携帯マル秘人妻サイト

12．

　瞬と翔、それに真由美の３人は、折り重なるようにして動かなかった。
　否、快感と疲労が入り混じり、動けなかったのだ。

「まだお昼過ぎ・・・・夕方までには時間があるわ」
　真由美が壁の時計を見てポツンと呟いた。

「僕も・・・・僕も真由美さんのお尻を経験したい」
　翔が真由美の言葉に応えるように続けた。

「次は僕が下になって真由美さんを突き刺したい」
　瞬が身体を起こしながら言った。

「じゃあ、３人で汗を流してから、もう一度・・・・」
　３人は気だるい心地良さを感じながら浴室へと足を運んだ。

　結局、夕刻近くまで３人は淫らな悦びに夢中になった。
　アナルセックスは若いふたりにとって新鮮で強烈な快感だった。

　真由美は大学時代に准教授に仕込まれたのだが、それ以来、久し振りに味わう快感だった。
「良かったわよ、ふたりとも」
　真由美は若いふたりを気遣うように声を掛けた。

「とんでもない！真由美さんに気を遣わせちゃって・・・・次の時には、真由美さんが100％快感に没頭できるよう頑張ります」
「ホント？フッ、嬉しいわ！登録している他の人妻の女性たちにも満足してもらえそうね」
「そうかなぁ～声が掛かれば期待に応えたいけど、真由美さんのように全てが揃っている女性なんていないよ」
「そんなことはないわ！皆、それぞれ個性的だから、きっとあなたたちにもプラスになるはずよ」
　真由美はすっかり吹っ切れて、さばさばした爽快な気分だった・・・・。

　４人目の登録者は、鮎川香、25歳の若い人妻だった。
　２年前に結婚したのだが、最近は別居状態に近い日々を送っていた。
『子どものような愛くるしい顔とオマ○コが良くて結婚したけど、やっぱり大人らしい成熟感のある女性とセックスしたい・・・・』
　３ヶ月前に夫が香に告げた破局的な言葉だ。
『世間体があるから離婚はすぐにできないけど、お互いに若いんだから、やり直すことを考えるべきじゃないか』

　それからの夫は、新しい彼女と半同棲生活を送っていた。
（こんな状況でも、オープンに夫以外の男と付き合うわけには・・・・）
　そんな時に誘われた『携帯マル秘人妻サイト』は、香にとっては渡りに船だった。

　香の夫の言う『子どものような愛くるしい顔とオマ○コが良くて・・・・』とはどういうことかと言うと・・・・、身長は156cm、スリーサイズは80・56・82だったが、子どものようと言うのはプロポーションではなく、黙っていれば小学生とも思える童顔だった。
　さらに幼さを感じさせたのは、パイパンだったことだ。
　淡くか細い恥毛は少し生えていたのだが、ほとんど無毛だった。

　香の夫は最初のセックスの時、そんな香に異常なほど興奮して喜び、まもなく結婚を申し込まれて一緒になったのだった。

（顔もアソコも自分が願ってそうなったわけじゃないのに・・・・）
　香は初めてオルガを経験して以来、セックスの悦びに執着した。
　同級生、先輩、教師、就職してからは同僚や上司とも経験を重ね、毎日のように淫悦に夢中になった。
『セックス好きの子どものようで、そのアンバランスさがいいね』
　経験した相手は皆一様に香をそう表現した。

　そんな香がもう３ヶ月もセックスレスの日々を送っていた。

　香は『携帯マル秘人妻サイト』参加意思を示してから、相手のオトコに迷っていた。
（経験したオトコは結構たくさん居るけど・・・・これはわたしにとっても転機なんだから、新しい人がいいわ！）
　いろいろ思案した結果、香は幼馴染の上田巧に連絡をとった。
『いいよ！昔のお医者さんごっこの続きでもやるか？』
『バカ！もっと深刻なのよ。これ自体は確かに淫らな企画だけど、わたしには大きな転機なんだから・・・・』
『そう深刻になるなよ！いざとなったら、僕が香を引き受けるさ』
『そういう冗談ばっかり、やっぱり相手を変えようかな？』
『冗談じゃないよ！本気さ・・・・本気に受け止めてくれよ』
『巧・・・・ありがとう』

　そんな電話での会話があった数日後、巧は香の家を訪ねた。
「久し振りね！」
「そりゃそうだろ！２年前に結婚してから逢ってないし」

　ふたりは２年振りの再会に少しぎこちなさを感じていた。
「悪いわね。こんなことを頼んで」
「いや、電話でも言ったけど、離婚したら立候補するぜ」
「幼い頃とは違うのよ。大人になってのわたしのこと知ってる？」
「いや、目の前の香が現実だろ！それだけで充分さ」

　巧は自営業を営んでいた。
　役所の指定をもらって地道に水道関係の仕事をしていた。
　体躯はガッシリしていて、逞しさを感じさせる男だった。
「益々逞しくなったわね！」
「そりゃ、これでも経営者だからな」
「そうね・・・・そう言えば、振り返ると、いつも巧に守られていた・・・・」
「でもいつの間にか僕から離れて、香は幼馴染じゃなくなった」

　ふたりは離れていた距離を無意識に縮めようとしていた。
「ところで、ここでいい？」
「いや、今日はそのつもりじゃないんだ」
「エッ！だって、ＯＫしてくれたんじゃ・・・・？」
「あぁ、そうだけど・・・・今日はその打ち合せに来たんだ」
「打ち合せ？」
　香には巧の意図が全く見えなかった。

　巧は香の夫との不仲の原因を消そうと思っていた。
「幼く可愛い童顔・・・・そして無毛のアソコ・・・・確かに普通考えれば、大人の女性としては例外だと思う」
「でも、それは、わたしのせいじゃないわ」

　香は夫の言った言葉が頭の中で蘇っていた・・・・。

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2008.9.27掲載

［13話］／［11話］

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『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
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