携帯マル秘人妻サイト

37．

　セックスレス夫婦は世の中に数多いが、結婚して一度も淫交せずにそうなった事例はないに違いない。

　沙也香たち夫婦は、一度も交わったことのないセックスレス夫婦だった。
　夫の裕司がどのようにして性欲を処理しているのか、沙也香にとってはどうでも良かった。
　それが例え愛人の存在に至ったとしても、仕方が無いと割り切っていた。
（わたしが相手を出来ないのだから、仕方が無いわ。それに、あんな経緯で結婚したんだし、夫婦と言っても形だけだし・・・・）

　裕司の仕事は出張が多く、沙也香も夜まで塾に居ることが多かったので、ほとんどすれ違いの生活だった。

　沙也香がセックスを断って７年・・・・、一度も淫らな快感を求める気持ちが起きなかったのか？
　その真偽は分からないが、この日の夜はいつもと違っていた。

　裕司は出張で不在、沙也香も夜遅く帰宅し入浴していた。
（ふぅ～セックスを楽しみあうサイトだなんて・・・・もう７年も経つのね・・・・そうね・・・・今、もし、わたしが夫にセックスを求めたら？
　それは絶対出来ないわ！それを条件に結婚したんだし・・・・そうすると、もしセックスするとなれば、浮気？
　そうか、それでそういうサイトがあるわけ・・・・
　あぁ、ダメダメ！
　でも、こうして肌を磨いても誰に見せるわけでもないし、いくら維持しようとしても、年齢と共に衰えていく・・・・）
　沙也香は何とはなしに独身の頃の自分を思い出していた。
　まだ衰えてはいない見事な肉体を優しく洗い流しながら・・・・。
（あの頃は・・・・うっ！）
　学生時代を思い出しながら淫部を洗っていると、その指先にヌメッとした淫らな液を感じた。
（わたしったら・・・・）
　忘れていたはずのあの忌まわしいレイプの快感が蘇った。
（もういい加減に頭の中から消えて！）
　沙也香は熟睡することなく、翌日の朝を迎えた。

　この日は午後からの夕方まで４時間と、６時から９時までの３時間が沙也香の担当となっていた。
（ふぅ～夜は終わってから採点もあるし・・・・また遅くなるわ）
　だが夫の裕司は出張中だったので、マイペースで処理すればいいと思った。

　夜９時を回った。
　塾には沙也香と同僚の男性教師とふたりになった。
「先生、何時まで？」
「さぁ、分からないわ・・・・まだ、集計と検討を」
「高岡先生は真面目ですね！それじゃ、僕はお先に」
　そう言うと、男性教師は通用口から帰っていった。
（もう～バカにしてるわ！仕事ばかりで付き合いしないから）
　沙也香は内側からロックし、デスクに戻って仕事を続けた。
　時計はもう10時半を回っていた。

　その後、黙々とデスクに向かって仕事をしていた沙也香には、背後に迫る男の影に気づくはずも無かった。
「エッ！？停電？」
　急に灯りが消え、室内が真っ暗になった。
　明かり取りの窓も無い室内は、一寸先も見えない闇に包まれた。
　沙也香は急いで引き出しを開け、懐中電灯を探した。
「アッ！！」
　突然だった。
　背後からデスクの上に上半身を圧し付けられ、身動きが出来なくなった。

「だ、誰！？」
　男は何も答えず、沙也香のスーツのスカートを捲り上げた。

「ヤ、ヤメテェ～～！」
　誰も居ない建物の中での沙也香の悲鳴は、虚しく闇に吸い込まれた。
（あっ、あの時、あの時と同じ・・・・）
　沙也香の脳裏に７年前のレイプが過ぎった。
　沙也香の下半身は男の身体に抑えられ、両手は掴まれて動けなかった。
（どうにも抵抗できない！同じ・・・・あぁ、また・・・・）
　身体中に悪寒が走り、沙也香は全身を強張らせた。

　男は沙也香のパンティを乱暴に引き下ろし、素早く肉棒を取り出した。
（あぁぁ、また、ここで犯されるのね・・・・）
　沙也香の身体から抵抗する力が弛んでいった。
　その間に男は肉棒にゼル状の潤滑油のようなものを塗り付けた。
　男は沙也香の柔らかなお尻の肉を掴んで引き寄せ、一気に沙也香の渇いた淫壷の奥まで肉棒を挿入した。
「うぅあっ！！・・・・あっ・・・・あっ・・・・あ・・・・ぁぁ・・・・」
　男は肉棒で沙也香の身体を貫くように淫壷に挿入した後、しばらくそのままジッとしていた。

（アッ！い、いぃ・・・・っ、あうっ・・・・）
　信じられないことだった。
　身体の芯が熱く痺れるような、激しく大きな快感が走った。
　７年間、眠っていた沙也香の淫欲に火が点いたのだ。
　奥深く埋もれていた淫らな快感の火が激しく燃え上がった。

　男はそれを予期していたかのようにタイミングを図り、激しく腰を繰り出した。
　パシパシッ！
　男の股間が沙也香のお尻を叩くような音が響いた。

（あぁぁ、いぃ～～っ！あ、あぁ、声が・・・・声が出ちゃう！）
　快感の淫声を上げるなど許されないと思いながらも、大きく火の点いた淫欲は、沙也香が堪えれば堪えるほど燃え上がった。

　口唇を噛み締め、淫声が出るのを堪えているうちに、男の肉棒がピークに達した。
　ドクドクと沙也香の淫壷の中に男の精液が放出された。

　淫らな声を押し殺しても、淫壷はピクピクと収縮を繰り返し、男の肉棒を締め付けていた。
（あっ、あぁぁぁ・・・・イ、イッた・・・・は、はぁぁぁ、ぁぁぁ、い、いぃ～～っ・・・・）
　沙也香は男が自分が絶頂に達したのを感じ、フフッと嘲笑ったように思えた・・・・。

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2009.1.5掲載

［38話］／［36話］

秋水さんの他作品（2008.8/20現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』