17.求め合う二人

　二人は夫婦で玄関まで調教師を見送った。亜紀は全裸のまま･･･こぼれ出る精液をふき取ってもふき取っても中からドロドロととめどなくおま○こに収まりきれなかった精液があふれてくる。見送りながらも太ももに流れ出る。それほどにも太田の膣内へ射精した量が多かったことを物語っていた。
　太田は去り際に二人に励ましの言葉を送り、玄関を出た。

　玄関のドアが閉まると、正之の肩に亜紀の頭がもたれかかってきた。恥ずかしそうに顔を赤らめ、胸と股間を手で隠す姿は正之にとってたまらなく愛おしく見えた。

「あ、あなた･･･私･･･」

　夫が指示したこととはいえ、夫の前で他の男性に激しく抱かれ、あふれ出るほどの精液を体内に直接受け止めた。未だに股間に残る太田の硬いペニスの感覚がうずけばうずくほど、言葉が出てこなくなる
。


　正之は戸惑いを消し去るかのように全裸の亜紀を抱きしめ、情熱的なキスをした。亜紀の体からこわばりが消え、夫にすべてをゆだねるかのようにもたれかかった。

「亜紀、そこの包みを開けてごらん」

　太田と自宅に戻ってきたときには気づかなかったが、玄関の下駄箱の上に包装紙に綺麗に包まれた箱がある。亜紀は丁寧に包装紙を取り、箱を開けた。中には300CCのガラス浣腸器が入っていた。ガラスの側面に名前を記入する欄があり、そこに消そうにも消せないように「木内亜紀専用」と彫られている。
　予想もしていなかった夫からの贈り物に亜紀はごくりとつばを飲み込み、夫を見つめた。

「･･･あ、あんな恥ずかしい行為が･･･あなたが依頼したことだったなんて･･･」

「悪かったな･･･秘密にしておいて･･･」

「･･･いいの･･･これからは･･･あなたの好きにして･･･」

　亜紀は浣腸器を大事そうに箱から取り出し、夫に寄り添った。
　玄関の外はもうすでに日が落ち、暗くなっている。休日の住宅街と言うこともあり、外は静かだった。
　それを確認するように玄関の窓の外に目をやってから正之は亜紀に言った。

「亜紀･･･そ、外へ行ってみないか･･･？」

　亜紀は夫に寄り添いながら、裸体をこわばらせた。正之にもそれは伝わった。

「い、嫌かい･･･?」

「そ、そんなことないわ･･･大丈夫･･･な、何か着ていいんでしょ?･･･この上に…」

「コ、コート･･･一枚くらいで･･･いいよな?･･･今日は･･･そんなに寒くないし･･･」

　正之は亜紀の様子を伺いながら慎重に言葉を選んで話し続けた。

「････う、うん･･･大丈夫･･･ありがとう･･･」

　亜紀はコートを身につけさせてもらえるということに素直に感謝した。太田にはこのぐらい暗くなってからの外出では裸のまま連れ出されることが当たり前だった。

「コート･･･取ってくるわね･･･」

　亜紀は裸のまま階段を上がり、コートを取りに向かった。正之は階段を上がるたびにちらちらと太ももの付け根から覗ける艶めかしい亜紀のオマ○コを見つめながら、おもむろにポケットから携帯電話を取り出し、メールを送信した。あて先は森部長だった。
　
　”妻が無事、調教から戻りました。これからうちの近くの緑地公園にコート一枚で連れて行こうと思います。先日の打ち合わせどおりによろしくお願いいたします。”

　震える手でメールを送信し終えると、ちょうど亜紀がコートを羽織って階段から降りてきた。
　意識せずに見れば、なんとも思わないのかもしれないが、コートの下が全裸なのを知っている正之にとっては裾から伸びる素足がなんとも艶めかしく感じてしまう。

「な、何にも着て来てないだろうな･･･コートの下･･･」

「き、着てないわ･･･」

　亜紀は確認させるためにコートのボタンをはずし、前を開いて裸体を正之の視線に晒した。
　正之は用意したデジタルカメラでコートの前を開く亜紀を撮影する。

「ど、どうするの･･･写真なんかとって･･･」

「亜紀はどうしてほしい･･･？目線でも入れて･･･インターネットの掲示板にでも貼ってみようか?」

「･･･は、恥ずかしいわ･･･そんなの･･･」

　亜紀は腰をもぞもぞと動かしながら、拒否はしなかった。顔を赤らめ、正之にはむしろ心のそこではそれを望んでいるようにも見えた。

「い、行こうか･･･」

　正之はカメラと浣腸器一式を鞄に携え、亜紀の手をとって玄関の外に出た。まだうっすらと明かりが残る空、亜紀の色っぽい羞恥の表情もはっきりと見える。

「亜紀･･･たまらないよ。すごく色っぽいし、綺麗だ･･･」

　正之は公園への道を歩きながら素直に亜紀へ自分の興奮する気持ちを伝えた。

「あ、ありがとう･･･私･･･どうなっちゃうのかと思ったけど･･･今では太田さんから調教を受けて･･･よかったと思ってる･･･あなたと･･･こんな気持ちになれるなんて･･･」

　亜紀も素直に気持ちを伝え、手をつないで横を歩く夫の方に首を預けた。
　歩きながらも周囲の様子を伺いながらコートのボタンの隙間から手を入れ、亜紀の体をまさぐる正之。
　そのたびに亜紀は敏感な反応を見せて、ますます正之の興奮を誘った。

　15分ほど歩くと緑地公園の入り口を示す看板が見えてくる。二人は打ち合わせでもしているかのように公園の中に入っていった。公園の灯りで住宅地の道よりもいくらか明るい。芝生に入ると正之はおもむろに亜紀のコートのボタンに手を掛けた。

「あ、あなた･･･」

「いいじゃないか･･･誰もいないよ。外で裸になる亜紀をこの目で見てみたいんだ」

「･･･」

　亜紀は無言のままきょろきょろと周囲をうかがってから、コートを脱がそうとする夫の手に従い、コートを脱ぎ去り、全裸になった。

「あぁ･･･」

　正之はため息にも似た、興奮の声を上げ、数枚の写真を撮影してから亜紀に近づき、美乳を揉み、下半身をまさぐる。股間に指を這わせると、今まででは考えられないようなおびただしい濡れ方をしている。中指で掬い取ると奥から新たに液体が湧き出て、ヌルヌルと亜紀の股間全体を濡らしている。

「す、すごいな･･･亜紀･･･」

「ぁ･･･んん･･･だ、誰かに･･･みられたら･･･」

　腰をもぞもぞと動かし、時折ちらちらと周りの様子を伺いながらも、まるでそれを望んでいるような体の反応を見せる亜紀。そして正之のズボンのポケットの中で携帯が音もなく震えた。森部長からの合図だった。合図に合わせるように正之が亜紀の体から手を引く。

「あ、亜紀に･･･浣腸したい。あっちに公衆トイレがある･･･すぐに出したくなっても大丈夫なように移動しようか･･･」

　亜紀は黙ってうなずき、コートを肩に羽織って夫に手を引かれてついていった。公衆トイレは暗闇でもわかるよう、他の場所よりも園灯も多く、やや明るくなっていた。正之は周りを見渡し、トイレの裏にわずかな人影を確認すると、ためらいもなく亜紀の肩からコートを剥ぎ取る。亜紀は再び裸体を外気に晒され、恥ずかしそうに両手で体を隠すように覆った。正之はチラチラとトイレの裏の人影を確認しながら、もって来た鞄の中からガラス浣腸器とグリセリンを薄めた液体の入ったビンを取り出す。

「あ、あなた･･･浣腸は･･･何度もされたけど･･･やっぱりまだ･･･慣れないの･･･そ、そっと･･･やさしくお願い･･･い、入れるのも･･･少しずつよ･･･」

「ああ、だ、大丈夫だよ･･･」

　緊張と興奮でで唇が震える正之･･･液体を吸い上げ、浣腸器の先端をビンから抜き取ると、亜紀は自ら美尻を正之のほうに突き出した。薄桃色の可憐にすぼまる肛門を犯すようにガラスの管の先端を挿入していく。亜紀の肛門は恥ずかしげに口を開けるとゆっくりと冷たい管を飲み込んでいった。ピストンを押し始めると亜紀の膝はがくがくと震え、尻肉がきゅっと絞られて緊張しているのがわかる。15秒ほどかけて300CCのグリセリン溶液を飲み込んでいく。ピストンを押し切り、浣腸器を引き抜こうとするときつく締め付けられているため、正之が少し力を入れなければ引き抜けないほどだった。
　トイレの影から人影が音もなくこちらに向かってくるのを正之は確認していた。亜紀は直腸内で荒れ狂う薬液に耐えるのに必死で人影にはまったく気づいていなかった。

「木内君･･･だろ?･･･やっぱりそうだ･･･何をしているんだね。こんなところで･･･」

　亜紀は驚きのあまり、便意も忘れて全裸のまま正之の後ろに隠れる。薄暗い中で腹痛に耐えながら近づいて声を掛けてきた男性を見つめる。すぐには思い出せない･･･何度か見た事のある顔･･･記憶はすぐに戻った。夫の上司である部長の森だった。ついにこんな姿を知り合いに見られた。亜紀は体を震わせながら必死に正之の体の影に裸体を隠す。

「も、森部長･･･な、なぜここに…」

　正之は迫真の演技で驚いた。興奮で上ずった声が演技の信憑性を高まらせた。
　亜紀にはここに森部長がいることが夫と部長との間で密約されたこととは想像もつかなかった。


つづく･･･