| 人妻加奈子の奴隷生活.65 澤田のペニスの感触に耐えられないとばかりに湯船から出る加奈子。 「す、少しのぼせてしまいました…先に上がります…」 加奈子はそう言うと澤田を残して浴室を出て行った。 それから十分ほどして澤田がリビングに戻ると加奈子はどこかに電話をかけていたようで澤田に気付き、慌てた表紙に携帯を落とした。 「こんな時間にどこに電話してたんだ？」 「い…いえ、別に…」 落とした携帯を拾いながら答える。はらりとはだける濡れた黒髪が美しかった。 「くく…まぁいい…俺はそろそろ帰る。愛する旦那様が帰ってきたら大変だからな…」 加奈子は律儀に澤田を玄関まで見送る。 「そうだ…嫁との離婚が成立した…この意味、わかるな…？」 澤田の離婚、いや澤田が自分にその事を告げる意味はわかる。 「そ…そうですか…それは…あの…」 加奈子は何か言おうとするが言葉が出てこなかった。 「後は俺に任せろ…お前は役所に行って書類をもらって来い…」 澤田は言うとニヤリと笑い、部屋を後にした。 残された加奈子は澤田の言葉を思い返す。澤田の言う書類とはもちろん離婚届のことだろう。 いよいよ来るべき時が来た…と加奈子は思った。避けられないことだとわかっていながら自分とは関係のない事のようにも思えていた事が今目の前に迫っている。 加奈子は自分の両足が震えているのを感じた。そのまま薄暗い玄関に立ちすくんでいた時、 「ママ…？」 背後から声を加奈子は心臓が縮む思いだった。 「…あ、まなみ…」 「どうしたの？おトイレに起きたら話し声が聞こえて…誰か来てたの？」 「あ、あの…そ、そう…ちょっと澤田のおじさんが…パパが酔っ払っちゃって連れて帰ってこれないから近くのビジネスホテルへ連れて行ったから心配するなって…」 「ふーん…そうなの？パパも仕方ないわね…ママも起きて待ってることないよ…ちょっとでも寝ないと…」 「そ、そうね…おやすみなさい…」 加奈子はすやすやと寝息を立てる翔の寝顔を確かめるとリビングのソファに腰を下ろした。 時計は四時を回っている。 祐平は本当に澤田の言う通り女といるのか…確かに夫の携帯に出たのは女だった。それでも加奈子は認めたくなかった。 祐平が誰といるにしろ連絡が取れない今、加奈子は心配で眠ることも出来なかった。 シンと静まり返ったリビングで携帯を手に祐平からの連絡を待つ。 そんな状態が三十分程続いたころ携帯に着信が入る。ディスプレイには祐平の名が。 「も、もしもし、あなた？」 『あ…加奈子…？すまない…少し飲みすぎてしまって…』 「電話が繋がらないので心配しました…」 『ごめん…悪かった…今から帰るから…』 祐平はそう言うと電話を切ってしまった。 加奈子は電話を切ると安堵の息を漏らした。とりあえず祐平が無事だとわかっただけで良かった。 祐平が帰ってきた頃にはすでに空は白じんでおり、夜明けを迎えようとしていた。 「おかえりなさい…」 加奈子は無意識に祐平の様子を観察してしまう。祐平もそんな加奈子の様子を感じ取り、顔をまともに見ることが出来なかった。 「昨日はどこかに泊まったの？」 「え？いや…ずっと澤田さんと飲んでた…」 祐平が澤田といるはずは無かった。澤田はつい先程まで自分の体を貪っていたからだ。 何故嘘をつくのか…その疑問は加奈子に祐平の女の存在を確信させた。 「ごめん…シャワーを浴びてくるよ…」 「うん、お風呂沸いてるから入って…」 祐平は上着を加奈子に手渡すと浴室へと消えた。 加奈子は手渡された上着に目をやるとそっとポケットに手を入れ、中の携帯を取り出した。 その携帯をじっと見つめる加奈子。 自分に夫を責める資格が無いことは百も承知だった。しかし、真実を知りたい気持ちは抑えられない。 どうしてこんなことに…今まで夫の女性問題など疑ったことは無かった。 後ろめたさを感じながら加奈子は祐平の携帯を開いた。発着信履歴、メールBOX、それらに女性の存在を思わせるものは無かった。 （何を考えているの？もし祐平さんが女性と会っていたとしても責める資格はないわ…） そう思いながら、今度はデータフォルダを開いてみる。 そこには加奈子を驚嘆させるものがあった。フォトフォルダを開いた加奈子はショックで軽い眩暈を感じた。 そこにはタオルケットで身を来るんだ女性の姿があった。写真は数枚あり、他の写真は女性が全裸でカメラに向かって微笑む姿が。 この女性が澤田の言う祐平と同じ部署の女性なのだろうか？歳の頃は二十代半ばくらいだろうか。加奈子には見覚えの無い顔だった。 この瞬間、加奈子は祐平の携帯を盗み見たことを酷く後悔した。見なければこんなに辛い思いをすることはなかったのだ。 そして自分と澤田の関係と、祐平と写真の女性とのことを秤にかけるずるい自分に気付き自己嫌悪に陥る。 そしてどちらにしても修復は不可能に近いということを改めて実感させられた。 祐平をいつまでも縛り付けているわけにはいかない…まなみと一緒に幸せな人生を送って欲しい。 今こそ遅すぎるけじめをつける時だと決意した。 それから祐平がアメリカに戻るまでの数日間、加奈子は何も知らなかったように振舞っていた。 しかし、祐平の携帯に着信がある度に相手は例の女性ではないのかと考えてしまう。 祐平も数日間の間、仕事の関係で出社しなければならないと家を空ける事もあった。その度に祐平に女性の影がちらついてるような気がしてならなかった。 澤田も大人しくしていない。加奈子が買い物に出た隙にスーパーの駐車場で車の中、トイレの中と加奈子の肉体を楽しんだ。 家族で過ごす休日はあっという間に過ぎ、アメリカへ帰る日を明日に控えた夜、夫婦で晩酌をした後、寝室で祐平が話し掛けてきた。 「加奈子…俺はどうしたらいい？」 「どうしたらって…」 「キミは一緒にアメリカへ来てくれない…なら俺が会社を辞めて日本に帰ってくるしかない…でも俺の立場でそれは出来ない…それにまなみも心配している…」 「……ごめんなさい…」 「謝ってばかりじゃないか…どうして今の仕事に執着する？今は子供も産まれて大変な時期だ。キミにばかり押し付けるわけじゃないけど、キミが仕事に復帰したら翔はどうなる？」 「ごめんなさい…私…どうしても駄目なの…それに…私…妻として、母親としてあなたや、まなみに相応しくない女だわ…どうか…りこ……」 離婚して欲しいと言おうとするが言葉が続かない。 「…ごめん…少し言い過ぎた…キミが考える時間が欲しいというのなら待つよ…」 祐平は加奈子に背を向けてしまった。その背中は酷く悲しげに見えた。 （あなた…ごめんなさい…ごめんなさい…） 心の中で何度も謝る加奈子だった。 翌日、空港で見送る加奈子は祐平との間に隙間が出来てしまっているように感じた。 いや、その隙間は自ら作ったものだ。自分は夫の愛を受ける資格が無い女…心の中で思いながらぎこちない笑顔で祐平たちを見送る。 「あなた…まなみ…元気でね…」 「ママ、休みになったらちゃんと帰ってくるから弟くんをよろしくね！じゃね！」 明るく笑いながら手を振るまなみ。 加奈子は搭乗ロビーで二人が見えなくなるまで見送る。そして二人の乗った飛行機を見送る事も無く空港を後にした。 「明日はすぐに帰って来い…たっぷりとかわいがってやる…いいな…」 前日、澤田から言われた言葉。 買い物に出た時、加奈子の携帯に着信があった。相手は澤田だった。 『今、家にいるのか…？』 「いえ…買い物に…」 『ガキは一緒か？』 「…翔はあの人が見てくれています…」 『そうか…じゃ、電話して少し遅くなると言え…そうだな…友達と会ったとでも言っておけ…』 「そんな…困ります…」 『とにかくそっちへ向かうから駐車場で待ってろ…』 澤田はそう言うと一方的に電話を切ってしまった。 加奈子は切れた携帯を手にしばらく考えていたが、すぐに祐平の携帯を呼び出した。 「私です…あのね…スーパーにいるんだけど、ちょっと知ってる人に会ったんだけどお茶しようって誘われちゃって…」 『いいよ、行っておいで…明日には戻らなきゃいけないし、今日くらいしか手伝えないからね…ゆっくりしてくるといいよ』 「ごめんね…出来るだけ早く帰るから…」 電話を切ってしばらく待っているとクラクションが鳴った。 「乗れよ…」 加奈子は澤田に言われるまま助手席に乗り込んだ。 「野々村はうまいこと騙せたのか？」 無言で頷く加奈子を見ると車を走らせた。その日、加奈子が家に戻ったのは晩の七時を回った頃だった。 空港を出て、高速を使って三十分ほど走ったところにある海浜公園の駐車場で剥き出しの澤田のペニスを咥えこむ加奈子の姿があった。 じゅるじゅると溢れる唾液を啜りながら奉仕する加奈子を満足気に見下ろす澤田。 「よし、ハメてやる…跨がれ…」 澤田の言葉にペニスから口を離すと後部座席に座った澤田の膝を跨いでいく。 そしてグロテスクなペニスに指を添えると自ら膣穴に導き、腰を落としていった。 「あ…あぁ…」 強烈な圧迫感とともに子宮を押し上げてくる澤田に加奈子の口からは嬌声が響いた。 |
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| 2008.6.28掲載 |
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全８０話
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