人妻加奈子の奴隷生活.48

　加奈子が見せの入り口まで戻ると祐平が心配そうに近づいてきた。
「遅かったじゃないか…トイレで何か会ったのかと思ったよ…」
「ごめんなさい…ちょっと手間取っちゃって…」
　夫婦で再び店内に入っていくのを澤田は遠くから見届けるとスーパーを後にした。
「いつも買い物には一人で行くのかい？」
「え、ええ、いつもは一人です…」
「身重なんだし一人で出歩く時は注意ﾎらくしてインターフォンが鳴った。
「いいわ…あなたはゆっくりしてて…」
　ソファから立ち上がろうとする祐平を遮ると玄関へと向った。

「野々村は奥にいるのか？」
　無言で頷く加奈子。
「よし、ちょっと上がらせてもらうぞ」
「え？困ります…」
「お茶ぐらい出すもんだぞ…そうだな…このまま夕飯でもご馳走になるか…」
　澤田は命令口調ではないが、暗に逆らう事は許さないという含みを持たせていた。
　言い終わるとずかずかと上がりこむ澤田。慌てて後を追う加奈子。
「あ、澤田部長…」
　澤田の姿に慌ててソファから立ち上がる祐平。
「部長はやめてくれって…加奈子くんがお茶を誘ってくれて…」
「そ、そうですか…」
　澤田は勝手な事を言いながら座りなれたソファに腰を降ろした。
　しばらくしてコーヒーを入れた加奈子が戻ってきた。
「加奈子くんに無理に仕事をお願いしたら快く引き受けてくれて助かったんだよ…」
「そうですか、加奈子がお力になれて幸いです…」
「そしたら、おめでただって言うじゃないか…情況が情況だけに野々村くんの所へ行くだろうと諦めていたんだが、加奈子さんが引き受けた仕事だからと…責任感の強い奥さんだよ加奈子くんは…」
　調子のいい事を喋りつづける澤田に加奈子は終始俯き加減だった。
　澤田はポケットの中に手を入れると小さなスイッチのついたものを掴むとそのスイッチを動かした。
「あッ…う…」
　加奈子は小さな声をあげビクンと震えた。
「どうした？」
　隣の妻の様子に気付き祐平が心配そうに顔を覗き込む。
「だ、大丈夫です…」
　顔を赤らめながら答える加奈子。今、加奈子の膣内ではスーパーで澤田に挿入された卵型のバイブレータが音を立てて震えていた。
「今日はまなみちゃんはお出かけかな？」
「え、ええ…久しぶりに友達に会えるものだから…友達の家に泊まるって聞かなくて…」
　加奈子はバイブに耐えながら答える。
　バイブのスイッチを切ると加奈子の体から力が抜けるのがわかる。
「あ、あの…お茶を入れなおしてきます…」
　加奈子は口実を作りこの場から離れようとした。
「加奈子くん…構わんでくれ…身重なんだから…そうだ私がやろう…」
「え…いえそんな…」
「そうですよ…僕がやりますから澤田部長はゆっくりとしていてください…」
　慌てた祐平がキッチンへ消えると澤田は加奈子に近づき口唇をふさいだ。
「んッ…むん…ん…」
　キッチンの祐平に聞こえるのではないかと言うくらい大きな音を立てて加奈子の口唇を吸う澤田。
「いや…やめてください…」
　口唇が離れると小さな声で訴えた。
「どうだ？野々村とヤったんだろ？」
　加奈子は答えない。
「俺との大事な子供を宿しておいて他の男とセックスなんて出来ないよな？」
　澤田はキッチンの方を気にしながら、加奈子の大きな腹部を撫で回した。
「今日は娘も帰ってこないんだ、子供だましの野々村では味わえない時間を過ごさせてやろう…晩飯の時に野々村のビールにコイツを入れるんだ…」
　マタニティドレスのポケットに包みを入れた。加奈子は怪訝な顔を澤田に向けた。
「なあに少しの間、静かにしてもらうだけだ…だから晩飯のことはうまいことやれよ…」
　澤田はもう一度、加奈子の口唇に吸い付くと離れた。もとの位置に座ってしばらくすると祐平が戻ってきた。
「悪いね、野々村くん…」
　言いながら加奈子に目配せをする。加奈子も澤田に許してくれと目で訴えかけるが観念したように息を吐くと、
「あなた、澤田さんを、その…晩御飯をご一緒してもらったら…ほら、か、会社のこととか…」
　加奈子は澤田の企みを祐平に気付かれるのではないか…自分と澤田の関係が知られてしまうのではないかと思うと思ったように言葉が出なかった。
「あ、僕は別にいいけど、澤田さんはよろしいんですか？」
「私は別に構わないけど、お邪魔じゃなければ…」
　とわざとらしく加奈子の方を見る。
「お、お邪魔だなんて…」
「そうだった、ちょっと処理しなければいけない仕事があるので、夕食までに片付けてくるかな…」
「そ、そうですか…こちらも用意が出来ましたらお呼びします…」
　夫婦で澤田を玄関で見送る。
「大丈夫か？」
「え？」
「澤田部長にずいぶん気を遣っていたみたいだから…」
　さすがに加奈子の様子がおかしいと思ったのか祐平は心配そうに聞いてきた。
「大丈夫よ…そ、それよりお客さんがくるのなら下手なもの出せないわね…」
　祐平に微笑み返すとキッチンへ向った。何かとは確信はないが、どうしても拭えない不安が祐平にはあった。しかしアメリカと日本、離れて暮らしていれば当然のことだと自分に言い聞かせると同時に、自分がこんなにも妻がそばにいないとダメな男だったのかと自嘲した。
　そして加奈子がいるキッチンに向うと食事の用意を手伝った。

「もうそろそろいいかな？」
　祐平は受話器を片手に加奈子に伺いをたてた。
「あなた、お客さんをお呼びするのに電話で呼ぶのは失礼よ…同じマンションなんだから…」
「そうか？わかった、僕が言ってくるよ…何号室だっけ？」
「え？ちょっとまって…確か…」
　加奈子は寝室に戻るとカムフラージュのために作っておいた社員名簿を持ってきた。
「えっと…715号室よ…あ、でも私が行きます…ゆっくりしてて…」

　エレベーターに乗り込み、加奈子は澤田が何号室に住んでいるのか知らなかった事に、自分の事ながら不思議な感じだった。
　インターフォンを押すとすぐに澤田が出てきた。
「もう飯の用意ができたか…ま、入れよ」
「え…でもすぐに戻らないと…」
　澤田は加奈子の腕を掴み、中に引き入れると扉を閉めた。そしてベルトを緩め、ズボンとパンツを引き降ろした。
　赤黒いペニスが露わになる。加奈子は何度見ても慣れることはなかった。そうでなくても祐平のそれと比較してしまう。
「ちょっとしゃぶれよ…すぐに射精してやるから…早く戻らないといけないんじゃないのか？」
　加奈子は澤田の前にひざまづくとペニスに舌を這わせていく。一刻も早く射精に導こうとすばやく顔を前後に動かしていく。口内でぐんぐんと大きさを増していくペニスに咥えるのがやっとで涎をだらだらと垂らして行く。
「ようし…出すぞ…ん…」
　数分後、いつもなら一時間の性交でも平気な澤田だが射精を迎えようとしている。
「んん…ッ…む…」
　びゅっ…びゅっ…
　と大量の精液が注ぎ込まれ、生臭さが広がる。ペニスの脈動が次第に小さくなると加奈子は口唇を窄めながら顔を引いていく。ちゅぷ…と音をたてペニスがだらりと垂れる。
　いつもなら硬さを保ったままなのに、今は力なく垂れ下がる。
　加奈子は口内を満たす精液をごくりと飲み込んだ。
「どうした？早く戻らないと怪しまれるぞ？それともここで一発ヤっていくか？」
　澤田の股間を見た加奈子ははっとなった。澤田のペニスが再び首をもたげようとしているのが見えたからだ。
「も、もう戻ります…」
　加奈子は慌てて立ち上がると玄関の外へ出た。