２．葵ー２

　葵の初体験の相手は部活の先輩だった。
（本当は・・・最初は祐輔としたかった・・・）
　だが生真面目な祐輔とは、なかなかチャンスを作れなかった。
（幼馴染って、一体何なんだろう・・・？
　この日、葵は思い切って迫ってみようと思っていたのだ。

「祐輔・・・わたしって、魅力無い？」
　葵は潤んだような瞳で祐輔に聞いた。
（ヤバッ！・・・葵、本気だ！葵となら・・・）
　祐輔は意を決して立ち上がり、葵と向かい合った。
「オレ・・・経験無いから・・・どうしたらいいのか・・・」
　祐輔は少し照れながら、葵の大きな瞳を見つめて言った。
「わたしの胸・・・触りたい？」
「あ、あぁ・・・」
　祐輔はふっくらと膨らんだ葵の乳房をそっと掌で包んだ。
「柔らかい・・・」
（柔らかいけど張りもあって・・・）
　祐輔はゆっくりと葵の乳房を揉んでみた。
「直接、触りたい・・・」
「いいけど・・・今じゃなくて、後のほうがいいんじゃない？」
「後・・・？」
「だって、我慢できる？ココ・・・」
　葵の手が再び祐輔の股間に伸び、昂った肉棒を擦った。
「アッ、ウッ！」
（ダメだ！ふぅ、ふぅ、出そう）
「最初は無理よ。我慢しないで出せばいいわ。すぐにまた大きくなるでしょ！？」
　葵は祐輔の前に屈み、ジャージのズボンを引き下ろした。
「わぁ〜先走りの液がたくさん出てる！」
　祐輔は身動きできなかった。
（あぁぁ、もう我慢が・・・）
　葵に勃起している状態を見られ触られていると思うだけで、祐輔は射精してしまいそうだった。

「堅い・・・大きいわ・・・」
「あおい・・・」
「ジッとしてて」
　葵はゆっくりと両手で祐輔のパンツを引き下ろした。
「ワッ！」
　葵の目の前で祐輔の肉棒が勢いよく跳ねた。
「すごぉ〜ぃ・・・祐輔の、大きいわ・・・」
　先走りの液で濡れた祐輔の肉棒は、腹部に沿って堅く真上に反り立った。
　葵はその祐輔の勃起した肉棒を根元から亀頭に向かって擦った。
「ぅああっ・・・」
　祐輔は思わず腰を引いた。
「葵・・・ヤバいよ。本当に出ちゃうよ」
「だから、出しちゃった方がいいって言ってるでしょ。そこに座って！」
　葵は祐輔をベッドの縁に座らせ、その両脚の間に入って床に座った。
「いいのか？」
「黙って任せて・・・ほら、もうすぐ・・・」
　葵は反り返った祐輔の肉棒を軽く握り、上下に扱き始めた。
「うあっ、ぁぁぁ・・・」
「また太く大きくなった・・・もう出そうね」
　葵は赤く膨らみ液で光った亀頭を上からスポッと咥えた。
「あ、葵・・・」
（あぁ、葵が・・・あの葵がオレのを咥えてる・・・）
　葵は祐輔の肉筒を指で扱くと同時に、咥えた亀頭を舌でネットリと舐め回した。
「ああっ、で、出るぅ〜〜っ・・・ぅあっ！」
　祐輔は身体を反らせて腰を突き出し、我慢に我慢を重ねた欲求を、葵の口の中に放出した。

「ゴホッ！・・・ぅぅ、ゴクッ！ふぅ〜〜」
「だ、大丈夫か？」
「いいから・・・そのままジッとしてて」
　葵は祐輔の熱い精液を飲み込み、さらに舌で舐め回していた。
「うっ、あ、あっ・・・あふぅ、ぁ、ぁあ・・・ぃぃ・・・あはぁ・・・」
（凄い！フェラって、こんなに気持ちがいいものなんだ・・・）
　放出したばかりの祐輔の肉棒はアッと言う間に堅さを取り戻し、さらに太さも堅さも増していた。
「ファ〜ッ、ふぅ〜〜凄いわ！祐輔、もう大きくなって・・・」
　葵は祐輔の肉棒から口を放し、指で弄りながら言った。
「だって、仕方が無いだろ！・・・気持ちが・・・」
「ウフッ！可愛いんだぁ〜祐輔。わたしの裸も見たい？」
「そりゃぁ、うっ・・・あ、葵、そんなに弄られるとまた・・・」
「そうね！じゃあ、チュッ！」
　葵は祐輔の亀頭に軽くキスをして肉棒を手放すと、祐輔の隣に座った。

「どうだった？」
　葵は前を向いたまま祐輔に聞いた。
「どうって・・・そりゃあ、気持ち良かったさ」
「誤解しないでよ！誰とだって、こんなこと、できるわけじゃないから・・・祐輔が相手だから出来るんだよ」
「でも、他にも・・・？」
「・・・・・・祐輔がふたり目」
「そうか・・・オレ・・・最初は、葵・・・って決めていたんだ」
「エッ！ウソ・・・だって、いつだって気の無い顔してるから・・・だったら、わたしも、祐輔が最初の方が良かったわ・・・」
「・・・・・・・・・」
　なんとなく気まずい空気が流れた。
「じゃあ、今日が最初だってことにしろよ！オレ、頑張るから・・・」
「うん・・・ウフッ！」
「な、ナンだよ？」
「だって〜頑張るって・・・大丈夫なの？分かる？」
「イヤ、まぁ、何とかなるんじゃ・・・」
　葵は再び少し萎えた祐輔の肉棒に手を伸ばした。
「もぉ〜すぐに大きくなるのね！」
　葵が祐輔の肉棒を握って擦るや否や、祐輔の肉棒は、すぐに堅く反り返った。
「ダメだよ！また出ちゃうと困るだろ」
「ウフッ、そうしたら、また大きくしてあげるわ！」
「ば、馬鹿！今度はオレの番だよ」
　そう言うと、祐輔は葵の前に回り、Ｔシャツを脱がせ始めた。