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62.

　翔子が驚いたのは、乗客が少ないことではなかった。
　乗客が少ないにも関わらず、自分のすぐ横に見知らぬ男が座っていたことだった。
（エッ！どういうこと？）
　翔子がその男を見ると、男は優しそうな笑みを浮かべ黙っていた。
（誰？・・・・知らない人よね・・・・こんなに空いてるのにどうして・・・・？）
　翔子は不思議な気がしたが、そのまま再びウトウトし始め、隣に座る男に背中を向け、身体を丸めるようにして眠ってしまった。

　男は翔子よりひと回り年上の32歳のSE、松岡充だった。
　松岡は翔子が小学生の時に家庭教師をしていたのだが、翔子は気づかなかった。
（すっかり大人になった・・・・）
　松岡は自分と同じバスに乗る翔子を見て、驚かせようと思ったのだ。
（無理ないか・・・・覚えているほうが不思議か）
　松岡は自分に気づかずに眠ってしまった翔子を眺めていた。
（20歳か・・・・）
　松岡は翔子の髪を軽く撫で、そのまま薄いコートに身を包んだ翔子の身体を擦っていった。
（身体も、すっかりオンナになって・・・・）
　括れた腰から大きく曲線を描いて張った骨盤、それを柔らかな肉が覆い、肉感的なお尻が形成されていた。

　最初は懐かしさと10年前の翔子の面影を追っていた松岡だったが、翔子の身体を擦っているうちに、次第に淫らな欲が沸いてきていた。

　バスの中は薄暗く、数名の乗客たちは静かな寝息を立てていた。
　松岡と翔子の座る最後部の席は運転手からは視認できず、松岡は動く夜の密室を楽しみたくなった。
（もし翔子が騒いだら？・・・・その時は10年前の話しをすれば何とかなるか？）

　松岡が家庭教師をしていたのは、翔子が小学校５年生の時だった。
　その頃の翔子のイメージは、ただ愛らしい子どもだった。

　偶然の再会だった。
　最初は分からなかったが、翔子が運転手に話しかけているのを見て、松岡は翔子であることを確信したのだ。

　薄いコートの上からでも、翔子の肉感的なお尻の感触は、充分に松岡の手に伝わっていた。
　急な曲線を描く柔肉の感触は、松岡を興奮させた。
（自分の手が喜んでいるのが分かる）
　松岡は何度も繰り返し翔子のお尻の感触を味わった。
（ふぅ～もっと・・・・直に触りたい）

　翔子は日常の疲れからか、松岡の淫猥な行為に全く気づかなかった。

　松岡は翔子の薄いコートの裾からワンピースの上へと手を忍ばせ、翔子の素肌に近いワンピースの上から、肉感溢れる柔肉のお尻を再び擦り始めた。
（こういう風に触るのは妙に興奮するよ・・・・あぁ、堪らない！）
　松岡は翔子の身体に直に触れ、お尻は勿論、各部に触れたくなった。
　スルスルとワンピースの上にあった手を下にずらすと、翔子のパンパンに張った太腿に触れた。
（おっ、若いなぁ、ピチピチだよ！はぁ、はぁ・・・・）
2　0歳の翔子の素肌は、松岡にさらなる興奮を覚えさせた。

　指で感触を確かめるようにしていた松岡は、思い切って手のひら全体で翔子の引き締まって張った太腿を擦った。

　ピクッと小さく翔子の身体が震えた。
（ヤバイ！目が覚めちゃうかな・・・・）
　息を殺し、そっと翔子の横顔を覗き込んだ。
　ハッキリは見えなかったが、まだ静かな寝息を立てていた。
（ふぅ～痴漢をする人間の心理が分かる気がするよ・・・・）
　松岡は大きくゆっくり息を吐き、再び手を動かし始めた。
　小さく交差した太腿を擦り上げると、滑らかに盛り上がったお尻の柔肉と小さなパンティに触れた。
　松岡は手のひらで翔子の肉感的なお尻をパンティの上から擦り回し、指先でパンティと素肌の境をなぞるように擦った。

（ぅあっ！・・・・はぁ、ぁふっ・・・・）
　実は翔子は先ほど素肌を擦られた時に目を覚ましていたのだ。
　転寝する前に見た隣の男が自分に悪戯していることに気づき、薄い闇に支配された動く密室の中での淫らな行為に、翔子は身を委ねていたのだ。
（まさか、こんなところで痴漢されるとは・・・・はぁぁ、でも、いぃゎ・・・・）
　早すぎた結婚を後悔し、オトコへの認識を新たにしていた翔子は、夫の相沢と決別する絶好の機会だとさえ思った。

　松岡の指が薄いパンティの生地の上から、翔子のお尻の柔肉の谷間をなぞり、交差した股間に向かった。
　柔肉の谷間の大きく窪んだところで松岡の淫らな指が止まった。
（あぁん！）
　キュッと萎んだ翔子のお尻の穴の中心に、松岡の指先が触れた。

　翔子はパンティの上からでも思わず身体が震え、声を洩らしそうだった。
　松岡に見えないように口元近くにあった指を咥え堪えた。

（もうここも淫らな口になっているのか・・・・？）
　松岡は翔子の萎んだお尻の穴を指先で擽るようにしながら、小学生だった愛くるしい翔子が、大人のオンナになったことを再認識した。
　お尻の穴からさらに股間の方に指を動かした松岡はドキッとした。
（ぬ、濡れてる！・・・・・・・・気づいているのか？悪戯されているのを承知でジッとしているのか？あの翔子が・・・・）
　松岡は翔子の淫部から滲み出た淫らな液を指先に感じ、翔子が目を覚ましながらも自分の悪戯で感じていると思った。
（ふぅ～だったら・・・・乗客に気づかれないようにして・・・・）
　松岡は翔子に気づかれなければ、この辺でやめようと思っていたが、翔子がその気なら、さらに淫らな箇所を弄り回そうと決めた。

　松岡は太腿の交差する付け根にあった翔子の濡れた淫部を、薄いパンティの上から圧すようにしながら擦り始めた。

（あぁふっ・・・・ああっ、いっ、いぃ～っ・・・・）
　翔子は口に咥えた指を強く噛み、淫らな声が洩れるのを必死に堪えた。
　淫唇が浮き出るほどに濡れたパンティの上から、その形をなぞるように、松岡は指でゆっくりと楽しみ始めた・・・・。

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2009.3.16掲載

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秋水さんの他作品（2009.2/2現在）
『淫香』	『淫蜜』	『サブリミナル』
『サイコ・・・千年王国』	『ＳＥＸ仕置人　ミカ』	『劇団ＩＮ＝イン』
『青春放浪記』	『淫界大迷宮』	『雨宿り・・・』
『実践結婚相談所』	『プロフェッショナルのオンナたち』	『萠・・・その性』
『性春浪人』	『市役所の人妻たち』	『平成の団地模様part1』
『ベビーシッター亜季』	『主婦の中に潜むオンナ・・・』	『性少女・・・Ａ』
『引越しサービス』	『犯す！』	『平成の団地模様part2』
『恵子・・・不惑の時』	『撮られた女』	『哀しくも悦びの・・・性（さが）』
『強姦日記』	『続平成団地模様』	『異次元ＰＯＳＴ』
『妄想と現実の狭間で』	『遠い日の記憶』