禁断

秋水 作
51.

　
　黒木 美紗は22歳、幼児教育の会社に就職したばかりだった。

（やっと就職できたけど・・・・セールスなんて初めてで・・・・）
　研修は受けたのだが、実践となると緊張し身体が重かった。

　美紗は３ヶ月の研修を経て営業所に配属された。
「現地までは皆と一緒だが、着いたら各自の地域を訪問するように・・・・」

　黒のスーツに教材紹介のパンフの入ったバッグを持ち、美紗は若い夫婦の多く入居した団地を廻ることになった。


　美紗が訪問するのは８階建ての公営団地で、全部で12棟あった。

（全部で何軒あるのかな？）
　美紗はとにかく訪問してみようとＡ棟に向かい、
　最上階から降りてこようとエレベーターに乗った。

（静かだわ・・・・午前中は奥さんばかりなのかな？）
　夏が近いのにエレベーターの中は少し冷えているように感じた。

　８階の部屋数は10室で、美紗は端から順に訪問していった。

（ふぅぅぅ、疲れるゎ・・・・なかなか相手にしてもらえないわ・・・・）
　研修の時に何度も繰り返した飛込み営業だったが、さすがに実践となると上手くいかなかった。

　階段を下り、再び７階の部屋を端から訪問した。

（ダメだわ！やっぱり話しをまともに聞いてくれない・・・・）
　１軒でも話しを聞いてもらわないと帰社できないと思った。


　20軒目、もう美紗の心身は限界に近かった。

（もう昼食の時刻になる・・・・）
　美紗はどこかで食事して休みたかった。

「こんにちは！・・・・・・・・」
　ドアチャイムで顔を出したのは30代の男性だった。
　ひと通りの挨拶とパンフレットの説明をした。

「新人サンかな？」
　この部屋の主である小倉 啓が優しい笑みを浮かべていた。

「はぁ？・・・・あ、はい、そうです」
　気恥ずかしそうに美紗が応えた。

（やっぱり下手なのかな？）
　それでも優しく微笑んでくれた小倉に救われる気がした。

「もう昼食時間だよ。どう、一緒に食べないか？ドライカレーとサラダとコンソメスープ、アフターはコーヒーだけど？」
　小倉は何の含みも無く言ってくれてるように感じた。

「エッ！でも・・・・」
　もう少し商品説明をしたかった美紗の鼻腔にカレーのいい匂いがした。

「疲れてるみたいだね！お昼ぐらい休まないと効率が上がらないよ。それに食べながら話しも聞けるし・・・・」
　美紗は小倉の言うように商品説明が出来ると思い頷いた。


　小倉は美紗をリビングのテーブルの椅子に座らせた。

「まぁ、支度が済むまで冷たい麦茶でも飲んで・・・・その窮屈そうなスーツの上着も脱いで寛いで」
　美紗は喉がカラカラだということに今気づいた。

「ゴクッ、ふぅぅぅ・・・・あの〜ご家族は？」
　一息ついた美紗が小倉に聞いた。

「あぁ、僕は＊＊商事に勤めていて、今日、出張から戻ったんだ。嫁と子どもは実家に行っていて・・・・」
　まだ戻ったことを連絡してないということだった。

　まもなく小倉が食事の支度を終え、テーブルに先ほど言っていたドライカレーなどを運んできた。

「スミマセン・・・・気づいたらオナカがペコペコでした」
　美紗は食事を摂りながら幼児教育の教材説明をし、小倉も真面目に聴いていた。

「ご馳走様でした。とっても美味しくて・・・・小倉さん、お上手なんですね！」
　美紗の誉め言葉に優しく微笑んだ小倉は、用意していたコーヒーを運んできた。

「出張中はいつも外食ってのも飽きるから・・・・」
　必然的に自分であれこれ作るようになったということだった。

「ふぅぅぅ・・・・本当にホッとしました」
　まだお昼時なので美紗はゆっくりコーヒーを飲み始めた。

「ゆっくりしていけばいいよ。この棟の家族構成は知ってるから、後で教えてあげるよ」
　美紗は何だか上手く営業が出来そうな気がしてきた。

　小倉が食器を片付けている間に、美紗はウトウトしていた。

（ボチボチかな？）
　小倉はキッチンの中から美紗の様子を見ていた。

（偶然だけど、出張先で入手した催眠・催淫剤のテストが・・・・）
　小倉は丁度手に入れた薬の効果を確かめようと、食事の誘いに乗ってきた美紗でテストをしたのだ。

（初々しくて可愛い娘だったから誘ったけど、まさか、本当に乗ってくるとは・・・・）
　小倉はテーブルに顔を伏せている美紗に寄っていった。


　美紗は小さな寝息を立て眠っているようだった。

（今度は僕が君からご馳走してもらう番だよ！）
　小倉は美紗の身体を持ち上げテーブルの上に載せた。

（なかなかの身体をしてるように思ったけど・・・・）
　小倉は美紗の全身を舐めるように観察した。

　美紗の身長は160cm、上から85・58・85のサイズで、髪はショート、首は細く顔も小さく目鼻がハッキリしていた。

（ひと目で新人と分かるスーツ・・・・上着を脱いだ時にブラウス越しに見えた乳房の膨らみ、タイトスカートが張り裂けそうにアップしたお尻・・・・ どこも美味しそうなご馳走だよ！）
　小倉は美紗の身体を抱き起こし、そのままテーブルの上に仰向けにした。

「ぅぅぅ・・・・」
　美紗の表情が微妙に歪み呻くような声が洩れた。

（飲ませた薬の量を加減したから、半睡状態かな？まぁ、全く意識の無いオンナを姦るより、意識があった方が楽しいよ・・・・）
　小倉は美紗のブラウスのボタンを外し、フロントホックのブラジャーを外した。

「ほぉ〜椀を伏せたようなクッキリとしたオッパイ、いい形してるな〜乳首は小さめだけど、もう堅くなってるよ」
　小倉は美紗が半分意識があることを前提に囁き、露わになった乳首と乳房を擦り感触を味わった。

「ふぅぅぅっ・・・・」
　美紗の目が半ば開き淫らな声を洩らした。

「君も食べて欲しいみたいだね！大丈夫、新人サンの営業、僕に任せておけば契約取れるよ。だから、安心して僕に君というご馳走、食べさせて・・・・」
　小倉は美紗のスカートの留金を外しファスナーを下ろし、お尻を少し持ち上げスカートを脱がした。

「おっ、エッチが好きなチャーミングな新人サンだな。パンティのアソコの部分がもうエッチな液で濡れてるよ」
　小倉は美紗のムチッとした脚を開き、パンティから透けて見える濡れた淫部を指で擦った。

「ぁぁぁ、ぁっ・・・・」
　美紗のチャーミングな目が淫らに濡れ、下半身を捩ろうとするが薬で思うように動けないようだった。

「疲れて、食事して・・・・ホッとしたら眠くなったんだネ！テーブルに顔を伏せるから心配して寄ったら、いきなり僕のモノを弄り始め・・・・そのうち意識を失って・・・・きっとこうしたいのだろうと思ったけど、違う？」
　小倉は薬のことは言わず、美紗自身から淫猥な行為を求めたのだと説明し、乳房と淫部を同時に弄り続けた。

「ぁぁ、ぁぁ、ぁぁ・・・・」
　美紗はゆっくり頷くように目を閉じ、小倉の愛撫を悦んでいるようだった。

　小倉は美紗の小さな口唇に舌を這わせながら吸い、淫らな液で濡れたパンティを下ろし淫部を直接指で弄り始めた。

　美紗は小刻みに淫悦に震え淫部を熱く火照らせた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・ぃぃっぃぃぃ・・・・」
　美紗の淫声が次第に明瞭になり身体も動くようになっていった。

（あ、熱い・・・・こんなに欲しくて堪らない気持ちになったのは初めて・・・・）
　美紗は早く熱い疼きを鎮めて欲しくて身悶え、顔を小倉の方に向け手を伸ばした。

「可愛い顔に似合わず淫らで肉感的な身体をしてる。いつもこんな風に初めてのオトコのモノを欲しがるのかい？」
　催眠効果は切れたが催淫効果は効いてる美紗に、小倉は自分の下半身を露わにした。

（お、大きいわ！）
　小倉の方に顔を向けていた美紗の目の前に大きく昂った小倉の肉棒が突き出された。

（こんなの初めて・・・・）
　美紗は就職が決まってからは特定のオトコとの関係は持たなかった。
　大学までも経験したのは３人で、そんなに執着するほうではなく、生真面目に勉学に努めていた。

　小倉も生真面目そうに見えたから美紗の話しを聞き、その顔、仕草、肢体を見てるうちに昼食をきっかけに誘い、どこまで乱れるか試したくなったのだ。

　小倉は身体を横にした美紗のアップしたお尻に手を伸ばした。

（ウエストの括れからお尻のライン、引き締まった太腿・・・・）
　小倉はプルンと張ったお尻の柔肉を擦り感触を楽しみ始めた。

　美紗はピクンと身体を震わせ、それが合図だったかのように自分から小倉の肉棒を掴み、太く大きく張った亀頭を舐め始めた。

「うっ、本当に好きなんだネ！好きなだけしゃぶればいい」
　小倉は美紗の可愛い顔で肉棒を舐められ始め悦んだが、平静を装い美紗のお尻を擦り小さく萎んだアヌスに指を這わせた。

「はぁああっ！・・・・」
　美紗は大きな声で淫らな悦びを表し、小さな口の中に小倉の大きな肉棒を深く咥え舐め回した。

（あ、欲しい！この大きなオチ●チ●で早く突いて！）
　美紗はその気持ちを伝えようと夢中になって肉棒をしゃぶり、玉袋や肉茎を指で擦った。

「なかなか上手だネ！フェラするの好きなのかな？玉も咥えていいよ！じゃぁ、僕も君の前後のエッチな穴を舐めようか・・・・」
　小倉はテーブルの上に上がり美紗の身体を跨ぎ、肉棒を美紗に咥えさせ自分は美紗の淫部に顔を埋めた。

　美紗は小倉の言うとおりに玉袋を咥えて舐めながら肉茎を扱き、小倉は美紗のお尻を抱えるようにして淫部からアヌスまで舐め始めた。

「ぅぅぅぅ・・・・っ、アッ！・・・・ぁ、はぁっ・・・・ダメ・・・・」
　小倉がクリトリスやアヌスを舐めながら淫壷の中を指で責め始めると、美紗は込み上げてくる淫悦でフェラを続けられず肉棒を放し、大きく肢体を仰け反らせて昇りつめていった。


　小倉はテーブルから下り美紗の淫壷とアナルに指を挿入れ、美紗の身悶える様子を楽しむように激しく指で擦った。

　淫らな液が飛び散り頭を左右に激しく振って淫悦に身悶える美紗の両脚を引き寄せてテーブルの端にお尻を止め、そのまま小倉は美紗の熱い淫壷に肉棒を挿入していった。

「アァッ！・・・・あぁぁあああああっ・・・・」
　美紗は淫壷が圧し広げられる圧迫感と同時に快感を感じた。

「締まりの良いオマ●コじゃないか！最高だよ！じゃぁ、目一杯感じさせてあげるよ」
　小倉は美紗の両脚を抱えて腰を繰り出し、そのリズムに併せるように美紗の快感は高まり淫声を上げた。

　美紗が大きな淫声を上げ昇りつめると、小倉は美紗の上半身を起こして抱きかかえ駅弁スタイルで責めた。

「ぅああぁ〜〜っ、あぁ〜〜あぁ〜〜いぃ、いぃ、アアアッ・・・・」
　美紗は小倉の首に手を回して突き上げられる肉棒に悦びの声を上げた。

　さらに小倉はそのまま椅子に座り、今度は美紗に自ら腰を上下させ、小倉はキレイな形の乳房を揉み乳首を舐め回し、さらに美紗のアナルに指を挿入した。

「君って可愛いのにオッパイは形が良いし、お尻はさらにアップして淫欲を煽るから堪らないよ！お尻は処女なのかな？皆、夢中になるんじゃない？もう、フィニッシュでもいいかな？」
　小倉は美紗を立たせテーブルに手を着かせ、再びお尻を引き寄せ立ちバックで挿入し直した。

「あぁぁぁぁ、大丈夫だけど・・・・中に出されたら、この後、営業に廻れない・・・・」
　美紗は身体を弓なりにして小倉の肉棒の突きを受けながら応えた。

「大丈夫、契約は僕が間違いなく何件か取ってあげるよ。だから落ち着くまで部屋に居ればいい。濡れたパンティの替えはあるのかな？」
　小倉の言葉を信じて自らもお尻を振って快感を高めた。

「それなら・・・・ああっ・・・・一回出した後、また出来ます？ぁああああっ・・・・」
　美紗は何度か絶頂感を感じていたが、まだまだ淫らに感じたかった。

（こんな気持ち初めて・・・・あぁ、どうしちゃったんだろう？こんなにイッたのも初めてなのに、もっと欲しいなんて・・・・しかもこんな淫交、許されるものじゃないのに・・・・）
　頭では分かっていても、どうにもならない淫欲に動かされていた。

「いいよ！じゃぁ、最初は君のその可愛いお口の中に出すかな？」
　小倉は美紗を責めるリズムを変えながら突き出し、美紗の絶頂のタイミングを見て抜こうと思った。

「あっ、あ、はい・・・・」
　美紗はホッとするのと同時に大きな快感が込み上げて来た。


　結局、美紗は夕方の帰社予定所刻まで小倉と淫らに交わって悦び、シャワーで汗を流して身支度を整えた。

「この棟のことは一週間もすればまとまるよ。後は会社訪問もできるようにしてあげるから、連絡するよ」
　そう言って小倉は美紗と携帯情報を交換した。

「本当にいいんですか！？何か、偶然に知り合って、わたしばかり良い思いをして・・・・」
　美紗は少し頬を紅潮させた。

「そんなことはないよ！僕も君というご馳走を食べさせてもらったし、これからもっと美味しく食べさせてもらいたいし・・・・」
　小倉は美紗のお尻をタイトスカートの上から擦り、美紗の手を自分の股間に押し付けた。

「ご馳走だなんて・・・・小倉さんのコレの方がご馳走です。もっと悦ばせてくれるなんて・・・・嬉しいです。でも奥さんやお子さんが・・・・」
　美紗は小倉の家庭を気にした。

「内は内、僕らは外で楽しめばいいさ！飽きた時や営業的に必要がなくなったら、サヨナラしてもいいよ」
　小倉は美紗の身体を引き寄せた。


（枕営業って生命保険なんかであるって聞いたけど、わたしのは・・・・こういう営業もあるってこと？）

　美紗は小倉との関係が上手くいけば、公私共に悦べる関係を自分から模索してみたいと思った・・・・。
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2012.11.3掲載
51話（11/3時点）
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