25．美里ー１

　真由とのセックスは日毎に激しさと淫猥さを増していた。
　由美子の淫壷も抜群だったが、真由のそれは、由美子とは違う感触で祐輔を夢中にさせた。
（やればやるほど良くなってくる・・・堪らないよ！）

　高校２年の夏休みも終わり、２学期が始まった。
『古典の山崎先生がご病気で長期入院することになり、その間、臨時で橘 美里先生にお願いすることになった・・・』
　担任の紹介で祐輔たちに美里が紹介された。
　男子生徒は一斉に声を上げて拍手した。
『凄ぇ〜美人！それに・・・スタイルも抜群だぜ！』
『まるでモデルみたいだ！うぅ〜〜堪んない！』
　生徒は口々に臨時教師の美里を絶賛した。

　祐輔は声も出ないくらいの衝撃を感じていた。
（理想的だ・・・理想的な女性の肢体だ・・・結婚してるのか・・・そうだろうな〜28歳じゃ、当然か・・・と言うことは、亭主と毎晩・・・チクショウ〜！
でもな・・・外観とアソコの良さは別問題だ！アソコの良さなら、由美子さんや真由が最高だ！）
　祐輔はいろいろ勝手な想像をし、手の届きそうもない美里に、無理矢理自分を納得させていた。
『それと・・・部活は文芸部の顧問を・・・山崎先生もそうだったから、そのフォローもお願いした』
　祐輔は思わず顔を挙げて美里を見た。
（ん？文芸部・・・何！文芸部って言った？じゃぁ・・・）
　祐輔は妙にドキドキしていた。

　しかし日が経つにつれ、美里フィーバーは次第に消えていった。
　さすがに有名な進学校と言うべきか・・・学業第一という感じで、皆一様に勉強に打ち込んでいた。
（このほうがいい・・・いつまでも騒がれていたんじゃ、チャンスも薄れる・・・）
　祐輔は黙々とチャンスを待っていた。

　美里は４年前に結婚した・・・。

　相手は有名な進学予備校の講師をしていた。
　大学の先輩で、ＯＢ交流会で知り合い結婚に至った。
　大学ではミスキャンパスに選ばれるほどの美人だったが、逆にそれが禍して、なかなかオトコとのチャンスが無かった。
　目鼻がくっきりとした美人で身長も高く、肢体はメリハリの効いた素晴らしいプロポーションだった。
　しかしオトコに対する免疫が無く、初めてのセックスで意外と簡単に結婚してしまった。
（少し早まったかしら・・・）
　オトコ免疫の無かった美里は、結婚後、何かと後悔していた。
（結婚・・・見えない檻の中にいるみたい・・・）

　それでも子供が欲しいという意見では夫と同じで、１年目は毎晩のようにセックスに励んでいた。
　多い回数が幸いしてか、オルガを感じたのは早かった。
　夫は美里の素晴らしい身体に夢中になり、ありとあらゆる性技を試し、美里もそれに応えた。
（セックスて最高だわ！もっともっと楽しみたい・・・）
　だが、２年経っても３年経っても子供は出来ず、排卵予定日に集中してセックスをしても成果は無かった。
（どっちかに問題が・・・）
　子供がなかなか出来ないことで、いくら素晴らしい身体でも、次第に夫も遠ざかっていった。

　３年目に夫に内緒で検診をし、美里は大きな衝撃を受けた。
『完全に妊娠が不可能というわけではありませんが・・・気長に治療を続けていけば・・・』
　美里は医者の言葉がウソであって欲しいと思った。
（どうしてわたしが・・・）
　誰もいない部屋で自分の裸体を鏡に映し嘆くしかなかった。
（誰もが認めるこのプロポーション・・・なのにどうして？）
　美里はどうしても不妊を受け容れられなかった。
　４年目は夫もほとんど諦め、セックスも無くなっていた。

　祐輔は美里へのアプローチを何度か試みるが、今まで関係した女性たちのようには簡単にいかなかった。
　文芸部でふたりになるチャンスを作ろうとしたが叶わず、きっかけを作ろうとしても上手くいかなかった。
（ふぅ〜難しいなぁ・・・まぁ、これが普通なのかも・・・）
　今までが順調すぎた祐輔のセックスライフも、大きな壁に当たったと感じていた。

　そんなある土曜日・・・。
　祐輔は一計を案じ、行動に移した。
　美里の住まいを調べ、訪問することにしたのだ。
（旦那さんは夜まで予備校の授業があって不在・・・出かける予定が無ければ、ひとりで居るはず！）
　美里の住まいは中心街のマンションだった。
　祐輔は目立たないように学生服姿で周囲に気を配り、人目を確認しマンションの中に入った。

　この頃のマンションは簡単に出入りが可能だった。
　特別なセキュリティも無く、祐輔は美里の住む５階までエレベーターで上がった。
（ふぅ〜〜よし！今日こそは・・・）
　祐輔は大きく深呼吸をし、美里の部屋のチャイムを鳴らした。

　その頃、美里は１週間分の家事をこなしていた。
（教師と主婦業の両方はキツイわ・・・でも、これに母親業が無いだけ救われているのかも・・・）
　そう思いながらも、美里は不妊症の自分に失望していた。
（これだけの身体なのに・・・どうして不妊症なの・・・）
　浴室でシャワーを浴び自分の全身を眺め溜息をついた。
（やっと浴室も洗い終えたし・・・少しゆっくりと・・・あぁぁ・・・思い切り快感に浸りたい・・・）
　鏡に映る自分の肢体を眺めながら、乳房から腰、腰からお尻へと手で擦った。
　鏡の中の美里は艶っぽい見事な肢体を維持していた。
　乳房は鎖骨の下から盛り上がってキレイな形を作り、括れた腰からお尻にかけてのラインは見事な曲線を描いていた。
（うぅん・・・セックスのおかげ？前より艶っぽくなってるわ！）
　しかし最近はほとんど無くなっている夫とのセックスで、美里の淫欲は満足できない日々が長く続いていた。
　色んな形で快感を覚えた美里の身体は、セックスレスに耐えられなくなっていたのだ。
（快感なんて、無ければ無いでいられるものよ！たかだかセックスじゃない！子供も作れないセックスなんて・・・何の価値も無いわ！）
　無理矢理自分を納得させるように自らに言い聞かせた。

　無意識に淫唇に指が伸びた時・・・、
　ピンポ〜ン・・・
　ピンポン！ピンポン！
（エッ！誰かしら？集金か、宅配？）
　美里は慌てて素肌にサマーセーターを身につけ、下着を穿かないままスカートを着け玄関に急いだ・・・。