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32．

　松永は次々と和の苦心の料理を食べていた。

「ふぅ～まだ沢山あるけど・・・・」
「フッ、いいのよ。気にしないで。それにしても、さすがに若い男性の食欲は凄いわね。お店のお弁当とどちらが美味しいかしら？」
　和はカラカイ半分に松永に言った
「それは言うまでも・・・・まぁ、立場的には・・・・」
「フフッ、本当に店長は真面目なんですね！」
「あっ、和さん、結構、意地悪なんですね」
「じゃあ、食後のデザートは何がいいかしら？」
「そうですね～美味しい料理の後は・・・・」

　松永は和にからかわれた仕返しの言葉を考えていた。
「さらに美味しそうな和さん以外には考えられないですね！」
「エッ！！・・・・（どうしよう？）・・・・」

　和は視線を落として戸惑いを見せた。
（店長をセックスの相手にって思ったけど・・・・本当にいいの？）
　和はどう応えていいのか迷った。
「ねぇ、チョッと聞いてもいいかしら？」
「エッ！あ、はい・・・・？」
　和の答えは松永に質問と言う形だった。
「店長は若くて仕事も出来るから、当然、彼女はいるんでしょ？」
「エッ、いえ、それが・・・・仕事が忙しくて」
「そうなの！？それは勿体ないわね～いいオトコなのに・・・・ところで昨日・・・・わたしの夫が羨ましいとか言ってたけど、アレってお世辞よね？やっぱり若い女性の方がいいわよね？」
「お世辞じゃないですよ！それに、若い女性にもそれなりに魅力はあると思いますが、和さんのように素敵な人妻にはもっと魅力を感じます」
「エッ、それって問題じゃない？結婚できないわよ」
「結婚なんてまだまだですよ」
「ふ～ん、大変よね・・・・」
「エッ！？」
「いえ、店長は若くて健康な男性なのに、忙しくて彼女を作る暇も無いなんて、大変だなと思って・・・・」
「仕方がないですよ」
　和は椅子を立って淹れていたコーヒーを取りに行った。

（うわぁっ・・・・た、堪んない！和さんのお尻が・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・）
　立ち上がって歩き出した和の後ろ姿に淫らな気持ちが湧き上がり、松永は思わず股間を熱くした。
　柔らかで身体にフィットした和のスパッツ姿は、引き締まった長い脚と滑らかな曲線を描いたヒップライン、さらにキュッと締ったウエストと、松永の淫欲を煽った。

　温かいコーヒーを松永に出しながら話しを続けた。
「とりあえず、わたしじゃなく、コーヒーでもどうぞ！」
「いやぁ、和さん・・・・」

　松永は照れ隠しをしながらコーヒーを口に運んだ。
「変なことを聞いてもいい？」
「エッ、何ですか？」
「チョッと聞きにくいけど・・・・どうしても知りたくて」
「あ、はい、いいですけど？」
「そのぉ・・・・店長の場合、忙しくて彼女もいなくて・・・・その、アッチの方の欲求はどうしてるの？あっ、やっぱり尋ねる話しじゃないわよね！？」

　和は顔を少し紅潮させ、松永の視線を外した。
「それは・・・・自分で処理するしか・・・・」
「自分でって・・・・いわゆるマスターベーション？」
「えぇ」
「誰かを想像して？わたしも・・・・」
「いえ！和さんを、そんなぁ～」
「わたしじゃ役に立たないから？」
「いえいえ、和さんをそういうことには・・・・でも、こんなことにどうして和さんが？皆、独身は・・・・」
「そうなの？本当にわたし、そういうのに知識が無くて」
　それは事実だった。

　和の今までは、どちらかというと消極的なイメージだった。
　高校の時、自分の周囲の皆がセックスを経験したからといって、和はクラブの先輩と何の思い入れも無く初体験をした。
（セックス、セックスって騒ぐけど、何と言うことも無いわ・・・・）
　顔も身体も並以上だったが、その消極的な性格の為に恋人も出来ず、次第にセックスにもオトコにも興味を抱かなくなったのだ・・・・。

　和は思い切って松永にアタックを開始した。
　それは和の今までの人生では考えられない積極的なものだった。
「毎日、ストレス感じて大変よね？」
「えぇ、だから寝る前につい・・・・」
「そうなんだ・・・・店長のお望みのデザート、叶えてあげてもいいけど・・・・」
「エッ！ほ、本当ですか！？」
「その前に・・・・わたしに、その自分で処理するのを見せてくれる？」
「エッ！和さんの前でですか？」
「ダメぇ～？」
　和は指先を唇に押し当て、妖しい艶を見せながら松永に言った。

（和さんとセックスできるのなら・・・・）
　松永の股間は和の艶っぽさに反応し、膨らみきっていた。

　松永は立ち上がってソファに移動した。
　部屋の遮光カーテンで戸外とは完全に遮断されていた。
「いいの？」
「えぇ、少し恥かしいけど、最高級のデザート欲しいから・・・・」
「まぁ！わたしはそんなに魅力無いわよ」

　和は下半身を露わにした松永の前に座った。
「す、凄いわ・・・・店長、逞しいのね」
「そんなことは・・・・普通ですよ」
　松永の肉棒のサイズは標準だったが、根元が普通より太かった。
（何本も見たことは無いけど・・・・根元があんなに太いのは・・・・）
　和はあの太い根元を淫唇やクリトリスに圧しあてられたらと、そう思っただけで淫らな液が滲み出るのを感じた・・・・。

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2008.12.20掲載

［33話］／［31話］

秋水さんの他作品（2008.8/20現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』