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17．

　夏生はウィリアムに頼まれた日本家庭のことを教えるため、日本の家族構成や習慣などをまとめていた。
　祖父母との同居や還暦などのお祝い、葬祭、子どもについては学校や七・五・三、遊び等々・・・・欧米とは異なる夫婦の関係、結婚については結納や仲人など、これから日本人になろうとしているウィリアムにとって、役立ちそうなことは思いつく限りWordで作成した。

（ふぅ～明日か・・・・ウィリアムが言うように、わたし間違ってるのかなぁ？でも、もう頼んじゃったし・・・・ウィリアムは外国人だし、興味が無いわけじゃないのも正直なところ・・・・近隣の日本人だと心配で何も出来なかったと思うけど、あぁ、やっぱり不安だわ！ウィリアムには申し訳ないような・・・・わたしなんかを相手させて・・・・）
　とにかく夏生は変化が欲しかった。

　自分の存在価値が分からなくなり、その不安からも解放されたかった。
（夫も子どもも、わたしを必要としなくなった・・・・食事の支度や洗濯をするだけの便利な家政婦じゃないわ！）
　家庭だけに縛られて一生を終えたくはないという気持ちが、夏生を大胆な行動に駆り立てていた。

　ウィリアムのマンションに行く当日の朝になった。
　夫と子どもを送り出した夏生はモヤモヤしていた気持ちを断ち切り、急いで家事をこなした後、シャワーで汗を洗い流した。
（出産してからあまり体形を気にしなかったけど・・・・）
　夏生は濡れた身体をバスタオルで拭いながら、鏡に映った自分の裸体を眺めた。
（結婚するまでは少しは自信があったけど・・・・）
　夏生の身長は160cmぐらい、スリーサイズは83・62・86で、腰周りの肉付きが少し気になった。
（ウエストをもっと搾らないと・・・・下腹も少し・・・・）
　両親が東北出身だからか、肌の色は白く、肌触りは滑らかだった。
（ウィリアムに申し訳ない気が・・・・）
　夏生は今更慌てても仕方が無いのは分かっていたが、自分の裸体に自信喪失していた。

　結局、夏生がウィリアムのマンションを訪ねたのは、10時を少し回っていた。
（遅くとも４時までには買い物も済ませて戻らないと・・・・そうすると、２時か３時までにはここを出ないと）
　夏生は大きく深呼吸をして呼鈴を押した。

「いらっしゃい！」
　ウィリアムはラフな格好で夏生を出迎えた。
　ウィリアムの部屋は独身らしいワンルームだったが、キッチンやバスルームは結構広かった。

「今日は無理を言ってゴメンなさいね」
　夏生はキッチンカウンターの椅子に腰を下ろした。
「いえ、将来の為、日本の女性を理解する為に、そう割り切ることにしました」
「そう、じゃあ、他の４名の人妻もＯＫなのね？」
「はい、でも僕に特定の女性が決まった時には登録を抹消します」
「えぇ、いいわよ！ふぅ～少しは気が楽になったわ！じゃあ、先ず、わたしが作ってきたコレを読んで」
「あっ、頼んでいた習慣などの・・・・・・・・へぇ～結構、違うんですね」
　夏生に質問するウィリアムの顔は生真面目そのものだった。

　時計は11時を過ぎていた。
（あと３時間・・・・早く、早くしないと・・・・）
　３時間あれば充分なはずなのだが、夏生は妙に落ち着かなかった。
「ありがとう、夏生さん。じゃぁ、今度は夏生さんの厚意に応える番ですね」
「エッ、えぇ」
　いよいよ淫交をするんだと思うと、待っていたはずの夏生は臆していた。
　そんな夏生の気持ちを察するように、ウィリアムは優しく夏生の肩を抱き寄せた。
「僕が日本女性と結婚しようと思ったのは、夏生さんと出会ったからなんです」
「エッ！・・・・うそぉ～またぁ、ウィリアムはお世辞が上手なのね」
「本当ですよ！僕は夏生さんのような日本女性を探します。夏生さんが独身だったら、とっくにプロポーズしてますよ」
「ウィリアム・・・・どうして？わたしは美人じゃないし、プロポーションだって・・・・」
「僕は夏生さんの本当の美しさを知ってます。細かな気遣い、思いやり、慎ましさ・・・・言ったらキリがありません」
　ウィリアムは夏生の顎を指先で軽く持ち上げ、夏生の口唇にキスをした。

　夏生はウィリアムのキスに全身が震えた。
（こんな形でのキスは生まれて初めてだわ・・・・）

　ウィリアムのソフトなキスは、夏生を興奮させると共に緊張も解いた。
　そのままウィリアムは夏生の衣服を脱がせ始めた。
　夏生が脱ぐのことを自然だと感じさせるような優しさが、ウィリアムにはあった。
　ブラジャーとパンティだけの下着姿になった夏生を軽々と抱え、ウィリアムはベッドに運んで仰向けにした。
「夏生さんの肌は、白人の白さとは違う透明感のある白さですね。肌のキメも細かく、白人にこんなにキレイな肌の女性はいません」
　ウィリアムは夏生の肌を誉めながら自分も衣服を脱ぎ、裸になった。

（エッ！！な、何？）
　夏生は閉じていた目を少し開けて驚いた。
　ウィリアムは長身で細身だったが、筋肉は引き締まっていた。
　そして夏生が驚いたのは、股間で半ば勃起したウィリアムの肉棒だった。
（お、大きい！凄い・・・・太さも長さも夫の倍はあるわ！）
　倍と言うのはオーバーかも知れないが、確かに大きかった。
　今までに見たこともない大きな肉棒に、夏生は驚くと同時に不安になった。
（白人のオチ×チ×は大きいとは聞いたことがあったけど・・・・まさかこんなに大きいなんて・・・・コレって勃起してるのかしら？）
　これ以上に長く太くなったら怖いと感じるほど、夏生には脅威だった。

　ウィリアムは再び優しくキスをし、夏生のブラジャーを外した。
「形のいい乳房ですね」
　ウィリアムは夏生の首から乳房、乳首へと舌を這わせ、優しくその乳房を揉み始めた・・・・。

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2008.10.11掲載

［18話］／［16話］

秋水さんの他作品（2008.8/20現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』