人妻加奈子の奴隷生活.38

　加奈子と彩美はマンションの前にいた。オートロックを解除するとホールでエレベータを待つ。二人の表情は不安に満ちたものだった。エレベーターを降り、部屋のドアを引く。
　鍵はかかっておらず中からは人の話し声が聞こえる。
「ようやく帰ってきたか…」
　リビングに入ってきた二人をみて澤田が言う。
「どうだった先生様は…」
　北村の問いに彩美は無言で頷く。
「人の女に手を出すからだ…な？北村さん」
　澤田は自分のことを棚に上げ、北村を皮肉った。
「もうやめてくれよ、澤田さん…あれは少しの間…」
　北村がしどろもどろになりながら弁明をするが、二人とも機嫌がいいようだ。
「彩美、亭主は何か言っていたか…？」
　彩美は首を横に振った。彩美を疑う事を知らない夫は自分の妻が他人の嬲りモノにされに行くとも知らずに快く送り出したのだ。
「そうか、いい気なもんだな…女房が他の男の子供孕んでるとは知らずに…」
　北村が彩美に近づき顔を近づける。彩美は北村から逃れようと顔を逸らすが、頭を抑えられ北村の口唇で口を塞がれた。加奈子はその様子を見て、顔を顰めずにはいられなかった。
「彩美さんは実家に帰ってからずっとご無沙汰だそうだから今日はたっぷりと楽しめるな…なぁ加奈子…」
　加奈子は澤田の言葉の裏に自分に対する皮肉を感じ取った。自分だって好きで石田のような男の嬲りモノにされたのではない…そう思うと自分の人生を狂わせた澤田に憎しみが沸いてくる。
　しかし力のない加奈子には抗うすべも無かった。何度もアメリカにいる夫に助けを求めようとしたかわからないが、その後に待っているものが怖くてどうしようもない。
　いろいろな感情が加奈子の中に渦巻き目の前で起きている事すら夢のように感じる。
「…ん…む…？」
　ぼーっとしていた加奈子の口唇が塞がれ口内に澤田の舌が侵入してくる。我に返った加奈子は澤田の顔越しに彩美を見ると胸ははだけ、黒く大きくなった乳首に北村が吸い付いているところだった。加奈子が瞳を閉じるとその光景は見えなくなる。彩美を見ていると自分自信を見ているようで見るに耐えられなかった。
　ちゅ…じゅる…ちゅ…
　気の遠くなるような長いキスだった。澤田の生臭い唾液が送り込まれ代わりに加奈子の甘美な唾液は澤田に吸い取られる。夫の祐平とでさえこんなに長く濃厚なキスはしたことはない。
「ほら彩美、澤田さんたちを見ろ、あんなに舌を絡めあっている…俺たちも見習わないとな」
　北村は再び彩美の口唇に吸い付く。
「ん…ふ…ん…ん…」
　静まり返った部屋には、口を塞がれた二人の人妻の鼻から悩ましげな吐息と、口を吸い合う音が響いている。
「ん…？お前もう濡れているじゃないか…」
　彩美の口を吸いながらスカートに手を入れ股間を弄っていた北村が声をあげた。
　口の周りを唾液でベタベタにした彩美は無言で顔を赤らめた。
「彩美さんは男が欲しくて堪らないみたいだな北村さん…」
　それを澤田が冷やかしながら加奈子の首筋、胸元とキスをし加奈子の官能の炎を大きくしていく。
「あ…あん…はぁ…はぁ…」
　加奈子は額に汗を浮かべ、澤田の愛撫に必死の感じまいとしているがそれが、無駄な抵抗だと言う事は澤田に犯されて以来、嫌と言うほど味わってきた加奈子には百も承知だった。
　必死に夫と娘の顔を思い浮かべ、耐えようとするのだが、それは澤田の愛撫を受けて行くと加奈子にとって辛いものとなって行く。家族の前で犯されているような気持ちになるのだ。
（あなた…まなみ…ごめんなさい…）
　夫と娘に心の中で詫びながら澤田のペースに取り込まれる加奈子。
「お前もパンティを湿らせてるじゃないか？」
「あ…いや…」
　加奈子は顔を赤らめながらスカートに入ってくる澤田の腕を抑えた。
「子供を孕んでいると言うのに二人とも淫乱な女だ…」
　澤田は加奈子を床に寝かすとパンティを脱がしにかかった。
「ああ…ここでは…いやです…」
　何度も彩美を交えてセックスをしたが、彼女の目の前で犯されるのに慣れることは無かった。問答無用といった感じで抵抗できない身重の加奈子の足からパンティを抜き取ると足を開かせ股間を見た。澤田としばらく会えなくなってからずっと処理をしていない陰毛が生えていた。
「ここもだいぶ生えてきたなぁ…」
　澤田は恥丘を撫でながら言う。澤田は加奈子と再会し、陰毛が生えかけている股間を見たとき陰毛に飾られた股間も悪くないと思った。ツルマンが見たくなったら剃ればいいと、今まで定期的に処理していた陰毛を伸ばすように加奈子に言っていた。
　クリトリスに着けられていたピアスも無くなっていた。石田を陥れるためにはピアスつきの性器は心証が悪かろう、と澤田が外していたのだ。
「どうだった？院長先生も興奮していたか？」
「そ、そんなこと…ありません…」
　加奈子の言う通り石田の代わりの院長は病院に訪れる女性を淫らな対象として見ていないようだった。それが普通なのだろうが、澤田に犯され月日を送っていた加奈子はその院長の姿勢が不自然に思え、自分に院長を惹きつける魅力が無いのかと錯覚してしまう程だった。
「じいさんではそんな元気は無いか？」
　澤田は笑うと加奈子の股間に顔を埋める。膣穴から溢れる愛液をすすると淫裂に沿って舌を這わせた。
「あ…は…だ…め…ん…ん…ああん…」
　加奈子は腰をくねらせながら澤田の舌から逃れようとするが澤田は口を離そうとしなかった。
　隣では北村の大きくなったペニスに舌を這わす彩美が見える。その姿はペニスを慈しんでいるようにも見えるのが不思議だった。
（私も他の人から見たらああいう風に見えるのかしら…）
　快楽にドロドロに溶けていく精神の中、加奈子は思う。
「う…うぐ…いや…そんな…しないで…」
　澤田は加奈子の大きく肥大したクリトリスを口に含むと強烈に吸い上げた。そのまま膣穴に指を挿入する。ぬちゃぬちゃと音をたて愛液が掻き出されていく。大量の愛液はやがて白濁し加奈子の股間、澤田の口の周りに付着した。澤田がようやく口を離したときには加奈子はぐったりとし、呼吸を大きく乱し、全身が汗に光っていた。
「いつまでも寝てるんじゃない…こんどは俺のをしゃぶらせてやる…」
　加奈子は澤田に急かされ、だるい肉体を起こし仁王立ちになっている澤田の前に正座した。
　そして目の前に垂れ下がっている澤田のペニスに手をかけると下を這わせていく。ぺろぺろと丹念に舐めると次第にペニスに血液が集まり硬くなっていく。そしてある程度の硬さになると大きく口を開き咥えていく。
　じゅる…じゅるる…ずぞぞ…じゅるる…加奈子は大量の涎を垂らしながら澤田のペニスに口奉仕する。完全に大きくなったペニスは口に咥えるだけでも一苦労だ。
「おら、もっと激しく動かすんだ…」
　澤田の言葉に加奈子は顔を前後に動かし、時折喉の奥まで長大なペニスを呑み込む。根元まで呑み込むと澤田は加奈子の頭を抑え加奈子がペニスを吐き出すのを許さなかった。
　喉奥に侵入してくる異物感に加奈子の喉は動きそれが堪らない刺激となって澤田に伝わる。
「う…ぐ…ぐ…」
　加奈子は苦しそうにくぐもった声を上げるが澤田は喉奥で小刻みに抜き差しするだけでペニスを抜こうとしない。加奈子は涙を流しながら大きな瞳で澤田に訴えかける。ここでようやくずる…とペニスが引き抜かれていく。
「…げ…げほッ…げほッ…」
　ペニスには粘ついた唾液が付着し加奈子の口から糸を引いていた。口を拭い澤田を見上げる加奈子の口内に再びペニスが挿入されていく。
　今度は頭を抱え激しいピストンを開始する。
「う…んご…ぐ…むご…」
　じゅぽっじゅぽっ…と激しく出入りするペニス。大量に分泌される粘りのある唾液が加奈子の乳房、大きな腹、太ももを濡らしていく。
　北村と彩美はその様子を息を呑んで見ていた。
「すげえ…イマラ？…イラマチオ？…てやつか…」
　北村は彩美にディープスロートまでは仕込んでいたが、澤田のようにハードな責めはしたことがなかった。彩美は見るも耐えないといった感じで北村の股間に顔を埋め、ペニスを口に含みネットリとしたフェラチオを始めた。北村はそんな彩美に気付くと震える手で彩美の頭を抑えた。彩美は北村の手に気付きペニスを咥えたまま北村を見上げた。北村の顔は興奮に引き攣り、彩美は恐怖を覚えた。
「うッ…ぐむむ…ぐも…お…む」
　北村は澤田たちと彩美の表情を交互に見ながらゆっくりとピストンを開始した。
　彩美の瞳は許しを請うように訴えていたが、その表情が北村のサディスティックな面を刺激し、ピストンは次第に激しいものとなっていった。耐えられず、北村の巨根を吐き出すが、またすぐに喉奥を突かれる。北村は恍惚な表情をしながら腰を動かしつづけた。
「うッ…うげ…げえ…」
　激しいピストンに耐えられず彩美は胃の中のものを吐き出してしまった。
「おいおい…北村さんあんまり無理させるなよ…俺の仕込んだ加奈子みたいには行かないからな…」
　澤田の口奉仕から開放された加奈子は息を整える暇も無くむせ返る彩美に駆け寄り心配した。
「彩美さん大丈夫…？」
　彩美は静に頷く。
「すみません…今片付けますから…」
　床に撒き散らされた嘔吐物を片付けていく。北村はその様子を嫌らしい笑みを浮かべながら眺めていた。