37 にくい涼子を乱暴なまでに
御所さまは眠られなかった。
何度も何度も寝返りを打っておられる。
涼子のことがにくい。
でも涼子は、あの男たちが好きなのだ。いや、まぐわい(セックス)そのものが好きな淫乱女なのかもしれない。たぶん男であれば誰でもいいのだろう、あの女は。
わがままな女…。
涼子は両親にかわいがられ、甘やかされて育ったのだろうか…。
いやどうもそうではないような気がする。
両親の愛情が少なく育ったのではないだろうか。だから、誰でもいい、誰かに愛されていないと不安なのだ。
御所さまは、涼子がかわいそうな女だとお感じになっている。
なぜか、涼子という女を軽蔑しそうになっておられる…。
でも、と、御所さまは思われる。
われは、涼子が好きなのだ。だから他の男に抱かれていると嫉妬してしまう。そして、涼子がにくくてたまらなくなる。
もう、涼子のことは捨ててしまいたいのだ。涼子のことは忘れてしまいたいのだ。
あんな嘘つきな女、もう二度、この屋敷には来てやるまいと思われる。
しかし、何かさびしい。
船子はいる。
しかし、船子では淋しい気持ちは満たされない。
二条あがこは、西園寺実兼に盗られてしまった。あがこは、西園寺実兼の胸の中でいつも安らかな眠りについていることであろう。胸が騒ぐ。
その胸の騒ぎを鎮めてくれるのは、涼子しかないのだ。
たとえ、嘘つきで淫乱な女であろうと、涼子なしには、今は生きていけない。
御所さまは、涼子のからだを、これからも抱きたいと思われた。
だから、今夜はここで眠り、また機会が巡ってくれば、涼子のからだを抱かせてもらおうとお思いになった。涼子のからだなくしては、二条あがこへの想いを断ち切ることができないのだ。
御所さまは、目を瞑られる。
寝ようとなされている。
しかし眠れない。
涼子の、あのときの顔が目にちらついて。
あんな男たちのどこがいいのだ、と御所さまは思われる。
でも、涼子は、あの男たちに抱かれ、喜んでいた。あれは決してまやかし(演技)ではない。本当に気持ちがいいと感じていた。
涼子は、どんな男にでも感じてしまう。まぐわい(性)の快感に人一倍貪欲なのだろう。
御所さまはなかなか眠れないので、涼子のことは考えまいとされていた。
しかし、そうすると、あがこの姿が思い浮かび…。
それは、実兼に抱かれ、恍惚とした表情のあがこの顔であった。
だから、それを打ち消そうと必死に他事(ほかごと)を考えようとなされて…。
すると、頭の中は決して空っぽになることはなく、次には涼子の顔が浮かんでくる。それは、あの男たちに責められ、苦悶と快感の入り混じった表情をした涼子の顔であった…。
眠れない、眠れないと、苛立ちながら、寝返りを打たれた時であった。何やら、背後で、人の入ってくる気配が。
ゾッとされる。盗賊なのか、御所さまは怖くて…。
暗闇である。しかし、何か、いい匂いがしてくる。その匂いは確かに涼子の匂いである。
御所さまは、ほっとされる。怪しい者が入って来たわけではないのだ。
御所さまは、涼子が戻って来たので、とてもうれしくて…。
すぐにでも、寝返りを打ち、涼子の方を向いて…。
そして、『ああ、戻って来てくれたんだね。どこへ行っていたんだ?。わたしはとてもさびしかったんだよ』と告げたいと思われた。
しかし、素直になれない。
あんな下品で下卑た男たちに抱かれ、ヒィヒィと喜んでいた女なんか、絶対に許してやるもんか、と御所さまは思われて。横向きに寝たまま、身動きひとつされなかった。
と、誰かが、右肩を触るではないか。
『うん?、誰だ?』と声を出しそうになる。
が、涼子の匂いがする。
肩に手を掛けてきたのは涼子に間違いないのだ。
だから、御所さまは、目を瞑り、じっとしておられた。
「ごしょ、さまぁ」
涼子の声だった。
涼子の声は、本当に艶かしい。
今にも振り向いて。そして、涼子に抱きついていきたい…。
しかし、御所さまは無視された。眠った振りをされて、微動だにされない。
『フン、あんな男たちに抱かれて、また白々しい顔をして戻って来るなんて、何と言うあつかましい女だ』と御所さまは胸の内でおつぶやきになっていた。
と、スースーという音が。
御所さまは、暗闇の中で耳を澄まされる。
やはり、かすかながらも、となりの方で寝息がする。
さらにじっと耳を澄まされると、その寝息が確かに涼子のものだということがおわかりになる。
そして、今、ご自分の肩に、涼子の手は置かれていないことにも、お気づきになる。
涼子は、寝ている。寝ているなら、ちょっとぐらい涼子の顔を見ても、涼子は気がつかないであろうと御所さまは思われる。
涼子のことが恋しいのだ。
涼子の顔を見れば、ちょっとは安心して眠られるかもしれない…。
幸い、涼子は眠っている。
涼子の顔をちょっとばかり見てやろう…。
御所さまは、暗闇の中で、静かに、寝具から身を起こされた。
そして、灯心のあるところに体を伸ばされて。できるだけ擦り石の音を立てないようにされて。手燭の灯心の芯に火を点される。
そして、すぐに涼子の顔を見られる。
涼子は、寝ている。
とてもすこやかな顔をして眠っている。
しかし、いつものように口は半開きになっている。白い歯がちょっとのぞいていて…。
ああ、この半開きの口こそ、われの心をかき乱す、最も質(たち)の悪い涼子の持ち物なのだ、とお思いになって。そして、御所さまは、涼子のくちびるを見ておられるだけで、股間のモノが固くなるように思われるのであった。
こうして涼子の、あどけない寝顔を見ていると、さっき、男たちに陵辱され、よがっていた涼子とは思えないのであった。
あれは、わたしの夢であったのだろうか、いや、夢ではない、あれは現実なのだと、と御所さまは、ひどくお迷いになって…。
御所さまは、今度は、小さなお皿を手許にお寄せになる。
そのお皿には、菜種油が入っていて…。その油の中には、白い麻のような糸で編んだ芯がつかっている。
その芯に、手燭の火から、火をもらって火を点される。
御所さまは、その火の点った小皿を持って、涼子の下半身の方へ体を動かしていかれる。
御所さまは、涼子の足の下の方に身を置かれ、おそるおそる涼子の足を左右にお開きになろうとしている。
涼子を起こさないように、足首を持ち、ゆっくりとゆっくりと、足をお開きになっている。
御所さまは、あの涼子が犯された場面が、夢の中の出来事なのか、現実の世界での出来事なのか、確かめずにはおられないお気持ちであったのだ。
涼子の白い寝巻きを、足の裾から、たくし上げられて。
涼子の白い内腿が現れて…。ごっくんと唾を飲み込まれる。
そして、その白い内腿の上には、びっしりと生えた黒い恥毛が見えて…。
もう、御所さまの股間のモノは、ビックンビックンと息遣いを荒くしている。
御所さまは、震える手で、火の点った小皿を涼子の股間のそばの寝具の上に置かれた。
御所さまは、幼い頃、内裏の女官たちから、床に近い壁の穴は、よくねずみが出入りする穴なのだと教えられたものだ。
いわば、その、ねずみが出入りする壁の穴でも覗かれるように、からだを捻じ曲げ、顔を寝具にこすり付けるようにして、涼子の股間の穴を覗かれるのであった。
しかし、御所さまはなかなか穴の中を見ることがおできにならない。
それで、そっと、指で、穴の入り口を広げてみようと思われた。
涼子が目を覚まさないよう、御所さまは、慎重に、ゆっくりと、涼子の足を膝のところで立てさせるようにして、しっかりと股を開かせられた。
そして、次に、指でていねいに、陰毛を左右にお開きになる。
そして、上の涼子の寝息をうかがいながら、指で門構え(小陰唇)をお開きになる。
ジトーっと、何やら、白い、どろっとした液が涼子の、紅色をした玉門口からあふれ出てくる。
御所さまは、そこに鼻を近づけられて。
『くさいっ!』
と、御所さまは、声を上げそうになられる。
『これはあきらかに、涼子のモノではない』
と、御所さまは、心の中でつぶやかれる。
(そうだ、これは、あの男たちが涼子の中に吐いた、男の淫汁に間違いない)
御所さまの心が騒ぐ。
嫉妬なのだ。
そして、あの部屋での出来事が現実のものだとわかり、腸(はらわた)が煮えくり返るような腹立ちが…。
涼子がにくいのだ。
涼子はすぐに戻ってくると言ったはずだ。
あの者たちが風邪など引かぬよう、掛け蒲団でも掛けてやれば、すぐに戻って来ると言ったはずだ。
それなのに、わたしを騙しおって。
あの男たちの言いなりになって、からだを開いて。
開くのはやむを得ないとしても、アレを入れられて、抜き差しをされて、あんなに感じてしまうなんて。なんという淫乱な女なのであろう、涼子というやつは…。
御所さまは、怒っておられた。
涼子が目を覚ましても構わないと思われた。
涼子が起き出して、怒ってきても構うものかと思われた。
御所さまは、体を涼子の足の間から、涼子のからだの横へと移動されていた。
そして、ご自分の体を横倒しにしつつ、体を捻じ曲げ、頭を涼子の股間に差しこむようにされる。顔の右頬は、べったりと敷布にくっつけられて。
御所さまは、左の親指と人差し指で、涼子の門口(膣口)をお開きになる。
と、内からドロドロと白い淫汁が。
その匂いのなんときついこと。鼻がもぎれそうなほど、臭い匂いがするのだった。
御所さまは、右の人差し指を門口(膣口)に差し込まれ、その匂いのきつい淫汁を掻き出そうとされている。
「うーん、ぅん、ぅぅ」
涼子が何か呻いているような…。
御所さまは、体を起こして、涼子の顔を見られる。
が、目を覚ましたというわけではないみたいだ。
で、また、体を横倒しにされ、頭を涼子の股間の中に突っ込まれる。
そして、涼子の門口(膣口)を左の指で押し広げつつ、右の人差し指で、涼子の玉門の中に滞っている白い淫汁をゆっくりゆっくりとお掻き出しになる。
と、指先が、軽やかになる。
白い淫汁はすべて出てしまったらしい。そして、涼子の蜜壷の奥から、涼子の淫液が湧き出してきたらしい。
涼子の匂いがする。
まさしく涼子の淫液であった。
ねばねばっとはしているが、白い淫汁よりはさらっとしている。
御所さまは、ほっとされた。
御所さまは、その涼子のよい匂いに誘われて、染み出て割れ目にくっついた涼子の淫液を舌でお舐めになる。
そして、左右の門構え(小陰唇)の突端の交わりにある、コリッとした陰核をも、唇でお吸いになるのであった。
「あっ、ああああっ」
上の方で、涼子の声がする。
しかし、御所さまは、涼子が気づき、目を覚ましても構わぬとお思いになった。
確かに、眠っている女をいたぶるなど、われはやましいことをやっている。
しかし、こんな嘘つきな女に、たとえ軽蔑されても一向に構わぬと思われたのだ。
こんな淫乱な女は、いたぶってやらねば、こちらの気が済まないと思われた。
だから、涼子が、「うーん、うっ、うううっ」と泣いているのに、乱暴にも、手を上に伸ばして、ぎゅっと乳房をにぎりしめつつ、口で涼子の陰核をいたぶるのをお止めになることはなかった。
「はぁーん、いやいや」
涼子が腰をよじり、上半身を身もだえさせながら、いやがっている。
しかし、御所さまは無言のまま、しっかりと涼子の腰を上から押さえつけになり、お口でクチュクチュと、オサネや割れ目をお責めになるのだった。
涼子の裂け目からは、どんどん愛液があふれてくる。
御所さまは、夢中でそれを舐められ、吸われる。
あの男たちの出した白い淫汁など飲みたくもない。ドロドロっとして唾棄したいほど、臭い匂いがするのだ。
しかし、涼子の出してくる淫汁の味は、また格別であった。さらっとして透明であり、ちょっとしょっぱいけれど苦味もなく、愛飲したいほどなのだ。
御所さまは、体を今度は、涼子の足の間に置かれた。
両手で、しっかりと涼子の股座を大きくお開かせになり。
寝そべるようにして、顔を股間に近づけ、口を涼子の割れ目に。
「ああっ、御所さま、アンアン、だめだめ、そんな…」
御所さまは、涼子が「だめだめ」と言っているのに、それは完全に無視をされて。しっかりと太ももを両腕で抱え、太ももを閉じさせないようにして、執拗に、涼子の弱いところを、お口や舌で、攻撃されるのであった。
涼子が、お尻を振り上げて、苦しみに耐えている。
奥の院からは、絶え間なく淫液を湧き出させ、それは、裂け目を伝わって、お尻の菊の文様をした穴(アナル)さえもびっしょりと濡らしていた。
淫液で濡れた菊の紋が灯心の火で光り、ヒクヒクと脈打っているのがわかる。
御所さまは、それすらいたぶってやりたいと、おぼし召しになり…。菊の紋についた涼子の淫液をおのが舌先で掬い取ろうとなされた。
「ああっ、アンアン、そんなきたないこと、だめだめ、ゆるしてぇっ」
涼子がお尻を振りながら、抵抗を示す。
しかし、御所さまが許されるはずがない。
淫乱で、嘘つきな女。
御所さまは、赤ん坊のおしめでも換えられるように、涼子の内腿を少しお抱え上げになる。すると涼子のお尻が上がって。お尻の穴が丸見えになる。
そのお尻の穴に食いつかれて。
そして、菊の紋を一生懸命、舌先で舐められる。
「あっ、ぎゃーっ、ひどいわ、ひどいわ、そんなこと…」
涼子が小さなお尻を振って、いやがっているというのに、御所さまには容赦もなく、涼子のお尻を抱え込みつつ、舌先を丸め、菊の紋(アナル)の中に舌を突っ込んで、中ほどのところをペロペロと舐めていかれる。
「あーん、イヤイヤ、そんなこと、だめーっ!」
涼子が涙を流しているようなのだ。
だから、御所さまは、ちょっと、涼子がかわいそうになって、やっと、涼子の腰を敷布団の上に降ろされた。
涼子の菊の紋の中があまりに無臭で、何か物足りなく思われた。もっと、むっとするような、糞の臭い匂いを期待しておられたのに…。
そして、涼子のお尻の穴に、指でも突っ込んで、グニュグニュしてやろうと思われたのに。
仕方がないので、御所さまは、涼子の股座に入ったまま、上半身を起こしながら、涼子の股間に手を置かれる。
涼子の玉門(膣)の中に指を突っ込んで、グニゅ、ぐにュと、極めて乱暴に…。
「ああっ、あん、アンアン、そんなぁーー」
御所さまは、最初は中指の一本であったのに。そのうち、人差し指までも入れられて。涼子の中を乱暴にお掻き混ぜになる。
「ハンハン、死にそうよ、死にそうよ」
涼子は、体を捻じ曲げるようにして、あばれている。
『そうだ、そなたなんかは、死んでしまうがいいのだ、わたしをこんなに苦しめて!』
御所さまは、涼子が死んでも構うものかと思われた。
涼子が死ねば、もう、あの男たちに抱かれることもあるまい、そして、わたしがあの男たちに嫉妬をすることもなく、また、涼子を憎らしく思うこともあるまい。
御所さまは、涼子の股間から頭を上げられた。
そして、涼子の足の間から出られる。
今度は、また、涼子の体の横にわが身を置きつつ、御所さまは上体を起こされ、背筋をピンと伸ばして正座をされた。
もし、仰向けに手足を伸ばし、長々と寝ている涼子のからだを琴と例えるとするならば、御所さまは、それを奏でる奏者の立場にある、と言えようか。
御所さまは、両手で、十分に、涼子の全身をお撫でになる。
首筋、胸、おなか、わき腹、股間、内腿、下肢と手と指でなぞっていかれる…。
そして、やおら、右手を涼子の股間に置かれていた。
中指で、股間の淫裂の中をほじくるがごとく責められ、親指の腹で涼子の陰核を押し込むが如くに揉みしだかれていた。
涼子は上半身を身もだえさせつつ、ときどきビックンと胸を飛び跳ねさせる。
それで、御所さまは、今度は左手で涼子の胸を押さえつけられ、涼子の乳房を揉んでおられる。
涼子は、乳首が弱い。
それで、御所さまは、その乳首を両の唇で挟んで、引っ張り上げておやりになる。そして、かわいさあまってにくさ百倍、乳首をガジっと、噛まれる。
「あっ、ああああ、あああああっ」
涼子は、ビックン、ビックンと、胸をそして、下肢を飛び跳ねさせている。
御所さまは、蜜壷に入れた中指を揺らしつつ、陰核を強く押し込まれて…。
「ウ―――――ンっ!」
一瞬、涼子が背を反らしたかと思うと、すぐに、ピクピクと全身の筋肉を痙攣させて…。あとは、ガックリと肩を降ろして…。
だら〜ンっと、手足を伸ばしたまま…。
が、御所さまには、ぐったりとなった涼子が、息をしていないように思われて…。
「おい、涼子、どうしたのだ!」
御所さまは青い顔をなされて。涼子は気を失ったみたいなのだ。心配げに顔を覗きこまれている。
「涼子、涼子」
御所さまは、涼子の肩に両手を置きながら、涼子のからだを揺すられて。
「ウン?」
涼子は気がついたみたいで。
御所さまは、内心、ほっとされている。
「涼子、大丈夫か?」
「ええ、ちょっと、気が遠くなったみたい…」
「ああ、そうか。その程度ならよかった。わたしはまた、そなたが死んでしまったのではないかと思ったぞ」
「でも、御所さま、どうなさったの?」
「えっ、なんだい?」
「あんなにお指を突っ込んで、いつもの御所さまらしくもなく乱暴になさって…」
「痛かったのかい?」
「ええ、痛かったわ」
「そうか、わるかった。でも、そなたが悪いのだぞ」
「どうして?」
「だって、早く帰るって言っていたのに…」
「ごめんなさい。あの方たちに引き止められて」
「引き止められた?。だとしても、他の約束があるからと、ことわって席を立てばよいではないか」
「それが、ことわれないの」
「どうして?」
「あの方たちは、わたしが小さい時からお世話になった方たちですから…」
「では、わたしより、あの者たちが大切だというわけだな」
「ごめんなさい」
「いや、許さない。平気で約束を破るような女は決して許さない」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
涼子は、あやまっている。
しかも、目に涙をいっぱい溜めて…。
しかし、御所さまの腹の虫はおさまらないのであった。
(この女は、ああして、あの男たちに抱かれ、イッてしまったのだぞ)
御所さまは、この目の前いる、淫らな女を決して許そうとはなさらないのであった…。
(つづく)
(注)この翻案小説を書くにあたり、下記の図書を参考としました。
「とはずがたり」 新潮日本古典集成 福田秀一 校注 新潮社 刊
「女西行――とはずがたりの世界――」 松本寧至 著 勉誠出版(株)刊
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