36．沙代ー２

　沙代は胸につかえていたものを吐き出すかのように、祐輔に自分たちの話しを続けた。
「あっ！ゴメンなさい！わたしったら・・・どうしたのかしら？初めてお会いした祐輔さんにこんな・・・」
「いえ、いいんです。大変でしたね・・・」
（これで、沙希ちゃんとセックスしたことが知られたら・・・沙代さん、気が狂っちゃうかも・・・）
「だけど・・・ひどい男のひとたちですね！沙代さんが魅力的だから・・・子持ちだと・・・」
「・・・・・・そうじゃないかも・・・確かに子持ちと言うのはハンデだったけど・・・」
「じゃあ、どうしてみんな・・・？」
「わたしに問題があったのかも・・・わたし・・・男のひとがいないとダメみたいで・・・」
「と言うと・・・セックス、ですか？」
「えっ、えぇ・・・」
「どうしても我慢できなくて・・・求められると断れなくて・・・それで、次から次へと・・・」
（沙希ちゃんもそうだと思ったけど・・・母親も依存症？やっぱり幼い頃に異常な体験をしたのかな？それとも、沙希ちゃんの父親に逃げられたから・・・？）
「でも、ここに来て、暫く経つでしょ。今は・・・大丈夫なんですか？」
「えぇ、ここには、求めても相手になるような男性が・・・男のひとと言えば、皆、高齢なひとばかりで・・・」
「それで、我慢できるんですか？」
「・・・・・・・・・」
　沙代の雰囲気から察し、祐輔は自分で慰めている沙代を思い浮かべた。

「沙代さん、若いんだし・・・魅力的だから、今にいい男性と巡り会えると思いますよ。今は、精神的にも肉体的にも辛いとは思いますが・・・」
「祐輔さん、まだ高校生なのに、大人なのね・・・わたし、久し振りにわくわくしてドキドキしちゃうわ！わたしのこと、分かってくれる男性に会えて・・・」
　沙代は艶っぽい視線を祐輔に投げていた。
（これじゃ、このまま帰るわけには・・・）
　それでも祐輔はその視線を無視し、話題を変えた。
「沙代さん、そっちの部屋は？」
「エッ？あぁ、そこは沙希とわたしの寝室で、その向こうがお風呂よ」
「ここも温泉なんですか？」
「えぇ・・・わたし、丁度今からお風呂に入ろうと思ってたの！やっと部屋の片付けや洗濯も終わって・・・沙希も夕方まで帰って来ないし・・・」
「じゃあ、邪魔をしては申し訳ないから、僕はこれで・・・」
「あら、ゆっくりしていって！もしイヤじゃなければ・・・祐輔さんに背中を流してもらいたいわ〜」
「エッ！そんなことをしたら、また・・・」
「急に欲望を全て断ち切るなんて無理だと思いませんか？少しずつ抑えていくのなら・・・ねぇ、ここまでお話ししたんだし・・・協力して！」
　そう言うと、沙代は祐輔の横に座りなおし、股間を手で擦り始めた。

　思ってもみなかった展開に祐輔は慌てていた。
（こんなに積極的に迫られるなんて・・・こんなことって・・・）
　ズボンの上からでも刺激は強く、祐輔はすぐに反応し、ムクムクと肉棒を堅くしていった。
「わぁ〜凄いわ！やっぱり若いっていいわね〜」
「さ、沙代さん・・・」
「もぅダメよ！こんな田舎で、こんなチャンス、滅多に無いんだから・・・」
　何度も何度もズボンの上から両手で肉棒を弄り、そのうち我慢が出来なった沙代は、祐輔の下半身を裸にした。
「うわぁ〜立派だわ！」
　沙代は祐輔の昂った肉棒を味わうように握ると、すぐに亀頭を口の中に咥え、長い舌を絡めるように舐め回した。
「うぅぅ・・・」
　その舐め方は、まるで美味しい食べ物を夢中で味わうように、下から舐め上げ、根元まで頬張り、夢中で吸い・・・、祐輔はその淫欲の激しさに圧倒された。
（た、堪んない！・・・このままじゃ、すぐに暴発しちゃうよ）
　祐輔はしばらく沙代の舌技を堪能した後、沙代の身体を起こした。
「さ、沙代さん、お風呂は・・・？」
「えっ、あはぁ、そうね・・・そうだったわ・・・」
　祐輔はすぐに上半身も裸になり、沙代の衣服を脱がし始めた。
「祐輔さんて、凄く逞しいのね・・・素敵だわ・・・」
　沙代は祐輔の筋肉質の身体を手で擦りながら目を潤ませた。
　それは妖しい艶やかさを帯び、祐輔を充分に興奮させた。
「沙代さんだって、ほら、素敵な胸してるじゃないですか！」
「ウソ、もぅオバサンよ！子供も産んで・・・」
「そんなことは無いですよ！こんなに張りのある形のいい乳房・・・早く揉んで舐めたい・・・それに・・・お尻だってプルッとして色っぽいし、太股からお尻にかけて引き締まった感じで・・・このお尻も、食べちゃいたい」
「そんなに言われると、本気にしてに喜んじゃうわ！」
「ウソなんか言いませんよ！沙代さんが満足するまで、付き合います。思い切り発散してください！」
「嬉しいわ！じゃあ、お風呂で・・・」
　沙代は嬉嬉として浴室に入っていった。
（ここまできたら、最後まで付き合うしかない！経験豊富な沙代さんに、僕が堪えきれるかが問題かな・・・）
　祐輔は覚悟を決めて浴室に入った・・・。