人妻加奈子の奴隷生活.32

「き…北村さんの…」
「な…何を、誰のどこに、どうしてほしいのか最初から言うんだよ加奈子さん…」
　興奮を隠そうとしていたが声が上ずり、北村の興奮は誰が見てもわかっただろう。
「き…北村さんの…おちんちんを…加奈子の…おま○こに入れて下さい…」
　加奈子は言うと手で顔を覆って頭を振った。アダルトビデオでよくありそうなやりとりをする。違うのは加奈子はＡＶ女優ではなくごく普通の夫も子供もいる人妻だということだ。
　ごく一部、夫以外の男に調教されていることを除けば…。
「ようし…たっぷりとハメてやるからな…」
　ペニスを加奈子の口内に突っ込んで硬さを取り戻させるとベッドに連れて行き、加奈子を横たえ、足を大きく開かせた。
　白く美しい肢体を眺める…妊娠し、膨らみを見せる腹部が卑猥に感じられる。
「ようし覚悟をしろよ…」
　膣口にペニスを擦りつける。ハアハアと加奈子の悩ましげな声が響く。ぐちゅぐちゅと擦りつけると愛液が飛び散り真新しいシーツに染みを作っていく。
「ああん…北村…さぁ…ん…」
「いくぞ…」
　狙いを定めぐっと腰を突き出すとぶちゅ…と音をたて、ペニスが埋没していく。
「はッ…うぅぅん…ん」
　加奈子は感触をじっくりと噛み締るように口を閉じ、眉間に悩ましげに皺を寄せる。ゆっくりと奥まで侵入してくるペニス。澤田に犯された時は収まりきらなかったペニスも今では膣にその長大なペニスを根元まで呑み込んでしまう。伸縮自在だと言う女体の神秘と言えよう。
「ああッ…」
　根元まで突き入れられたペニスを抜け落ちる寸前まで引き抜かれ、声をあげる。そのあとはズン…と根元まで挿入される。
　次第にピストンは激しさを増し、北村と加奈子は汗にまみれながら激しいセックスを展開していく。
「だめ…いや…激しい…お腹が…あ…赤ちゃんが…」
　安定期に近いとはいえ激しく貫かれ加奈子は腹の子を庇った。今までの加奈子なら何も考えずに快楽にのめり込んでいたところだ。
「…うう…最高だ…加奈子ぉ…た、たまらん…」
　北村の方はお構いなしと言った様子でピストンを続ける。こういうところは男は無責任と言えるだろう。孕む性と孕ませる性という男女の性質の違いを如実に語っていた。
「よし…はあ、はあ…今度は…加奈子が上になるんだ…」
　ぐぽ…と音をたてペニスが引き抜かれる。そして仰向けに寝転び天を突くペニスをしごく。
　上半身を起こした加奈子はその様子を見ている。息を整え、あまりの快感による脱力感に自由の利かない肉体をゆっくりと動かした。
「加奈子…早くしろ…」
　北村は図々しくも加奈子を呼び捨てにし、主人気取りだ。だがそんな北村に嫌悪感を覚えても肉体の疼きが静まらない加奈子にはどうすることもできなかった。
　ゆっくりと北村の体を跨ぐと白く美しい指を北村の赤黒いペニスに添え、膣穴へと導いていく。くちゅ…と音がし、亀頭が膣穴に触れると加奈子は腰を電気のような快感が走る。
「……は…ん…はあ…ん」
　何度も挿入を試みるが自由の利かない加奈子はうまくペニスを導けないでいた。
「ああ…もう、こうするんだよ！！」
　痺れを切らした北村は加奈子の腰のくびれを掴むと一気に彼女の腰を引き下ろした。
「う…あ…ああ…んッ…」
　じゅぶぶ…とペニスが挿入され悲鳴をあげる加奈子。
「このまま腰を使え…それぐらいできるだろ…？」
「…は…はい…ん…ん…あ…ああ…」
　くいくいと腰を振リ始める加奈子。夫と幸せな結婚生活を送ってきたが、このように自分から積極的に夫に跨り、腰を振ったこともなかった。腰を回すように動かす。これも澤田に仕込まれたものだった。愛液が白く泡立ち纏わり付いたペニスが見え隠れする。
「ああ…北村…さんの…お…大きいぃ…ああん…」
　だんだんと肉体が慣れてくると大胆に腰を降り始めた。
「…いいぞ…加奈子…そうだ…もっと激しく…くそ…こうだ！」
　興奮が最高潮に達した北村は加奈子の腰を掴むとしたから激しく突き上げはじめた。
「うッ…ああん…あ…だめぇ…いく…いく…いっちゃいます…ああッ…い…いく…くぅ…」
　加奈子は壮絶とも言える表情と声をあげると、全身を痙攣させ絶頂を迎えた。
「おら…いけいけ…うお…ぉ…」
　北村も獣のような声を出すと大量の精液を加奈子の胎内に吐き出していくのだった。

　加奈子が気付くと北村は横にはいなかった。肉体が心地の良い疲労感に支配され、妙な安堵感がある。
　ベッドから降りるとよろよろと寝室の外へ出て行く。間取りもわからず廊下を歩いてると話し声がする。声の主は北村で電話で誰かと話しているようだ。
「そうなのか？俺の方もくわしくは聞いてないんだよ…うん…会社の方には澤田さんの会社で働くのに社宅では暮らせないって言って引き払ったらしいんだがな…アメリカの亭主の所にでも行ったんじゃないのか？…あ…また何かわかったら電話させてもらうよ…」
　北村は加奈子の姿に気付くと慌てて電話を切ってしまった。
「お…起きたか…さっきは良かったぜ…」
　加奈子に近づきキスをしてきた。
「…ん…む…い…や…んむ…」
　ちゅぱ…ちゅ…ちゅる…と静まり返った廊下に口唇を吸う音だけが響く。
「はあ…はあ…さ、さっきの電話…さ、澤田さんからじゃ…」
「ん…いや…関係ないよ…それより風呂にはいろう…沸かしておいたから…」
　北村は明らかに何かを隠している様子だった。加奈子は北村を問い詰めるが強引に浴室に連れて行かれ、澤田にやられるように北村の溜まった小便を飲まされ、浴室でも激しく犯された。

　数日後、産婦人科の診察に訪れた加奈子。澤田からはまだ何の連絡もなく、北村に聞いてもはぐらかされる。
　診察室に入るといつもの医師が待っている。
「どうも野々村さん…お変りありませんか？それでは診察をはじめますね、台の上にどうぞ…」
　加奈子はいつものように診察台に上がる。看護婦がタオルケットをかけ間仕切りのカーテンを閉める。
「ん…？少し分泌液が多いですね…」
　加奈子の股間は既に濡れ光っていた。それを医師に指摘され、恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じた。
「では消毒しますね…」
　ガーゼで滑りを払拭していく。加奈子の股間は以前のようなつるつるではなく、陰毛が無精ヒゲのように本来の陰毛の形を表していた。
「野々村さん、顔に似合わず濃いんですね…」
　いつものように看護婦が診察室から出て行くと間仕切りを開け加奈子の羞恥心を煽り、表情を楽しむ。
「あ…そんな…恥ずかしい…」
　加奈子の股間は滑りが取れることもなく愛液を大量に分泌し続けた。
「野々村さん今日の診察はこれで終わりです」
　永遠にも感じられた診察が終わり、産婦人科を後にした。マンションに戻っても加奈子の肉体は火照りは収まらず一人悶々としていた。
（こんな時に澤田さんや北村さんがいてくれたら…）
　疼く肉体を浅ましく思いながらも男を求めてしまう自分がいた。そんな自分を嫌悪するも肉体が男を求めてどうしようもないのだ。
　加奈子は寝室に行くとまだ紐解かれていない荷物を開け中からあるモノを取り出した。長さ、太さともに澤田たちにひけを取らないバイブレーターだった。
　それを手に加奈子はスカートをまくりあげていく。次に純白のパンティを下ろしていく。
　パンティの股間部には愛液による染みが出来ていた。そして下半身を裸にするとベッドに横たわる。
　大きく足を開き、バイブレーターで愛液に濡れる淫裂をなぞる。
「う…うん…あ…」
　入り口に先端をあてがい力を入れるとぬちゃ…とバイブレーターが埋没いていく。スイッチを入れると機械の振動音が響き、加奈子の口からは喘ぎ声があがった。