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61.

　大きな声を上げれば相沢から身を守れるかも知れないと思ったが、翔子はどうすることもできなかった。

　相沢のことを特別な男だと意識したことは一度も無かった。
　なのに、何故か強く拒絶することができなかった。

「可愛い顔からは想像もできないよ」
　相沢は翔子の乳房を揉みながら呟いた。
　日頃は制服姿しか目にしていなかった相沢は、翔子のボリュームのある肢体と可愛い顔のアンバランスに、相沢は大きな興奮を覚えた。

　身長は157cmと小柄な翔子の身体は、肩幅も狭く腕も脚も細かった。
　スリーサイズは85・59・84と際立ってはいなかったが、19歳という若い身体は完全にオンナとして絞りきれてなく、その若さの肉付きと張りが相沢を夢中にさせたのだ。

　相沢は翔子が騒がないので淫交に同意したと思い、乳房を揉んでいた片手を腰から太腿へと擦りながら移動させ、すぐに翔子の股間に指を入れ淫部を弄り始めた。

「あうぅっ・・・・」
　翔子は太腿を閉じようとしたが、相沢の手を一瞬挟んですぐに弛めた。

　相沢は翔子の首に舌を這わせ、乳房と乳首を揉み、淫唇の割れ目をなぞり続けた。
（誰かが来たらどうするつもりなの!？あふっ、でも、いぃ・・・・）

　この時の翔子は日頃の翔子からは想像できないほど、状況に流されていた。
（きっと、この露天風呂のせいだわ・・・・）
　翔子はこのまま流されてみようと思った。

　次第に淫らな液が滲み出した翔子の淫唇の中に指を入れ、相沢はクリトリスや淫壷を弄り始めていた。

「あぁ、ぁふっ・・・・」
　高校時代のセックスでは得られなかった淫らな快感が、相沢の指の動きでジワジワと込み上げてきた。
「あぁん、ああっ、あいっ・・・・」
　翔子の淫壷はピクピクと小さな収縮を繰り返した。

　相沢はそんな翔子の淫壷の反応に一層の興奮を覚え、翔子の身体を引き上げ、両手を露天風呂の淵の岩に付かせ、細身の身体のわりに発達したお尻を引き寄せた。
　相沢はすぐに昂った肉棒を翔子の淫壷にズブズブと挿入し始めた。

「ぅあああっ・・・・あ、あ、あふぅぅ、はぁぁぁ・・・・」
　相沢の肉棒が根元から亀頭まで小刻みに締め付けられた。

「翔子・・・・あ、いぃっ・・・・」
　相沢は翔子の淫壷の良さを堪え、ひたすら腰を繰り出した。
　ふたりしか居ない露天風呂に、淫猥な音が響き渡った。

「うぅぁああああ～～～～あっ、あっ、い、いぃ～～っ！」
　翔子の閉じていた瞳の中で白光が走り、身体の芯を貫くような快感が走った。
　両手で強く岩を突っ張り、肉付きのいいお尻を相沢の股間に圧し付け、翔子はかつてない快感を感じ震えた・・・・。

　露天風呂で淫猥に交わった相沢と翔子は、慰安旅行から帰ってからも毎日のようにセックスを重ねた。

　翔子はセックスの淫悦を覚えて夢中になり、肉棒へのフェラも日毎に巧くなっていき相沢を喜ばせた。

　相沢は翔子以上に翔子の若く張った身体と淫壷に夢中になっていた。
　セックス経験の少なかった翔子が日毎に淫らになるのが嬉しく、瞬く間に３ヶ月が過ぎていた。
「相沢さん・・・・わたし、アレが来ないの」
「エッ！？」
　妊娠２ヶ月だった。
　相沢は19歳の翔子に結婚を申し込んだ。
　だが、翌月、階段から足を滑らせた翔子は流産してしまった。
　それでもふたりの関係は終わらず、翔子が20歳になると同時に結婚したのだ。

　結婚してからも、相沢は翔子の身体を毎日求め、翔子もそんな相沢に充分に応えていた。

　だが、３ヶ月も過ぎると、相沢は次第に翔子を求めなくなっていた。
「家事が何もできない女房がいるか！？いくら可愛くて身体が良くても、俺たちは夫婦なんだ。セックスだけじゃ夫婦関係は成り立たないんだ・・・・・・・・」

　翔子もそんな相沢に対し、疑問を持ち始めた。
（きっと新しいオンナを見つけたんだわ！あんなに性欲旺盛なひとが、セックス無しなんて考えられないわ！それに・・・・そぅ、わたし、何故、相沢と結婚したのかしら？）
　露天風呂での淫交から成り行きで結婚した翔子は、今まではあまり興味の無かったオトコを考えるようになった。
（世間にはいろんなオトコがいるはず！相沢だけがオトコじゃないし、セックスだってもっと・・・・）
　オルガを覚えた翔子のオトコに対する考え方は、白紙に戻っていた。

　そんな時に繭から『携帯マル秘人妻サイト』を勧められたのだ。
（オトコが大勢いれば面白いわ！いろんなタイプのオトコと経験して、オトコを見る目とエッチを養って・・・・）
　翔子は相沢との離婚を考え、ある意味ではスッキリしていた。

　相沢と露天風呂で淫交した日から１年が過ぎ、相沢は信金の慰安旅行で２泊３日、家を留守にすることになった。

（わたしも何処かに・・・・）
　翔子は深夜の高速バスを使い、温泉に出かけることにした。
（今度は温泉で失敗しないように・・・・）
　翔子はワンピースに薄いコートを羽織り、深夜のバス停に向かった。

　高速バスに乗るのは、翔子には初めての経験だった。
　戸惑いながらも指定されたバス停に行くと、既にバスが停まっていた。

「このバス、＊＊＊温泉に行きます？」
　翔子は運転手に行き先を尋ねて確認し、バスの中に乗り込んだ。
　まだ乗客はひとりも居なかった。
（チョッと早かったみたい・・・・）
　翔子は一番後ろの隅の席に座り、そのままウトウトしていた。

　そのうち、バスがガクンと揺れ、走り始めて目を覚ました。
（・・・・うん？）
　薄っすらと目を開けバスの中を見渡すと、乗客は僅か数名ぐらいだった・・・・。

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2009.3.14掲載

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秋水さんの他作品（2009.2/2現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』