の極太ペニスを口を大きく広げて咥えていた。じゅるじゅると溢れる涎をすすりながら顔を前後に振りながら奉仕している。
　助手席の彩美は無言でうつむいていた。
「彩美、澤田さんのち○ぽ見て興奮してるんじゃないのか？」
　北村も運転しながらジッパーを下げ、ペニスを引っ張り出した。彩美は無言で北村の股間に顔を近づけるとまだ柔らかいペニスを咥えていった。
　車は高速道路に乗り、北村は運転に差し支えるので彩美は開放されたが、後部座席の加奈子は慣れたとはいえ、澤田の太いペニスを口を大きく開け奉仕している。
　途中、サービスエリアに立ち寄ると澤田は加奈子を連れてトイレに入った。
「大丈夫か？加奈子…」
　澤田は車酔いをした妻を解放する演技をしながらトイレの個室に入っていった。愛する家族を裏切り、夫の上司である澤田と旅行に来た負い目から加奈子の表情は暗かった。その暗い表情が周りの者からは車酔いをして気分が悪いように見えた。
　澤田は加奈子のスカートをゆっくりと捲くっていく。加奈子を便器に座らせると足を大きく開かせた。
「加奈子…早くち○ぽが欲しくて濡らしてるのか？」
　股間を包むパンティは恥ずかしい染みをつけていた。染みの付いた部分を捲ると淫裂を開きピンク色の肉を覗かせていた。澤田の言い付けを守り、いつも手入れをしているため股間には陰毛はない。それが却って卑猥だった。
「旅館に着くまで我慢できないだろう…」
　澤田はハンドバックからバイブレータを取り出すとその先端に加奈子の膣穴から溢れ出る淫液をまぶすとゆっくりと挿入して抜き差しした。
「う…あぁ…」
　初めは軽い痛みを感じたが潤みきった膣肉に馴染んだ。じゅぶじゅぶと卑猥な音を立てるが、多人数が利用するトイレの喧騒で他人の耳に届くことは無かった。加奈子も必死に声を抑えた。
「加奈子外で待ってるから気分が良くなったら出て来いよ…」
　そう言うと澤田は加奈子を残し出て行った。
　しばらくして加奈子が個室から出てくると手洗い場に彩美がいた。
「大丈夫？彩美さん…」
　加奈子に気づいた彩美は口元をハンカチで抑え、恥ずかしそうに視線を逸らした。
「だ、大丈夫です…戻らないと…」
　彩美はさっさと澤田たちの元へ戻っていった。加奈子は彩美の残した甘い残り香の中に生臭い匂いが混ざっているのに気付いた。
(彩美さん北村さんの…)
　加奈子が澤田にバイブレーターを仕込まれている間に彩美もまた北村に奉仕させられていのだ。
　車がサービスエリアを出発すると澤田がハンドバッグからスイッチのついた小さな物を取り出した。
「加奈子…向こうについたらたっぷりとかわいがってやるからな…」
　そう言うと澤田はスイッチを操作した。
　澤田がスイッチを触るたびに加奈子は腰のあたりをぴくんっと痙攣させ、次第に甘い吐息を漏らし始めた。

　加奈子たちが連れてこられたのは山間にある温泉街だった。澤田たちが予約していたのはその中でも比較的大きな旅館だった。
　部屋に入ると荷物を紐解くより先に全裸になることを命じられた。まず彩美が恥ずかしそうに脱いでいく。加奈子が澤田と北村の方を見ると二人は無表情で躊躇している加奈子の方を見ている。加奈子も覚悟を決めると服を脱いでいった。
　加奈子もそうであるように彩美の股間には大人の証ともいえる陰毛が生えていなかった。二人の美女は前を隠すことも許されず、その女の色香溢れる裸体を二人の男の前に晒している。
「北村さん、剃ったのか？」
　澤田は彩美の股間の茂みがないのに気づき北村に問い掛けた。
「あぁ、澤田さんのマネして俺もやってみようかなって…」
　彩美は節目がちのまま顔を赤らめた。彩美の股間は淫液で濡れていた。加奈子の股間はバイブレーターが除いており、内腿までぐっしょりと濡れていた。
「ん？何だ澤田さん、仕込んで来たのか？」
「サービスエリアで加奈子がち○ぽ欲しさに濡らしていたからな…」
　笑いながらゆっくりとバイブを引き抜いていく。ぬちゃっ…と音がして抜けたバイブは微かに湯気を立ち上らせていた。
　二人は下着を着けずに備え付けの浴衣だけを身に付けることを許された。ただし浴衣のサイズは用意されていたものの中で一番小さいものだったのでぴっちりとして二人のボディらいんがはっきりと出ていた。

「奥様のお浴衣、サイズをご用意できますけど…」
　大抵の客に合うように一通りのサイズは用意してある筈なのにサイズの合わない浴衣を身に着けている二人を見て仲居が言った。
「いやこれでいいんですよ…」
　澤田がすかさず答える。もう一度今にも胸がこぼれ出そうな二人を不思議そうに見つめると下がっていった。
　二人は顔を赤らめ下を向いたままだった。
　北村が加奈子に寄るとあごを掴み自分の方に向かせると口唇に吸い付いた。空いた手は浴衣に上から豊満な乳房を荒々しく揉みしだく。浴衣からこぼれ出るが北村に身を任せていた。彩美はその横で気まずそうに俯いたままだった。
　その様子を澤田はいやらしい笑みをたたえたまま見ていた。
　彩美は加奈子に負けず劣らずの美女で澤田も話しには聞いていたが会うのは今日が初めてだった。
「どれ…」
　立ち上がるとゆっくりと彩美の方へ近寄っていく。澤田に気付いたが顔を上げられずにいる彩美の横に座ると北村と同じように口唇に吸い付いていく。
「んん…」
　彩美は小さな悲鳴をあげるが口唇を吸われかき消されてしまう。全身を強張らせ澤田にキスを強要されていたが次第に力が抜け肉体を預けて来た。
「いい肉体してるじゃないか？彩美さん」
　彩美の乳房を弄びながら彼女の甘い唾液を啜っている。張りのある加奈子とは対照的に溶けてしまいそうな柔らかさの乳房だった。乳首はすでに痛いほど勃起していた。
　手を下の方に下げていき股間に滑り込ませる。陰毛のない柔肉の感触を確かめながら割れ目へと這わせていく。溢れ出す愛液で濡れそぼっている。
「ああ…っすごい大きいぃ…」
　隣を見ると北村と加奈子が繋がっていた。
「おいおい北村さんゴムはちゃんとしたのか？」
「おっといけねえ…」
　ペニスを引き抜くとカバンからコンドームを取り出しなれた手つきで被せるとすぐに加奈子の膣穴にペニスを突き立てていった。
「頼むぜ…今日は仕込むつもりだからな…」
「澤田さんこそ忘れるんじゃないぞ…」
「わかってるよ」
「まずおしゃぶりを見せてもらおうか…」
　浴衣の前をはだけると重々しく垂れたペニスを掴むと彩美の前に突き出した。
　充血して大きさを増していくペニスに手を添えると口を開け、咥えていく。
　たちまちペニスは堅くなり彩美の口腔を埋めていった。顔を前後に動かし必死に自分のペニスに奉仕する彩美を見ながら最近は加奈子一人にかかりっきりだった澤田は新鮮に思った。
　自分が仕込んだ加奈子よりテクニックでは劣るが決してヘタクソではなかった。喉の奥まで飲み込まれ人間離れしたペニスがその姿を彩美の口内へと隠してしまう。
　澤田は彩美の頭を掴むと容赦なく腰を動かし喉の奥を突いていく。ようやく開放されたころには彩美の顔は涙に濡れていた。彩美の足を開かせ、喉の奥を突かれ分泌された粘り気のある唾液にまみれペニスにコンドームを被せると先端を彩美の淫裂にあてがいゆっくりと腰を進めていった。
「ああ…ん…」
　彩美の口から甘い声が漏れ、加奈子の喘ぎ声に加わる。だんだんと腰の動きが激しくなり、気付けば彩美も澤田の動きに合わせて腰を使っていた。
「だめ、だめ！そんなに激しくしないでぇ…ああぁっ！」
　先程までの大人しさが嘘のように乱れた。澤田も初めて抱く女に興奮して気を抜くとすぐにでも発射してしまいそうだった。
「なかなかいい具合じゃないか北村さん…」
「ん？あぁ…それでも加奈子さんにはかなわねえって…」
　二人とも汗だくになりながらそれぞれの美女を責めていた。
「ああ…だめ！出ちゃう！出ちゃうぅ…」
　彩美が言うとペニスが出入りしている股間から温かい液が射精のように噴出した。
「うお！潮吹いてるじゃないか！すごいすごい！」
　突き上げられる度にぴゅっぴゅと潮を噴出して浴衣を濡らしていった。
　彩美の口唇に吸い付きながら子宮を突き上げフィニッシュに向けてスパートをかけていく。
　隣では北村が加奈子の口内に大量の精液を射出しているところだった。
　澤田も唸りながらペニスを引き抜くと彩美の顔に大量に射精した。

「どうだった？彩美は…」
「最高の女じゃないか…でもまだまだ仕込む余地があるな…」
「澤田さんにはかなわねえな…彩美はまだまだか…それはそうと本当にやるのか？」
「何いってるんだそのための旅行じゃないか…まぁ彩美さんまで無理にやることはないがな…北村さん」
「いや、今日はやる気で来たんだ…」
　二人の会話は加奈子たちの耳には届かなかった。

　仲居が料理を運んできた時も加奈子と彩美はぐったりとしており二人の様子に仲居が心配するほどだった。
「おい二人ともいつまでも寝てないで飯を食えよ…でないと体がもたねえぞ」
　加奈子も彩美も食欲が無かったが澤田たちの横に座らされ酌をさせられ、料理を口移しで食べさせられたりした。
「よし…風呂に入るか…」
　料理が下げられると加奈子たちを連れ露天風呂に向かった。廊下ですれ違う者は男女問わず加奈子たちをジロジロと見ていく。サイズの小さな浴衣は歩くたびに二人の美女の白い太ももを露出した。
　永遠とも感じられた時間を経て脱衣所に付くと二人は周りの目から逃げるように中に入った。
　脱衣所には人影は無く、ほっとしながら浴衣の紐を解き浴場へと出ると何人かの男性がいるのに気付いた。入り口には混浴とあったが加奈子たちは気づいていなかった。
「おいこっちだ…」
　岩風呂の中から北村が手招きする。二人は他の客の好奇の視線に晒されながら北村たちのそばへいった。
「すげえ美人だな…奥さんかい？」
　近くの中年の男が北村に声をかける。
「夫婦に見えるかい？」
「残念ながら夫婦じゃないんだよ」
　澤田が代わりに答える。二人は俯いたままだ。
「へえ…じゃあこれかぃ？」
　男が小指を立てる。しきりに二人の美女の方に視線を移しながら興奮した様子だった。
「まぁな…会社の元部下だよ、結婚して退職したが俺のことが忘れられねえってな…」
「へえ！人妻かい…」
「俺たちの会社にも若い女いるけど、あんたらがうらやましいよ…」
　いつの間にか加奈子たちの周りに数人の男が集まっていた。