人妻加奈子の奴隷生活.35

「せ、先生…やめて…」
　シリンダー内の液体が加奈子の肛門から注入されていく。ガラス製のシリンダーとは空港近くのラブホテルで澤田が使用したものと酷似していた。
「何、心配する事はありませんよ…ただの水ですよ…妊婦さんは便秘になりやすいですからねぇ…」
　シリンダー内の水がすべて注入されそっと先端が引き抜かれる。

　いつか澤田に言われた事がある。
「加奈子…お前は俺のような男に嬲られてこそ輝く女だ…そしてそんな男を引き寄せる魅力を持っている…」
　と。今、加奈子はその言葉を思い出し、自分はそんな女なのだろうかと思っていた。
　現に澤田や北村だけでなくこうやって本来、信頼が厚い筈の産婦人科の石田でさえその変態性を剥き出しに加奈子の肉体を弄んでいる。
　言ってみればこの石田の変態性を呼び覚ましたのは、加奈子の肉体に刻まれた澤田の調教の痕跡と度重なる診察から核心を得た加奈子のマゾ特性のせいだと言える。
　別に加奈子が特別、そう言うフェロモンを出しているわけでもない。しかし加奈子は自分の置かれた異常な環境から自分はそういう女なんだ…と思ってしまう。

「それではゆっくりと起き上がってお風呂に行きましょうか…」
　加奈子はその前にトイレへと石田に願い出ようとしたが、澤田たちと同じ性癖を持つ医石田が聞き入れる事はないだろうと言葉を呑み込んで医師にに促され風呂場へと向かう。
　浴槽にされた蓋の上に足を開いて座らされる。
「さ…ここでもう少し浣腸をしましょうか…」
　石田はカランを捻り洗面器にお湯を張っていく。そして浣腸器でそのお湯を吸い上げていく。
「あ…もう…もう許してください…」
「何を言ってるんですか…お腹の赤ちゃんのためにも頑張ってもらわないと…」
　本来の妊婦のケアとは逸脱した行為と似合わない台詞を吐きながら浣腸器の先端を加奈子の肛門に差し込む。
「それでは行きますよ…」
　ゆっくりと注入され直腸を満たしていくお湯の感触が加奈子の背中ををぞくぞくと駆け巡った。二本目の液体を注入し終わった辺りから加奈子を便意が襲う。
「ああ…お…おトイレに…」
　加奈子は無駄と知りつつ哀願するしかなかった。
「もう我慢できないんですか？しょうがないですね…」
　加奈子の予想通り意思は洗面器をあてがう。澤田や北村に何度となく強要された行為だが何度経験しようと加奈子の羞恥心は薄れなかった。
「いやいや…お願い…恥ずかしい…見ないで下さい…」
「ほら…私は医者ですよ？何を恥ずかしがることがあるんです？遠慮なく奥さんがウンコをするところを見せなさい…くさいウンコを…」
　石田はわざと加奈子がこれから晒すであろう恥辱の瞬間を口に出し加奈子を追い詰める。
「いやぁもう駄目ぇ…出ちゃうぅ…出ちゃいますう…ああ…ぁ」
　加奈子の鳴き声と同時に液体が勢い良く噴き出す。あてがわれた洗面器を外れ、床にこぼれ広がる。
　しばらく液体を噴出し、次いで固形物が音を立てて排泄される。
「ずいぶん溜まっていたんですね…う…これまた匂いも…」
　石田は相変わらずわざとらしく加奈子の羞恥心を刺激している。加奈子は両目からぽろぽろと屈辱の涙を流し、恥辱に耐えていた。
「どうですか？すっきりなさったでしょう…」
「うう…せ、先生は変態です…」
　加奈子は消え入るような声で石田を詰った。
「おやおや、これは心外だな…乳首とクリトリスにピアス、診察中に私の触診ですぐに股間を濡らす変態な奥さんにそんなことを言われるとは…」
　石田の言葉に反論できなくなる加奈子。
「さ…もう一度すっきりとしましょうね…」
　そう言うと浣腸器を手にした。

「さぁ奥さんの臭い排泄物は処分しましたよ…」
　加奈子の排泄物をトイレに流して医師が戻ってきた。
「恥ずかしがる事はないですよ…人間は誰でも臭いウンコをしますからね…」
　石田は加奈子の羞恥に耐える表情を何とも美しいと思い、それを楽しんでいた。
　ぐったりとする加奈子にキスをし、大きく張った乳房の黒ずんだ乳首を吸う。
「最高にいやらしいなぁ…奥さんみたいな美人が妊娠し、腹ボテになった姿は…」
　加奈子は声を漏らすまいと耐えるが、どうしても快感に負けそうになる。
「は…あぁ…ん…せ、先生…」
　石田は加奈子の全身の性感帯を巧みに刺激し、彼女を燃え上がらせる。
「奥さん、お腹の赤ちゃんはお母さんが喜ぶと赤ちゃんも喜ぶんですよ…」
　大きく迫り出したお腹の少し下に顔を埋めじゅるじゅると淫液を啜っていく。
「奥さんは本当に濡れやすいですねぇ…そろそろ私も楽しませてもらいますよ…」
　そう言うとペニスを裂目に擦りつける。くちゅくちゅと音がしペニスに心地よい感触が伝わる。
「あ…あん…ん…」
　敏感になった秘部への刺激に腰をビクビクと痙攣させる。
「あッ…はう…ッ…んん…」
　ズンと子宮を突き上げられ、悲鳴をあげる。石田のペニスは澤田たちに劣ると言えども通常の成人男性のそれに比べたら立派な物だった。みっちりと膣内を埋め、強烈な快感をもたらす澤田たちのペニスとはまた違う快感を味わう事が出来た。
　大きなお腹を後ろから抱えながらずんずんと突き上げ、感極まると愛しそうに擦る。
「奥さん…ッ…旦那さんがいながら私とこんな…いけない奥さんだ…」
「先生…もう…もう、イキます…イク…ぅ…ん……んぐ…」
　加奈子は顔を紅潮させながら絶頂を迎える。その瞬間、膣は強烈な収縮を見せ、その中を出入りする石田のペニスの先端から精液が射出され、膣内を満たしていく。しばらく繋がったまま息を整える二人。小さく縮んだペニスが膣穴から抜け落ち、精液がどろりと垂れた。
「…旦那さんが羨ましい…私が孕ませたいくらいだ…」
　石田は加奈子の大きな腹に頬擦りしながら時折キスをした。

　浴室を出て再び寝室へ戻ってくる頃には石田のペニスは硬くなり、絶倫ぶりを表していた。
（男の人ってみんなこうなのかしら…？）
　夫も子供もいる性を熟知しているはずの加奈子は思う。結婚する前、祐平と知り合う前にも男性経験のある加奈子だったが、澤田に犯されるようになってからこっち加奈子の前に現れる男は加奈子にそう思わせるような絶倫さを持った男ばかりだった。
「ほうら、奥さん…旦那さんではこうはいかんでしょう…」
　先端から先走り液が垂れ糸を引いているペニスをしごきながら加奈子に見せつける。
「いっそ私の愛人になりませんか？」
　石田は加奈子の方をペニスでビンタするようにぺちぺちと叩いた。先端の液が加奈子の頬を濡らし厭らしく糸を引く。口元に持っていくとちらりと石田の顔を見上げると口に含んでいった。
「いいですよ…奥さん…ご主人が不在だと寂しいでしょう…これからはいつでもお相手してさしあげますよ…さ…もっと奥まで…ゆくゆくは私のペニスをまるまる呑みこめるようになってもらいますからね…」
　澤田のペニスを根元まで呑みこめる加奈子にとっては、石田のペニスは細い分圧迫感もなく造作もない事だ。石田はピアス、剃毛などから見てマニアックな旦那と思っていたが、自分の自慢のペニスより勝るものを持っているとは考えもしないし、ましてや加奈子に自分を上回るペニスを持つ澤田と言う愛人同然の男がいることなど夢にも思わない。
　澤田に犯されて以来、急激に変化する自分と周りの環境が加奈子をじわじわと追い詰めていく。