２　淫らな撮影会

　わたしは、摩耶の撮影会に招かれたのです。
　確かに、摩耶の裸身をこの目で見たいと思いました、ふたりっきりでなら。
　でも、たくさんの男性が来ていることでしょう。とても恥ずかしいことです。優柔不断なわたしは、摩耶にまたメールをしたのです、
「見知らぬ人の中に入っていくのでしょう？。そういうのは苦手なんです」と。
　でも、摩耶からはすぐに返信がありました。
「みんな、とてもいい人たちばかりだから、心配しないでいいよ」

　結局、わたしは出かけることにしたのです。
　７，０００円という会費をすでに払っていて、もったいないという気持ちもあったでしょう。そして、いくらメールとはいえ、こんな優柔不断な男に付き合ってくれる女性を、わたしはあっさりとあきらめることができなかったのです。

　前の夜、胸がドキドキして。
　さすがに、明日、会うことになるのです。
　摩耶はどんな声をしているだろうか？
　摩耶は、どんな匂いを発散させているのだろうか？
　摩耶は、僕のことをどう思ってくれているのだろうか？

　いつもは寝る前に、摩耶の全裸フォット（写真）を見てオナる（手淫する）のですが、さすがに、今夜は、はばかられました。明日はオフ会（＝オフライン・ミーティング）で、実物の本人に会うのですから。
　それで、部屋の中で腕立て伏せや腹筋運動をして、からだを疲れさせてからベッドに入りました。
　しかし、とうとうわたしはその夜は一睡もできなかったのです。
　朝ベッドから這い出すと、わたしは、ネット上の地図で、そのホテルの場所を確認しました。ホテルの外観を写真で見る限り、ラブホ（＝ラブホテル）というより、大きなビジネスホテル風でした。あまりラフで変な服装で行くのもためらわれました。わたしは、ユニクロで真っ白なワイシャツを買いました。そして、その日の昼前、わたしは、そのホテルに出かけたのです。
　
　大きなホテルでした。
　老若男女、色々な人がロビーを行き来しています。
　約束の時間は、お昼の１２時ちょうど。
　まさか、摩耶が、こんな立派なホテルの一室を借りているなんて、と思いました。せいぜい、ビジネスホテルに毛が生えたようなシティホテルかなんかだろうと思っていたのです。

　１，１４２号室でした、彼女が連絡してきたのは。
　１２時少し前でした。わたしは、その部屋をノックしました。
「はーい」
　と、内から声がしたような。
　ドアが引かれて。
　彼女が立っていました。
　わたしは食い入るように彼女を見ていました。
　写真よりずっとすばらしい女性でした。
　目が大きくて、とても色白で。
　でも、思ったより背は低くて、安心しました。
　摩耶は、写真では１７０センチ近くあるように思えたのですが。でも、実際は１６０センチを切れるように見えました。
「よく来てくれたわね」
　彼女が微笑んでいます。
「ああ、なんていうか、清水の舞台から飛び降りる、みたいな感じで…」
「まぁ、大げさね」

　わたしは、彼女に手を取られて、中に。
「もう、みんなも来ているわ。君のこと、紹介してあげるね」
　なんと、部屋は広くて。２０畳はあるような。
　中央にベッドがあります。
　それにしても部屋が明るいのです。大きな窓は南側を向いているのかもしれません。隅っこに白いカーテンが寄せてあって。カーテンが左右に引かれているみたいです。
　そこに、６人ばかり、男の人がいて。
　みんな、わたしより年上のように見えて。わたしは気後れして、彼女のからだの後ろに、隠れるようにしていて…。
「みんな、紹介するわ。新入会員の中務信也クンよ」
　わたしは、摩耶に引っ張られて。それで、前に進み出るしかなくて。
「おおっ」
　何人かの人は、会釈してくれて。
　わたしも仕方なく、頭を下げていました。

「さぁ、撮影会、はじめるわね」
　彼女はわたしの許を離れて。ベッドのところへ。
　ベッドに腰掛けて。
　彼女は、ブラウスを取り、キャミソールも。
　わたしは、ベッドの彼女から目を逸らします。

　と、ベッドの周りに集まってきた男の人の誰もが、服を脱いでいくんです。
　おかしい。
　ヌード写真を撮るのです。カメラで写す人間がどうして、服を脱ぐ必要があるのでしょう。脱ぐのは被写体の彼女だけでいいはず。

「そこの兄ちゃんよ。はだかになれよ。でないと、摩耶に失礼だろぉ」
　みんながこちらを見ている。
　わたしに声を掛けた人は、とても貫禄のある人でした。４０歳くらいか…。
　そして、その人を含め、誰もが、わたしに、服を脱げよと言っているみたいでした。

　その、わたしに、はだかになれよと言ってきた、おじさんみたいな人…。
　わたしには、その人は優に３０歳は超えているように見えたのです。それによく見ると４０に近いように思えて…。
（こんなおっさんがなぜ？）
　わたしは棒立ちになっていました。
　しかし、ズボンのベルトだけはゆるめたような気がします、おじさんが怖くて…。

　ともかく、そのおじさんは、どっしりと落ち着いていて。
　臆することもなく、真っ裸になって、ベッドの上に。

　そして、手を伸ばして、摩耶のおっぱいを、さわっているのです。
　摩耶ときたら、本当に、もう全裸でした。
　パンティもつけていないのです。
「さぁ、はじめようや」
　と、おじさんが、こっちを振り返りながら、言いました。
　そして、そのおじさんは、また、摩耶の方を向き、背中を折り曲げ、摩耶のおっぱいを手で揉みながら、乳首を吸っているようなのです。

　わたしは、いつのまにか、状況を飲み込みつつありました。
　被写体がエッチなことをしているのです。
　そういうシーンをカメラにおさめるには、写すこちらの方も、はだかにならなくてはと、わたしは思ったのです。
　スボンは脱ぎ捨て、ワイシャツも脱ぎました。上のＵ字首の肌着も取って、パンツ一丁になっていました。そして、恥ずかしいことですが、バンツの中のペニスは完全に勃起しておりました。いくらなんでも、パンツだけは脱げません。

　気がつくと、そのおじさんがベッドを降り、絨毯の上にあったカバンから、何か箱を持ってきました。
　箱を開けると、中から、電動バイブレーター（電動こけし）が…。

　おじさんは、その先端部の丸っこいところにローションを塗っていました。
　そういう大人のおもちゃというのは、ネットでしか見たことがありません。
　しかし、それは随分と大きいものでした。
　その人は、ヘッド（亀頭部）にもサオ（シャフト部）にも、ローション（乳液）を塗っています。
　そして、太い幹から枝分かれしていて、その先端部が小さく尖っているようなクリバイブ（ローター部）にも、ローションを指先で丁寧に塗っていました。
　わたしは、このクリバイブ（クリトリスを専門に刺激するバイブレーター）が、摩耶のあそこをいたぶるのかと思うと、足が震えてきました。

　ブーンと何やら、音がしてきて。
　おじさんが、ローターに、スイッチを入れたみたいです。
　と、もう、別の男の人が、摩耶のおっぱいを吸っていました。その人も、もう３０歳を超えているような人でした。背中の皮膚がきれいではありません。それに背中には毛が、うじゃうじゃと生えているのです。でも、摩耶ときたら、その男の人の股間のモノを手でにぎっているではありませんか。

　これが撮影会なんだろうか？。
　確かに、誰かが、ライトを当てはじめていました。
　ライトはいつのまにか３本、用意されていました。
　みんな、撮影に来たのは間違いないようです。
　ベッドに横たわっているモデルは、摩耶で。
　しかも、摩耶は全裸でした。

　しかし、おかしいのです。
　摩耶の股間で、電動バイブをにぎっているおじさん。
　カメラをにぎってはいないのです。
　摩耶にお○ん○んをにぎられている、背中がきたない、３０をちょっと超えたような男の人。その人もカメラを手にしていません。

　確かに、あとの人は、ベッドに寄ってたかって、摩耶の裸身を写真に撮っていたのですが。
　ともかく、これは決してヌード写真の撮影会ではないとわたしは思いました。
　撮影は二の次ではないのか。
　むしろ、参加者は、摩耶のからだにエッチをしに来たのではないのか？。

　摩耶は、なぜ、じっとしていないのでしょうか。
　摩耶は、ポーズを取って、じっとしていればいいのに。
　摩耶ときたら、平気で、男の人にからだを触らせて…。
　そして、摩耶がベッドの上で身をくねらせながら、みだれている。

　みんなが寄ってたかって、そんな風に、淫らに乱れる摩耶を写す、撮影会だったのです。

　わたしは呆然と立っていました。
　どうしていいかわからないのです。
　この場を去っていきたかったのです。
　でも、服を着て、出て行けば、この場の雰囲気をこわしそうな気がしました。
　それに、摩耶は自ら望んで、こんな撮影会を設営したのでしょう。そういう摩耶の気持ちを踏みにじることがいいのかどうか、迷ったのです。
　むろん、デジカメで、はだかの摩耶を撮る気力もありません。
　でも、摩耶の、肉感的な裸身を間近で見たいという欲望を、わたしは消し去ることができませんでした。

　摩耶の股間にいる、もう４０歳に近いようなおじさんが、よだれを垂らさんばかりに、口をだらしなく開け、大人のおもちゃを、摩耶の陰部に挿し込み、喜んでいるのです。
　そのおじさん、擬似ペニスを抜き差ししながら、摩耶の内腿やおなかの筋肉がピクピクと、うごめいているのを、さも楽しそうに見ているのです。

　摩耶は？
　摩耶の顔が見えません。
　頭のところにいた男の人は、ちょうど、摩耶の首くらいのところで、上に跨っていて…。
　腰を降ろして、摩耶に、自分のお○ん○んを、しゃぶらせているみたいなのです。
　左右にも男の人が、すわり込んでいました。
　その人たちは、いつのまにか、撮影を止め、パンツを脱いで、全裸でＷベッドの上に上がったみたいなのです。
　摩耶の右側にいて、摩耶の乳首を舌で舐めている人。でも、その人だって、摩耶の手によって、股間のお○ん○んをにぎられ、かつ、摩耶に、ニギニギされているのです。
　そして、摩耶の左側にいて、摩耶の乳房を手で揉んでいる人。その人も摩耶に、お○ん○んを、ニギニギされているのです。
　そのほかに、摩耶の股間に、４０歳に近いおじさんが、堂々と陣取っているのです。
　このおじさんったら、擬似ペニスを抜き差しをしながら、摩耶のクリトリスを自分の指でいじくっているのです。

　と、そのおじさんが、手の動きを止めて…。
　こっちを見るのです。
「お兄さん、はじめてなんだろ？、入れてみるか？」
　わたしは思わず、首を横に大きく振っていました。
「けぇっ、だらしのねぇ野郎だね、ったく」
　そのおじさんは、そう言いながら、摩耶から擬似ペニス（電動バイブ）を抜いてしまいました。
　何をするのかと思うと、なんと、腰を高く持ち上げながら、自分のナマのペニスを、摩耶のヴァギナ（膣）に差し込もうとしているではありませんか。
（コンドームもしないで、何という破廉恥な人なんだ！）
　わたしは、怒りで顔を赤くしました。

「うっ、ううううっ」
　摩耶の声でした。
　おじさんに、もう摩耶は、ペニスを嵌められてしまったのです。
　わたしは、思わず、息を呑みました。
　でも、なぜなのでしょう、摩耶が犯されているというのに、わたしの股間のジュニアはビックンと立ち上がったのです。

「ああ、気持ちがいいなぁ」
　４０近いおじさんが、上体を起こし、手を摩耶の腰に当てつつ、腰を前後させながら、ひとり、つぶやいています。

「俺だけ、いい思いをするのもどうねぇ？」
　そのおじさんは、腰を前後に動かしながら、左手に立って撮影している人に言っています。
「おい、そこのメガネを掛けたお兄ちゃん、代わってやるからよ」
「はい」
　が、その４０歳近いおじさんは、なかなかピストン運動を止めないのです。
「あのぉ」
　そばにまでやってきた、メガネの男の人は、しびれを切らしたように、おじさんに声を掛けています。
「おおっ、そうだな。あんたに、代わる約束したもんな。なにせ、摩耶のやつが締めてくるもんだからさ、気持ちよくって、よぉ〜。はずすのがもったいなくってな」

　おじさんが、お尻を引いて抜きました。
（大きいっ！）
　わたしは心の中で叫んでいました。
　摩耶の蜜壷で温められたせいなのでしょうか、ペニスの先から湯気が出ているようでした。
　擂り粉木みたいペニス。でも、なぜか、そのお○ん○んは、フニャフニャしているみたいでした。
（まだ、射精まで行っていなかったみたいなのに、なぜ、あんなにフニャフニャなんだろう？）
　と、わたしには、不思議でした。
　すると、メガネを掛けた若い人が、摩耶の股間に身を入り込み、自分のペニスに手を添えて、摩耶のヴァギナにペニスを差し込みます。
　が、しかし、入れた途端、すごく速く動いて…。
「あっ、ああああっ……」
　そのメガネの人、急に、お○ん○んを、摩耶のアソコから抜いちゃって…。
「アアッ、ア――――ッ」
　と叫んで…。
　乳白色の液が、摩耶さんのおなかの上に、飛び散って…。
　もうイッちゃったみたいです、そのメガネの人は。
　顔を真っ赤にしています。
　何か、そのメガネの人が、かわいそうな気がしました。

　でも、わたしは、興奮していました。メガネの人のペニスが、まだ、ビックンビックンと脈打っているのを見ながら。
　でも、そのメガネの人が早く射精してくれたので、わたしはちょっと安心したような気がしました。
　なぜなら、わたしだって、摩耶のあそこにペニスを埋め込んだら、５秒と持たないような気がしたからなのです。わたしと同じように早漏気味の人がいてくれて、救われたような気になれたのでした。

　と、次の男の人が、４０近いおじさんに、肩を押されていました。
　今まで、カメラを持っていたのに。
　カメラを放り投げて。
　パンツを脱ぎ捨て。Ｗベッドに乗っていき、摩耶さんのからだの上に。
　見ると、その人の股間のお○ん○んは、１２０度くらいの角度で上を向いていました。
　おなかで出ている。
　それで、その人の顔を見ます。
　まだ若いのです、顔は。
　でも、若い割には、おなかが出ているのです。
　で、そのおなかの下には、鋭角的に上を向いた、雄雄しいペニスがありました。
　その人、自分でペニスにコンドームを被せています。
　そして、そのペニスを下へ押し曲げるようにして、摩耶の股間の裂け目に宛がっています。
　グッと腰を入れて。
　すごく、真剣な顔をしているのです。
　大きなおなか。そして、額にびっしょり汗を掻いていて。
　でも、大きなお尻を一生懸命、振っている。
「アッ、ウッウッ・・・」
　その人ったら、顎を上げ、腰をグッと摩耶に押し付けていく。
　もう、近いのだろうか、射精が。
「うっ、ううううっ」
　摩耶の声です。
　男の人の動きが激しくなって。
「うっ、うううっ！」
　摩耶がからだを捩っている。
　摩耶の声を聞くかぎり、何か苦しそうで。
　摩耶が、かわいそうに思えました。
「アッ、ウッ、イク―――ッ！」
　男の人、イッたみたいです。
　
　おなかの出た人が、上半身を反らし、腰を摩耶の股間にしっかりと押し付けている。
　最後の一滴まで搾り出そうとしている格好を見ていると、本当にわたしまで興奮してきて、ペニスの先から涎（よだれ）を垂らし、パンツを濡らしてしまっているようでした。

　その人が抜きました。
　コンドームの根元に指を添えつつ。
　コンドームの先端部には、たっぷりと、乳白色のザーメン液が溜まっていました。
　
　ペニスが抜き去られた摩耶のクレバス（谷間）からは、何やら、ジュブジュブとした泡を伴った淫汁が湧き出ているようで…。
　摩耶も興奮してきたのでしょうか…。

「ああ、俺も、放出したくなってきたぞぉ」
　見ると、おなかの出た人がベッドを降りるや否や、４０も近いと思われるさっきのおじさんがベッドの上に這い上がって行って。
　摩耶の股間に顔をくっつけて。
（ああ、この人、クンニをしている！）
　わたしは、こんないい年をしたおっさんに、クンニをさせている摩耶を許すことができませんでした。
　でも、摩耶ときたら、お尻を振っています。
　気持ちがいいのかもしれません。

　と、おじさん、上体を起こして。
　摩耶の股間をさらに押し広げ、おっきなペニスを差し込ます。
　腰を前後に揺らしています。
　ペチャペチャといやらしい音が…。
　いや、摩耶のあそこが濡れてきているらしいのです。
「摩耶、俺は気持ちがいいぞ。おまえはどうだ？」
「あっ、ああああ」
「うっ、摩耶、そんなに締め付けるな」
「アン、いっイッ――ッ！」
「うっ、ハァッ、ハァ――ッ」
　おじさんの腰の動きが速くなっていく。

「アッ、アアアッ、アンッ、ア――――――ッ！」
　摩耶が白い咽喉を見せて、のけぞる。
　摩耶は、とうとうアクメに達したようです。

「ウッ、アッアア―――ッ、アッ、出すぞ、出すぞォ！」
　おじさんは、上体を倒して、摩耶のからだにしがみついていきました。
　おじさんの背中の肉が、ピクピクと蠢いていて。

　わたしは、立ったまま、背中にびっしょりと汗を掻いています。
　そして、すーっと、血の気が引いたような気がして。
　顔が青ざめ…、気をうしなっ・・・・　………　…　…　…

　わたしは目覚めました。
　と、男の人がそばにいます。
　思い出そうとしている、わたしは、さっきまでのことを。
（ああ、あの時の、おっさんだ…）
　部屋はちがっている。
（もっと広い部屋で、もっと明るかったはずだ）
「おおっ、おにいちゃん、気がついたかい」
　４０がらみの人が、顔を近づけてくる。
「……」
「それにしても、情けねぇやつだな。あんなことで気を失うなんて」
　わたしは、少々、立腹していた。
　摩耶をイカしてしまった奴だと思い出したからです。
「いや、昨日、寝ていなかったので…。体調がすぐれなかったんです」
「何で？」
「……」
「ふん、まさか、撮影会のことを考えると興奮して眠れなかった、とでも言うんじゃねぇだろうな」
「……」
「まったく、馬鹿というか、いまどき、めずらしい純情可憐な男というか…」
「……」
「さあ、出るぜ、この部屋。まぁ、焼き鳥屋でも行って、一杯、やろうぜ」
「皆さんは？」
「そりゃ、もう、三々五々、解散さ。あの部屋、４時までのリザーブだからな」

　わたしは勇気を奮って、そのおじさんに尋ねたのです。
「あのぉ、摩耶さんは？」
「ああ、あいつか。また、ダチのところにでも遊びに行ったんじゃねぇのか？」

（ダチ？。女なんだろうか、男なんだろうか？）
　男なら誰とでもヤッテしまう、あんなふしだらな女なのに、わたしは、まだ、摩耶という女に、未練たっぷりなようでした。　　　　　　　　　　　　　　　

　（つづく）