携帯マル秘人妻サイト

38．

　沙也香は恥かしさと快感で固まったように動けなかった。
　男は肉棒を挿入したまま、沙也香のお尻の中に小さなローターを入れた。

「うわっ！・・・・あぁぁっ、ぁぁぁ・・・・」
　淫らな玩具は沙也香のアナルの中で小刻みに振動した。
（あの時も・・・・はぁっ、そう、あの時も・・・・あぁ、あぁ、あっ、いっ、いぃぃ～～～っ！）

　男は沙也香の上半身を背後から抱き起こし、ブラウスを脱がした。
　続けてブラジャーを外すと、形良く膨らんだ乳房が揺れた。
　さらに背後から沙也香を羽交い絞めにして乳房を掴み、指と指の間に乳首を挟んで揉みしだいた。
　そのまま男は椅子に腰を下ろし、沙也香は男の股間に座る形となった。
　沙也香の無駄肉の無い背筋から細い首筋を舐めながら、欧米人のようにアップして美しく象られた乳房を揉み続けた。

「あはぁっ・・・・」
　沙也香はもう淫らな声が洩れるのを抑え切れなくなっていた。

　男は片手で乳房を揉みながら、一方でクリトリスを擦った。
「ああぁっ・・・・あふっ、あふぅっ、あいぃぃ・・・・ああっ・・・・」
　括れた腰にスカートだけが絡みついたような沙也香の裸体が、見知らぬ男の股間の上で悶え始めた。
　美しく妖しい沙也香の姿態は淫らな快感に火照り、鮮やかな桜色に染まった。
「うぅっ、あぁああああっ・・・・はぁぁ、はぁぁ、あうっ・・・・」
　沙也香の淫壷の中で萎えていた男の肉棒が膨らみ始めたのだ。
（す、凄い、アソコが・・・・あぁ、いぃぃ、ああっ、ダメッ！）
　男の肉棒が完全に復活し沙也香の淫壷を下から突き上げると、沙也香の肢体が妖しく揺れた。
　男はそのまま沙也香の身体を激しく上下させ揺さぶった。

「あぁあああ～～～ダメぇ～～っ！また、また、イク、イク、イッくぅぅぅ～～～～」
　沙也香は犯されていることを忘れているかのように、淫らに乱れ、昇りつめていった。

　沙也香が絶頂感の中を彷徨っている間、男は肉棒を動かさずジッとしていた。

「あぁぁ、お、お尻が、あはっ・・・・あ、あ、いっ、いぃぃ・・・・」
　沙也香は自分で腰を回転させ、お尻の中で蠢くローターに快感を感じていた。
　その快感は次第に強くなり堪え切れなくなった。
　沙也香は自分で腰を激しく上下させ、昇りつめていった。
「はっ、はっ、はぁぁ、はぁぁ、ぁぁぁぁ・・・・」
　かつてない甘美で激しい快感だった。

　男は暫く間を置き、沙也香の乳房を強く揉みしだきながら、肉棒で激しく沙也香の淫壷を突き上げた。

「あぁああああ～～～～いぃ～いぃ～ああっ・・・・あっ、いっ、あいっ・・・・ぅあっ、イッ、くぅぅぅぅ～～～」
　沙也香の見事な裸体が大きく揺れ、仰け反るように硬直した。

　激しく小刻みな収縮が前後の淫らな穴で起こった。
　その収縮で搾り取られるように、男の肉棒からはドクドクと精液が放出された。
　男は沙也香の身体を持ち上げて肉棒を抜き、そのまま沙也香を椅子に座らせ去っていった。

　ひとりになった沙也香は、深い快感の中に浸っていた。
（わたし・・・・・・・・）
　沙也香は自分の本心を偽り、淫欲を抑えていたことに気づいた。
（自分が犯されて感じたことを認めたくなくて、わたし・・・・）
　沙也香は自縛の縄を今、解いたのだ。

　翌日、塾を休んだ沙也香は夫の帰りを待った。
　お昼過ぎに帰宅した裕司に、沙也香は話しがあると告げた。

「ん！一体、何の話しだい？改まって」
「わたしと離婚してください！」
「エッ！？どういうことなんだ？」
　裕司は何が何だか分からない表情で沙也香に聞いた。

「あなたには訳の分からない苦労をお掛けして・・・・もう、わたしに構わず、ご自分の幸せを・・・・」
「どうして急に？」
「わたし気づいたの・・・・自分を誤魔化していたと」
「何を？」
「自分がセックスを受け付けないと・・・・そうじゃなかった！本当は犯されて感じたことが許せなくて・・・・だから自分で自分を縛り付けていた。それに気づいたの！だから」
「フッ、じゃあ、いいじゃないか！」
「エッ！？」
「今から本当の夫婦生活を始めれば」
「そんな・・・・本当にそれでいいの？」
「だって僕らは５年間、ずっと夫婦だったじゃないか！」
「じゃあ・・・・」
　この後、裕司と沙也香は初めて身体を交えた。

　裕司が沙也香に背後から肉棒を挿入した時・・・・、
（アッ！この感じは・・・・ま、まさか？）
　二度、三度と淫交を重ね、５年間の空白を埋めようとした。
「ねぇ、提案があるのだけど」
「提案？」
「えぇ、実は先日、友人の女性から誘いを受けたの・・・・・・・・」
　沙也香は『携帯マル秘人妻サイト』の説明を裕司にした。
「そんなものが・・・・」
「えぇ、それで、わたしたちふたりで参加しない？」
「エッ！？」
「わたしたち、今日、初めてセックスしたわけで・・・・これを活用して、本当にわたしたちの相性がいいのかどうか、それを確認してみない？」
「ふぅ～ん・・・・」
　ふたりはその後も話し合い、結局、杏子に話しをすることにした。

　翌日、杏子を電話で呼んだ沙也香は、裕司を相手に登録を頼んだ。
「エッ！それはチョッと・・・・裕司さんはあなたの夫でしょ？」
「そうよ！だけど昨日まで一回もセックスしていなかった・・・・つまり夫婦とは名ばかりで赤の他人と同じだったの。だからいいでしょ！？」
　杏子は返答に困り果てた。
（沙也香さんが言っているのは事実だとしても・・・・サイトの趣旨に沿うのかしら？）
　回答は後日、登録者の意見を集約してということになった・・・・。

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2009.1.7掲載

［39話］／［37話］

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