遠い日の記憶

秋水 作

19.由美子−5


 この夜の由美子は激しかった。
 看護という仕事のせいなのか、それとも祐輔が火を点けたのか?

 祐輔の肉棒をむしゃぶりつくように舐め回し、玉袋に舌を這わせ、口に中に含んで玉を舐め回した。
「うあっ・・・ああっ・・・あふぅ〜ぁぁ、あぁぁ・・・」
 甘美な刺激に祐輔は由美子への愛撫の手が止まっていた。
「今日は・・・わたし、安全な日なの・・・明日も・・・」
「だけど・・・」
「そう、祐輔君は、まだ動いちゃダメよ!」
 由美子は身体の向きを変え、祐輔の股間を跨いだ。
「ジッとしててね!妙に力を入れて我慢しないで・・・」
 由美子は昂った肉棒に手を添え、淫らな液の滴る淫壷に、ゆっくりと沈めていった。
「うぅぅぅ・・・」
「あぁぁぁ、いぃぃ・・・」
 ズブズブと淫壷の中に入るにつれ、祐輔は肉棒にまとわりつく不可思議な感触に興奮した。
(な、何なんだ!うあっ、すごぃ・・・こんなのもあるのか・・・)
 微妙な締め付けと不可思議な感触に、祐輔はアッと言う間に限界を感じていた。
(由美子さんがイクまでは・・・)
 由美子が身体を上下前後に激しく動かし、自分の手で乳房を揉んで悶える姿も刺激的だった。
 時折り下唇を長い舌で舐め、瞳を閉じて気を集中する顔は、可愛い由美子の顔を淫らで妖しいオンナの顔に変えていた。
(いい顔してる・・・こういう表情を見ているだけでも、暴発しそうだ・・・こんなにいいなんて・・・でもこれを堪えないと・・・うぅっ・・・)
 祐輔は試練だと思った。
(男はオンナを感じさせて一人前・・・自分が先じゃあ・・・)
「あぁ〜あぁ〜あぁああああ〜〜〜〜い、いぃ〜いぃ〜はぁ、祐輔くん・・・い、い、一緒に・・・あぅ、イッてぇ〜〜」
 肉棒への刺激は益々激しくなった。
 まるで淫壷に意志があるようにさえ思えるほどだった。
「由美子さん、もぅ・・・あっ・・・」
「いぃわ!いいわ!あ、あぁあああ・・・イッ・・・くぅぅぅ〜〜〜」
 激しく豊満な乳房を揺らし、肉棒をキュッキュッと締め付け、由美子は身体を一旦、思い切り仰け反らせた後、祐輔に抱きつく形で昇りつめていった。
 祐輔も同時に思い切り熱い精液を放出していた。

 しばらくして由美子はハッと起き上がった。
「ゴメンなさい。お腹、大丈夫だった?つい夢中になっちゃって・・・」
「大丈夫です!それにしても、由美子さんのは、最高ですね!」
「エッ?そぉ〜祐輔君のも、とっても素敵よ!」
 由美子は祐輔に寄り添うように身体を寄せ、余韻を味わっていた。


 6日め・・・。
 午前中に抜糸も終わり、
 一晩異常がなければ退院だと告げられた。
(そうか・・・今晩が最後か・・・)
 祐輔は昨夜の由美子の淫壷の良さが忘れられず、今晩もセックスしてしまうと、長く尾を引きそうに感じた。

 ・・・夜になった。
 誰も居なくなった病院に足音だけが響いていた。
(アッ!由美子さんだ!)
 祐輔の肉棒は、その足音だけで昂った。
「こんばんは〜いよいよ明日は退院ね・・・」
 由美子の声も、どことなく沈んで聞こえた。
「大丈夫?今日は動けるかしら?」
「うん、大丈夫!由美子さん、白衣をゆっくり脱いで・・・」
「もぅ、エッチな祐輔君!脱いでいるのを見て悦ぶなんて・・・」
「だって・・・多分、白衣の下は・・・裸だと思うから・・・」
「うふっ・・・その通り!」
 由美子はゆっくりと白衣を脱ぎ始めた。
 同時に祐輔も寝巻きを解き、裸になって由美子を待った。
「あぁ、キレイだ・・・由美子さんの身体、本当にキレイだ」
 窓から入る灯りに照らし出された由美子の肢体は、エロティックで妖しい雰囲気を感じさせた。

 由美子がベッドに仰向けになると、祐輔は由美子に口づけをし、豊満な乳房を揉みながら、乳首を舐め回し始めた。
「ああっ・・・はぁふぅぅ・・・ぁぁ・・・」
 優しく擦るように乳房と乳首を愛撫し、祐輔の手は次第に由美子の下半身に伸びていった。
 太股を擦り恥毛を軽く撫で、指で淫液の溢れる淫唇を擦った。
「あぁあっ・・・いぃ、ぁぁぁ、ぃぃ・・・はぁ、はぁ、早く・・・あぁ、祐輔君のが欲しい・・・」
 由美子は待ち切れず、祐輔の肉棒を求めた。
「僕も・・・早く由美子さんとひとつになりたい」
 そう言うと、祐輔は由美子の両脚を担ぎ、淫らに涎を垂らしている淫壷に、熱い肉棒を挿入していった。
「あ、あ、あぁぁぁ・・・あ、ふぅ、あぁ、ぃぃ・・・」
(うあっ!すぐにまとわりつく感触が・・・うぅっ・・・)
 思わず洩らしそうになるほどの快感だった。
 祐輔は腰をゆっくり回転させ、由美子の興奮を量った。
 祐輔の動きにあわせ由美子の腰も動いていた。
(よし!)
 回転から前後、前後から左右へと、祐輔は肉棒の動きに変化をつけて由美子を責めた。
「あぁああああ〜〜〜〜っ、あっ・・・あっ、イッくぅぅぅ〜〜」
 激しく収縮する淫壷に、祐輔も堪えきれず、ドクドクと若く勢いのいい精液を放出した。

 しばらくして肉棒に復活の手ごたえを感じると、今度は由美子を四つん這いにして、バックから責め立てた。
 たわわに実ったような乳房が揺れ、肉感溢れるお尻の柔肉が祐輔に迫るような勢いだった。
 夜半までの間に、合計3度の射精をし、ふたりはそのまま眠りに就いた。

 朝早く目覚めた由美子は、祐輔の身体をキレイに拭い、別れを告げていった。


 退院してからも、祐輔は由美子が忘れられなかった。
 そんな熱い想いが天に通じたのか、ある日、祐輔が通りを歩いているとバッタリ由美子に再会した。
「あら、祐輔君!」
「由美子さん・・・」
「わたし、この先のアパートにひとりで住んでるの・・・」

 この日から祐輔は、由美子の住むアパートに通うようになった・・・。

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2006.10.18掲載  
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