| 人妻加奈子の奴隷生活.71 ホテルのフロントで自分宛ての伝言は無かったか尋ると、郵便物を預かっていると言う。 郵便物を受け取り、部屋に戻る。B5サイズの封筒に差出人の名前は記されていない。 封を開け中身を確かめると数枚の写真が出てきた。 その写真を持つ手が震える。その写真全てに女が男の腕の中で悶える姿が写されていた。 どの写真も暗く男の顔も女の顔もはっきりと識別できない。 写真とは別に手紙が入っていた。 『これを受け取ったらいつでもいいから連絡をしてくれ 澤田』 祐平はまさか澤田本人からコンタクトをとってくるとは思ってもいなかった。 すぐに電話をかけるが、澤田は出なかった。祐平は写真を眺めながら、澤田の読めない原の内を考えていた。澤田の事だ何か切り札があっての行動だと思えたからだ。 そうこうしている内に澤田から電話が掛かってきた。 『いや、すまんかった…会議中だったものでな…』 「どういうつもりです？」 『まぁ慌てるな…詳しい話は直接会って話をしようじゃないか…』 澤田は祐平の泊まるホテルに来るといい電話を切った。三十分程し、澤田が訪ねてきた。 「おいおい、殴りかからないでくれよ…暴力は嫌いだ…」 祐平の表情を見た澤田はからかうように言う。その表情は余裕に満ちていた。 「まだ離婚届を出してないんだって？」 「それは私達夫婦の問題だ…あなたには関係ないでしょう…」 祐平は澤田が言う通りすぐにでも飛び掛って殴り倒したい衝動を必死に抑えていた。 「そうも言っておられんだろう？加奈子と子供の事もある…いつまでも付きまとわれては迷惑なんだ…」 「妻を気安く呼び捨てにしないでくれ…」 澤田は鼻で笑うと、 「男がいつまでも未練を引きずっているのは見苦しいな…」 祐平を妻に捨てられた哀れな男のように扱っていた。 「妻は今どこです？」 「加奈子はキミに会いたくないと言っている…彼女は真面目な女だからな…愛してもいない男といつまでも夫婦でいられないと言っていた…」 「とにかく会って話も出来ないのなら離婚届も出せない…」 「最初からスムーズに行くとは思っとらんよ…キミがその気なら出るとこ出てハッキリとさせるまで…そこで加奈子の真意を聞いたらいい。私も人の妻を奪う事になったんだ責任はとらせてもらう。払うものはキッチリと払うから安心してくれ…」 「黙れ…金なんて要らない…妻を返せ！」 声を荒げ、一歩も引く様子がない祐平をあざ笑い、ため息を吐く。 「これだけは見せないでくれと頼まれたがキミがそう頑固なら仕方が無いな…」 澤田はそう言うと鞄の中からノートパソコンと何枚かのディスクを取り出した。 パソコンを起動させ、ケースから取り出したディスクを挿入する。 ディスクがロードされ画面が切り替わる。真っ暗な画面がしばらく続いたかと思えば、どこかの部屋が映し出された。カメラがパンすると妻加奈子の姿があった。 「加奈子…」 祐平は反射的に妻の名を呼んだ。 部屋はどこかの旅館の一室と思われる。全裸で汗にまみれた加奈子が何かを叫んでいる。 しかし音声は流れていない。 「澤田！貴様ッ…!!」 「黙って見てろ！」 激昂する祐平に澤田は大声で一喝する。澤田がパソコンを操作すると今まで無かった音声が加わった。 映像は加奈子自ら澤田のペニスに手を添え導いている所だった。 澤田の人間離れしたペニスが胎内へと姿を消していく。 『加奈子…妊娠したらどうする気だ？』 『妊娠してもかまいません…あ…ああん…』 祐平は映像の中の妻にショックを受けた。見慣れた筈の加奈子の裸身。しかしその乳首には痛々しいピアスが輝いていた。 何より夫である自分以外のペニスを自ら胎内に咥え込み腰を振り続ける加奈子の姿が信じられなかった。 『加奈子今からお前の子宮に俺の種を仕込むからな、しっかりと孕めよ』 加奈子の両足を肩に担ぐようにすると腰を激しく打ち込む。 パンッパンッと肉がぶつかり合う音と快楽に打ち震える加奈子の声が響いている。 『あ…あッ…かはっ…だ…だめ、イクッ…イク、あぁ…』 加奈子が全身を痙攣させながら声が途切れたと同時に澤田は腰を打ち込んで動きを止めた。長大なペニスは膣内に埋没し、澤田は腰を痙攣させている。 ずるっとペニスが引き抜かれ、口を開けたままの膣穴から大量の精液が溢れ出す。 加奈子の痙攣に会わせ収縮する膣肉の動きと同時にドロドロと溢れ出す精液はまるで加奈子の胎内から無尽蔵に生み出されているのではないかと思うほどだった。その様子を眺めていた澤田がカメラに向かって言う。 『お、出てきた出てきた…これは確実に孕んだな…』 そこで映像は終っていた。 祐平は一部始終から目を話す事なく映像を見た。と言うより目を背ける事も出来なかった。 「これで納得したか？加奈子は俺の子供を孕むために自分からまたがってきた。お前が幾らあがいてみても惨めになるだけだぞ…」 祐平の頬は涙で濡れていた。 「あきらめがつかないならまだまだディスクはあるぞ…もっと過激なのがな…先も言ったが慰謝料など幾らでも払ってやる。例え無一文になっても加奈子とならやっていけるからな…」 「金なんて要らないと言っただろ！妻と息子を返せ…！」 「まだわからんのか？子供は俺の子供だ…加奈子が望んで孕んだな…それに加奈子は離婚を望んでいる…俺がかみさんとと離婚したと言ったら自分も喜んで離婚すると言っていたからな…あいつは俺のかみさんにまで気を使っていたからな…もちろん野々村、お前にもだ…何せ裏切って捨てるんだからな…」 「帰ってくれ！僕は離婚などしない…」 「…パソコンとディスクは置いてってやる…あとでゆっくりと見るんだな…」 澤田が帰ったあと、祐平は残りのディスクも見るかどうか迷っていた。一枚目のディスクだけでも祐平に十分すぎるダメージを与える物だった。 これが澤田からでは無く、ディスクだけ送りつけられ、一人で見ていたなら祐平は加奈子との離婚に応じてしまっていたかもしれない。 憎むべき澤田を目の前にしていたからこそ折れる事なく耐えられた。 他のディスクはどれも澤田との交じわいで快楽に翻弄される加奈子の姿があった。 何度も澤田に愛を誓う場面もある。 妊娠し、次第にお腹が大きくなっていく過程、産後、翔を抱きながら澤田と繋がっているシーンどれも見るに耐えない物で、祐平の心を地獄の闇へ突き落とすような物ばかりだった。 それでも祐平は妻、加奈子を信じようとした。このまま投げ出してしまえば澤田の思う壺だ。 その夜、祐平は加奈子に思いを馳せながら酒の助けを借り、眠りにつくことが出来た。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2008.8.23掲載 |
|
全８０話
|
| 【71】 【72】 【73】 【74】 【75】 【76】 【77】 【78】 【79】 【80】 |
徳利さんの作品群→ |