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19．

　しばらくジッとしていた夏生がウィリアムに言った。
「ウィリアム、凄くいいわ！ありがとう。気を遣ってくれて、とっても嬉しい・・・・」
「夏生さん、素敵ですよ！凄く魅力的な表情をしてます。僕も凄く嬉しいです」
「もう大丈夫だから、今度はウィリアムの好きなようにして」
　過去にセックスを思い切り楽しんだという経験の無い夏生は、今、この時の充実感、解放感をもっと味わいたいと思った。

　ウィリアムは一旦夏生の淫壷から肉棒を抜き起き上がった。
「それじゃ、夏生さん、後ろからいいですか？」
「えぇ」
　夏生をベッドの上で四つん這いにし、お尻を突き出させた。
「夏生さん、いいお尻ですね！肉付きもいいから痩せないでください」
「エッ、でも少しお肉が・・・・」
「いえいえ、あまりスッキリしてるより、この方が・・・・それにしても、このお尻は・・・・お尻もＯＫですか？」
「エッ！？えぇ、ウィリアムの思うようにして」
　ウィリアムはアナルセックスがＯＫかと聞いたのだが、夏生はお尻を誉められただけだと勘違いしていた。
　ウィリアムは再び肉棒に手を添え、バックから淫壷に挿入した。

「うぅああっ・・・・あふぅぅ・・・・」
　夏生は思わず身体を弓なりにして顔をあげ、淫悦の声を洩らした。
（少し感じが違うけど、後ろからも・・・・あぁぁ、いいわ！）
　夏生のお尻を掴んで激しく腰を繰り出すウィリアムの動きに、夏生もウィリアムに併せて腰を動かし、大きな淫声をあげ昇りつめた。

　ウィリアムは肉棒を淫壷から夏生のお尻の淫穴に挿入し直した。
「うぅあっ、そ、そこは・・・・」
　思ってもいなかったお尻への挿入に驚く夏生に構わず、ウィリアムは淫壷と同様に腰を繰り出した。

　最初は驚きと圧迫感、違和感を感じた夏生だったが、いつの間にか淫壷とは違った快感を感じ始めていたのだ。

　その後、夏生は自らウィリアムの上を跨いで悶え、そんな夏生にウィリアムも悦んで下から突き上げて責めた。
　休む間もなく、ふたりは大胆に淫らに交わり続け、ウィリアムが夏生の淫壷に精液を放出した時には、淫交を始めてから３時間が経過していた。
「ふぅ～良かったわ、ウィリアム。こんなに感じたのは生まれて初めてよ！」
「僕の方こそ、最高でした！こんなに頑張れたのは初めてです」
「わたし、何か変われそうな気がする。勿論、いい方に」
「他の女性たちとセックスするより、夏生さんとだけしていたい」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・・他の人妻の皆さんは、本当にわたしより魅力的だから、きっとウィリアムも何か得るものがあると思うわ！」
　夏生は射精して少しは小さくなったウィリアムの肉棒を口に咥え、優しく丁寧に舐め回していた・・・・。

　夏生は近い将来、在日外国人の為の支援団体を発足させ、様々な違いに悩む外国人たちを親身になって助けることになるのだが、この時にはまだ何も見えてはいなかった。
　無論、非公式では、いろんな国々の男たちと淫交することにもなり、夏生自身も悦びの日々を満喫するのだ。
　ウィリアムとのこの日の淫交は、そのスタートになったのだ。
　平凡な主婦であり人妻だった夏生が、意義ある団体を主宰するとは、本人にも驚異的なことになるのだった。

　杏子と沙希は登録が完了した画面を確認していた。
「どうやら皆、間に合ったみたいね」
　杏子がホッとした顔で沙希に言った。
「それにしても、多種多様って感じね」
「うんうん、わたし今から楽しみなの」
「それはわたしも同じよ！わたしたちふたりの相手が一番平凡ね」
「そうみたいね。後は、校医に双子の高校生、それと若い外国人」
「明後日が開設で淫交開始、どうなるのか？」
「さて、最終チェックしてみないと・・・・」
　杏子は明後日、登録メンバーへの受付開始通知と、正式なＩＤ／ＰＷの配布の準備、相手選択と通知メールなど、ＰＧのテストを行なっていた。
「最初は思い切って５：６の乱交パーティでも良かったかな？」
「エッ！それは面白いけど、先ずは利用状況や経緯を見守らないと」
「そうね！でも暫くは退屈しないで楽しめそうね」
　杏子と沙希は登録者のプロフィールや紹介記事もチェックしていた。

　開設当日、午前10時に利用開始を始めた。
　待っていたかのように、続々と申込みのメールが飛び交った。
　同一登録者に申込みが入った場合は、最初の申込みが優先で、２番目以降の人には『○○日までは予定が入っています。それ以降の申込みに修正するか、他の人を選択してください』
　というメールが自動的に送信された。
　ＰＣで利用状況を管理していた杏子は、その状況に驚き喜んだ。

「ふ～ん、やっぱり・・・・」
「どうしたの？」
　沙希が杏子に尋ねた。
「例の双子の高校生と外国人に申込みが重なったわ！」
「それでどうしたの？」
「うん、皆、その次の都合の良い日に登録し直し、なおかつ、もう一方にも同様に予約を入れてるわ」
「へぇ～凄い人気ね！それであなたは？」
「ふふっ、実を言うと、わたしも双子と外国人に予約入れたの！」
「エッ、そうなの？わたしもよ」
「でも、皆、それまで待ってられないと、すぐに逢える人に予約が」
「それはそうよね！それが目的で始めたサイトだものね」
「それで、沙希さんは誰といつが最初？」
「わたしは・・・・校医と明日、杏子さんは？」
「わたしは、あなたの推薦した菊地さんと明日」
「エッ、そうなの～？」
「何か困ることでもあるの？」
「別に～」

　それぞれの思いが飛び交った初日が過ぎていった・・・・。

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2008.10.18掲載

［20話］／［18話］

秋水さんの他作品（2008.8/20現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
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『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』