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42．

　奈央子が上着を脱いで片岡の前を通り過ぎた。
　その瞬間、片岡は思わず驚きの声を上げた。
「ぅわっ！」
「エッ！？どうなさったんですか？」
「い、いえ、あのぉ・・・・ざい、材料費はお支払いしますから」
「あら、いいのよ！今日だけ、わたしが好きでやらしてもらってるんだから。離れていらっしゃる奥様の代わりだと思ってくださいね！」
「エッ、えぇ（妻の代わり・・・・じゃぁ、アッチも・・・・ゴクッ！）」
　片岡が驚いた本当の理由は、奈央子の服装、否、その肢体だった。

　奈央子の服装は、いつものダークスーツ姿ではなく、身体のラインが否が応にも目に焼き付くチャイナドレスだったのだ。
　スラリとした肢体と流れるような美しい曲線は、それだけで片岡の鬱積した淫らな欲望を膨れ上がらせた。
（日頃からは想像も出来なかった・・・・長く細い腕と脚・・・・細い首とアップしたバスト・・・・キュ～ッと括れたウエストに滑らかなカーブを描くヒップ・・・・考えられない！こんなに素晴らしいプロポーションだったなんて）
　キッチンで忙しく料理の支度をする奈央子の後ろ姿を、片岡は舐め回すような視線を向け見つめていた。

「どうしたんですか？静かですけど」
　奈央子が振り向くと、片岡は慌てて視線を他所に遣り誤魔化した。
（フフッ、やっぱりねぇ～本当にオトコって動物は単純なのよねぇ～）
　奈央子は片岡が自分の全身を淫らな欲望で見ていたことを察し、計画どおり進んでいることを改めて認識した。

（あの脚、お尻、そして腰・・・・あぁぁ、堪らない！もうどうなってもいいから、抱きたい！抱いて舐め回したい！）
　片岡の淫欲は高まるばかりだった。

　12時少し前、テーブルにはフランス＆イタリア料理が並んだ。
「アフターにコーヒーも用意しましたけど・・・・」
「エッ！えぇ・・・・ご馳走ですね・・・・いつもこんな昼食を？」
「いえ、ひとりの時は簡単なもので済ませるわ！今日は特別よ！片岡さんのお口に合うかどうか・・・・？」
　片岡は最初は半信半疑のような顔で少しずつ口に運んでいたが、本当に美味しいと思い、アッと言う間に平らげていた。

「ふぅ～～ご馳走さまでした！本当にお料理、得意なんですね！」
「フフッ、ありがとうございます！片岡さんに喜んでいただいて、とても嬉しいわ！じゃあ、アフターのコーヒーも・・・・」
「じゃあ、僕は片付けを・・・・」
　片岡はコーヒーを落とし始めた奈央子の横で食器を片付け始めた。

（エッ！まさか・・・・バストの先・・・・ひょっとしたら乳首？そう言えば、下着のラインが見えない・・・・ゴクッ！）
　片岡は奈央子の身体を間近で確認し、収まっていた淫らな欲望が沸々と高まっていた。
（チャイナドレスって、下着を着けないものなのかな？そう言えばＴＶなんかで見ていても、下着の線は見えなかったような・・・・）
　片岡はそう言うものなんだと納得しながらも、股間で熱く昂った肉棒を鎮めることは出来なかった。

　片岡は抑えていた淫らな欲望が大きくなり、何かがプツッと切れたような気がした。
　自分の左側で淫欲を煽るように揺れ動く奈央子の姿態に、スゥ～と手が伸びていった。

「アッ！」
　奈央子は驚いたように片岡の方を向いた。

　だが、その時にはもうそこに片岡の姿は無く、片岡は奈央子の背面に回りチャイナドレスの上から乳房を覆い、昂った股間を滑らかに弧を描くお尻に圧しあてていた。
「か、片岡さん、何を！？」
「一度だけ、一度だけでいいから・・・・」
　そう言った片岡はそのまま奈央子のキュートにアップした乳房を揉み、昂った肉棒で奈央子のお尻をグリグリと圧し擦った。
「あふっ、あ、ダメ、ダメよ！」
「許してください！何でも言うことを聞きますから」
　片岡は奈央子の首筋に舌を這わせ、羽交い絞めにして乳房を揉み続けた。

「ああっ・・・・ぅふぅぅ、ダ、ダメよ・・・・」
　片岡の逞しい両腕で羽交い絞めにされた奈央子は身動きできなかった。

　奈央子は口で言うほど激しい抵抗はしていなかったが、奈央子の真意を知らない片岡は必死だった。

　片岡はそのまま奈央子の背面を擦るようにして足元に屈み込んだ。
　スラリと細く締った素脚を両手で擦り上げ、チャイナドレスの中の奈央子の魅惑的な太腿を掴んだ。
「何て素敵な脚なんだ・・・・」
「アッ、ダメ・・・・」
　片岡はチャイナドレスの裾を捲り、奈央子のお尻を露わにした。
「ぅああっ・・・・キ、キレイだ・・・・」
「あふっ、ダ、ダメ・・・・」
　下着を着けていなかった奈央子の美しく弧を描いたお尻が露わになり、その美しさに圧倒されるように片岡の動きが止まった。
「か、片岡さん、もぅ、もうヤメテ・・・・」
「一度だけ・・・・」
「一度だけ？」
「いえ、責任を持ってこの先も・・・・何でも行橋さんの言う通りに」
「何でも？」
「あ、はい！何でも」
　片岡は奈央子の身体からスゥ～と力が抜けたのを感じた。

（これでもう片岡さんはわたしの言いなりだわ！）
　奈央子の第一段階はクリアされた。
（後は・・・・アレが上手かどうか？ふっ、楽しませてくれるの？）
　奈央子の神経は片岡の愛撫に向かっていった。

　片岡は目前で誘うように揺れる奈央子の魅惑的なお尻に顔を圧し付け、両手で太腿からお尻を擦った。

（ああああ・・・・あふぅぅっ、こんな風に愛撫されたこと、無い・・・・）
　優等生の人生を歩んできた奈央子のノーマルなセックス経験では、この状況は想定外の異常な行為に思え、大きく興奮が高まった。
（セックスなんてって思ってきたけど・・・・）
　奈央子の中で激しく淫らに乱れたい気持ちが膨らんでいた・・・・。

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2009.1.28掲載

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秋水さんの他作品（2008.8/20現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』