人妻加奈子の奴隷生活.37

「今回は特別ですがお腹のお子さんのためにも夜更かしは控えてくださいね」
　深夜一時を回った頃、石田にタクシーで送られて帰ってきた。
　鍵を開け扉を開けるとついているはずのないリビングの明かりが点いていた。加奈子は自分が消し忘れたのかと思い明かりの点いたリビングに入り息を呑んだ。
「こんな時間までどこに言っていたんだ？」
　そこには澤田の姿があった。加奈子は石田に連れ回され、元の服に着替える事も許されず白いミニのワンピースのままだった。
「また北村と一緒だったのか？」
　加奈子の格好を見て普通に出かけていたのではない事はすぐにわかる。
「い…いえ、北村さんとは会っていません…」
「じゃあ他に男でも作ったか…」
「そ、それは…違います…決して…」
　澤田に男の存在を責められしどろもどろになる加奈子。澤田は彼女の夫か恋人のように加奈子を問いただした。そして加奈子は石田との事を包み隠さず澤田に話した。
「ふん…医者か…いくら女の股座を見慣れたとはいえ、お前ほどの女を見ていれば当然といえば当然だな…まぁこの代償は払ってもらうとしてまずは加奈子…お前からだな…」
　澤田は不気味な笑みを湛えながら加奈子に近寄ってきた。

「いやぁ…！ごめんなさい！ひッ…い…ああッ！」
　ピシャン！ピシャン！という音とともに加奈子の悲鳴があがる。浴室では縛り上げられた加奈子が澤田に鞭責めにあっていた。赤く腫れた双臀に容赦なく鞭が打たれる。肛門にはストッパーが嵌められ、浴室の床には浣腸器が転がっていた。
　澤田は加奈子に大量の浣腸をし、アナルにストッパーを嵌め、鞭責めにしていた。
「北村に続き勝手に他の男に股を開いた罰だ！ガキを孕んでいると言うのに中出しまでさせやがって」
　澤田は言葉とは裏腹に加奈子が石田に調教まがいのことをされていたことに怒りは無かった。
「…痛いッ…もう…許して…くださ…あッ…ああ…」
　鞭打ちを止めたとき加奈子の尻は赤く染まっていたが、力を抑えていたため見た目ほどのダメージは彼女には無かった。
「あれだけ洗い流したのに濡らしてやがる…この淫乱が…」
　アナルストッパーの入った肛門の少し下の割れ目は妖しく濡れていた。
「…お願いします…もう我慢できません…お尻を…」
　鞭責めの苦しさから開放された加奈子を今度は激しい便意が襲う。
「ようし…栓は外してやろう…でもまだ出すんじゃないぞ」
　ストッパーに手をかけゆっくりと抜いていく。アナルが盛り上がり中に隠れていた部分が露になる。そして全体が引き抜かれると加奈子は必死に肛門を締めた。すこし便の混じった黄色い液体が漏れたが何とか堪えた。
「うう…もう…出そうです…」
　声を震わせる加奈子を床に寝かせると大きく足を開かせた。澤田の股間には既に逞しいまでのペニスが天を突いてそそり立つ。
「ここに他の男のち○ぽを咥えこんだか…満足出来たか？」
　潤む瞳で澤田を見つめながら首を振る加奈子。しかし満足出来なかったと言えば嘘になる。
　太さこそ澤田に劣るが、石田のペニスもまた巨根であり澤田とは違った快感を加奈子に与えてくれた。
「くく…ホンモノの味がどんなものか思い出させてやる…」
　大きくエラを張った亀頭を加奈子の膣穴にあてがうと挿入していく。
「あ…う…んん…いや…出ちゃいます…」
　亀頭部を挿入され加奈子は全身をピクンと痙攣させる。
「まだ先が入っただけだぞ？よっぽど租チンだったと見えるなお医者様は」
　今までは澤田以外で加奈子を抱く可能性のある男と言えば祐平か、澤田が連れてきた北村ぐらいだったが、石田の場合は違う。自分の預かり知らぬトコロで加奈子の肉体を自由にしていたのだ。澤田は自分のペニスに絶対的な自信を持っており、他の男性と比べるまでも無かったが、石田の場合は違った。加奈子を奪われるかも知れないという焦りを感じ、必要以上に加奈子に自分のモノを誇示してしまうのだ。それは奪う側だった澤田にとって初めての事だった。
「はあ…はあ…お、大きい…」
　加奈子は改めて思う。澤田のペニスの大きさは別格だと。
「おらいくぞ！」
　澤田はお腹に障らないよう程度に足を抱えると一気にペニスを挿入していく。
「いやあ！あぁ…ああ出る…いや…」
　抜き差しが開始され、我慢していたが加奈子の肛門からは液体とともに固形物が噴出していた。
「…おら、何漏らしてるんだ！」
　ズンズンと加奈子を突き上げながらその間から見える加奈子の排泄を見ていた。
「いやぁ…いい…だめ…いく…いくッ！」
　加奈子の精神は快楽と、苦痛から開放される感覚に一気に絶頂へと昇りつめる。そして澤田も加奈子の絶頂にあわせるように大量の精液を放っていった。

　数日が経ち、検診に訪れた加奈子は意外な人物と出会う。
「あ、彩美さん…」
「ご無沙汰しております…」
　それは人妻でありながら北村の愛人である彩美だった。加奈子同様、大きなお腹をしている。
「お腹の子供は…」
　やっぱり北村さんの…と言いかけ加奈子は口を噤んだ。待合室には他の人間の目がある。そこで話すにはあまりにも相応しくない話だ。彩美も加奈子の言いたい事を悟り黙って頷く。
　彩美の妊娠は北村から聞かされていたが、目の前にし改めて彼女もまた苦悩しているのだろうと実感する。
　診察室に入ると石田の姿は無く、初老の医者の姿があった。
「始めまして、院長の木田と申します…」
　院長の木田は何故、石田がいないのかということを加奈子に説明した。その内容はこうだ。
　石田の診療中の淫らな行為に多数の抗議が寄せられ、その事実関係を調査中とのことで、石田は事実上産婦人科を追われることとなった…と。
　加奈子は石田は自分の他にも淫らな行為を強要していた女性がいたのだと思った。
　しかし検診が終わり、彩美と喫茶店に立ち寄った加奈子は意外な事実を知ることになる。
　石田の失脚のきっかけとなった抗議とは澤田たちが仕組んだことだった。彩美も実際に診察を受けたが加奈子のような露骨な行為は無かったが抗議をした夫を北村が演じ、彩美は被害者を演じたのだと言う。その他にも澤田による匿名の抗議などもあり産婦人科が調査した結果、石田の行為が発覚し処分が決まったのだと言う。
「そ、そんなことが…ちょっとかわいそう…」
　加奈子は自分と関わったばかりに人生を狂わされた石田に同情さえ覚えた。
「こんなことしたくなかったけど…加奈子さんが困っているって言われて…ごめんなさい…」
「あ、そんなこと…私もあの先生には困っていたの…彩美さんには助けてもらって感謝してるんです…」
　加奈子の言葉に笑みを見せる彩美。喫茶店で向き合う二人の美人妊婦…この二人が中年男性の嬲りモノにされ、その男たちの子供を妊娠させられているなどと誰が想像するだろう。
「こんな事聞いていいのか…彩美さんのご主人は喜んで下さってるの？」
「え、ええ、主人は自分の子供だと信じて…私、本当に酷い女…」
　俯き加減で答える彩美の瞳から涙がこぼれる。
「そんな…彩美さんは悪くなんか…」
「ううん…私がもう少し強ければ…主人を信じる事が出来たら…」
　彩美の言葉は加奈子の言葉と一緒だった。加奈子の心に一つ一つが重く圧し掛かってくる。
「そんなことより彩美さん…こっちに帰ってきてるんだったら少しでも旦那さんやお子さんの所へ帰ってあげて下さい」
　自分と同じに夫以外の男の子を孕まされた彩美に加奈子はどうすることも出来ない。彩美は自分と同じように未だに北村の嬲りモノになっているのだろう。命令にはとても逆らえない。いつ家庭が崩壊するかも知れない危うい情況だ。加奈子は自分と話している時間があるのならその時間を彩美自信の、夫と子供たちのために使って欲しいと思った。
「……れな…い…」
　彩美は加奈子の暖かい言葉に胸を詰まらせながら精一杯の声を出した。それは聞き取れないほどの弱い声だった。
「え…どうしたんですか？」
　彩美の様子に加奈子は悪い予感がした。そしてその予感は的中する事になる。
「…帰れないんです…きょ、今日は加奈子さんの所へ泊まりにいくと…」
　加奈子が彩美の言葉の意味を理解するまでさほど時間は要らなかった…。