12.自慰の宴

「ぁ、ああぁ･･･はぁ･･･ぁぁ･･･奥さん…」

　今、自分のペニスを包み込んでいるパンティの持ち主の夫であり、又、毎日会社で顔を合わせ、長年面倒を見てきた自分の部下の目の前ということも忘れ、森部長はあまりの快感と興奮で恍惚の表情を浮かべながら、吐息交じりの声を漏らしながら右手を激しく動かし続けた。

　勃起していることを指摘され、自ら妻の下着を汚すことを許可してしまった正之は、もう勃起を隠そうともせず、ごくりとつばを飲み込みつつ、部長の行為を見つめた。

「き、君もやったらどうだね･･･ぁぁ･･･た、たまらんぞこれは･･･」

　ナイロンのパステルピンクのパンティのクロッチ部分で硬くそそり立つペニスを包み込み、色違いのスカイブルーのパンティを鼻に押し付けながら、森部長は正之に勧めた。ペニスを包み込むパンティにはすでにジワリと我慢汁がにじみ出ているのが正之にも容易に確認できた。

「え、ええ･･･は、はい･･･」

　正之にはもう興奮を抑える理性は残っていなかった。亜紀のタンスから部長の使っている下着と同じようなパステルグリーンのナイロンのブラジャーとパンティを持ち出し、リビングの部長の斜め前の椅子に座ると、ズボンとパンツを一まとめにして脱いだ。森部長に負けないほど勢いよくそそり立ったペニスが弾け出る。

「よしよし、いいぞ･･･ともに奥さんで楽しもうじゃないか･･･」

「･･･え、ええ･･･あぁ･･･そ、そうですね･･･。あ、あの･･･部長･･･実は･･･」

　部長と同じように勃起を妻の下着で慰めながら、興奮した正之は新婚旅行のときの体験を森部長に克明に･･･時間を掛けて語り始めた。時折ペニスから伝わる快感や、興奮、射精を我慢しようと知るあまりに言葉を詰まらせながら･･･。
　森部長もその話を想像しながら興味深そうにその話を聞き、さらに興奮を募らせる。そしてまさに自分が思い描いていたとおりに事が進み始めていることに心の中で喜びを爆発させていた。

　最初は亜紀の調教の映像をネタに脅し、亜紀を自分のものにしてしまおうとも考えた。しかし、正之が開き直り、裁判でも起こされたりしたら自分の身も危なくなる･･･そう考えた森部長は逆に正之との関係をもっと親密なものにし、自分の欲望をさらけ出すことによって、正之にも自分の欲望をさらけ出させ･･･結果として亜紀を正之と共有し、徐々に自分の影響を大きくしていくほうが得策だと考えたのだ。

「･･･と、ということが新婚旅行のときにありまして･･･それから･･･私は妻に恥ずかしい思いをさせてみたい･･･そういう思いが･･･日増しに強くなってしまって･･･」

「･･･興奮する話だな･･･なるほどな。まるで露出調教じゃないか。ノーパンノーブラで街中に連れ出すなんて･･･。私なら街中でそのワンピースすらも脱がせてみたくなってしまうな･･･」

「わ･･･わたしもそうなりました･･･」

　二人のペニスはもう興奮の限界をとっくに超えていた。これ以上わずかでも強い刺激を与えれば射精をこらえることはできない。話を聞きながらゆっくりと、我慢をしながらパンティで包み込んだ勃起をしごく部長。亀頭を包み込んだ部分からはニチャニチャと粘ついた液体がかき回されるような淫らな音がし始めていた。

「そういう思いというのはどんどんとエスカレートしてくるもんだからな･･･想像だけじゃ物足りなくなってくるんじゃないのかね･･･？実際に奥さんに恥ずかしい思いをさせないと･･･奥さんを調教したり･･･あるいは他人に奥さんを調教してもらったり･･･どうだね？」

「！！！！････」
　　
　股間を慰める正之の手がピクリと止まった。あまりにも核心を突く部長の言葉だった。

「･･･奥さんは･･･どこに行っているのかな？･･･」

「つ、妻は･･･そ、その･･･」

「どうしたね？君･･･手が止まっているよ。さあもっと動かして。奥さんのことを思いながら･･･」

　正之の手が止まっているのを見て、うっすらと笑みを浮かべながら森部長は指摘する。正之の頭の中には調教初日に見た、全裸のまま椅子に縛られて、器具で責められたまま放置されている妻の姿で覆い尽くされていた。

「ああっ！っくぅ…！！！」

　ペニスに少し刺激を与えただけで、正之はうめき声を上げると、亜紀のパンティに射精した。クロッチに吸収しきれない精液がボタボタとたれてパンティ全体を汚していく。

「ずいぶん出たな･･･いいじゃないか･･･まだ若いんだからもっと出るだろ･･･続けてブラジャーも汚したらどうだ･･･」

「は、はい・・・」

　大量に正之精液を含んだパンティがビチャっと重たそうに床に落とされ、続けておそろいのブラジャーを手に取り、射精したばかりのペニスをカップで包み込んだ。森部長が指摘するように射精後も硬さを保ち、脈打っているペニス。正之自身も自分がここまで興奮していることに驚いた。
　部長の口調から、もしかしたら部長は亜紀を調教に出していることを知っているのではないか･･･正之の頭の中にもその思いが芽生え始めていた。しかし極度に興奮した今の正之にはそれさえも興奮の材料に変わってしまっていた。そして、部長の次の行為が湧き上がった思いを確信に変えても、その興奮は薄れることはなかった。

「私もそろそろ一度出したくなってきたぞ･･･ぁぁぁ！･･･たまらん･･･！」

　そういいながら床にパンティのクロッチを広げて置き、正之自身が撮影し、正之自身も何度もその写真でオナニーをした「人妻調教クラブ」からプリントアウトした亜紀の全裸写真をポケットから取り出し、パンティと並べるように置いた。正之が写真に驚く間もなく、パンティのクロッチと亜紀の全裸写真に真っ白な濃い精液が付着していった。見る見るうちに写真の中の亜紀は精液に覆われ、見えなくなっていった･･･

つづく