人妻加奈子の奴隷生活.56

「もう少しですねがんばりましょう…」
　診察室で老医師がやさしく語りかける。臨月の加奈子は激しいセックスの影響が心配で、定期検診以外にも婦人科を訪れることがあった。今回もお腹の子供が心配で診察を受けていた。
「前にも説明させてもらった通り、うちでは診察は行いますが分娩にしましては別の病院で行うと言う形になります。紹介状を書いておきますので一度見学しにいくといいでしょう…」
「ありがとうございます…出来れば先生にお願いしたかったのですが…」
　加奈子は石田のこともあり、代わりに担当になったこの老医師に信頼をおいていた。
「私が出来ればいいのですが…心配いりませんよ、ちゃんと信用できるスタッフが揃っているところですから」
　最近では産婦人科医の不足から大病院でさえ分娩を行わない病院が増えている。加奈子が検診に訪れる病院も例外ではなかった。

　自宅に戻った加奈子は夫に電話をかけようと思ったが手を止めた。出産のことで相談したかったが、向こうは時差の関係で真夜中なのを思い出した。それにお腹の子供のことを相談出来る義理でもないと思った。
　長女のまなみの時は出産に対する不安から何度も夫に電話したりして困らせたものだったが、今回はあまり連絡をしてこない加奈子に夫の祐平が心配で電話をしてくるくらいだった。

　数十分後、近くにある喫茶店で彩美と会っていた。
「ごめんなさい、急に呼び出したりして…」
「ううん、いいの…私も加奈子さんの顔を見ていると安心するの…」
　加奈子は彩美と出産のことなどを話し合った。同じ婦人科に通う彩美も同じように紹介状を渡され、近々その病院を見学しようと思っていたところだった。
「私は夫が一緒にきてくれると…どう？加奈子さんもご一緒に…」
「ありがとう…またその時は誘ってくださる？」
　二人はその後、他愛のない会話などをしながら午後の時間過ごし、加奈子が帰る頃には辺りは夕闇に包まれようとしていた。
　窓から灯りが点り始めた町を眺めながらこれからのことに思いが募る。つい一年半程前まではこんなことになっているとは思いもしなかった。
　澤田に蹂躙され、その子供を宿し、出産しようとしている。自ら命を絶とうと思ったこともあったが、簡単に出来るはずもなくお腹に生命を宿してからはそれも出来なくなった。
　窓の外を眺める加奈子の瞳に涙が溢れる。その涙が零れ、頬を伝った時、インターホンが鳴る。
　ハっとした加奈子は涙を拭うと玄関に向かった。
「…おかえりなさい…」
　玄関を開け、入ってくる澤田を迎え入れる加奈子。祐平とまなみがいない今、澤田はこの家の主のように当たり前のように加奈子の部屋を訪れる。加奈子の優しい性格からか澤田が訪れると「おかえりなさい」と向かえる。そんな加奈子に澤田は無言でキスをする。長い長いキスが終わり、口唇が離れると、
「澤田さん…お話が…」
「何だ…」
「あの…病院のことなんですが…」
　本来夫に相談しているであろうことを澤田に説明する。
「ちょうどいいな…自宅出産でいこうか…」
「え…？…」
　加奈子は耳を疑った。
「いい産婆を探しておく、医者には自宅で出産したいと言っておけ…」
　予想していなかった展開に言葉を失った加奈子に近づくとドレスを捲り上げ、股間に手を入れる。
「大事な出産の話をしている時にこんなに濡らしてやがる…淫乱なママさんだな…くく…」
　言葉通り、引き抜かれた澤田の手はヌメヌメと光っていた。
「いや…」
　顔を背けようとする加奈子の顎を掴み向き直らせると激しいキスが始まる。
「ん…ふ…ん…ちゅ…んん…」
　シンとした部屋に口を塞がれたくぐもった声と、鼻から漏れる息の音が響く。
　澤田はキスをしながらズボンを脱いでいく。ズボンとパンツが足元に落ち、下半身が露わになり口唇を離すと、加奈子は無言で澤田の前に跪くとダラリと垂れたペニスに手を添え、舌を這わせていく。
　加奈子の口奉仕で見る見る充血し、勃起していくペニス。そのグロテスクで巨大なペニスを口を大きく開き呑み込んで行く加奈子。
「記念すべき俺と加奈子の子供の出産だ…しっかりと記録に撮らないとな…」
　加奈子はペニスを咥えたまま上目遣いに澤田を見つめながら首を横に振る。
「は…あ…し、しっかりとした設備のあるところじゃないと心配で…あ…んむ…」
　ペニスから口を離しそこまで言ったところで彼女の発言権を否定するかのように喉奥にペニスを突き立てていく。
「ぐ…ご…んご…」
　苦しげな声を楽しむかのように腰を振る澤田。加奈子の両眼からは涙が流れている。
　それからも澤田はソファに座ると引き続き肉棒への奉仕をさせていた。
　加奈子の口元、胸元は大量の唾液でべっとりと濡れ、大きな瞳は真っ赤に充血していた。
「どうだ？苦しいか？」
　澤田を見つめながら無言で頷く加奈子。
「こいつをどうしたいか、やりたいようにしてみろ…大事な身体だ無茶はしたくない…お前が自分の意志でやりたいようにやるんだ…そのかわり俺を満足させるのが条件だがな…」
　澤田の言葉にしばらくのあいだフェラが続く。しかし口を大きく開きっ離しでのペニスに奉仕は限界が近づいていた。口を離した加奈子はしばらくの間美しい指をペニスに絡め、手で扱いていたが、澤田がそんなことで満足しないことは彼女自身よくわかっている。それに口では自由にしていいと言っているが、求めていることは一つだった。加奈子にはそれがよくわかっていた。
「…あ、あの…入れていいですか…？」
　ソファにどっかりと腰をかけ、加奈子の出方を抑揚のない顔で見ていた澤田だったが、加奈子の言葉にいやらしい笑みが浮かぶ。
「好きにしろと言っただろ？」
　加奈子はよろめきながら立ち上がると身重で不自由な身体を庇いながらパンティを脱いでいく。そして恥ずかしそうにゆっくりと澤田の体を跨いでいく。
「待て、いつも教えている言葉はどうした…？」
「はい…すみません…あ、…澤田さんのペニスを…わ、私のおま○こに入れさせてもらってよろしいでしょうか？」
「…好きにしろ…」
　加奈子は後ろ手に澤田のペニスに手を添え、自分の秘所へと導いていく。熱いペニスの先端を膣穴に宛がい、ゆっくりと腰を落としていく。
「あ…あ…は…ん…ん…」
　ぬちゅ…と極太ペニスが加奈子の膣内へ消えていく。下腹部から甘い疼きが強烈な快感となって全身に広がっていく。
　ペニスの先端が下がってきた子宮に到達するのはすぐだった。
「お…子宮に当たっているそ…このまま子宮に突っ込んで腹の赤ん坊に挨拶するか？　ん？」
「あ…いやッ…やめてください…」
　グイグイとえぐるように子宮を押し上げようとする澤田に加奈子が悲鳴を上げる。軽い痛さと甘い疼きが同時に加奈子を襲うが、何よりお腹の子供が心配だった。
「だめ…そんなにしたら…壊れる…」
　加奈子は快楽の呑まれそうになりながらも必死にお腹の子供を庇おうと腰の動きから逃れようとする。しかし主導権を握っているのは澤田だ。ずり下がって逃げようとする加奈子を抑え付けると腰を振りつづけた。
　ぐちゅ…ぶちゅ…ぶしゅ…ぐぷ…
「腹の中に子供がいるのに貪欲な女だ…この音聞いて見ろ…」
「いや…あ…いや…やめて…いやぁ…ん…だめ…あ…もう…」
　加奈子は全身をガクガクと震わせて昇り詰めていった。

　ソファでぐったりとする加奈子を眺めながらビールを飲む澤田。加奈子の臨月の腹を見ていると征服欲に股間が疼く。
　これから澤田にとって加奈子をどうしていくか思案のしどころだった。出産が済んだ後、その子供を夫、祐平の子供として育てさせるか、全てを祐平にバラし離婚にもっていくか。
　離婚となれば慰謝料、社会的地位の喪失、問題はいくらでもあるが加奈子を手に入れるためなら痛くも痒くもないと澤田は思っていた。
　加奈子の秘密を知った野々村はどんな顔をするだろう…想像するだけで澤田は愉快でたまらなかった。すべてをバラす時は当然ビデオに記録したものを野々村に見せてやるつもりだ。

　どれくらいの時間が経っただろう。加奈子が目を覚ますと北村の姿があった。
「加奈子さん、よっぽど責められたんだろうな…」
「北村さん…？」
　なぜ北村がいるのかと加奈子はボーっとする頭で考えていると、澤田がリビングに戻ってきた。
「やっと目が覚めたか…」
「澤田さん、あんまり妊婦さんを責めすぎると何かあった時困るんじゃないの？」
　北村は澤田に話し掛けるが目は加奈子を捉え離そうとしなかった。
「何言ってるんだ、今度妊婦を責めようって話を持ってきた男の言うことかぁ？」
　加奈子は二人の会話の意図がわからなかった。また澤田と北村の二人で責められるのか…そう思うと快楽に悶える自分の姿が脳裏に浮かび瞳を閉じる。
「今度、彩美を呼び出して二人の妊婦姿の見納めってことで記念撮影をしようって言ってるんだ…」
　北村は伺いを立てるような口調だが、加奈子は自分と彩美に選択権がないのはわかっていた。
　加奈子はもちろん、彩美も出産が間近に迫った大事な時期だ。前回の彩美の外泊も夫に窘められながらも強行されたものだった。
「彩美さん、旦那さんが心配してましたから今度は流石に…」
　加奈子も彩美の身体と立場を考慮してフォローを入れる。
「そうだな…泊まりとなると難しいんじゃないのか？」
　澤田は珍しく弱気なことを言うようだったが、あくまで自分と直接関係のない彩美のことだから強引な方法をとるわけには行かないと思ったからだ。もし、自分が北村の立場なら強引にでも彩美を連れ出していただろう。
「そうか…そうだよな…」
　澤田に追従してばかりいる北村は弱気な態度を見せた。
「じゃあ、検診とか何とか行って朝から呼び出して夕方までってことにするか…」
「そんな…彩美さんの身体のことも考えてあげないと…」
　加奈子は彩美の知らぬところで勝手に進められていく計画に意見した。
「うるさいぞ…他人事みたいに言ってるがお前はその前の晩からたっぷりと責めてやるからな」
　何も言えなくなった加奈子を尻目に計画が立てられていった。