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58.

　碧の家の中に入った仁村は自分の会社は零細企業であること、だが新しい家庭用の実用品を開発してＰＲしていく方針や、利潤より家庭の主婦に喜んでもらいたいことなどを熱心に話した。

（フフッ・・・・もうわたしの存在さえ忘れてるみたいに熱心・・・・不思議な人）
　碧は仕事に情熱を注ぐ仁村に興味を持った。

　碧はひと通り仁村の話しを聞いたところで席を立った。
「チョッと休憩しません？」
「エッ！？・・・・アッ！す、すみません。つい夢中になって」
「フッ、そのようですね」
　碧は久し振りに明るい気持ちになり、自然と笑みが零れた。
（何か、日頃のモヤモヤがウソみたい！気分がいいわ・・・・）
　仁村をリビングのソファに座らせたまま、碧はキッチンに立ってコーヒーを淹れ始めた。

（エッ！話しに夢中になっていて気づかなかったけど・・・・）
　仁村はこの時になって初めて碧のオンナとしての魅力を感じた。
　白いデニムに包まれた長い脚とお尻、黒のタンクトップの上に無造作に着けられた薄地のブラウス、ボタンを留めていないブラウスは碧の豊かな乳房を覗かせていた。
（いいスタイルしてる・・・・ヒップラインもいいけど、谷間を作っている乳房もいいねぇ・・・・旦那さん、出張中だと聞いてたけど、勿体ないなぁ～おっと、いけない！妙な色気を出してる時じゃない！）
　ソファを立って碧の肢体を淫らな目で眺めていた仁村は、本来の目的を思い、碧に気づかれないうちにソファに座り直した。

「ＰＣは２階なんです。後はそこで具体的な話しをしましょうか？」
　碧は仁村にコーヒーを出しながら言った。

「えぇ、そうしていただければ・・・・勿論、謝礼はお支払いしますので」
　仁村は碧が仕事を承諾してくれたことを喜んでいた。

（さっき・・・・仁村さんがわたしの身体を見ていたような気が・・・・錯覚かなぁ？やっぱりわたしったら、アレに飢えてる？）
　碧は家の中に迎える前は迷惑だと思っていた仁村の存在だったが、オトコとしての精力的な情熱に少し惹かれている自分を感じていた。
　サイト運営の基本を確認した碧は、仁村を案内して２階の自分の部屋に連れていった。

（しかし、色っぽい目だな・・・・それにあの口唇、あれで・・・・）
　仁村は改めて碧と向き合い、その妖艶さに淫らな想像を膨らませていた。

　２階の碧の部屋はＰＣの為にあるような部屋だった。
「殺風景でしょ？ネットの為にあるようなもんなので・・・・」
「いえ、この方が集中できていいんじゃないですか」
　６畳ほどの洋間の中は、机に椅子、本棚に小さなソファだけで、壁には時計とカレンダーが掛かっているだけのシンプルなものだった。

　碧は他社のＨＰ作成を中断して仁村の会社のサイトを開き、今後のメンテナンス、機能追加などの打合せを進めた。

（目の毒だな・・・・急に訪問したから仕方がないのだろうけど・・・・）
　仁村は椅子に座ってＰＣに向かう碧の膨らんだ谷間が気になった。
（ブラジャーは着けてないみたいだ。乳首がタンクトップを突いてる）

　話しはほぼ終えたのだが、碧は碧で動けないでいた。
（仁村さん、やっぱりわたしに・・・・）
　チラリと見た仁村の股間が膨らんでいるのが分かった碧は、渇いていた快感への淫欲がジワジワと沸きあがっていた。
「奥さん、お子さんは？」
「エッ！えぇ、娘がひとり・・・・小学生なので今は学校に」

　時刻は２時を回ったところだった。
（藍が帰ってくるまでにはまだ時間が・・・・）
　碧は無意識に娘の藍が帰宅するまでの時間を計算していた。

　碧は自分の中の淫らな欲望を抑えなければいけないと思い、妙に渇いた喉を潤すための飲み物を持ってこようと立ち上がった。
「アッ！」
　すぐ横に立っていた仁村にぶつかった。
「大丈夫ですか！？」
「エッ！えぇ、チョッと飲み物を・・・・」
　言葉を続けようとしたが、続けられなかった。

　碧の身体を受け止めた仁村の手が、碧の乳房を掴んでいた。
「に、仁村さん・・・・」
「アッ、すみません！」
　仁村の手に碧の柔らかな乳房の肉感が伝わり、すぐに放そうとした手はなかなか動かなかった。

「ダ、ダメ・・・・」
　碧は思わず拒絶する言葉を発したが、その声には力がなく、淫らな悦びが感じられた。

「お、奥さん！」
　仁村は碧の乳房を掴んだまま碧の身体を抱き締めた。

（初めて会ったオトコなのに・・・・たった１～２時間で・・・・わたしって淫乱？）
　碧の身体から強張る力が抜けていった。

「奥さんが魅力的で・・・・堪え切れなくて・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「こんなこと初めてです。こんな気持ちは・・・・」

　全く衝動的な行為だったが、今の碧には理屈など、どうでも良かった。

　仁村は碧の身体を抱きかかえるようにして小さなソファに仰向けにし、薄地のブラウスをゆっくりと脱がし始めた。

　碧は妖しい瞳を少し開き、再び閉ざした。
　上半身をソファに委ね、下半身は床に投げ出すようになっていた。

　仁村はタンクトップの上から碧の豊かな乳房を優しく揉みながら、白いデニムのボタンを外し、ジッパーをゆっくりと引き下ろした。

「あふっ・・・・」
　碧は身体を小さく震わせ、淫らな声を洩らした。

　仁村はデニムの上端を持って脱がせ始めた。

　碧は自らお尻を浮かせ、仁村が脱がせやすいようにした。
（わたし・・・・どうして・・・・あぁ、ダメッ、もぅ我慢出来ない！）
　碧は半年前に初めて感じた絶頂感をどうしても感じたかった。

　タンクトップと小さなパンティ姿になった碧を前に、仁村は自らも衣服を脱ぎ捨て裸になった。

（ああっ・・・・凄い！あんなになってる・・・・）
　薄く開いた碧の瞳に、仁村のいきり立った肉棒が映った。
（おぉ、大きいわ！あぁぁ、は、早く入れて！イカせてぇ～～）

　碧は小さなプルッとした艶かしい口唇を長い舌で舐め、ゴクッと生唾を飲み込んだ・・・・。

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2009.3.7掲載

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秋水さんの他作品（2009.2/2現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』