６．美奈−１

　葵と初めてのセックスを経験した祐輔の世界観は一変した。
　その日から毎日のように、ふたりはセックスを楽しんだ。
「祐輔、本当に素敵になったわ！」
「いや、これからだよ！奥が深いよな、セックスって」
「うふっ、そうね。大分、勉強してるって感じね」
「そりゃぁ、葵に悦んでもらいたいし・・・オレも・・・」
「いろんな体位で楽しみたいって？」
「バカ！さぁ、勉強するぞ！」
　夏休みも、残りが10日ほどになっていた。

　そんな小雨の降る朝、祐輔はこの日も葵との淫蜜な時間を楽しもうと家を出た。
（さて、今日はどんな風にしてみようかな・・・？）
　祐輔は淫らな葵の姿態を想像しながら葵の家まで足を進めた。
（あれ？誰だ・・・玄関先で何してるんだ？）
　祐輔が葵の家の前まで来ると、玄関ポーチの下で少し震えているような女の子を見た。
（雨に濡れてるんじゃ・・・葵の家に来たんじゃないのか？）
「どうしたの？この家に来たんじゃないの？」
　女の子はビクッとして祐輔の方を向いた。
（素敵なひとだな・・・少し年上みたい・・・アッ！オッパイが雨で透けて見えてる・・・わぁぁ）
　祐輔の胸は急に早鐘のようにドキドキした。
「わたし神戸の従姉妹で・・・連絡しないで来たから」
「そう、葵、いないの？」
　祐輔は玄関のノブを回して声を掛けるが、人の居る気配は無かった。
（おかしいなぁ〜昨日は何も言ってなかったのに・・・何か急用ができたのか？）
「留守みたいだね・・・僕は葵の幼馴染で、近くに住んでる中島 祐輔って言います」
「祐輔！？あぁ、聞いてます。わたし、美奈です」
「エッ！あ、葵から？そぅ、じゃあ、とにかく、このままじゃ風邪を引くから・・・すぐ近くだから、僕の家に来て着替えて・・・」
「えぇ・・・」
　祐輔の方に向かおうとして、美奈はフラッと崩れそうになった。
「だ、大丈夫？」
　祐輔は慌てて美奈を抱きかかえた。
「えぇ、チョッと・・・その・・・手を・・・」
「エッ？・・・アッ、ゴメン！」
　祐輔は美奈の乳房を掴んでいたのだ。
「じゃあ、荷物を持つから・・・」
　片手に美奈の荷物を持ち、片手で美奈の肩を抱いて歩き出した。

　リビングに荷物を下ろした祐輔は、美奈を椅子に座らせてバスタオルを持ってきた。
「着替えは？」
「バッグの中だけど、濡れちゃってるみたい・・・」
「じゃあ、すぐに乾燥機で乾かすから、早く身体を拭いた方が・・・大丈夫？」
「少し身体が重くて・・・自分じゃ・・・それにベトベトして・・・」
「じゃあ、お風呂に入って・・・その間に服も乾くと思うし」
　祐輔はバスタブに湯を溜める為に浴室に向かった。
（しかしキレイなひとだ・・・ハーフっぽいけど・・・葵にあんな素敵な従姉妹がいたなんて）
「いいよ！脱いでてくれれば、乾燥機に入れるから」
　美奈は祐輔に言われて椅子から立ち上がった。
「アッ！」
　大きく美奈の身体が崩れ落ちそうになった。
　祐輔はしっかり美奈の身体を抱きかかえた。
「大丈夫、じゃないみたい・・・無理かな？でも、このままじゃ、風邪を引いちゃうし・・・」
「あのぉ〜イヤじゃなければ・・・服を脱がせて、お風呂に入れてくれる？」
「エッ！で、でも、僕、男だし・・・」
「他に誰かいれば・・・？」
「あ、いや、僕しか・・・」
　しばらく考えていた祐輔だった。
（妙なことを考えるな！相手は困ってるんだ。しかも葵の従姉妹なんだぞ！）
「分かった。じゃあ、一緒に・・・」
　祐輔は美奈の身体を支えて浴室に向かった。

　美奈は雨に濡れた身体を祐輔に預けるようにしていた。
「じゃぁ・・・脱がせますよ・・・」
　薄い生地のＴシャツを、ゆっくりと裾から捲くりあげ、たくるようにして両腕からＴシャツを脱がせた。
（ふぅ〜）
　祐輔は上半身が裸になった美奈の正面に回った。
（ワッ！すげぇ〜キレイなオッパイ・・・ウエストも滑らかに括れて・・・ウッ！）
　祐輔は股間が堅くなり、痛みさえ感じていた。
　それでも美奈のショートパンツに手を掛け、留金を外しジッパーを下ろし、ゆっくりと足元に下ろした。
（長くてスラッとした脚・・・この白いパンティの中は・・・）
　祐輔の股間は益々その膨らみを増していた。
（ダメだ！ダメだ！落ち着かないと・・・）
　祐輔は息を呑んで最後の一枚を下ろした。
（エッ！？毛が・・・毛が生えてない・・・アソコが丸見え・・・）
　美奈の無毛のワレメの膨らみを目の前にし、祐輔は驚きと興奮に喉がカラカラになっていた。
「チョッと待ってて。今脱いだ服を乾燥機に・・・」
　祐輔は手際よく美奈の下着まで乾燥機に入れた。
「じゃあ、こっちに・・・大丈夫？」
「あ、あのぉ〜ひとりじゃ・・・お、お願い・・・」
「エッ！？ぼ、僕も？」
「・・・・・・・・・」
　美奈は黙って大きな瞳で頷いた。