| ７ クンニでイッてくれた彼女 俺は、気持ちが集中でき、しっかりと目を瞑っていた。 俺の唇が、彼女の内腿の、やわらかい肉に触れる。 その時、俺の唇の表面に、ビリビリッと、電流が走った。 そして、その電流は、鼻柱を貫き、頭にも達し、俺の頭の中の脳味噌は痺れ、良心のかけらをも、麻痺させてしまったようだ。 内腿から、股間へと顔を動かす。 布切れがくちびるに当たる。 が、俺は、頭を左右に振りながら、顔を、彼女の股間の奥へと、さらにくっつけていく。 パンティの匂いがする。 少し、洗濯粉の匂いもした。 頬の肉に感じる、やわらかな布地の感触もいい。しかし、直に、彼女の肌を頬に感じたいと思う。 何とか、この布地を排除できないものだろうか。 顔をグニュグニュと動かす。 が、その布地が、真ん中のあたりのところで、ちょっと濡れているような気がした。 （何で、パンティが濡れているのか。何か、おりものでもあるんだろうか？） 俺は、中を確かめたくなった。 パンティを上方向に引っ張り、パンティと股間の肉とのあいだに、隙間をつくった。 その隙間に、口を入れ、草叢をくちびるで掻き分けながら、股間の奥深くにあるであろう泉を、舌先で探ろうとした。 俺の舌先は、やっと、泉のほとりで、ぬめりをとらえた。 さらさら感はない。 むしろ、ねばっこい。 やはり、おりものではなく、淫液のようだ。 しかし、それにしても、股ぐらにパンティを穿かれたままというのは、何ともまだるっこい。 できれば、パンティを膝の上まで下げ、股間を剥き出しにしてもらいたいのだ。 俺は、彼女の股間の前にひざまずいていたのだが、立ち上がった。 そして、彼女を優しく抱き寄せた。 彼女のおなかを圧迫しないように注意をして…。 耳元で、そっと囁く。 「ねぇ、ちょっとだけでいいから、簡易ベッドの上に、寝てくれない？。赤ちゃんに悪いようなことはしないから…」 俺は、そんなことを言いながら、なぜか、恥ずかしくて、顔を赤らめていた。 が、不思議なことだが、彼女は、素直だった。 抵抗するようなそぶりを示さないのだ。 俺は、簡易ベッドに、彼女を寝かせつけた。 彼女は仰向けになり、目を瞑った。 俺はドアのところに行き、ロックをする。 そして、部屋の灯りを落とした。 ベッドのもとに戻る。 薄暗い。 彼女の顔が、良く見えない。 が、その薄暗い闇に、俺の目は、やっと慣れてきはじめた。 再び、彼女の顔を覗き込む。 彼女は目を瞑っているものの、平静そうな表情をしていた。 （これなら、もうちょっと、エッチなことをしても、許してもらえるかもしれない…） 俺は、簡易ベッドを、床から約５０センチほどの高さになるようにセットをしはじめる。 そして、俺は、ベッドの下の方に行き、床の上に膝をついた。 それから、彼女のナースの制服の裾をたくし上げ、ストッキングを取り、パンティを取り去った。 ゆっくりと、ベッドの上の彼女の両足を上の方に押し上げ、彼女の両膝を立てさせて、彼女の股座がＭ字型になるよう、広げて行く。 股間があらわになり、草叢が目に入る。 さほど濃くない草叢だった。 その草叢に、顔をくっつけていく。 顔を近づけると、早や、泉のほとりからは、水仙のような匂いがし、薄闇の中では、見えるはずもないと思われるのに、花弁の中の雌蕊（めしべ）にも似た、彼女のクリトリスは、だんだん大きく成長しているように見えた。 背をかがめた俺は、彼女の股間に深く顔をうずめ、芳香を放つ花弁の中に隠れている雌蕊や雄蕊の匂いを嗅ぎながら、甘い陶酔感に浸っていく。 鼻の先が濡れる。 舌先を伸ばす。 彼女の谷間の泉からは、滾々（こんこん）と淫液が湧き出ているようだ。 （妊婦でも、こんなに欲情するのだろうか？） 俺は、不思議な気がした。 しかし、俺は、ひょっとして、彼女は、俺に気を許しているからこそ、安心して、わが身を本能のままに任せつつあるのかもしれないと、思った。 今、彼女にとって、クンニをしているのは、ご主人であっても、他の男であっても構わなくなっているのかもしれない。 今は、雌として、性の欲望を満足させたいだけなのかもしれない。 彼女が、実際に俺の妻であったとしたら、そんな彼女は、亭主としては、嫌かもしれない…。 がしかし、俺のような、歯車の狂った、色情狂の男にとっては、そのような相手が誰であろうと構わないような、動物の雌としての発情は、もってこいのことなのだ。 愛している、愛してはいるが、今は、この女を、雌として扱い、雌としての十分な快楽を与えてやらねば、と俺は思う…。 そして、軽く口を開け、舌先を出し、彼女のクレバァスの周辺部を舐めまわす。 と、その舌先に、ぬめりを感じる。 俺は、さらに舌先を前に突き出す。 「あっ、あああ」 彼女がお尻をビックンと跳ね上げた。 俺の舌先が、膣口に入ったのかもしれない。 その舌先は、びっしょり濡れている。 あきらかに、俺の唾液ではない、濃いぬめりだった。 （彼女は感じてくれている！） 俺は感激した。 俺は、きらいな女に、勃起はしなかった。 好きな女だからこそ、勃起するのだ。 女だって、きらいな男に、股を広げるはずはない。 そして、きらいな男なら、クンニされても濡れるはずはない。 （少なくとも、俺は、彼女にきらわれてはいない！） 俺は、少し、心に余裕ができた。 彼女の股間から、顔を引く。 俺は、ベッドの下から、ベッドの横へと、からだを移動した。 彼女の顔をのぞく。 薄明かりに、目は、もうすっかり慣れていた。 彼女は、決していやがっているような顔つきはしていなかった。 むしろ、彼女の顔は、興奮のあまり、紅潮しているかのように見えた。 俺は、それに勇気を得て、膝頭を床につきながらも、彼女の肩をやさしく抱き、そして、彼女のくちびるに、俺のくちびるを重ねた。 頭の中が痺れ、床についているにもかかわらず足がふるえ、股間のペニスがキューンと硬くなった。 俺は、キスをしながら、彼女のおっぱいを揉んでいた。 「はぁ、はぁっ……」 彼女が悶えているような気がした。 （また、あそこがいっそう濡れそぼっているかもしれない…） 俺は、そっと、手を股間に向かわせ、彼女の草叢に手を当てた。そして、中指を折って、草叢の奥をさぐった。 中指が濡れる。 しかし、奥には、なかなか、入れられない。 膣の奥、子宮のなかには、胎児がいるのだ。 中指は、泉のほとりをさまよわせるだけにした。 中指の腹の部分で、ビラビラの外陰唇のみを、撫でさする。 しかし、中指は、根もとのあたりまで、彼女の愛液のせいで、びっしょりと濡れていた。 「ねぇ、ねぇっ……」 彼女が、何かを訴えているような気がした。 「どうしたの？」 俺は、尋ねる。 「入れて欲しいの」 彼女が哀願するように言う。 「だめだよ」 俺は応える。 「どうしてなの？」 「時期が時期だけに…」 「大丈夫だわ」 「でも、おなかの中の赤ちゃんがびっくりするよ」 「大丈夫よ、今は、おとなしくしているもの…」 「しかし…」 俺には、自分のことがわかっていた。 俺は、いったん入れたら、凶暴になると…。 入れたら、もう、射精に至るまで、狂ったように抜き差ししてしまうだろう。 そして、ペニスの先が、子宮口を刺激する…。 そんなことはできないのだ。 でも、彼女は欲しがっている。 やはり、中を埋めてもらいたいにちがいない。 俺は考えた。 ちょっとだけならいいのでは？、と。 幸い、おやつ用にと、コンビニでバナナを買っていた。 あれを膣の中に入れ、Ｇスポットを刺激してあげれば、彼女も満足するのではないかと思われた。 「アレはどうしても入れられないよ。子宮口にまで達するからね」 俺は彼女にささやいた。 「……」 彼女は何も言わない。 「でも、いいものを入れてあげるから。今日は、それで、我慢しなさい」 「……」 彼女は、何か、それでも不満そうだった。 が、俺は、机の引き出しから、バナナを取り出し、一本を引きちぎった。 皮は消毒できない。 しかし、皮を剥いてしまったものを膣内に入れたら、高温のため、そのやわらかい実は、フニャフニャに、ふやけてしまうだろう。 俺は、消毒液はない代わりに、机の引き出しの中に、コンドームを置いているのを思い出した。 俺は、皮付きのバナナに、すっぽりと、コンドームをかぶせた。 これなら、衛生的にもいいだろう。 俺は、ゆっくりと、彼女のヴァギナにバナナを差し入れた。 そうだ、もっとも、ほんの２〜３センチばかりしか、差し入れてはいない。 そんな短いストロークの中で、往復運動をさせた。 俺は、右手で、バナナを抜き差ししながら、口では、彼女の硬くなったクリトリスを吸い、左手では、彼女の乳房の突端部を、やわやわと揉んで行った。 「あっ、あああああ……」 突然、彼女は、ベッドの上で身をくねらせ、両足を突っ張り、お尻を天に突き上げました。 弓なりになった彼女が、まるで痙攣したかのように、身を震わせている。 俺は、彼女が、ベッドから落ちないよう、両手で、そっと、からだを支えている。 そして、再び彼女がお尻をベッドに落とすと、 「フ――ッ」とばかり、ためいきを吐いた。 そして、彼女は、おとなしくなった。 が、彼女はアクメに達し、何かしら、少し、疲れているように思えた。 この部屋で、１時間ばかり、ゆっくり休ませてやりたかった…。 けれども、彼女がこの部屋に来て、もう３０分は優に過ぎているにちがいない…。 これでは、いくらなんでも、ナース・ステーションのみんなにあやしまれる。 でも、もうしばらくは、彼女を休ませてやりたい…。 どうしたらいいんだろうか？。 おお、そうだ、幸い、この階の西側に、職員休養室がある。 しかも、俺の部屋から、そこへ行くのに、ナース・ステーションの前を通らなくてもいい。 俺は、職員休養室へ彼女を運ぶことにした。 俺は、彼女を抱えた。 彼女は、目を瞑っていた。 ちょっと寝ているみたいだった。 彼女は小柄だった。でも、妊婦だ。 さすがに重い。 落とすわけにはいかない。 俺は、歯を食いしばりながら、がんばった。 やっと、休養室に着いた。 ちょっとばかり、畳の上に、彼女のからだを横たえて置いた。 布団を敷いた。 そして、布団の上に、寝かせてあげた。 と、彼女が目覚めた。 「あなたはイカかなくて、大丈夫なの？」 「平気さ」 が、顔の筋肉がピクピクと、ひくついている。 口ではそう言っても、やりたいのだろう。 重かったが、抱えているときですら、彼女のからだのやわらかさ、からだから湧き出る雌の匂いに、俺のペニスは勃起していたのだから。 彼女が、上半身を起き上がらせた。 そして、手を、俺の股間のところに伸ばしてくる。 俺は、その手を拒否できなかった。 彼女が、スボンのファスナーを降ろした。 手でスボンの中をまさぐっている。 そして、指が、トランクスの中にまで、達していた。 これは、白日夢だ。 しとやかな彼女が、こんなことをするわけがない。 しかも、俺のような、頭脳の歯車が毀れた男に対して。 が、彼女の指が、ペニスに触れたとき、その手のぬくもりに、俺は、ジワッとばかり、その先っぽから、カウパー氏液という淫汁を漏らしていた。 俺は、頬を紅潮させながら、顔を真上に上げ、目を瞑っていた。 気持ちがいいからだ。 彼女の指が、やわやわと、ペニスの茎の部分を揉んでいるのがわかった。 そして、彼女の指先が、ペニスの亀頭部を圧迫している。 もう、耐えられないほどに気持ちがいい。 「うっ！」 目の前が真っ白になり、俺は、おびただしい精液を、彼女の手の中に吐いていた…。 「あっ、ああっ、あっ！」 俺は、彼女の手を汚してしまったことに驚いて、思わず、大きな声を上げてしまっていた。 俺は、目を覚ました、自分の発した声で。 何か、涎が出ているような。 手で口をぬぐう。 やはり、よだれだった。 すごく疲れを感じていた。それで、昼にもかかわらず、ナース・ステーションを出て、自分の部屋に入り、簡易ベッドに横になっていた。 で、ぐっすりと眠ってしまったらしい。 よだれを流すほどなのだ、よほど疲れていたらしい。 起き上がる。 あくびが出る。 背伸びをした、が、何やら、股間が気持ち悪い。 ベルトをゆるめる。 中を覗く。 ムッとするような、いやな臭いが鼻をつく。 ああ、また、俺は、夢精をしたらしい。 （つづく） |
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| 2009.2.21掲載 |
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