15．由美子−１

　千鶴とのセックスは、定期的に続いた。
　葵とも毎日のようにセックスに興じ、千鶴から教わったテクニックを駆使し、葵を夢中にさせた。
（母親から教わったテクニックを娘に施すなんて・・・）
　千鶴や葵、周囲の人間には、全く気づかれないように、祐輔は勉学、スポーツに励みながら、セックスを楽しんだ。
　祐輔は葵とは違う高校に進学した。
（同じじゃないほうが、何かと都合がいい・・・）
　葵も進学校だったが、祐輔はさらにランク上の学校に進学した。

　一学期が終わろうとしていた頃、祐輔は堪えきれない腹痛を感じ、下校途中で病院に寄った。
「虫垂炎がｂﾇうすることも出来ず、ふたりの看護婦が交互に肉棒を引っ張り、剃刀を使っていた。
「じゃあ、消毒します。剃刀の傷があるので、少し滲みると思いますが・・・」
「ウアッ！・・・う、ふぅ〜」
「やっぱり滲みた？そうよね！ゴメンなさいね！」
　祐輔は、この後の手術が心配になってきた。

　背中を丸めて麻酔を注射され、その激しい衝撃に、祐輔は思わず声を上げた。
「はい、もう大丈夫ですよ〜この後は、手術するだけですから・・・」
　確かに、手術はあっけないほど、スムーズに終わった。
　ハプニングは、祐輔が手術の様子を見ようとした時、若い看護婦が祐輔の手を握って抑えたことぐらいだった。

　その夜、麻酔が切れる頃、激しい痛みに襲われた。
（元軍医と言ってたから・・・雑だったのか？）
　祐輔は看護婦を呼んで、痛み止めを注射してもらった。
「今晩は、わたしが傍にいますから・・・」
「泊まりなんですか？」
「そう、わたし、学校を卒業して、まだ３ヶ月だから・・・先輩たちに迷惑をかけてばかりで・・・」
「そうなんだ。だから、入院患者がいるときは・・・えぇ〜と？」
「わたし？わたし、斉藤 由美子・・・祐輔さん、ヨロシクね！」
　ニコッと微笑んだ顔は、キレイと言うより可愛かった。
「入院患者は、僕だけ？」
「そう、ここは個人病院だから、ベッドも少ないし・・・」
「少し淋しい気もするけど・・・気楽でいいか！」
「そうね！気を遣わなくて済むんじゃない〜それに、わたしがいるから・・・困ったことがあったら、何でも言って！お腹を剃刀でいっぱい傷つけちゃったから・・・お詫びに、何でもしてあげる」
「何でも・・・うん、じゃあ、その時は頼みます！」
（何でも・・・って言っても、この痛みじゃ・・・）
　その日は、そのまま眠り、慌しい一日は終わった。

　翌日、ガスが出てホッとした。
「良かったですね！抜糸は、一週間後になります」
（一週間か・・・結構、長いなぁ・・・）
　痛みも鎮まり、祐輔は暇を持て余していた。

　さらに一日が過ぎた。
　由美子は昨夜も祐輔が眠るまでベッドの傍にいて、祐輔の話し相手になっていた。
「由美子さん、お願いがあるんだけど・・・」
「なぁに？」
「身体を拭きたいので、温かいお湯が欲しい・・・」
「あぁ、そうね！気づかなかったわ！チョッと待ってて・・・今、持ってくるから・・・」
　由紀子は５分もしないうちに、洗面器にお湯を入れて戻ってきた。
「わたしが拭いてあげるから・・・さぁ、脱いで！」
「エッ！いいよ〜そのくらいは自分で・・・」
「あなたは患者なのよ！わたしの言うことをきいて・・・」
　そう言うと、祐輔を起こして寝巻きを脱がせ始めた。
（抜糸してないから、お腹が突っ張るなぁ・・・やっぱり拭いてもらったほうが助かる）
　祐輔は由美子の助けを借りて裸になった。