人妻加奈子の奴隷生活.47

　昼過ぎにインターフォンがなり玄関を開けると愛する夫と娘の姿があった。
「ごめんなさい、迎えにいけなくて…」
「いいよ、加奈子はお腹に赤ちゃんがいるからね…」
　夫の祐平は優しい笑顔で答える。
「わぁ…すごい、ママここに一人で住んでるんだぁ…」
　前の社宅とは比べ物にならない４ＬＤＫのマンションにはしゃぐまなみの言葉が加奈子の心に刺さる。
「最後に会った時はなんとも無かったのにこの中に赤ちゃんがいるんだね…」
　ソファに座る加奈子のお腹に耳をあて音を聞こうとするまなみ。
「もう赤ちゃん、動くのよ…まなみの声も聞こえてるわよ…」
「私がお姉ちゃんってわかるかなぁ？」
「ははは、そうだな…俺たち子供が出来てからずっと一緒じゃなかったしね…産まれてきても俺のこと父親だってわからないかもな…もっと早くに帰ってきたかったんだけど…」
　申し訳なさそうな祐平の言葉に、加奈子は心がつぶれそうになる。
「そんな…大切な仕事だから仕方ないわよ…それに…わがままを言って日本に残ったのは私なんだから…」
　一時は帰ってきてくれない祐平に苛立ちもしたが、普通に考えれば祐平は何も悪くないのだ…

　加奈子たちは親子三人で近くの公園などに散歩に出かけ午後のひと時を過ごした。
「やっぱりこの季節、こっちは暖かいなァ…」
「そんなに違うの？」
「違う違う…向こうは寒くって…」
　春の暖かい日差しの中を何気ない会話をしながら歩く三人。
「そうだ…今日は私が晩御飯作ってあげる！」
「ほんと？ママうれしいわ…」
「向こうではいつもまなみが作ってくれてるから、料理も上達したんだよ、料理の腕はキミ譲りだね…」
「…ごめんなさい…私が残ったばかりに…」
「そんなことないよ…まなみがいてくれて助かってるんだから…」
『だからキミは必要ないんだよ…』
　優しい言葉で返す祐平だったが、加奈子には自分は必要ないと言われている気がしてならなかった。

「しょうがないやつだな…後片付けもしないで…」
　夕飯を済ませると長旅の疲れからまなみはぐっすりと眠ってしまった。
「いいわよあとは私が片付けるから…」
「僕も手伝うよ…」
　祐平は身重の加奈子を気遣い洗い物を手伝った。

「まさか二人目の子供を授かるとは思わなかったな…」
　後片付けを済ませ、夫婦二人きりでソファで寛ぎながら祐平が言う。澤田とのことを知らない祐平は思い当たるのは一度だけ避妊せずセックスした前回の休暇の時だった。
　二人目を考えていなかった祐平は中で射精を行わず、外に出した。
「この子は僕たちの間に産まれて来たかったんだろうな…」
　祐平はまだ見ぬ子供を抱くように加奈子を優しく抱いた。その加奈子の頬には涙が流れる。
　変わらず、優しさを見せる祐平、それと何も知らない祐平を哀れに思った。そして自分という人間が酷く浅ましく思えた。
「加奈子…このまま俺たちと向こうに来てくれないか…？」
　腕の中の加奈子に優しく聞いた。
「…ごめんなさい…い、今の仕事を放っていけないの…」
「そうか…僕は今、日本に帰ってくるわけにはいかないからキミの傍にはついてあげられないけど、体に気をつけるんだよ…」
「ね…抱いて…」
　加奈子は潤んだ瞳で祐平を見つめた。愛する妻に見つめられ、祐平は静かに口唇を重ねていく。優しい口づけが続く。澤田や北村の貪り合うような激しいキスに比べて物足りなさを感じたが、祐平の優しさを噛み締めていた。
「ベッドに行こうか…」
　口唇を離した祐平は優しく微笑みながら言い、加奈子は静かに頷く。
　照明の照度を落とした薄暗い部屋で服を脱いでいく。加奈子の心臓は早鐘を打っていた。
　澤田たちと体を重ねる時にはない緊張だった。
　祐平の目には妊婦の美しいシルエットが映る。
「加奈子…キレイだよ…」
　祐平は加奈子に近づくとそっと抱きしめ、キスをする。そして妊婦である加奈子の体を気遣いそっとベッドに横たえる。
「…は…ん…う…は…ぁ…」
　祐平の愛撫に加奈子は小さな声を漏らす。瞳を深く閉じ、祐平のすべてを感じ取ろうとする加奈子。祐平はすでに痛いほどに勃起していた。久しぶりに愛する妻を前にして興奮しているのを見てとれる。祐平がそっと触れる加奈子の股間も濡れそぼり、ヌメっていた。
「…あなた…来て…」
　祐平は大きくなったペニスに手を添えると熱い肉壺の中へ挿入していく。久しぶりに愛する妻の体を味わう祐平は興奮と緊張でいっぱいだった。侵入してきたペニスをキュッと絶妙な締め付けで迎える膣肉。ゆっくりと抜き差しを開始する。
「あ…あなた…いい…」
　祐平の体は澤田たちのような獣に慣らされた加奈子には物足りないが、愛する夫を感じようとする。
「あ…あなたァ…おかしくなる…」
　祐平のペニスが出入りする時のくすぶるような快感をもどかしく思う。一気に燃え上がらせてほしいのだが祐平では無理だった。
「あ…ああん…もっと…もっと…」
　加奈子はうわ言のように祐平に語りかける。程無くして祐平はペニスを引き抜き加奈子の大きな腹部に射精した。腹の斜面を精液が流れ落ち、生えそろい始めた陰毛に絡む。
「はぁ…はぁ…久しぶりだから…もう射精ちゃったよ…」
　申し訳なさそうにしている祐平を見ながら、自分の肉体が更に快楽を求め、澤田を欲しているのに気付き、自己嫌悪する加奈子。
　自分が吐き出したものをティッシュで優しく拭う祐平に加奈子の心が痛む。
「お風呂に行こうか…」
　裸の加奈子にタオルケットをかけると二人で浴室に向った。
「へえ…大きいね…」
「向こうの浴室だって広いんでしょ？」
「ん〜そうだけど、向こうのは落ち着かないっていうか…」
　体を流し、祐平が加奈子を後ろから抱えるように浴槽に浸かる。澤田と同じように入る時は大抵ペニスで膣穴や尻穴を塞がれている。どうしてもその情景と重ね合してしまう。
「澤田部長は忙しくしてるのかい？」
「え？な、何で…？」
　加奈子は不意に澤田のことをふられドギマギする。
「いや、会社を立ち上げたばかりだろうし忙しいだろうなと思って…」
「え、ええ…普段は滅多に会わないから…多分忙しいんだと思うわ…」
　会う時はいつも肉体を捧げる時…とても本当の事を打ち明ける事なんて出来ない。
「心配なんだよ…」
「な、何が？」
「ほら、澤田部長って昔しつこくキミに言い寄ってただろ？」
「…大丈夫…今は…そんなことないから…」
「そうだな…いくら澤田部長でも身重の女に手を出すはずもないか…」
　祐平は自分に言い聞かせるように納得した。
「さ、もう上がろうか…妊婦さんが夜更かししてちゃいけないだろ？」

　翌朝、まなみは友達に会いに行くと出かけていった。昼過ぎに加奈子は祐平と二人で買い物に出かけた。
　マンションから出てきた二人をつける人影があった。それは澤田だった。
　加奈子がいつも買い物をしているスーパーについたとき澤田は祐平に知られないように加奈子に合図をし、呼び出した。
「あ、あなた…ちょっとお手洗いにいってくるから…」
「大丈夫か？顔色が悪いぞ？」
「ええ…大丈夫よ…」
　祐平に言うと店の外に向った。
「なかなか夫婦してるじゃないか…」
「さ、澤田さん…困ります…」
「俺を見つけたときのお前の顔と来たら…」
　澤田の言うとおり彼に気付いた時の加奈子の表情は見る見る内に青ざめるのがわかった。
　加奈子は澤田に手を引かれ、店の駐車場の奥へ連れられていった。
「そこに手をつけ…」
「え？何をするんですか…」
「いいから！」
　加奈子は言われるとおりに壁に手をついた。
「あッ…いや…」
　澤田は後ろからマタニティドレスを捲り上げた。そしてパンティの上から知りの割れ目にそって手を這わせる。
「ん？股間が湿ってるじゃないか？どうしたんだ？」
「………」
「答えるんだ！」
　澤田は加奈子の尻をはたく。
「そ、それは…あ、汗です…」
「汗？どれ…」
「あ…」
　澤田はパンティをめくり股間をチェックする。
「何が汗なものか…こんなにヌルヌルさせやがって…」
　粘液がついた指先を加奈子の顔の前に突きつける。
「亭主以外の男と会って股間を濡らすとはとんだ淫乱だな」
　澤田は辺りを見回すとチャックを下ろし、大きくなり始めたペニスを取り出し、しごいた。
　見る見る内に硬く勃起していく。
「いや…そんな…」
　澤田は大きくなったペニスを加奈子の膣穴に押し付け挿入していく。
「あ…は…うん…だめ…です…ん…」
　軽く抜き差しすると加奈子は悩ましげに抑えた声で喘ぐ。昨晩の祐平とのセックスとは比べ物にならない快感が加奈子を襲う。
「い…やぁ…主人が…あの人が…変に思…い…ます…」
「いいだろう…」
　澤田は素直にペニスを引き抜いた。澤田が情況を察してくれたと安心した加奈子だったが、カバンから何かを取り出している澤田を見て再び不安が襲う。
「今からコイツを入れてやる…いいな…勝手に出したりしたらわかってるな…」
　澤田が手にしているのは大きさは卵より少し大きめのメッキが施された玉からコードが延びていた。
「そ、そんな…」
　加奈子が何かを言おうとしているのを無視してペニスが入っていた膣穴に宛がう。
　チュプ…と音をたて、膣内に消えた。更に澤田はペニスを挿入して玉を膣奥へと押し込んだ。そしてコードにつながった小さな箱状の物を腹帯の間に挟む。
「そうだ…パンティは脱いでもらうからな…」
　加奈子の足からパンティを抜き取ると鼻にあて、匂いを吸い込んだ。
「いや…そんなことなさらないで下さい…」
「ほら、野々村のところへ行かないと怪しまれるぞ？」
　加奈子は何度も澤田を振り返りながら挿入された玉が抜け落ちないようにぎこちない歩き方をしながら祐平のもとへと戻っていった。