| ６ 島村さんを責めることに 島村さんはレストランの時から、めがねを はずしていた。 たぶん、席をはずされていた時があったので、 その時に、コンタクトに替えられたのだろう。 そして今は、そのコンタクトも外しておられるの かもしれない。 とすれば、この薄闇の中のことだ、島村さんの 視力は相当、落ちているように思える。 で、それが、僕を不思議と、大胆にしてくれた。 その理由は、たぶんに、僕にとっては、この薄闇でも、島村さんの官能的な顔の表情は 捕らえられるが、島村さんには、僕のスケベェな顔は捕らえられないだろうという、漠とした安心感のせいかもしれない。 僕は乳首を吸っていた。 があまり反応がなかった。 そこで、僕は、くちびるを徐々に、下の方へ移動させていった。 おなかから恥毛へ、手やくちびる、舌を使って愛撫する。 僕は、少し顔を上げ、指先で恥毛を掻き分けた。 と、驚いたことに、ピンクの突起物が見えたのだ。 その突起物は、何と、長さにしたら１センチもありそうなのだ。 別れた妻の場合、それは、数ミリ程度の、ごく小さな球状のものだったのに。そして、それは包皮に覆われていた。 しかし、今、この島村さんのものをよく見るに、小動物、例えば猫の雄のペニスみたいに大きく、亀頭部は包皮からめくれ、外へと突き出ているのだ。 が、そうは言いながらも、その突起物は、猛々しく、にくたらしい感じはせず、いかにも、女性のモノらしい、繊細な感じがした。 それで、僕は、そっと、それに舌先をつけた。 ビクッと、彼女が下肢というか、内腿の筋肉を震わせた。 やはり、ここは敏感なところだったのだ。 包皮がめくれているということは、先天的な肉体的構造かもしれない。 しかし、僕には、彼女がマスターベーションをしているがゆえに、こうして、めくれているのではないかと思われた。 彼女は、裸の男女が交わる、エッチなＤＶＤを見たり、男が女を襲う、官能的な小説を読むのが好きだから。 そういうものを、夜、寝る前に見たり、読んだりするのに、そのまま、おとなしく寝られるなんて、僕には、とても思えなかった。 彼女はきっと、それらエッチなものを見て、呼び覚まされた興奮を、自らの手で慰めているにちがいない。 もっとも、このクリトリスやヴァギナを、自分のくちびるや舌先で愛撫することはないだろう、軟体動物ではないのだから。 とすれば、せいぜい、指でクリトリスを愛撫したり、指先をヴァギナの中に入れて抜き差しするのがせいぜいだろう。 ならば、僕は、指ではなく、指よりは柔らかく、繊細な感覚を持つ、くちびるや舌を使って愛撫すべきだろう。 彼女にとって、そういう愛撫の方が、新鮮に感じられるはずだ、オナニーにはない、感覚を。 そう思うと、ともかく、僕は、張り切らざるを得ないような感じになって来た。 が、性急に、剥き出たクリトリスの突端部を舌先で舐めるだけというのでは、いかにも芸が無いように思えた。 そうしたことを思う、心の余裕は、やはり事前に、レストランで飲んだお酒のせいで生まれたものであろう。 いや、元々からのスケベェな性格によるのかもしれないが…。 僕は、顔を外して、彼女の恥丘にそっと手を当て、その丘を構成する皮膚と出っ張った骨とを、うっすらと生えている陰毛とともに撫で降ろした。 そして、逆に、肛門の方から大陰唇のあたりへと、指先で撫で上げるようにした。 時には、ヴァギナから離れて、両側の内腿の筋肉を摘みつつ、撫で回した。 が、彼女の股間を見ると、ジクジクと淫液が滲み出ている。 僕は、それに釣られ、股間に口をつけ、淫液を啜り、淫液で濡れたくちびるで、尖って突き出た、剥き出しのクリトリスを根元の方からねぶった。 舌先でクリトリスの茎を舐め上げる。 彼女が呻き、腰を持ち上げ、気持ちがいいのか、その腰をいかにも悩ましげに、左右にと揺らすのだ。 突然、彼女が腰をさらに天に向かって、突き上げる。 「ああ、イイッ、モッ！」 彼女は、声にならぬ声を発して、下肢を突っぱね、痙攣させた。 ドタッ、と、彼女の突き上げられていた腰が、布団の上に落ちる。 見ると、彼女のヴァギナからは、ジクジクと淫液が噴きこぼれつつあった。もったいない。僕は、そのやや灰色がかった白っぽい愛液にくちびるをつけ、再び啜った。 「ふーん、もぅ、いやいや」 せっかく、おいしいところだったのに、彼女は、股をしっかりと閉じてしまった。 僕は、せり上がった。 そして、彼女を横抱えにした。 僕は、彼女の顔のそばに、自分の顔をくっつけた。 額に、額を当てる。 「大丈夫？」 僕は聞く。 「ええ」 彼女は、呼吸を整えつつ、そう答えた。 女の人の場合、続けてイケる人も、いるようだが。 一方では、休み休みでないと、イケない人という人もいる。 彼女が、どちらのタイプかはわからないが、ともかく、彼女を休憩させる意味で、僕は横向きになり、ゆっくりと、彼女の、頭の後ろの髪を、手で撫でつけていた。 「あなた、イカなくていいの？」 彼女が聞いてきた。 「イカせてもらえますか？」 僕は、彼女の顔を覗き込むように訊く。 「ええ」 「ありがとう」 「それで、避妊はしなくてもいいのでしょうか？」 と僕は聞いた。 「大丈夫よ。もうすぐ生理になるから…」 と彼女がやさしく答えてくれた。 僕は、左の肘をついて、半身になった体を、少し上へ持ち上げた。 片方の右の手しか使えない。 しかし、右手は利き手ではある。 その利き手で、彼女の胸をさわり、腋をさすり、腋腹を撫で、腰まわりを撫で回した。 お尻を撫でる。 やはり、女だった、島村さんも。お尻がデカイのだ。 僕がしきりにお尻を撫でていると、 「いや〜ん」 と、島村さんが、恥ずかしそうに身をよじりながら、艶っぽい声で、言った。 そのしぐさがかわいくて、僕は、急に、激しく、彼女のくちびるを奪った。 僕は、半身から、覆いかぶさるようにして、彼女の口を吸っていた。 と、彼女が、舌をからませてきた。僕は、それを強く吸う。そして、左肩をしっかり手で握り込みながら、チュパ、チュパと激しいキスを繰り返していた。 と、気がつくと、彼女が、僕のペニスを手でにぎっていた。 そして、僕は、ペニスの先端から、エッチ汁が出ていて、彼女の手のひらを濡らしていることにも気がついた。 「ごめんなさい。我慢汁を、貴女の手の中に出しちゃって…」 「いいのよ。わたし、うれしいわ。あなたがわたしのこと、女として見てくれていて」 「島村さんは、とても、セクシーですよ」 「そんな風に、言わないで」 「ひとつになりたいな」 「いいわ。いいわよ。入れていいわよ」 僕は、上半身を起こした。 そして、彼女の下肢を広げ、そして、股ぐらを、Ｍ字型に開かせた。 いきり立ち、彼女のおなかの水平線から見れば、９０度の直角に立っているペニスを、上から押さえ込み、おなかと、ほぼ平行になる線まで落とし込んで、腰を前に進め、亀頭部を膣口に合わせる。 グッと腰を入れ込む。するとペニスは、ズブズブと膣内に嵌まっていった。淫液が膣内にたっぷりと出ているせいなのか、膣口から白い液が溢れ出ている。 根元まで入る。中は熱く、とても気持ちがいい。 が、さほど、膣の締め付けは感じられず、幸いにも、すぐに射精する、という感じにはならない。余裕があった。 僕は、ゆっくりと、上半身を彼女の方にあずけていく。 上から抱き締め、顔を彼女の耳元にくっつける。 「あああ…」 彼女が、うれしそうな、さも、感に耐えないような声をもらした。 僕は、何も言わない。 ただ、彼女を喜ばせるため、ゆっくりと、やさしく動こうと思った。 僕は、両腕を突っ張り、腕立て伏せの形になった。 互いの上半身の間を、ちょっと空けた方が、僕は動きやすかったから。 腰を密着させ、腰を入れ込んで、膣の奥を突く。 「あああ」 と、彼女が呻く。 でも、聞かないようにする。 まともに聞けば、射精が早まるような気がして。 半身で、やや左方向に上体を倒しながら、彼女の左側の膣壁を意識して、ペニスの先で刺激してみる。 今度は、右方向に体を倒しながら、彼女の右側の膣壁を意識し、亀頭部で擦ってみる。 そして、僕は自らの腰を落としつつ、彼女の腰を手で持ち上げるようにして、膣の入り口の上のあたり、すなわち、Ｇスポットと言われる箇所を、ペニスの先端上部で擦る。 今度は、僕の腰を上へ持ち上げ、彼女の腰は下に押し落とすようにして、膣の下側を、ペニスの先端部で強く、えぐってみる。 彼女が痛がっていないか、顔をチラッと見る。 彼女の顔は、すごく、エロい。 それで、何かしら射精が近くなる。 腕はたたみ、彼女とからだを合わせる。 大きくは動けないが、腰だけを、小刻みに動かす。 「あっ、ああああ」 彼女の声が切羽詰ったような感じになり、互いの体が燃えるように熱くなる。 僕は、腰の後ろの方がしびれるのを感じた。 射精が近いのだ。 歯を食いしばって、耐える。 「ああ、変よ、変よ。また、来るわ、来るわ、あああ……」 彼女は、いやいやでもするかのように、顔も体も、左右に揺らしはじめた。 彼女を抱き止めようと、それこそ、ぴったりと上半身を彼女の胸に合わせ、抱きつく。 頭の中が真っ白になる。 下半身が、痙攣したようにビクビクッと震えている。 「アッ」と僕は思わず呻く。 目の前が真っ暗になると、ドクッドクッと、ペニスが大きく脈打っているのがわかった。 気持ちがいい。 その気持ち良さを一刻でも引き伸ばしたくて、彼女のからだを抱き締めつつ、 最後の一滴まで、精液を絞り出している。 とうとう、何か、からだの中のものが、全部吐き出されてしまったような、激しく、強烈な感覚で、ドッと疲労感が広がる。 僕は、重くして悪いなと思いながらも、気持ち良さの余韻を引きずり、彼女のからだの上で、彼女に、いつまでも、しがみついていた。（つづく） |
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| 2011.12.3掲載 |
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